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Chapter 407: 面倒な戦後と元Emperorの処理よりも優先度の高いEvil God (P)

 Rodcorteを滅ぼしてDivine Realmから戻ったVandalieuは、Niltarksealedする事に成功したDarcia達と、街全体を動かして避難させていた本物のTalosheimに一先ず戻った。

 そして、戦後処理について話し合う事になった。


 accurateに言えば、Amid Sacred EmpireDuke Farzon領はまだ降伏していないので戦争は継続中だ。……DukeDuchyで健在であるDuke Farzon領の方はともかく、軍のCommanderであると同時に国のtopだった新PopeEileekが討ち死にしたAmid Sacred Empireの扱いはかなり難しくなるだろう。


 しかし、どちらも主な戦力は既に撃破している事と、政治的なあれこれより差し迫った問題を解決しなければならないVandalieu達にとっては、既に戦後を見越して動く時期になっている。


Alda達の事は、どう発表しましょうか? 隠しようはないのは分かっていますが」

 Aldaの魂を加工した時、各地のAlda templeAldaSubordinate GodtempleにあるIdol Statueにひびが入ったり、割れたり、bloodの涙を流したりした。また、敬虔なbelieverは神のscreechを聞いたという。


Aldaだけじゃないわ。Yupeonも問題よ。Niltarksealedしただけだから大丈夫みたいだけど」

NiltarkIdol Statuebelieverは大丈夫でも、NiltarksealedされたAlda's Factionの神のIdol Statuebelieverはダメだったらしいわ」


 そして、AldaだけではなくVandalieuに魂を喰われた『God of IceYupeonや、Niltarkの【断罪の鎌】によって痛めつけられたGodsIdol Statuebelieverにも、同じ被害が及んでいた。

 AldaIdol StatueAmid Sacred Empire側だけではなく、Orbaum Elective Kingdomの各Duchyにも……というより、大きななら必ず一つはある。


 そして、 Bahn Gaia continent以外のHuman社会でも、それは同じだろう。

 無いのはVandalieuの国ぐらいだ。とても隠すことはできない。しかし、だからと言って「Vandalieuが魂を加工したり、食べたりしました」と事実を公にするのも拙い。


 Alda's Factionbeliever達のVandalieuに対する遺恨が根深くなってしまうからだ。

 侵略を受けた側とはいえ、戦争をしておいて何をいまさらと思うかもしれないが、敗戦国からの悪emotionsは厄介だ。それが原因で後々の外交問題が起きたり、小競り合いにdevelopmentしたり、また戦争がおきたりする。


 もう一度戦争になったとしても、一方的に蹂躙して勝てるという確信はある。何せ、Bellwoodは滅びているし、Heinzも死んでいる。しかし、一応『Goddess of Life and Love』のMikoであるVandalieuとしては、「そうならないよう努力をして然るべきではないか」と思っていた。

 ……だったら、もっと前から対策を練っておけという話かもしれないが、今回の聖戦にAlda自身が参戦したのはVandalieu達にとって想定外の事態だったので仕方がない。


「いっそ、Dark Avalonのせいにしましょうか。Demon King Army Remnantsもそこかしこに出現しましたし、実際Guduranisもまたrevivedので説得力はもたせられると思います」

 Vandalieuが思いついたのは、Dark AvalonことRokudou Hijiriに再び汚れ役を押し付ける事だったが。しかしDarciaは難しい顔をして首を横に振った。


「それもいいかもしれないけど、それだけじゃoriginally VandalieuDemon Kingに指定した聖戦だから、Amid Sacred Empire側の人達は誤魔化せないと思うの」

「……確かに、難しいかもしれません。もし成功しても、短い間しか誤魔化せないかも」


 このworldにはworld各地で起きた情報を素早く纏め、分析するのに必要な情報伝達の技術が未発達だ。だから、短期的には誤魔化す事が出来るだろう。

 しかし、今後交流を活発化させる予定のOrbaum Elective Kingdom側のHumanには、大雑把な擬装情報では長期的に誤魔化すのは難しいかもしれない。


