Hartner DuchyとDuke Farzon領の境目での戦いは、Mythよりも人外の戦いと評するのに相応しいものになっていた。
『フハハハハ! 良いっ、実に良い! Demon King Army大幹部の地位を得るためには、Humanを背に乗せる事も厭わないとはっ!』
『Evil God of Ruinous Greed』Zobyubelogiaが、彼なりに手放しの称賛をLuvezfolに贈る。
『だからこそ、貴-samaは我が殺す!』
しかし、繰り出されるtentacleに込められたKilling Intentに揺らぎはない。
『貴-samaを認めたからこそ、誇りを投げ打ってでも手を伸ばした野望が潰えた瞬間の貴-samaの顔が見たい! despairと後悔の叫びを聞きたい! だから死ねぇ!』
tentacleを槍のようにthrust出し、鞭のように振るい、槌のように落とす。tentacleの形状は-sama々で、先端が刃状になっているもの、全体に鋭利な棘がcountlessに生えているもの、側面にsuction cupsやfangsの生えた口が生えたものもある。
『訳が分からん!』
「【浸透撃】! 言動は変なのに強いのが厄介!」
Pauvinaを背に乗せたLuvezfolは、Zobyubelogiaの攻撃を正面で受け流しながら反撃を行う格闘戦を展開していた。
Luvezfolでは対応できない鋭さと力が込められたtentacleをPauvinaの棍棒が砕き、弾く。それ以外のtentacleをLuvezfolのtailやclawsで弾き、受け流す。Zobyubelogiaに隙が生じれはBreathを吐いて遠距離攻撃を行う。
まさに人龍一体。Pauvinaに言葉で命じられなくても、脚から伝わる体重や力の変化を読み取って動く癖がLuvezfolには身についていたのだ。
『貴-samaらDemon King Armyの連中は昔からそうだ! 言葉を話す癖に会話ができない奴らが多すぎる! 寝返る事を提案された時も、首を縦に振った瞬間に殺されるのではないかと気が気ではなかったぞ!』
太古に忘れ去ったはずの不満を思い出したのか、叫ぶLuvezfol。それでも結局寝返った事実は棚の上に置いてきたようだ。
『異議あり!』
『一緒にしないでもらいたいっス!』
そのLuvezfolの叫びに対して、Zobyubelogiaよりも先に『Evil God of the dark Forest』Zozoganteと『Evil Dragon God of Five Sins』Fidirgが攻撃の手を緩めず反論した。
『我だって奴らの言っている事は理解できない事の方が多いのだ!』
Zozoganteは枝に実ったFruitのようなeyeballから光線を放ち、また種子を弾丸のように撃ち込み、芽吹いたCloneの蔓でZobyubelogiaを縛ろうとする。
『Demon King Armyで一纏めにして欲しくないっス!』
Fidirgは話している小指相当の位置にある首以外の四つの首で、光弾を乱打していた。Zobyubelogiaにはほとんど避けられていたが、彼の狙いはZobyubelogiaの力の供給源と化したDuke Farzon領軍だ。
光弾が地面に着弾する度に、Duke Farzon領軍のSoldierやKnight、adventurer達の多くが弾けて消える。中には光弾の爆発を掻い潜り、Fidirgに攻撃を仕掛けようとする猛者も何名かいたが、そうした猛者は彼に到達するよりも早くRapiéçageやJulianaに倒されている。
「て、撤退だっ! 撤退―っ!」
ただ、Fidirgによって倒されたのはZobyubelogiaによって狂わされ同士討ちを始めた将兵がほとんどだったので、結果的にDuke Farzon領軍は四分の一ほどが生き延びる事に成功した。
しかし、射線上にいる間はFidirgの光弾が容赦なく浴びせられるので、命からがら撤退していく。
その結果Zobyubelogiaのenergy源になり得るHumanが遠ざかっていくが、彼は戦いに夢中で見向きもしない。もう十分力を得たからか、欲求を満たす事しか頭にないのか……考えるまでもなく後者だろう。
「そもそも相手の言動に惑わされるな! 重要な情報でもない限り聞き流せ! そういう鳴き声のmonstersだとでも思え!」
Randolphはそう教えながら、Vandalieuのbone製の短剣とSpirit MagicでZobyubelogiaのtentacleを掻い潜り、青白い茎のような胴体に攻撃する。
「Randolph、tentacleだけではなく胴体に攻撃してもあまりDamageを受けた-sama子がない。弱点は他にありそうだぞ」
しかし、Meorilithが指摘した通り、tentacleだけではなく胴体から体液が噴出するほど深く傷つけられても、Zobyubelogiaが苦しむ-sama子はなかった。
体液の噴出はすぐに止まり、screechや怒鳴り声ではなく嬌声があがる。
