Eleonoraは、この小さなDhampirがBirkyne達Pure-breed Vampireよりも恐ろしい存在だと確信した自分は正しかったと、度々思う。
tonightもそうだったが、同時にこのworldで最も恐ろしいmasterのpolicyに「何故?」と疑問を感じる。
あのGoblinの干し首型通信機等を売り込むだけで、巨万の富と男peerageくらいなら軽く手に入るだろうに、何故adventurerになって手柄を上げてNobleに成ると言う過程や手段に執着するのかと。
通信機以外にも宝石や、Magic Stoneであっても【Golem Transmutation】で形を変えたりFusionさせたりして、小粒の宝石を一国の国王の王冠に輝くような大粒の宝石に出来る技術を示せば、やはりHonorary Noble位くらい軽く手に入るのではないだろうか。
Magic Stoneの場合はManaの相性の問題で同種同RankのmonstersのMagic StoneしかFusionさせられないが、それでもこれまで研磨しか出来なかった物を大きくする事が出来るのだから。
そう思うのだが、「俺をSlaveか何かにしてManaだけ搾り取ろうとする権力者の姿しか見えません」と言って否定するのだった。確かに、権力者が全員善人だとはEleonoraも思わない。それどころか、九割以上陰謀家か悪人だと思っている。
だが、同時に想像を絶するバカは一割以下ではないだろうかとも思っている。
(想像を絶するバカでない限り、Vandalieu -samaを敵に回したら破滅する事が想像できると思うけど……)
ふわりと、Giantな黒い翼がfeatherばたく。彼のmasterから生えた翼が。
「飛び心地はかいちょーかいちょー。皆、乗り心地はどうですかー?」
『こっちも快調だぜ! 風は強いが夏の暑いnightには丁度良いぜ!』
「King凄いぞ! 地面で野営しているHumanが蟻みたいだ!」
はしゃいだ声を上げるZranやBraga達Black Goblinの-sama子を横目に、Eleonoraは曖昧な笑みを浮かべた。
「Vandalieu -sama……乗り心地は良いのだけど……何で移動手段の為だけにここまで変異……いいえ、進化してしまうの?」
「ん? Spirit Formの翼を生やしただけで、変異も進化もしていませんよ」
そう黒いGiantな三対の翼と胴体だけの鳥の首から生えている、怪鳥のように見えるVandalieuは、答えた。
第七cultivation villageに戻り、急いで町に向かうClericを見送り、nightまでKasim達に稽古を付ける等して時間を潰し、何でも屋に一泊したVandalieuは、そのroomでEleonora達に明日町に向かう事を告げた。
因みに、何でも屋のroomは藁の粗末な二段ベッドが八人分あるだけだった。originally宿屋としての収入は期待していないので、二段ベッドもmaster自ら作った物らしい。Kasim達に加えてVandalieuが泊まっても、何の不利益も無い。
これでお化け扱いをチャラにしたのだから、あのmasterも中々のやり手である。
それはin any case、Eleonora達と合流したVandalieuは早速ideaを実行に移した。
【Spirit Form Transformation】の術と【Spirit Form】skill、【Materialization】skillを活用し、翼を生やす試みを。
考えてみれば、今はKnochenと化しているBone Birdはboneだけの翼にSpirit Formでfeatherを作り、それでFlightしていた。
更に考えれば、Vandalieuは今まで【Spirit Form Transformation】で手足や頭部を増やしたり、tentacle状にして枝分かれさせたりしてきた。
なら、翼くらい普通に生やせるのではないだろうか? そして飛べるのではないだろうか?