 そしてAmid Sacred Empire側は……そもそもVidal Magic Empire側の発表に聞く耳を持たない可能性がある。騙すなら、よほど巧妙にやらなければならないだろう。


「だから、Aldaに罰を与えたのはVidaGreat God全員で、神を滅ぼしたのはAldasealedを解いたことでrevived Demon King Guduranis。そのDemon King Guduranisと、Demon King Armyの邪悪なGodsを滅ぼし、そしてDemon Kingによって狂わされていたVida's FactionGodsを救ったのがVandalieu。そう言う事にするのはどうかしら?

 発表はVida達がOracleでするって」


「なるほど。VidaAldaの関係は誰もが知っていますし、Aldasealedを管理していたはずのDemon King Armyの邪悪なGodsOrbaum Elective Kingdom側では、今後知られていく。Demon continentZantarkはともかく、PeriaBotinRicklentAdventした姿を見ている人々も多い」


Darcia -samaの案なら、旦那-samaへ対するAlda believerの恨みつらみもある程度抑えられるでしょう。完璧とはいかないと思いますが……」

Bellmond、それは仕方ないと諦めましょう。対象人数が多すぎますから。今後、百年か千年か、時間をかけてゆっくりやりましょう。

 それでだめなら諦めます」


 Vandalieuは後に禍根を残さないよう努力はするべきだと思っているが、「絶対に禍根を残してはならない」とまでは考えていない。あくまでも、彼が考える良識に従っているだけだ。


「じゃあ、Nuaza達に台本を書いてもらって、それをkaa-sanや各地のChurch of Vidaの長に発表してもらえばいいですね。では、後はRicklent達やVida's FactionGodssealedを解いて――」

「それもありますが、Amid Sacred Empire側の処理は我々も口を出した方が良いかと」

「ええー」


 今回の聖戦の戦後処理はここ数百年大国同士が戦争を繰り返してきた Bahn Gaia continentでも、歴史上類を見ない程面倒になる事が想定されていた。


 何故ならここ数百年の戦争は、Amid EmpireOrbaum Elective Kingdomが、Empireの属国であるMirg Shield NationElective KingdomSauron Duchyの境でぶつかり合うか、占領された領地を巡って争うかの二種類だったからだ。

 しかし、今回の戦争……神が開戦を訴えた事から、後にAlda Great Warと呼ばれた戦争では、陣営も戦場も今までとは異なっている。


 Duke Farzon領は、Duke Farzon 家と他のNoble達に支配させておくわけにはいかないし、領民にはいまだにAldaを信仰しVida believerや新raceを排斥する事を是とする者が多いらしい。今後誰が統治する事になっても、面倒な土地だ。


 ただ、厄介な土地ではあるがOrbaum Elective Kingdomでは唯一大きな港があり、 Bahn Gaia continent外との交易が可能なDuchyであるため、相応の利点もある。そのため、Duke Farzon領を巡る各Duchyの思惑を複雑にしている。

 海と交易の恵みを得るために毒酒へ手を伸ばすか、他のDukeに毒を飲ませて自分達は「援助」という名で借りを押し付けて利益だけ手に入れようと企むか。


 聖戦に勝った途端に政治の話かと、汚く思うかもしれない。しかしDuke達は為政者であり、自領をdevelopmentさせる義務があるのだからある程度の駆け引きは当然だ。

 とはいえ、Orbaum Elective KingdomDuke達が最も理想的だと考えるDuke Farzon領の処遇は、Vidal Magic Empireが占領統治して飛び地とする事だろう。


 面倒事は全てVidal Magic Empireが引き受けてくれるし、Boundary Mountain Rangeから離れたところにあるDuchyのいくつかは距離が近くなるので交易がしやすくなる。

