<- Previous | TOC | Next ->
Special thanks to MBA and the Users from the LBN #spoilers Discord. Without them this would not be possible.

Side Chapter 2: 十一柱の内、たった一つ残った神

 God of Law and Life AldaSubordinate Godを除けばLambda worldに唯一残るGenesisの神であり、Evil God (M)Evil God (P)を含めても最も力を持つ神だ。

 その力の源は、Aldaを仰ぐSubordinate GodFamiliar Spirit達、そして何よりも祈りを捧げるbelieverの数だ。


 Demon Kingとの闘い、そして同胞であるはずのGoddess Vidaとの戦いを経て深い傷を負ったが、それでもAldaの力は強大だった。

 その姿は分厚い書物を持つ厳格そうな白髪の老人や、右手に断罪の大鎌を左手に松明を持つ厳しい眼差しの若者、若しくは煌めく月の形で表される。そのどれもがAldaの姿であり、象徴だった。


 そのAldaは、ここ数万年思い悩む事が多くなった。理由はcertainly、彼が愛するこのLambdaの将来に付いてだ。

 accurateに言うなら、彼は常に悩んできた。思考し、人々の声を聞き、如何にしてworldの光の元で秩序を保ち平和なconditionを維持するか、近づけるか、人々にその理想をどう広め、理解を促すか。常に考えている。


 しかし、それがここ数万年は芳しくない。


「今までのpolicyを改める時が来ていると言う事か。あのReincarnation神の言葉に同意しなくてはならないのは、忌々しい事だが……」

「お待ちください」

 一人呟き考えを纏めていたAldaの元に、彼のSubordinate Godにして側近である【God of RecordsCuratosが現れた。


 Alda自身がGenesisの直後に創りだしたFamiliar Spirit(Earthで言う天使等)から神に至った存在で、独立したDivinityでは無くあくまでもAldaの側近として彼が携える書物などの形で表される。


「主よ、Rodcorteの言葉に等耳を貸す必要はありません。彼の者の唱える『development』など、建前でしかありません」

「落ち着け、Curatosよ。我もRodcorteの言う『development』に必要性を認めた訳ではない」

 Alda達はReincarnationRodcorteからこのworldは他のworldに比べて劣っており、『development』する必要があると幾度も訴えられていた。


 しかし、それはAlda達にとって心に響かない、意味不明の難癖に等しい。

 文化芸術のdevelopmentと継承、一つの文明がstabilityして続く事。それはとても素晴らしい事だ。

 だがAlda達にとってそれは最も優先するべき事では無かった。


 God of Law and Life AldaとそのSubordinate GodYupeonAldaを支持するGodsにとって今は戦時下なのだ。Demon Kingを倒し、Vidaを倒し、しかし未だ邪悪なるGodsは暗躍し、monstersVida's New Racesが巣食っている。

 まず優先すべきは、邪悪なGodsmonsters、そしてVida's New Racesとの戦いだ。それよりもworldの『development』とやらを優先してどうするのか。


 そしてAldaRodcorteが求める『development』の本音に気が付いていた。Rodcorteは、このworldの人口が増える事だけを望んでいるのだ。Reincarnationの環を巡る魂の数が増えれば増えるだけ、あの神の力は増すのだから。


 だがAldaは逆にこのLambdaworldHumanの人口が増える事をあまり望んでいなかった。

 人々が多くなり過ぎればそれだけ必要な資源が増え、多くの派閥が形成され、国が出来る。そして対立し、秩序を保つのが難しくなる。

 億を超えない今でさえそうなのだから、Lambdaの総人口がRodcortedemandする数十億以上になったらどんな混乱と無秩序が訪れるのか、想像するだけでも恐ろしい。


「そもそも、worldの維持に『development』等必要ではない。another worldに倣う等、もっての外だ」

 magicを使わない科学技術には感心はするが、それがLambdaに必要な物か?

 電気、自動車、火薬やダイナマイト、Flight機、computer、株取引。それらがもたらす利益は大きく、人々の生活は便利で豊かに成ったのだろう。だが、それらがもたらした不利益に釣り合っているのか?