なので、やってみた。
背中の一部を【Spirit Form Transformation】して、【Spirit Form】skillで形をimage通りに変えつつ、大きく引き伸ばしてく。そして所々を【Materialization】skillで実体にして、強度を補う。
そしてVandalieuはGiantな翼を手に入れた。
翼の長さはそれぞれジャンボジェットの翼と同じくらいで、胴体部の広さはEleonora達が全員乗っても余裕がある。
そうでありながらSpirit Formだからか、翼の形状にural owlの物を参考にしたからか、【Death-Attribute Magic】の【Erase Presence】の効果が出ているのか、featherばたきの音はほとんどしない。
それが弓矢のまず届かない高度を、競走馬が全力疾走する程度の速さで飛んでいるのだ。night空に目立たない黒い色だからと言って、地上のHumanが気付いたらhorrorで失神するのではないだろうか。
「Vandalieu -sama、貴方はlegendを通り越してMythでも作るつもりなの?」
「そんな大げさなものじゃないですよ。欠点多いですし」
「確かにspace attributeの【瞬間移動】よりは、移動手段としては劣っているわ。それでも――」
「いや、これくらいKnochenでも出来ますよ。少なくとも、この場に居る皆を一度に乗せて飛べますし」
「そ、それはそうだけど……」
「それにほら、Humanでは俺しか出来ないと言う意味だと、将来俺の人生が配達屋稼業で磨り減らされる未来しか見えませんし」
実際HumanではVandalieuしか出来ない事なので、「他人が出来る-samaにしろ」と言われても出来ない。
「それに欠点も多いんですよ、これ。空を飛ぶのに【Parallel Thought Processing】の幾つかと、【High-speed Thought Processing】skillを使いますし、Manaの消費も大きい。後、小回りが利かないのでmidair戦は出来ません」
originally移動手段として試しただけなので、こんなものだろう。Vandalieuとしてはそんな評価だった。
「でも、【Flight】を使うよりずっと燃費が良いので使えない訳じゃありませんが。あ、そろそろ町が近いので降りますね」
こうして普通なら三日かかる第七cultivation villageから町までの距離を一晩で、Vandalieu達は移動したのだった。
当然、先に出ていたAlda Clericを装うFrotoは途中で追い越されている。
因みに、その頃Kanataは奪った馬車でVandalieu達が向かった町とは違う、Duchy都を挟んで北の街に向かっていた。翌朝、【Target Radar】で測った自分からVandalieuまでの距離が一晩で大きく変わっている事に彼は驚く事になる。
《【Spirit Form】skillのlevelが上がりました!》
Niarkiの町。
開拓事業が始まる前まで百年以上Hartner Duchy南端の町だった都市で、現在は最南端の町に戻っている。人口は約一万人。領主はNiarki Viscount。この町は彼の領都でもある。
その市場を、布で作った粗末な眼帯をした白髪の少年が人混みに混じって歩いていた。
無感動に見える視線で周囲を眺め、ふと目に留まった店に近づいて行く。
「リンゴを」
果物を並べた店の中年femaleは、「一つ一Baumだよ」と言いながら指を一本立てて見せる。
少年はやや不慣れな-sama子で布袋の中身を探ると、銀貨を出して渡した。
受け取った女は銀貨をまじまじと見ると鼻を鳴らした。
「偽物だね。アンタみたいなガキが、銀貨なんて持ってるもんか。とっとと失せな、難民だか孤児だか知らないけどね」
吐き捨てるように言いながらも、女は受け取った銀貨を懐に仕舞った。少年に返すつもりは無いらしい。
「何見てんだいっ、さっさと失せな! 警備兵を呼ばれたいのかい!?」
そう女が怒鳴ると、他の店の者や行きかう人々が少年の方を見るが、どの視線にも同情は含まれていない。苛立ちや侮蔑、嫌悪が浮かんでいる。
その視線を受けても少年は表情を動かさず、静かにその場を去った。身を自然に翻して、消えて行った。
「ふんっ、薄気味悪いガキだね」
そう言いながらも五十Baum銀貨を手に入れた女は、口元を釣り上げていた。店からリンゴが一つ減っていた事に気がつかず。
一方少年、Vandalieuは人目の無い路地でリンゴを一口齧っていた。盗んだとは思わない、五十倍の金をあの女は受け取ったのだから。
「この町は荒んでいる」
一応小汚い格好はしていないつもりなのだが、目立たない-samaにとDhampirである事を隠すために巻いている布が、難民か親の無い孤児と言う印象を彼に付与しているらしい。