『ハハハハ! 裏切り者にmonsters、Undeadに、Humanに、Elfの種を超えた共闘! まるでChampion軍のようだ! 美しいっ、美しいぞぉっ! その絆が壊れる瞬間は、もっと美しいはずだ!』
Zobyubelogiaが陶酔の混じった哄笑を響かせたと思うと、tentacleから怪しげなmucusを分泌して纏わせ、もしくはProjectile Fireする。
Duke Farzon領軍の約半分を狂わせた、Mental異常を起こさせる毒だ。
「Vanっ!」
『呪にせよ毒にせよ、任せてください』
しかし、『Evil God of Cursed Poison』Dobopezepaluoの呪毒すら【Disinfect】し、Championや『God of Law and Life』Aldaが施したsealedすら解除するVandalieuのCloneであるDemon King FamiliarがPauvina達にはついている。
もちろん、だからといって攻撃を甘んじて受ける理由にはならないので、ZozoganteやFidirgが光線や光弾を爆発させてmucusの殆どを防いだ。
いくつかはLuvezfolに当たったが、Humanを狂わせるための毒がDemi-Godである彼にそうそう通じるはずがない。
『うぐ!?』
tentacleが側頭部を掠め、scaleとbloodが飛び散り、やや頭がクラっとして意識がぼやけたが。
「Luvezっ!」
『GAAAAAAA!!』
しかし、とっさに頭で考えるより先に体が主の意思に従う。Pauvinaはその段階までLuvezfolを飼いなら……絆を育んでいた。
首を捻り、自身の側頭部を削ったtentacleに噛みついて食い千切る。それと同時にDemon King Familiarが、僅かに効いていた毒を消す。
「普通の意味でのTamerとしての腕は、VandalieuよりPauvinaの方が上だな」
Meorilithがそう卒業生を評価したのを聞き流しつつ、Luvezfolは呻くように言った。
『ぐぅ……奴の言動がおかしいのは十万年前からだが、攻撃的過ぎる。我のMemoryが確かなら、奴は前線に立って自ら戦う性格ではなかったはずだ』
『たしかに、十万年前の奴はそんな感じだった』
『そもそも、戦い自体にはそれ程関心はなかったはずだ。weakわけではなかったが』
FidirgやZozoganteのMemoryにあるZobyubelogiaも、Luvezfolの言う通りだった。Championが召喚される前から、Zobyubelogiaは前線に出ず、Humanや動植物を狂わせ堕落させることを優先していた。
全く親しくないどころか接点もほぼなかったが、Zobyubelogiaは大幹部なのでDemon King Armyの窓際だった彼等の耳にも大雑把な動向の情報は入ってきた。自身の動向を偽ってまで戦果を少なくする理由は彼にないだろうから、真実だろう。
本来のZobyubelogiaなら、この場で戦い続ける事に固執せず、逃げて姿を隠してから陰謀を巡らせたはずだ。
さらにLuvezfol達は気が付かなかったが、Zobyubelogiaが人を狂わせる方向性もおかしかった。Duke Farzon領軍を狂わせた時は同僚や上官への裏切りが殆どだったが、本来のZobyubelogiaがHumanを狂わせる時はありとあらゆる背徳や身を亡ぼす欲を植え付けていた。
配偶者やloverのいる異性や同性、幼い男女やその逆に老年の男女、動物への抑えきれない欲情や衝動。強姦、略奪愛、死者への凌辱、日常的に同族の肉を好んで欲するCannibalism……まさに何でもありである。
そう考えてみると、Duke Farzon領軍にとってはZobyubelogiaがGuduranisのsoul fragmentを埋め込まれたのは僥倖だったかもしれない。狂っている方が人から見ると正常に近く感じるとは、邪悪な神とは妙な存在だと言えるだろう。
『それがどうした!? 我の攻撃性が旺盛なら、貴-samaらが勝てるのか!? できるのならやって見せるがいい!』
しかし、Zobyubelogiaの言う通り、Guduranisのsoul fragmentによって彼が狂い、乗っ取られつつあることはLuvezfol達との戦いに有利にはあまり働いていない。
tentacleを何本も切断され、砕かれたZobyubelogiaだが、そのVitalityはまだまだ旺盛だ。すぐにtentacleを再生させて、元通りになってしまう。胴体に受けたRandolphの攻撃も、Meorilithの指摘通り致命傷には至っていない。
Fidirgによって力の源になっていたHuman達を一掃されても、まだその勢いに衰えは見られない。やはり、Evil God (M)としての格がFidirgとは違うのだろう。
『たしかに、その通りッス』
『返す言葉もない。しかし……』
『我々だけで勝つ必要はないのだ、間抜けめ』
しかし、LuvezfolにもFidirgにも悲壮感は浮かんでいない。
『なんだと? 我との力の差を思い出して気でも狂ったか? 今なら、どれか一柱だけなら見逃してやってもいいのだぞ?』