 それにVidal Magic Empireの力が大きくなる事に対する警戒は、それが必要な時期はとうに過ぎているとOrbaum Elective KingdomDuke達は理解していた。


 しかしVandalieu達にとってDuke Farzon領は全く旨味のない、ほぼ毒百percentの土地だ。 Bahn Gaia continent南部のMerfolk nationや、Demon continentGartlandのあるDemon KingContinentを治めるVidal Magic Empireは、海の幸をとっくに手に入れている。また、交易だって自国の飛び地を行き来するだけで充分だ。


 自分達に反抗的な民を統治する苦労ばかりが目に付き、とても欲しいとは思えない。普通なら、戦功をあげた自国の将兵に領土として与え治めさせるが、Vidal Magic Empireの場合だとVandalieuがよくいる本国から離れるのは褒賞どころか罰game扱いだ。


 それでももしVidal Magic EmpireDuke Farzon領を治めるとしたら、Vandalieustressで倒れるのが先か、Duke Farzon領の全領民の正気が失われるのが先か、どちらが勝っても誰も得をしない勝負が展開される事だろう。

 だから、VandalieuDuke Farzon領に手を出す気は全くない。


 そのため、Duke Farzon領の戦後処理はOrbaum Elective Kingdom主体で行われるだろう。まずは、まだ降伏していないDuke Farzon領攻略のための軍を誰がCommandingするかを話し合う事になると思われる。もっとも、既にDuke Farzon領の軍は壊滅conditionで、主だった将兵の半数が死んでいるので、形ばかりの軍になるだろう。


 しかしAmid Sacred Empireの方はOrbaum Elective KingdomDuke達に戦後処理を任せる事が出来ない。

 何故なら、Vandalieu自身がBoundary Mountain Rangeを動かしてSauron DuchyMirg Shield Nationの国境を物理的に隔ててしまったからだ。


 もちろんSpace-Attribute Magicで行き来可能だが、自由自在に大人数を移動させられるSpace-Attribute Magicの使い手は、GufadgarnJane Doeぐらいしかいない。

 または、Mountain Rangeの形を変えて隔てた国境を再び元に戻すか、tunnelを作るという手もあるが……それはContinentの東西で争えるように戻す事を意味する。


 Vandalieuとしては、Orbaum Elective KingdomAmid Sacred Empireを侵略して占領統治する分には何の問題も無い。むしろ、Sauron DukeElizabethJahan DukeHadrosが「やりたい」と言えば、ノリノリで協力するつもりだった。


 しかしElizabethは「将来的にあんたの国の援助がないと立ち行かなくなるのが分かり切っているから、絶対嫌!」と言い、Hadrosは「うちの領民にはまだAlda believerが多いから、Amid側の反抗勢力と結託するかもしれないので遠慮しておくよ」と断られてしまった。


 『Thunderclap』のSchneiderに、「治めて見ません?」と打診してみたが、「俺には無理じゃねぇかな?」ともっともな意見を言われてしまった。


 そこで、Vandalieuは当初以下のように考えていた。

「もういいや。放置しましょう」

 Amid Sacred Empireがどうなるかも、その属国だった国がどう動くかも、全て放置する。

 ほぼ確実に元属国が独立戦争を起こし、そのまま元属国同士の主導権争いにdevelopmentして泥沼の戦乱になるだろうが、知った事ではない。


 そして、その戦乱を回避するなり鎮めるなりして新しい秩序が樹立したとしても、再びVidal Magic EmpireOrbaum Elective Kingdomに戦争を仕掛けてくるかもしれない。

 その時は、はるばる海やMountain Rangeを越えて攻撃を仕掛けてきた者を撃退して、Undeadにするだけだ。


 自分達Vidal Magic Empireは侵略戦争を受けて、それを撃退しただけ。Mirg Shield Nation側に造った谷を閉めて放置しても、責められるいわれはない。