尖った耳が髪で隠れているから、一層そう見えるのかもしれない。いや、見られてもHalf-Elfの孤児だと思われるだけかもしれないが。
それとshockだったのは、難民が想像以上に町のHumanから嫌われているらしい事だ。どうやら、町の人々は日々の不満を難民のせいだと思っているらしい。
実際、Sauron Duchyの難民が来てから経済は悪くなり、税金は厳しくなり、ついでに治安も悪化した。後日雇いの仕事の競争率も上がり、町にoriginallyいた貧困層と仕事を争うようになっている。
Vandalieuも難民を無条件に擁護するつもりはなく、治安の悪化や仕事の競合はHartner Duchyでoriginally暮らしていたHumanにとっては迷惑な話だろうと思う。
しかし、経済が悪くなり税金が厳しくなったのは、Orbaum Elective Kingdomが戦争にlose Sauron領を占領されたから、前線になってしまったHartner Duchyが軍備Augmented (2)に力を入れているからだ。
それに不満を覚えるなら責めるべきは難民では無く、戦争に負けた為政者であり、攻めてきたAmid Empireだ。
そうでなければ道理が通らない。
『最近の若いモンは、すぐにweak奴を苛める』
『クソッタレっ、あの果物屋の女っ、俺がCurse殺してやる! だからManaをくれよぉぉぉ』
『最近の領主-samaはとにかく変でね、あれは昨日の事だったわ……あら? 十年前の事だったかしらねぇ?』
『合言葉は、エールとモバ豆の炒め物だ。品切れだと言われるが、それでももう一度同じ注文を繰り返せ。するとDark nightのfangsのHumanに会える』
『ヒヒヒ、良い夢が見たいなら西の『花色の脚』がお勧めだぜぇ、あそこには良いProstituteが揃ってるからよぉ』
「そーですか」
この町やHartner Duchyについて教えて欲しいと頼んだ途端、わいわいと話しだす霊達の言葉を聞きながら、Earthなら人権団体とmediaが暴れ回りそうな難民差別についてVandalieuは考える。同じ国のHuman同士で、何故ここまで差別意識が生まれるのかと。EarthやOriginでもあった問題ではあるが――。
「ああ、そうか。町の人達にとって……Hartner DuchyのHumanにとって、Sauron Duchyの難民は、同じ国の人じゃないのか」
街道を利用して旅をするのも危険なこのworldでは、産まれた村や町で一生を終える人達の方が多い。彼らにとっての社会は自分が産まれた村であり、町なのだ。そして外から来るものは等しく『余所者』、外国人に等しい。
それにoriginally Orbaum Elective Kingdomは、小国が集まって出来た国だ。各Duchyは、建国以前はそのまま国だったのだ。
そのため、政治に関わるHumanにとっても自国民とは自分が属するDuchyのHumanで、他のDuchyのHumanは外国人なのだ。
Hartner Duchy人にとって、Sauron Duchy人は、同じ国のHumanでは無い。
「この分では、cultivation villageは将来も大変だ」
しゃりっと二口目を齧るリンゴも、地味にVandalieuに衝撃を与えている。
一言で言うと、残念な味なのだ。
味はリンゴなのだが、Earthのsuperには並ばない程度の味だ。甘くないし酸っぱいし、歯触りもいまいち。
Kobolの実と比べれば断然落ちる。
ただ、それはこのリンゴが劣っている訳ではない。Kobolの実が優れ過ぎているのだ。
VandalieuがMemoryしているEarthの、Japanのリンゴの味。品種改良を繰り返し、リンゴ農家が丹精込めて育てたリンゴと同程度の味を、Kobolの実は誰に世話もされずに果肉に込めるのだ。
そう考えると、リンゴと同じ味がするKobolの実が一つ十Amid、Elective Kingdomでは十Baumで売れる理由が分かったVandalieuだった。
「それはin any case、tonightはMage guildにstealth込んで、古い霊を探してみよう。Mage guildにはいわくのある品、俗に言う呪われた物品があるらしい。maybe、昔の悪霊や怨霊も一人ぐらい居るはず」
ああ、また独り言が多くなった。やはり単独行動はするもんじゃない。
そう思いながらVandalieuは残念なリンゴを齧りながら歩いて行った。途中、彼が銀貨を出していたのを見ていたゴロツキが絡んできたが、彼らもPrincess Levia達の事は知らなかった。だが、そのbloodはリンゴよりは美味かった。