「いえ、もうお前はそれを言える立場ではありません」
『っ!?』
不意に聞こえた声に向かって、反射的にtentacleを繰り出すZobyubelogia。だが、そのtentacleは髑髏型の黒い炎に焼き千切られてしまった。
『!!??っ』
「俺が来ましたから」
そこに居たのは、二柱のBeast KingからGuduranisのsoul fragmentを食べて除去し終えたVandalieuだった。
originally Luvezfol達はZobyubelogiaを自分達だけで倒そうとしていていたのではない。Vandalieuが来るまで、Zobyubelogiaをこの場に留めるために時間稼ぎをしていたのだ。……PauvinaとJulianaは倒そうとしていたが。
「Van、もうタイムup? あたし達まだ頑張れるよ~?」
「無念っ、倒すどころか有効打すら与えられなかったなんて……!」
『う゛う゛!』
そう二人とRapiéçageも悔しがっている。
「タイムupです。それにLuvezfolとFidirgが、目で訴えていますし」
『『っ!?』』
態々口に出さなくてもいい事を、何故!? と驚く二柱。特にLuvezfolは、今後の訓練を厳しくする口実にされたらどうしてくれると、非難がましい目を向けた。しかし、Pauvinaは「それなら仕方ないか」と、素直に引き下がった。
「あと、Randolph senseiとMeorilith senseiはこっちに来てください。Mirg Shield Nationの方で手が足りなくなりそうなので、援軍に向かって欲しいので」
「Uncoolか。まあいいだろう」
「Randolph、この戦争を乗り越えたらお前は長期の休暇を取るべきだ」
そう話している二人を、Vandalieuは【Demon World Binding Technique】で【Body World】に入れ、一瞬Demon King Familiarに入れ替わった後また戻ってきた。
その一瞬で二人を戦場に送り届けてきたのだろう。
そんな会話を繰り広げている間にも、ZobyubelogiaはVandalieuに向けてtentacleによる攻撃を繰り返している。
しかし、それは黒い炎や電撃で次々に焼き切られていく。
『おおおっ! 憎いっ! なんだ、この憎しみはっ!? なんなのだ、この苛立ちは!? この怨念は、この怒りはいったい何なのだ!?』
tentacleを一本失うたびに致命傷ではなくても、かすり傷とまではいえないDamageを受けている。さらに、実際に受けているDamage以上に痛みも感じている。
それでも攻撃するのを止められない。それほどの負のemotionsをZobyubelogiaはVandalieuに覚えていた。あれだけ称賛し殺そうとしていたLuvezfolの事すら、もう彼の頭にはなかった。
『何故だ!? こんな憎しみや怒りに駆られて動くのは我ではないっ! 我の在り方ではない! なのにどういう事だ!?』
苛烈な攻撃は続けたままだが、戸惑っている-sama子を見せるZobyubelogia。その-sama子から、今まで遭遇したGuduranisのsoul fragmentを埋め込まれたDemon King Army幹部とは違うものを感じたVandalieuは、話しかけてみた。
「Guduranisのsoul fragmentがInfestしているからです。そのimpactで、俺に対して強い怒りや憎しみを感じているのでしょう」
もちろん、Zobyubelogiaの攻撃を防ぎ、Counterで焼き潰し、Slash刻みながら。この問いかけも、Zobyubelogiaが応じる事を期待しての事ではない。
『な、なんだと!?』
しかし、意外な事にVandalieuの言葉はZobyubelogiaに届いた。
『この怒りも憎しみも、我ではなくGuduranis -samaのもの……それにsoul fragmentという事は、Guduranis -samaは負けたのか!? ならば……Guduranisのsoul fragmentをどうにかする方法はあるのか!? sealedされるしかないか!?』
そして、なんとGuduranisを呼び捨てにしてsoul fragmentをどうにかする方法を求めてきた。
『早く答えよ! 我でも長くは堪えられない!』
しかも、whole bodyを小刻みに震わせながらもVandalieuに対する攻撃を止めて。
今まで、『殺してくれ』と懇願した神はいるが、完全に攻撃を止める事ができた神はVida's Factionの神にもいない。
「俺が除去できます。じっとしていてください」
なので、とりあえずは助けてみる事にした。裏切られても問題はない。距離を取るよう、Julianaが跨っている馬型Demon King Familiarを通して指示も、既に出した。
『た、頼むっ、助けてくれ! 助けてくれれば何でもするっ! Guduranisが圧倒的な力の持ち主だったが故に従っていたが、敗北して肉も魂も千々に割かれた敗北者に蝕まれるなど、enduranceがならないのだ!』