 事実、それらが存在するworldではenergyのために自然が破壊され、時にはそれが理由で戦争や紛争が起きているではないか。


 自動車は毎年何万人もの事故死者を出し、火薬やダイナマイト、Flight機は戦争に利用されている。computerは新たな犯罪を産み、株取引では人々は実体が存在しない物を巡って右往左往し、時に破滅している。

 何より愚かしいのは、それらが存在するworldでは未だにそれらを使う者達を律する完全な秩序が確立しておらず、守られていない事だ。


 Lambdaには既にmagicが存在する。そしてmagicにも存在する事で不利益が生じ、Human同士で殺し合いをしている。

 この上に何故another worldに在る災いの種を取り込まなければならないのか。


 だからAldaにはRodcorteの言葉は響かない。各worldには各worldの事情があるのだと、答えるのみだ。

 それがAldaを支持するGodsの総意でもある。


「では、何を改めると言うのですか? Demon KingCircle of Reincarnation systemVidaCircle of Reincarnation system。これらの破壊無くして、worldの平穏はあり得ません」

 彼らが邪悪なGodsmonstersVida's New Racesを滅ぼす事でAldaは、Lambdaに存在するRodcorte以外のCircle of Reincarnation systemを破壊する事を目標としていた。


 Rodcorte自身はin any case、彼が作り出し管理するCircle of Reincarnation systemは完璧だ。しかし、残り二つのsystemは問題以前の代物だ。


 Demon KingCircle of Reincarnation systemは今もmonstersをこのworldに産み出し続けている。時には邪悪な神自らが受肉しreincarnationするために利用した事すらある。

 Dungeonと言う形でHumanに一部貢献しているが、それは百害……千害あって一利があるだけの話だ。それにDungeonmonstersを供給するだけなら、魂は必要無い。魂の無い人形としてDungeonにだけ作りだし、配置する事も不可能ではない。……Magic God of Time and Arts Ricklentrevivalを待たなければならないが。


 そしてGoddess Vidaが作り上げたsystemだが、あれはとても不stabilityな代物だ。本来のsystemDemon Kingが模倣して作ったsystemの、更に模倣なのだから無理も無い。Vidaはいずれこのworld全てのCircle of Reincarnationをあのsystemで運行しようと考えていたようだが、危険すぎる試みだ。


 Vidasystemstabilityさせるためにmonstersとの間に新raceを産みだし、systemの補佐をさせると言う理由もあってVampireを産み出したが、そこまでしても不完全なsystemにこのworldHumanの魂を託せる訳が無い。


「今まで幾多の勇気ある者達が御身の理想のために戦ってきました。彼ら、彼女らの為にも……」

 Curatosは今までの歴史を全て【record】している。故に、Curatosは物事を判断する時過去を基準に考える。

 そのCuratosAldaは苦笑いを浮かべた。

「何もVidaの愚行を止めるのを辞めるとは考えていない。やり方を改めるべきかと思考しているのだ」


 そう言うとCuratosはほっと安堵した。そしてAldaの思考をrecordしようとしている。

「では、どのように改めるのですか?」

 今までのAldaのやり方は、policyを示しつつも具体的に実行する方法はHumanに任せると言う物だ。

 Godsは人をGuiding者であり、支配者では無い。こればかりはAldaも他のworld-samaに正しい事だと考えている。


 そしてこれまでAldaが示したpolicyは教義に関する物以外では、Evil God (M)Evil God (P)そしてVida's New Racesの討伐、Zakkartの遺産に代表されるanother worldwisdomに頼る事の禁止だ。

 それをbelieverの中でもAbilityが高い者にOracleの形で託している。


 しかし受け取ったbeliever達がそれを広める段階でOracleが歪んで伝わり、実行する段階で間違っている事も多い。

 その最近の例がAmid EmpireにあるAlda Main Templeだ。邪悪な神とその僕達の討伐よりも、Vida's New Racesanother worldwisdomや遺産の破壊を優先しすぎている。そしてEmpireはそれを政治に利用しすぎた。