Niarkiの町にある小さなMage guild branchの書庫には、『呪われた禁書』と恐れられるmagic書が納められていた。
何でも中には禁断の知識が書かれていて、読んだ者はそれだけで力を得られるが正気を失い別人のように残endureな人格になってしまうと伝わる、呪われた品だ。
一説には本には禁断の知識ではなく、力を奪われた邪悪な神の一柱がsealedされており本を開いた者のMentalに潜り込み洗脳して、sealedを解こうとするらしい。
そしてその説は九割方正しかった。
『ヒヒッ、また愚か者が儂を開いたようだ』
力を奪われた【Evil god of Magic Tome】Buburduraは、愉悦に胸を躍らせた。かつてChampion Farmoun Goldに倒され力を失い、自ら本に姿を変えて逃れてきた彼は、力を取り戻すために『読者』を求めていた。
自分を開き、読む『読者』のMentalに憑りつき、操り、蛭の-samaにその力を吸う事でBuburduraは力を取り戻してきた。
『やっと五割まで回復したのじゃ。今宵、この愚か者のBodyを乗っ取り、憑代にして完全revivalの足掛かりとしようぞ』
ばさりと、ページが開かれる。その瞬間を逃さずに、Buburduraは『読者』のMentalに飛び込んだ。
『さぁ、操ってやろうぞ、今までの愚かな獲物同-samaになぁ!』
Arthropod Legs動物と軟体動物を醜悪に混ぜたようなBuburduraのMental体が、『読者』のMentalの中でtentacleを伸ばす。
『読者』は抵抗する事も出来ず、Buburduraが一方的にMentalを凌辱するだけ。今まではそうだったから、今回もそうだとEvil God (P)は思い込んでいた。
『むぅ? どう言う事じゃ、届かんじゃと?』
だがtentacleを伸ばしても、伸ばしても、彼が弄りたいMemoryや人格に行きつかない。焦ったBuburduraは、限界までtentacleを伸ばしたが、それでも幾本かの先端がやっと何かに触れる有-samaだった。
そして触れた何かも、彼を深く困惑させた。
『なんじゃこれは? どうしてこうなっている? BAKANA、何故こんな構造をしておる? この読者は本当にこのworldのHumanなのか?』
幾百、幾千のHumanのMentalを侵してきたBuburduraは、ある意味ではMentalの専門家だ。その彼の知識と経験にも、こんなMentalのHumanは存在しなかった。
出鱈目なのだ。
あるべき場所にあるべきものが無く、代わりにあるはずの無い物が全く別の形をして置かれている。
人体に例えるなら、脳が在るべき場所にliverの形をした小腸が詰まっているという、訳が解らない事になっている。
まるでガラクタで無理矢理城を作った-samaな、そんな異-samaさだ。
だがそれに思い至った時Buburduraの意識に、恐ろしいconjectureが過ぎった。
『そうじゃ、聞いた事がある、Demon King -samaが砕いた四人のChampionの魂の破片を、どこぞの神が無理矢理一つの魂に纏めたと。
その魂が何らかの原因で再び壊れたとしたら……ヒッ!?』
言葉の途中でBuburduraは気がついてしまった。彼の頭上に、深い切れ目が走っている事を。そしてその切れ目が、動いている事に、
『ヒ、ヒヒヒ、ヒヒヒヒイィィィっ!』
切れ目が僅かに開き、そこから見えたのはGiantなeyeballだった。
濁った泥のようなGiantな瞳に、Buburduraの姿が映っていた。
【■■■……】
金属のfragmentを擦り合わせたような音が、背後から響く。
咄嗟に振り返ると、そこにも深い亀裂が刻まれていた。そして、隙間からBuburduraのtentacleよりも太く悍ましいtongueが伸びて来る。
「ヒッ、ヒギャァァァァァァァ!」
tongueは【Evil god of Magic Tome】Buburduraに巻きつくと、そのまま潰してしまった。
Buburduraは、あの聞き取れない音の意味が解っていた。あれは、「痒い」と言っていたのだ。
こうしてFarmoun Goldが討ち漏らし、十万年もの間犠牲者のMentalを啜りながら隠れ潜み、遂にrevivalしようとしていたEvil God (P)は、ある「読者」の首筋に止ったfeather虫を払う-samaな無造作な攻撃によって、滅ぼされてしまったのだった。
地面をGolem Transformationさせ【Golem Transmutation】でtunnelを掘り、地下からMage guildに侵入したVandalieuは、霊を探して内部を探索。結果、何体かの霊を見つけたが残念な事に古すぎて消滅寸前だったり、生前からmagicの事にしか興味が無かったり、狂っていて支離滅裂な事しか話さなかったりと、First PrincessのLeviaの事は分からなかった。