Champion軍に敗北したというのなら、ZobyubelogiaもGuduranisと同じなので大きな事は言えないのではないかと、距離を取ったLuvezfolは思った。しかし、一応邪悪な神の一柱であるFidirgとZozoganteは、自分と同程度の存在にLoyaltyを誓う価値はないという事だろうと察した。
VandalieuはSpirit Formを伸ばし、Zobyubelogiaの魂に触れようとした。
『あ、ありがとう。まさか、Demon King Armyの大幹部だった我を助けてくれるとは思わなかった。本当にありがとう、お前は我が恩人……いや、大恩人だ。だから……仇で返す! 死ねぇ!』
Zobyubelogiaはそれまで衝動を抑えていたのが嘘かのように素早い動きでtentacleを一斉に動かし、Vandalieuを絡めとる。そして、tentacleが生えている部分にあったround口を開くとそのまま食ってしまった。
『あははっははははは!! 喰ったっ、喰ってやったぞ!』
Guduranisが敗北した、そして自分に彼のsoul fragmentが埋め込まれ支配されつつあるのがenduranceならなかったのは本当だ。心から助けを求め、それに応じてくれたVandalieuに感謝した。
だから、裏切る。恩を仇で返して、自分を含めた何もかも滅茶苦茶にして破滅する。それでこそ『欲滅』の名を持つZobyubelogiaの在り方だ。
そのためなら怒りも憎しみも攻撃衝動も、どんなに苦しく辛くても悦んで耐えられる。
『ひはははっはあははははっ! アヒャヒャヒャアヒャヒャヒキハハハハ!』
この後、Guduranisに乗っ取られるとしても何の後悔も覚えないだろう。それほどの快楽を得たZobyubelogiaは、高らかに嬌声を轟かせた。これでLuvezfol達が悔しがっていれば、Zobyubelogiaにとってさらに素晴らしいのだが……。
『だから言っただろう。意味はないぞ、裏切られるだけだぞ、と』
「ええ、俺も九割九分九厘そうだろうなとは思っていました。でもまあ意味はありましたよ。ひひーん」
『ハハハっ!? は……?』
しかし、Luvezfolは悔しがるどころかJulianaが跨った馬型Demon King Familiar……をmain bodyに変化させて現れたVandalieuと話をしていた。
「あの、それで意味とは? 後、新しい馬を出してもらえませんか?」
馬型Demon King FamiliarがVandalieuに変化したために、彼の小さな背中にしがみつくようにして跨っているJulianaがそう聞くと、VandalieuはZobyubelogiaを指さした。
『な、何故そこに、にににっ? な、なにがっ……がびゅっ!?』
その指の先で、Zobyubelogiaは不自然に震えながら苦しみだした。そして、ついさっきVandalieuを飲み込んだ口を開いたと思うと、そこから濃いbloodの色をした霧を吐いた。
【Blood Infection】だ。
「あいつの体内にいるDemon King Familiarで、体内から攻撃しています」
Zobyubelogiaは知らなかったが、Vandalieuはmain bodyとCloneを入れ替える事ができるようになっていた。だから、main bodyだけを拘束して丸呑みにしても意味はない。もしかしたらZobyubelogiaの体内はmagic的に外部と隔離されていたのかもしれないが……Great GodのDivine Authorityすら砕くVandalieuに、その程度の対策が有効なはずはない。
『ぎゃはっ! ヒガガっ! ギッ……』
体の内側からcountlessの微生物に肉と魂を削り取られるように喰われながら、ZobyubelogiaがtentacleをVandalieuに向かって伸ばそうとした。
最期にせめて一矢報いようとしているのか、それとも再び命乞いをしようとしているのか。
「そして、これで終わりです」
しかし、Vandalieuはそのどちらだったとしても興味はなかった。彼がそう言った次の瞬間、Zobyubelogiaの体が内側から猛烈な勢いで膨張する。
『ぽっ――』
そして、最期の言葉を打ち消す程の爆音を轟かせながらZobyubelogiaは内側から爆散したのだった。
《【Demon Kingのsadistic desires】、【Divinity:Ruinous Greed Authority】を獲得しました!》
《【Demon Kingのsadistic desires】が【True Demon King】に、【Divinity:Ruinous Greed Authority】が【Demi-God】にintegrationされました!》
『Phantom Killer』のLeonardoは、剣にしか生きなかった男だ。金は全て剣と己の技を高めるためにつぎ込み、食事はただのenergy源で、女はlibidoの解消のための道具でしかない。勲章も叙勲も断って、Slash甲斐のある対象を探してはSlash続けていた。