 そのせいで【Evil God of Joyful LifeHihiryushukakaの勢力が暗躍する事を許している。


「これからは具体的に優先すべき事を伝える。今まではHuman達に正しい判断を期待していたのだが、過ぎた事を望み過ぎたようだ」

「致し方ありませぬ。私はcertainly、主も全知全能には程遠いのですから」

「その通りだ。このDivine Realmに在っても、見えぬものは多い。故にHuman達が我のOracleを彼らに合った方法で実現してくれることを願ったのだが……」


「では、何を優先されるのですか。やはり、Vida's New Racesの討伐でしょうか? それとも、まずは汚らわしきmonstersとの混blood種に対象を限りますか?」

 Vida's New Racesは、この十万年で勢力を大きく削られている。独自の国を持つraceは少なく、あっても数千人規模でしかない。Pure-breed Vampire-samaな例外もあるが、既に勢力として纏まっておらず個別撃破して行けば討伐するのは比較的容易だ。


 だからCuratosもそれを優先するのではないかと思ったのだろう。

「いいや、Curatos。まずはEvil God (M)Evil God (P)との戦いを優先するよう伝えるつもりだ」

「何と! まだ【Evil God of Joyful Life】を筆頭に勢力を保っている者達が多いはずですが。Bellwood -donoも【Evil God of Sinful Chains】と相打ちに成ってから眠りつづけています。宜しいのですか?」


 Curatosの言う通り、まだEvil God (M)Evil God (P)Vida's New Racesに比べて勢力を保っている。【Evil God of Joyful Life】のように社会の裏で根を張っている場合もあれば、Devil Nestsに自らを奉じるmonstersを集めた大集落を築いている場合、中には大胆な事にContinentから離れた島や、陸の孤島等に自らを奉じる国を作り上げた場合まで存在する。


「彼奴等との戦いは過酷にして熾烈なものになるだろう。しかしVida's New Racesの討伐を優先すれば、奴等がそれに付けこみ、利用する。【Divine Spear of Ice】のMikhailの事はrecordしているはずだな?」

 【Divine Spear of Ice】のMikhailは、Aldaに注目された近代のHeroだ。Aldaの教義と、何よりもChampion Bellwoodの教えを実践してきた。行く行くは最低でもHeroic spiritとしてFamiliar Spiritに、achievement次第ではBellwood-samaHeroic Godとして迎えるつもりだったのだが……。


「それは、確かに。惜しい者を闇に奪われました」

 しかし Mikhailの魂は何者かに奪われてしまった。恐らく暗躍していた【Evil God of Joyful Life】の手の者か、それともBoundary Mountain Rangeで隔てられた地に巣食うEvil God (P)Evil God (M)の手の者か。


「どちらにしても、我とVidaとの戦いを邪悪な神共が利用し、fishermanの利を得ている。ならば既に弱っているVida's New Racesより、かの神達の討伐を優先すべきだろう。

 それに、Vidaraceの中には既にHuman達の中で一定の立場を築いている者が存在する」


 Vidaraceの内、Giant raceBeastmenDark Elfと言った者達はHuman達の中で既に存在を確立している。平民、Slave、農奴、鉱夫、Prostituteadventurer、職人。その殆どは地位が低いが、中にはNobleや王族等にも存在する。

 彼らの性質が邪悪では無い為、社会の一員として受け入れている国も少なくない。


「それを頭ごなしに滅ぼせと言っても、我の真意は伝わらないようだ。Human達にCircle of Reincarnation systemの事を話す事は出来ないのだからな」

 Human達の中には、善良なVida's New Racesの隣人を殺せだなんて、何て非道な神だとAldaを非難し、反発する者も多い。


 そう言ったHuman達に理解を促す事もAldaは自らのbelieverに期待しているのだが、やはりあまり芳しくない。

「故に、まずは邪悪なGodsの勢力に矛先を向ける。その間、我々はHuman達を支援しながらVida's New Racesを滅ぼす方策を練るのだ」

「なるほど。しかし、すぐにHuman達が主の御心を理解するでしょうか?」

「そこが問題ではあるな」


 Oracleを使って意思を伝えると言っても、直接会って話すようにとは行かない。神の意思をHumanが理解できるように情報量を落し、更に受け取ったHumanが自分の言葉にしてそれを翻訳してやっと伝わるものなのだ。