 『Vida's Miko』だから、敵国のAlda believerの一般人でも積極的には殺そうとはしないし、そうなるよう陥れようともしない。


 だが、何から何まで世話をしてやろうとまでは思わない。彼らは畜ではなくHumanだ。Humanなら自分の意志があり、思考があるはずだ。Amid Sacred Empireやその属国に優れた人物がいれば、泥沼の戦乱や無謀な戦争を避けられるだろう。

 少なくとも、聖戦を煽る神はもういないのだから。




 以上の事をVandalieuBody WorldMashkzarに向かって説明した後、こう続けた。

「そう思っていましたが、実際に戦争をしてみたらHoly Armyは思っていたよりマシでした。accurateには、聖戦に参加したIron Nation MarmookSea Nation KallahadGrain Nation YondoAmid Sacred Empireの属国から派遣された軍がですが」

「なるほど」


「そこで、PeriaBotinOracleに応えてくれた人達を援助して、将来的には彼らに国の中枢を担ってもらい、 Bahn Gaia continent西部をAmid Sacred Empireの元属国の三国で治めてもらおうと考えています」

「……それぞれPeriaBotin等、親Vida's FactionGodsを主に奉じる属国を独立させるのか。のちの外交や通商の可能性も確保できるいい考えだ。

 Mirg Shield Nationが哀れだが」


 MashkzarVandalieuの説明から、己がかつて治めたContinent西部を彼らがどうするつもりなのかをだいたい悟った。

 力をつけさせ独立させようとしている属国から、Mirg Shield Nationが取り除かれている理由もだいたい分かる。あの国は他の三国と違い、Amid Sacred Empireと同じように主にAldaを信仰してきた国だ。下手に力をつけさせれば、第二のAmid Empireになりかねないと判断されたのが理由の半分。


 残り半分は、過去の遺恨だろう。

 Mirg Shield Nationは、約二百年前と約七年前の二度Talosheimへの遠征を実行し、二百年前のFirst次遠征では当時のTalosheimを滅ぼしている。

 さらに言えば、DarciaVandalieuを捕まえて処刑し、『Five-colored blades』に手柄をあげさせminionsにしようと企んだのは、当時のMirg Shield NationMarshallThomas Palpapek Earlだ。


 遠征に関してはPure-breed Vampire達が裏で暗躍していたが、それを考えても「情けをかけるに値しない」と考えられたのだろう。そうMashkzarは考えた。


(とはいえ、我が祖国に比べればずっとましだ。少なくとも、生き延びる可能性はある)

 この後、Vandalieu達の思惑では、Amid Sacred EmpireMirg Shield NationKallahadMarmookYondoを団結させ、元敵国から目をそらすための共通の敵にされるはずだ。


 しかしAmid Sacred EmpireはそのMirg Shield Nationよりもずっと早く元属国に占領され、組み込まれる事だろう。何せ、Amid Sacred EmpireContinent西部のCenterにあり、他の属国に囲まれているのだ。弱っているうえ、為政者不在の国が持ちこたえられるとは思えない。

 それに比べれば、Mirg Shield Nationは他の属国に対してAmid Sacred Empireが間にあるため立て直す時間が稼げるはずだ。


 Mirg Shield Nation王やNoble達の手腕と、運によっては国として生き延びる可能性も、Zeroではない。

 それはともかくと、Mashkzarは思考を祖国とMirg Shield Nationの行く末から切り替えてVandalieuに尋ねた。


「話は分かったが、何故余に態々話したのだ? 答えは既にだいたい察しているが」

「なるほど。俺が三国にお前とお前の親族の身柄をそれぞれ渡そうとしている事に気が付きましたか」

「やはりそうなるか」


 Vandalieu達がMarmookKallahadに行う力添えの一つが、Amid Sacred Empireを侵略する大義名分となる者達の身柄だった。


「聖戦で『零剣』のCarmineという人を討ち取って霊を確保する事に成功しまして。懐に聖水やら護符やらを仕込んでいたので、危ういところでしたが」

 Mashkzarの親族(Marme Duke 家を除く)を逃がした『Fifteen Evil-Breaking Swords』の纏め役である『零剣』のCarmineも、Eileek Popeの命で聖戦に加わっていた。