(町の霊も何も知らなかったし、普通に生きている人に聞いた方が良かったか? でもこの町のHumanじゃ素直に教えてくれるか疑わしい)
そう嘆きながら、それとは別にDarciaのrevivalのために禁術の知識が無いか書庫を探っていると、Mageの霊から書庫に一冊だけ禁書があると教えられた。
何でも、読む者に力を与える代わりに破滅のDestinyをもたらす邪悪な書らしい。
興味を持ったVandalieuは、その禁書に施されていたsealedをDeath-Attribute Magicで解き手に持ってみた。
「……確かに禍々しいsignは感じるけれど、そう大した事無いような?」
結果、Manaは感じるけれど【Danger Sense: Death】には微弱な反応しかない、取るに足らない古い書物の-samaに思えた。
角が金属で補強されているので、それが危険なのかなと思う程危機感を覚えない禁書だ。
これは期待できないかもしれないと思いつつ禁書を開くと、紙面を埋めていたのは幾何学模-samaに似た、文字には見えない物だった。
「うーん、読めない。これでは力は手に入らないのでは……ん?」
そう思っていると、ふと痒みの-samaな感覚を覚えて、不快だなと思った。
《Manaが五千万increaseしました!》
《【Mental Corruption】skillが、【Grotesque Mind】skillに変化しました!》
《【Body Expansion (Tongue)】skillと【Mind Encroachment】skillを獲得しました!》
《【Mysterious Strength】、【Rapid Healing】、【Magic Resistance】、【Soul Break】、【God Slayer】、【Body Expansion (Tongue)】、【Grotesque Mind】skillのlevelが上がりました!》
すると何故かManaが上がってskillを獲得したり、skillのlevelが上がったりした。
「えぇ?」
驚きながらStatusを確認してみると、確かに脳内アナウンスの言う通りになっていた。
・Name: Vandalieu
・Race: Dhampir(Dark Elf)
・Age: 7age
・Title: 【Ghoul King】 【Eclipse King】 【Taboo Name】
・Job: Venom Fist User
・Level: 20
・Job History: Death-Attribute Mage、Golem Transmuter、Undead Tamer、Soul Breaker
・Ability Values
Vitality: 184
Mana: 378,120,344(50,000,000UP!)
Strength: 128
Agility :130
Endurance :119
Intelligence :761
・Passive skills
Mysterious Strength:3Lv(UP!)
Rapid Healing:5Lv(UP!)
Death-Attribute Magic:6Lv
Abnormal Condition Resistance:7Lv
Magic Resistance:3Lv(UP!)
Dark Vision
Death-Attribute Charm:6Lv
Chant Revocation:4Lv
Strengthen Follower:8Lv
Automatic Mana Recovery:4Lv
Strengthen Subordinates:4Lv
Venom Secretion (Claws, Fangs, Tongue):3Lv(UP!)
Enhanced Agility:1Lv
Body Expansion (Tongue):3Lv(NEW!)
・Active skills
Bloodsucking:7Lv(UP!)
-Surpass Limits-:5Lv
Golem Transmutation:6Lv
No-Attribute Magic:5Lv
Mana Control:4Lv
Spirit Form:7Lv(UP!)
Carpentry:4Lv
Engineering:3Lv
Cooking:4Lv
Alchemy:4Lv
Unarmed Fighting Technique:5Lv(UP!)
Soul Break:6Lv(UP!)
Multi-Cast:5Lv
Long-distance Control:6Lv
Surgery:3Lv(UP!)