 神の頭脳をsuper computerとするなら、平均的なHumanは精々旧式の携帯game機でしかない。そのため、Oracleを伝える時は波長の合いやすい自分のbelieverの中から、力の強い者を選ぶ必要がある。


 下手な者を選ぶとOracleの意味を全く理解せず間違った解釈をし、中にはOracleを受けた事自体に気が付かない場合まであるからだ。

 だからOracleは選ばれたSaintessや聖人に、そして短く単純で分かり易い意味の物を下すのが正しい。


 Age of Gods EraのようにAlda自ら地上にAdventするか、Mikhail-samaHeroの魂を死後Divine Realmに招けば別なのだが。


「それに、伝わった所で納得するでしょうか? 我々Subordinate GodFamiliar Spirit達も、今までVida's New Racesは邪悪であると示し続けてきましたので」

Human達にCircle of Reincarnation systemの事を教える訳にはいかなかった故、新raceの討伐に大義名分を与えるための物だったが……裏目に出たようだな」


 Aldamonstersと交わって生まれたnew-racesを邪悪であると確信している。個々には善良な者も存在するかもしれないが、あのVampireに代表される生態では必ず将来に禍根を残す。現状の秩序を大きく破壊する。

 そしてVampireは生態が、LamiaScyllaは姿からHumanとは大きく異なるためHuman達の多くはAldaの言葉を信じ、討伐の対象としている。


 しかし先程述べた-samaVida's New Racesの中には、受け入れられた者達が存在する。だからAldaを含め、Curatosや【God of IceYupeonはあれらのraceは邪悪であると喧伝してきたのだ。彼らを滅ぼすために。


 Circle of Reincarnation systemを破壊するにはDemon King-samaな魂を破壊するAbilityを使うか、魂がreincarnationする先を零にする……生存する個体をひとつ残らず殺し尽くすしかない。善良だから、社会の一員だからと例外を許す訳にはいかないのだ。


「さて、どうした物か」

 そう考えるAldaだが、彼はこの思考の間も目まぐるしく神としての仕事を熟している。

 自身が司るLight Attribute、そしてVidaから奪った生命attributeの力をLambda worldに行き渡らせているのだ。


 本来、Lambdaには八柱のattribute神とMardukeZerno達三柱のGodsが支えて運行されるのが正しいconditionだ。

 しかしDemon Kingとの戦争とVidaとの戦いの結果、残ったのはAlda一柱のみ。Fire-AttributeWind-Attribute等はZantarkShizarionSubordinate Godたちの内生き残ったGodsが分担して運行している。

 ただ生命attributeVidaとそのSubordinate God達がrevivalしないようにDivinityを剥奪するために、Aldaが権限を奪った。


 そのためAldaは本来専門外の生命attributeの運行も行わなければならなくなった。Subordinate God達にも補助をさせているが、やはり専門外なので大きな戦力には成らない。

 これはプロサッカーteamに所属する選手達にその練度を保たせながら、相撲取りとして好成績を出し続ける事をdemandするような物だ。


 本来は、生命attributeを得意とするSubordinate Godを増やせば問題は解決するのだが、神に至れるような器の持ち主は早々現れる物ではないし、非凡な者をAldaが独占する訳にもいかない。苦しいのはどのattributeでも同じなのだから。


「確実な解決策は、Rodcortesystemを操作してもらいSubordinate Godに相応しい魂の持ち主をintroductionさせる事だが……」

 another worldから一時的、数百年でも構わないから神に成ってもらい業務に付いてもらえばAlda陣営の負担も軽減し、邪悪なGodsとの戦いに全力で当たる事も出来るのだが。


 Curatosが首を横に振った。

「あの神の答えは、『systemの恣意的な運用は出来ない』に決まっています」

「っで、あろうな」

 最近静かに成ったとはいえ、Rodcorteが協力的に成った訳ではない。助けを求めるだけ無駄だろう。


「主よ、新たにSubordinate Godを探しては如何ですか? Heroic spirit以上でしたら、現在三人程Candidateが存在します」

 分厚い本を開いたCuratosがそのrecordからSubordinate God CandidateAldaに見せる。

 あくまでもCandidateなのは、その物の器がどうなるか生を終えるその瞬間まで分からないからだ。どんなに優秀でも、人を導かない者は神に至れず、人が憧れない者はHeroic spiritに成れないからだ。


