《【Demon Kingのlibido】、【Demon Kingのjealousy】を獲得しました！》

《【Demon Kingのlibido】と【Demon Kingのjealousy】が、【True Demon King】にintegrationされました！》

『ぬおお？　我はいったい……？　あれだけ猛っていた熱い何かが急に消えたように……？　それでいながら憑き物が落ちたような清々しさ……まるでSageにでもなったかのような気分だ』

『うう、あれほど妬ましかったVaphovaldが、今は全く妬ましくない？　何故？』

「Aldaが埋め込んだGuduranisのsoul fragmentを、俺が食べたからです」

　嫌なfragmentを食べてしまったと思いながら、Vandalieuはwhole bodyから力が抜けたようにぐったりと地面に座り込む『Monster Elephant Evil Beast King』Vaphovaldと、『Walrus Beast King』Tootholdを眺めた。

　Vaphovaldに埋め込まれたfragmentが【libido】だったのは、予想通りと言えば予想通りだった。だが、てっきり同じようなfragmentを埋め込まれたのだろうと思っていたTootholdが【jealousy】だったのは意外だった。

　我を失っている間の言動は、【libido】のimpactを受けたVaphovaldに、Tootholdが【jealousy】した結果だったのだと考えれば、納得できるが。

『な、なにっ！？　Guduranisのsoul fragmentを食べた！？　何故そんなものが我らに取りついていたのかはともかく、吐け！　今すぐ吐くのだ！』

『いかん、Vaphovald、もう手遅れだ！　見ろ、この少年の体は無惨にも変形してしまっている！』

『な、なんという事だ！　我らを救うために……ＰＡＯＯＯＯＯＯＮ！　許してくれ、少年よ！』

「いや、あなた方が離れてくれれば引っ込めますけどね。それに、これはsoul fragmentを食べる前からです。覚えていませんか？」

　Vandalieuは、上半身をVaphovaldの鼻に摘ままれたまま「この神（人）達、根は良い人（神）なんだな」と、彼らが我を失っている間の言動を忘れる事にした。

　Darciaに迫っていたのは【libido】や【jealousy】に狂っただけで、本来の彼らの性格によるものではなかったのだ。罪を憎んで人を憎まず。全てはAldaが悪い。

「二柱とも、この坊やは大丈夫じゃから心配は無用じゃ。これまでもGuduranisの魂とBodyどちらのfragmentも数えきれない程喰らっているが、何の悪impactも受けておらん。……だから、坊やを放してくれんかな？」

　Zadirisがそう説明して落ち着かせている間に、DarciaとBasdia対Byazecbyoctoの戦いの決着もついたようだ。

『ＧＩＩＩＩＩＩＩＩ！！』

　途中から逃げに転じたByazecbyoctoにそれを許さず、DarciaとBasdiaは彼を構成する球体を全てSlash裂いた。

　それでも光線を乱射しながら逃げようとしたByazecbyoctoだったが、Vidaを降ろしたDarciaには通用せず、絶叫を轟かせながらsealedされてしまった。

「ふう、終わった。Vandalieu、二柱は正気に戻ったの？」

「はい、Guduranisのsoul fragmentはAbsorptionしました。psychological impactも、maybe大丈夫だと思います」

　ByazecbyoctoをsealedしたOrichalcumの容器を手にしたDarciaが、【Goddess Advent】を解いてVandalieuの上に降り立った。

　それを見たVaphovaldとTootholdは息をのんだ。

『おお、まさかGreat GodであるVida -samaをその身に降ろすHumanが現れるとは……なるほど、それで我はVida -samaと見間違えていたのか』

『Adventしていたとはいえ、他の異性と間違えて求婚するとは無礼の極み。申し訳なかった』

『面目次第もない』

　そう言って頭を下げるVaphovaldとToothold。

「気になさらないで。Guduranisのsoul fragmentのせいで、我を失っている間の事だもの。私とVidaが別の存在だって分かってくれたのなら構わないわ」

「もう俺におStepfather -sanと呼ばれようとは思っていませんね？」

『滅相もない』

『patienceしてくれ』

　体中に生えたeyeballを炯々と光らせる、黒い手足の集合体にVaphovaldとTootholdは揃って頭を下げた。

『Vida -samaに応えて新たなBeast race 's ancestorとなる決意はあるが、汝のStepfatherになるのは今の我の鼻ではとてもとても……』

『我程度の突進力では、相応しくない』

「正気を失った時の事を、意外と覚えていますね」

　そうVandalieuに言われる二柱だが、VandalieuがStepfatherに、つまりDarciaの再婚相手に求める強さがGuduranisを遥かに超えるものだと、短い時間で悟っていた。