 Carmine本人としては前線に出たくはなかったろうが、Emperorに代わって為政者となったEileek Popeの命令に逆らうわけにはいかない。そのため、もし殺されても霊を回収されないように思いつく限りの備えをして臨んだのだろう。しかし、気が付く前に討ち取られてしまったため、霊が地上に残ってしまったのだった。


「そうか。……有能な男だった。Undeadとして使うなら、役立ててやるといい」

「はい。とりあえず、体が出来たら生前十五剣だった人達を纏めてもらう予定です。

 それはともかく、お前とお前の親族ですが……まずは本人を見つけて身柄を確保した後、本人達の希望を聞いてどこに誰と送るか決める予定です」


 何をどう選んでも結局はMirg Shield Nation以外の属国に送られる事になるが、Vandalieuは何処へ誰と行きたいかぐらいの希望は考慮するつもりのようだ。

 属国の為政者たちとしては、赤子か何も知らない幼子がいれば良く、大人はむしろ要らないかもしれないが、その辺りは話し合うつもりなのだろう。


「なので、前もって説明しておこうと思いまして。なお、誰もお前と一緒に行きたくなかった場合は、お前ひとりだけ、希望者がいなかった国に送ります」

「おそらく、そうなるだろう」


 Vandalieuには、Mashkzarが親族と世間一般的な意味で良好な関係を築いているとは思えなかった。そして、それは正解だった。

 Half-Elfで寿命が長いため正式に婚姻してSuccessorとなる子を作ってはいなかったMashkzarだが、万が一の事態のための「予備」をキープしていた。


 それはMarme Dukeのように別のを立てなかったMashkzarbrothersや親戚の子孫や、妾に非公式に産ませた自身のchildだった。

 彼がCarmineに命じて逃がした親族とは、そうした者達だ。


 前者はまだMashkzarと、表面的には良好な関係を築いていた。しかし、それは親戚というより、上司と部下の関係に近いものだ。

 後者は、そもそも父親がMashkzarだと教えないまま育てさせていたので関係も何もない。今回の件で初めて自分がMashkzarの子だと知って驚いているはずだ。


 なお、Mashkzarbloodを引く子と言えば『Storm of Tyranny』のmemberであるZorcodrioの義理の息子、Siegがいるが……二人とも彼のnameは出さなかった。

 Vandalieuにとって彼はZorcodrioの息子だから、そしてMashkzarは彼のnameを出してもVandalieuの機嫌を損ねるだけだと分かっていたからだ。


 もっとも、MashkzarSiegもお互いに親子の情は持ち合わせていない。

 それどころか、MashkzarとしてはVidal Magic Empire内部に自身のbloodを引く者が残るのだから万々ageだ。……Siegが己の出自を知らなくても、彼がContinent西部に興味が無くても、彼の子や孫はどうなるか分からない。

 僅かだが可能性がある。Mashkzarにとってはそれだけで十分なのだ。


「どうなるにしても、近い内にここを出て行ってもらう事になるのでそのつもりで」

「そうか……仕方あるまい」

 そう言いながら自身が建てた小屋や、耕した畑を見るMashkzarは、己の親族の事を話している時よりも感傷的だった。




 そうして日付が変わり、Continentの東西が忙しい頃、Vandalieuは彼しかできない戦後処理を行うためにAldaの聖域に来ていた。

 Aldaが管理していた残りのDemon Kingsoul fragmentを処理しなければならないし、彼が聖戦で使わなかったDemon King Army RemnantsVida's FactionGodssealedが残っているかもしれないからだ。