Parallel Thought Processing:5Lv
Materialization:4Lv
Coordination:3Lv
High-speed Thought Processing:3Lv
Commanding:1Lv
Farming:3Lv
Clothing Decoration:2Lv
Throwing Technique:3Lv
・Unique skill
God Slayer:3Lv(UP!)
Grotesque Mind:2Lv(Mental Corruptionから変化)
Mind Encroachment:2Lv(NEW!)
・Curse
Experience gained in previous life not carried over
Cannot learn existing jobs
Unable to gain experience independently
「なるほど、確かに力が手に入ったけれど……?」
読むだけでManaが五千万も手に入るのなら、普通の人から見れば確かに大した力だろう。一流のMage五千人分のManaだ、溺れて我を失って破滅してもおかしくない。
【Mind Encroachment】という固有skillも、見るからに危険そうだ。
しかし、何故【Soul Break】や【God Slayer】のlevelまで上がったのだろうか? 【Mental Corruption】skillも、何故かUnique skillの【Grotesque Mind】に変化したし。
「何よりこの【Body Expansion (Tongue)】って? tongueが伸びるのかな? ――あ、伸びた」
tongueを口から伸ばしてみると、にゅ~っと伸びた。特に痛みも引き攣るような違和感も無く、手足を曲げ伸ばしするのと同じ自然さで、Vandalieuはtongueを一meterは無かったが、腕より長く伸ばせた。
しかも、自由自在に動かせる。
蛇のように撓らせる事も、カエルが虫を捕まえる時の-samaに素早く伸ばす事も出来る。ペンに巻きついて字を書く事だって出来るだろう。まるで手が一本増えたかのようだ。
「……【tongue鋒】」
そして試しにtongueで貫く【Martial Arts】をActivateさせてみると、普通にActivateした。tongueを飛ばしていた時よりも射程距離は短くなったが、これならSustained Fireが効く。
【Mind Encroachment】と【Grotesque Mind】がどんなskillなのかは不明だが、確かに力は手に入った。破滅のDestinyはどうなるか不明だが。
「これまでこの禁書を読んだ人達って、皆tongueが伸びる-samaになったのか? そのせいで変人扱いを受けてHuman関係や仕事に失敗したとしたら、確かに破滅のDestinyかな?」
tongueが一meter伸びるとか、Earthならpanic Human扱いだろうし、気味悪がる人も多いだろう。自分も気を付けようと思いながら、Vandalieuは禁書を本棚に戻した。
自分からstomach袋の中に飛び込んだも同然の間抜けなEvil God (P)の魂を砕き、喰ったせいでEvil God (P)のManaと、力の一部を手に入れた事にVandalieuが気付くのは、大分後の事だった。
ただ、禁書がただの紙の束と化している事にNiarkiのMage guild branchが気付くよりは早かった。
・Skill explanation:
・【Grotesque Mind】
Humanとは異なるMental構造をしている事を表すskill。このskillを持つ者はMentalに効果を及ぼすmagic、特殊Ability、薬品等が全てNullificationに成る。
ただ無感動に成る訳では無い。
この固有skillを持つ存在はHumanではVandalieuのみであり、他にはEvil God (P)やEvil God (M)等another worldから現れた存在の一部と、それに非常に近い存在のみ。
・【Mind Encroachment】
対象のMentalにimpactを与え、人格や認識、Memoryの改変を行う事が出来るskill。使用には接触、会話、視線を合わせる等、何らかの方法でcommunicationを取る事が必要。
letterを読ませる、recordした音声を聞かせる等の間接的な方法でも可能。
Buburduraの場合は、自分自身でもある禁書の頁を読む事がActivate条件だった。
Vandalieuの場合、現在は生者に対してはMentalや魂に直接入り込んで洗脳を行っていたBuburdura程このskillの効果を引き出せない。
ただ死者に対しては絶大な効果を及ぼす。
・【Body Stretching】
body partの一部、若しくはwhole bodyを自由に伸ばし縮み出来るようになるskill。伸びる距離はlevelによる。
level1で二倍、level2で四倍、level3で八倍と増えていく。
body partが伸び縮みする-samaになったとしても、ゴムの性質を帯びる訳ではない。
このskillを持っているHumanはまず存在しない。