 名も無きHeroは、悼まれる事はあってもDivine Realmには至れない。


 その中で三人のCandidateと言うのは多い方だ。一人は……nameが消えた。

「……申し訳ありません。どうやら、Vidaに鞍替えしたようです」

「……そうか。Vampireの誘惑に屈したか、Majinに堕ちたかしたのだろう」

 Humanを後天的にVida's New Racesにしてしまうあの生態は、真実worldの害に成る。


「後の二人は、Bormack GordanHeinzか」

 二人の事はAldaも知っていた。Gordanは熱心なbelieverで……やや熱心すぎる傾向があるが、First線でVampireと戦い続ける敬虔なbelieverだ。力そのものはHeroとしては下の方だが、人を魅せ模範となると言う意味では一Classだ。

 ただ近々行われるBoundary Mountain Rangeへの遠征を最後の仕事にし、それ以後はFirst線から身を引いて後進の指導に当たるつもりのようだ。


 彼が討ち漏らしを悔いているDhampirを、今回の遠征で討ち果たして晴れ晴れしい気持ちで引退出来る事を願うばかりだ。

 ……この時AldaはそのDhampirVandalieuanother worldからのReincarnatorである事に気が付いていなかった。AldaにはRodcorteVidaCircle of Reincarnation systemから情報を得るAbilityは無く、そのためGordan High Priestが祈りで報告する以上の情報を持っていなかったからだ。


 多少不審に思っても、それはVidaCircle of Reincarnation systemの歪みから来たものだと考えれば納得できる。

 まさか過去に召喚したChampionを「すぐに送り帰すか、使い潰せ」と暴言を吐いたRodcorteが、another worldHumanを、自分達がそれを禁止している事を知っていて、しかも事前に断りも無く送り込んでくるとは神でも考えつかない事だったのだ。


 そしてそのままHeinzに付いて記載された資料に目を通す。

 HeinzもまたAldabelieverで、十年と経たずAClass adventurerに至っている。力は十分だが、まだHeroとなるにはachievementがいささか足りない。

 blessingsを与え助力すべきかもしれないが、今の彼は迷っているようだ。


 迷うのは良い。神も人も、迷いがあるからより深く思考する。blessingsはあくまでも助力、成してきた事の褒賞であるべきだ。believerを縛るものであってはならない。

 彼に関しては暫くの静観が必要だろう。彼の迷いが、正しい答えをGuidance出す事を期待して。


 ただ前もって準備しておく事も必要だ。

「二人に関しては、Rodcorteに通達を出しておけ」

 神の力を使ってCreationされるFamiliar Spiritでは無く、Heroを死後神のFollowersとするためにはRodcorteに前もって届け出をする必要があった。例えbelieverでもCircle of Reincarnationを司るのはAldaでは無くRodcorteなので、強引な真似をすればsystemに不備が起こってしまう。


「仰せのままに」

「後は手の空いた者はここに集まる-samaにと。他のattribute神のSubordinate God達もだ。これからの事を話しておきたい」

「ははっ」

 一礼してCuratosが消えた。彼の事だ、Aldaに任された仕事をすぐに終えてまた現れるだろう。


Human達の中から、第二のBellwoodが誕生してくれれば良いのだが……」


 AldaDivine Realmの空を見上げ、遥か昔の事に思いを馳せた。

 Demon Kingとの戦いに勝つために、Champion達をanother worldから召喚しようと言い出したGod of Space and Creation Zuruwarnに、Aldaは慎重論を唱えた。Demon Kingと同じくanother worldから現れたChampionが、何故このworldのために命がけで戦ってくれるのか、Demon King側に寝返るだけでは無いのかと、納得できなかったからだ。


 しかし Vidaは逆に現状を打破するためには、大胆な手段が必要なのだと訴えZuruwarnに賛成した。

 そしてGod of Reincarnationにも救援を期待できないため、ZuruwarnVidaの意見が支持された。しかし Aldaの意見も無視された訳ではない。