そして気がつけば、Amid Empireの切り札、『Fifteen Evil-Breaking Swords』の一人となっていた。
だが、それでもLeonardoは変わらない。EmpireがSacred Empireになっても、忠義やreligionは一切持たず、Slash甲斐のある対象を求める。
「その最後がお前だ。俺程のSwordsmanに見込まれた事を、感謝しろ!」
「誰が感謝するか! 人Slash bastardに見込まれても、迷惑なだけだぜ!」
顔に赤黒いblood vesselが浮き出て文-samaのようになっているLeonardoの剣を、Schneiderは素手で捌く。体の一部にManaを集中させ、硬度を増しているのだ。
これでSchneiderはOrichalcum製のWeapon Equipmentを持つ達人とも渡り合ってきた。
「チィッ! 気色悪い剣に乗り換えやがって!」
だが、その腕に幾筋もの切り傷が刻まれている。bloodはほとんど止まっているが。
「気色が悪いとは失礼だな。Sacred Empireで今大流行の【Demon KingのEquipment】の一振りだってのに」
Leonardoは、Schneiderとの戦いを始めてすぐ最初に使っていた剣を折られ、今は二本目の剣を使っていた。
それは黒い刀身の両刃の直刀で、切っ先が鋭く尖っている【Demon King Fragment】のsealedを利用して作った【Demon KingのEquipment】だった。
「【Demon Kingのrostrum】と言うらしい。カジキって魚の長く尖ったchinの部分だとか何だかと、これを寄越したPope陛下が言ってたぜ! どうでもいいがな!
そう言うお前こそ、magicを使っている-sama子もないのに傷の治りが早いぞ、気色悪い」
「ああ、ちょいとHumanを辞めたのさ!」
Leonardoの【Demon KingのEquipment】の斬撃で受けたSchneiderの傷は、早くもふさがりつつあった。彼は既にHell raceになっていた。
「まだHumanではあるから、accurateには違うがな! それに、てめえの剣や体と一緒にされるのは不本意だぜ!」
「そうか、Slash甲斐が上がったなら結構な事だ! だが、そろそろ健康を永遠に気にしないでいいようにしてやるよ! 【Demon Kingのheart】よ、もっと俺を滾らせろ!」
そうLeonardoが叫ぶと、周囲の大気にまで伝わるほどの勢いで彼の【Demon Kingのheart】が鼓動を刻みだした。
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Name: Leonardo
Race: Human
Age: 42
Title: 【Phantom Killer】、【Fifteen Evil-Breaking Swords】、【Goddess' Enemy】
Job: Dark Night Swordsman
Level: 80
Job History: Apprentice Warrior、Warrior、Swordsman、Magic Swordsman、Thief、Assassin、Dark Fighter、slaughter Swordsman、Magic Sword User、Magic Fighter、War Swordsman、Executioner Swordsman、Sword Demon、Great Swordsman
・Passive skills
All Ability Values Enlarged (3) : Small
Sword weapon equipped, then Attack Power Enlarged (3) : Very Large
Non-metallic armor equipped, then Agility Augmented (2) : Medium
Strengthened Attribute Values: Order:5Lv
Self-Reinforcement: Murder:10Lv
Murder Healing:10Lv
Detect Presence:7Lv
Mental Corruption:4Lv
Intuition:2Lv
Demon King Encroachment:1Lv
・Active skills
Cruel Sword Technique:10Lv
Dagger Killing Technique:10Lv
Armor Technique:10Lv
-Transcend Limits-:10Lv
Silent Steps:10Lv
Lockpicking:3Lv
Trap:4Lv
Magic Fighting Technique:8Lv
Assassin Combat Technique:10Lv
Transcend Limits – Magic Sword:10Lv
Coordination:3Lv
Commanding:1Lv