『私達が汝の元に運ぶ手もあるけれど、あればかりはそうはいかない』

『戦後も苦労を掛けて悪いね』

 その前にsealedを解いてPeriaBotinZantarkRicklentは解放されてVidaZuruwarnと共にここに集まっていた。


 彼女達がsealedしていたVida's FactionGodsは、既にVandalieuによってDemon Kingsoul fragmentから解放されている。ただ、Demon Kingsoul fragmentは再sealedしただけで、まだ食われてはいない。

 短期間にGuduranissoul fragmentを大量に喰らい、AbsorptionしたVandalieuの性質はGuduranisに近くなっている。そのため、今後は時間を置いてAbsorptionする予定なのだ。


 そうして態勢を整えてAldaDivine Realmに来たのは、Vandalieuが魂を加工したAldaが本当に機能しているかどうか見るため。そして何より、sealedされているかの神がどんな神なのか知るためだ。


『確認しますが、Demon King ArmyRemnantsらしい神だったら再sealed。このworldでやっていく意思があり、共存できる存在ならsealedを解き、その後は-sama子を見る。これで問題ありませんね?』

『異議はない』


 Vandalieuが確かめようとしている神は、『Evil God of Sinful ChainsJyarodeeps。五万年前にBellwoodと相打ちになり、彼を長い間眠らせ続けた神だ。


 Bellwoodと相打ちになったその力と、人格次第では大きな脅威になり得る。しかし、もしかしたら頼りになるallyになるかもしれない。

 GartlandPatron Godのように、Demon King Guduranisとの戦争当時はDemon King Armyに所属していても、戦後にpolicyを変えた例もある。


 そのため、確認に来たのだ。


『たしか、我のMemoryによればこっちの方……ありゃ、行き止まりだ』

Zuruwarn……』

『待て待て。Aldaを置きに来た時に、signを感じたのは確かだから! ええっと……匂いはこっちだ!』

brothersよ、汝は獅子だろう。いつから犬になった?』

 四つの獅子の頭で地面の臭いを嗅ぎまわった後、先頭に立って歩き出すZuruwarnを、Ricklentは半ば呆れたように眺めている。


『どうやら、Aldaはよほど『Evil God of Sinful Chains』を恐れていたようだ。Divine Realmの中に迷路を作り、その奥に封じたらしい』

Heinz達が足を踏み入れた時はDungeonの最下層と繋げていたようだが、その後一層厳重に閉じ込めたようだな』

『……こんな事が出来るなら、Guduranissoul fragmentsealedの方に力を入れてほしかったわね』

『『『全くだ』』』


Guduranissoul fragmentsealedは、不幸な偶然や事故で解けたのではなく、Alda自ら解いたので、力を入れたとしても意味は無かったのでは?』

『『『……然り』』』

『知れば知るほどため息が出るわね』


 迷宮は内部からの脱出が困難なつくりをしていただけでTrapなどはなく、またDungeonと違いmonstersなども存在しないため、危険はないが奥にたどり着くまで時間がかかった。

『何か、音が聞こえる』

『これは……細い鎖が揺れる音か?』


 pendantのチェーンのような、細い鎖が立てる軽く高い音が聞こえてきたと思った直後、そこに出た。


『……これは……これは……栄えあるGreat Godが揃って来られるとは……』

 薄暗い石造りの広間の壁に、countlessの杭が不気味な形に打ち付けられている。その杭の僅かな隙間から細い鎖が伸び、声がしていた。


『話すだけで精いっぱいだが……歓迎の意は示そう』

 細い鎖が、音を立てて杭の隙間に吸い込まれていく。それが終わってから、声は名乗った。


『我は、『Evil God of Sinful ChainsJyarodeeps。ようこそ、Great Godと……なんだ、お前?』

『最近神になったVandalieuと申します』

 通路が狭かったため、Zuruwarn達の最後尾でグロテスクなところてんのように形を変えて這い進んでいたVandalieuは、通路にみっちり詰まったままSelf introductionをした。


 なお、今回はBodyごとではなく、魂だけでDivine Realmに訪れていた。



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