 まずZuruwarnanother worldに扉を開き、Aldaを含めた他の七神がそのworldから一人ずつChampionに相応しい人物を選び、招く事に成った。

 そしてAldaが招いたのはSuzuki Shouhei、後のChampion BellwoodVidaが招いたのがSakato Keisuke、後のFallen Champion Zakkart。他にも、五人のChampion達がこのLambdaに降り立った。


 彼らは優れたSaviorだった。意見の対立もあったが、話し合う事でより良き解決策へとGuiding事が出来た。

 特にBellwoodAldaにとって理想的なChampionだった。戦闘力はcertainly、勇気があり常にForefrontmonstersの軍勢と戦い、何よりもAldaの考えを理解してくれた。

 Demon Kingとの激戦の結果失われたLambdaの歴史や文化、文明をsorrow、復興の過程で言語を含めたanother worldの文明を幾つか取り入れなければならなかったが、Bellwoodはそれすら悔いていた。


Alda -sama、僕はこのworldが好きです。僕が居たworldとは全く違う、この素晴らしいworldが。

 Demon Kingを倒して平和に成ったら、このworldは僕が居たworldよりずっと良いworldに成ります」

 そう語っていたBellwoodと自分が、another worldwisdomを積極的に取り入れるべきだと訴えていたZakkartVidaと争うようになったのは必然だったのかもしれない。


『思えば、あれが間違いであったな』

 Aldaはそう振り返る。生き残った自らとBellwoodと彼の意見に賛同する二人のChampion、そしてVida

 だがVidaはその時既にAlda達を信用していなかった。Bellwoodが戦いの最中、Demon Kingに勝つためには仕方なかったとはいえ、Zakkart達を見捨てた事を許せなかったのだろう。


 いや、VidaZakkart達が死ぬようにAlda達が仕向けたのではないか疑っているようだった。

 そして入った罅は深くなり、Demon Kingは倒し千々に裂いてsealedしたと言うのに、生き残った二柱の神同士で争う事に成ってしまった。


『我はVidaの言葉を深く考え、賛同できる部分は認め、出来ない部分はその理由を詳しく述べるべきだった』

 originallyこのworldは複数のGodsが存在するconditionが正常で、それはGods自身にも言える事だった。特にAldaVidaは、極端に価値観が異なる神だった。


 以前ならShizarionRicklentMardukeGanpaplio達が間に入って諌めてくれた。ZuruwarnPeriaが意見を纏めてくれた。しかし、彼らは眠り、若しくは滅びてしまった。

『もし我との間に信頼が保たれていれば、Vidaも独自のCircle of Reincarnation systemCreationや新raceを産みだす等と言う暴挙には出なかったかもしれん』


 そう考えるが、同時にただ優先順位を変えるだけでは無く今まで禁止してきたことを認める-samaな、大きな変更は断じてするべきではないとも考える。

 彼が間違いだったと教義を変更すると言う事は、今まで彼を信じて来たbeliever達も間違っていたと言う事に成るからだ。


 何より、それで今まで犠牲になってきた者達も浮かばれまい。

 『悪』と断じて葬ってきた者達の為にも、『正しい』事を変える訳には行かないのだ。


「主よ! 一大事です!」

 その時、Curatosが戻ってきた。ただ、expressionを変えて。ここまで狼狽する彼を見たのは、Vidaとの戦い以来の事だ。


God of Ice YupeonCloneであるArtifactを何者かに滅ぼされたのです!」

「なん、だとっ!?」

 しかしCuratosの報告にAldaも深い動揺を露わにした。

 何故なら、それを可能にするのはDemon Kingと同じ魂を砕く力を持っている者だけだからだ。


Demon Kingrevivedのか、それとも新たなるDemon Kingが出現したのか……どちらにせよ、まずは何者がYupeonCloneを砕いたのか見つけ出さねばなるまい」

 何者であるにせよ、魂を砕く力を持つ者は滅ぼさなければならない。あの戦いを繰り返してはならないのだ。


<- Previous | TOC | Next ->
Special thanks to MBA and the Users from the LBN #spoilers Discord. Without them this would not be possible.