（（話は、Darcia -donoにAdventしていない時のVida -samaとしよう））

　ついさっきまで争っていた二柱の心は、共通する脅威を前に一つになったのだった。

「Darciaが将来再婚する事に成ったら……いや、どうなるか分かり切った事じゃったな」

　ZadirisはDarciaが再婚する事に成ったらVandalieuはどうするだろうかと考え、すぐに答えを悟った。

　先ほどのように力を含めた諸々を試し、結果が満足できなければ満足できる結果を出せるようにするのだ。そう、あらゆる手段を使って。

「それでVan、今すぐ食べるか？　とれたてだぞ」

　Darciaに続いてVandalieuのDemon King Fragmentで作った巨体の上に降り立ったBasdiaが、Byazecbyoctoの前に倒した邪悪な神がsealedされた容器を懐から出して尋ねる。

「いえ、今は止めておきましょう。Guduranisの魂の食べ過ぎで、若干もたれているので」

「大丈夫、Vandalieu？　また皆で組み替える？」

「今のところは大丈夫です。ちょっと魂の形が歪になっているだけで」

　Vandalieuは、Heinzと違い不完全revived Guduranisの世迷言を真に受けるつもりはない。あれからMentalや体に不自然な不調は覚えていない。

　だが、Guduranisのsoul fragmentを短期間に連続して喰らう事で、ややもたれているのも事実だ。

（……【libido】やら【jealousy】やら【feeling of revenge】やら【Insanity】やら、碌なfragmentがないし。originally Guduranisの魂だったのだから、当然かもしれませんが）

　another worldからworldを侵略しに現れた異形のDemon Kingの魂なのだから、道徳心や勇気や愛等の清そうなfragmentが無くて当然かもしれない。Vandalieuはそう思い直した。

「それに、ZantarkやBotinやPeria、Gufadgarnのお陰で余裕ができましたから。Manaの回復itemとして取っておきましょう」

「そうね、Vidaから聞いたわ。RicklentやZuruwarnもそれぞれ動いているみたい」

　Aldaが行った凶行に、Zantark以外のGreat God達も激怒していた。

　GodsにGuduranisのsoul fragmentを埋め込み、Vandalieuと縁のある地や彼の仲間がいる場所に放つ。それにVida's FactionのGodsを使った事がemotions的に、そして『Evil God of Cursed Poison』や『Evil God of Mad Slaughter』などDemon King Army大幹部を使った事はworldを維持管理する神として許せるものではなかった。

　この凶行によってworldはHumanが生存する事ができないconditionに陥っていたかもしれないのだ。

　許せるものではない。

『なんと、そこまでの事態が起きていたとは……だというのに我々は……』

「あなた達が責任を感じることはないわっ！　Vidaも再会できた事は嬉しそうだったから！」

　事態の大きさを知って責任を感じて唸るVaphovald達を、そう宥めるDarcia。Vandalieuはその間、各地の状況を確認して、次に行く場所を決めようとしていた。

『もし、そこの方。VaphovaldやTootholdの-sama子から見て、Vida -samaを支持する神とそのbelieverとお見受けする。我は『God of Concealing』Wyzwarnと申します』

　そこに空からWyzwarnが現れた。その奇妙な姿からBasdiaとZadirisはVida's Factionに転向した元Demon King Armyの神かと身構えた。

「坊や、お代わりじゃ！」

「自暴自棄にならず、少しの間じっとしていてくれ！　その間にGuduranisのsoul fragmentをこのVanが食べるから！」

『え゛？　Guduranisの魂を喰う？』

「二人とも、彼からはGuduranisのsignは感じませんから大丈夫だと思いますよ」

『おお！　汝は『God of Concealing』！　彼はZuruwarn -samaのSubordinate Godだ！』

『我らと同じくAlda's Factionに捕まりsealedされたはずだが……我ら同-samaにrevivedようだな』

　Guduranisの魂を喰うという、十万年前では考えられなかった言葉に驚き、Self introductionを忘れて目を見開くWyzwarn。Vaphovald達が彼の事を知っていたために、Basdia達もすぐに素性を知る事ができた。

『ん？　という事は、Guduranisのsoul fragmentが我にも？　しかし、今はそんな-sama子はない……ないのですな？』

「ええ、ありません。でも、念のために確かめていいですか？」

『こちらからお頼みする。もし我の魂の奥底に潜んでいるようなら、いっそ一思いに』

「maybe、その必要はないと思いますよ。実績がありますし」

　VandalieuはWyzwarnの魂に触れるとGuduranisのsoul fragmentがInfestしていないか急いで、だが見落としなく調べた。その結果、Infestされていないことがはっきりすると、彼は深く安堵の息を吐いた。

「では、案内を付けるので、Borgadonの聖域までついて行ってください。彼と、そこにいるFarmounはVida's Factionに転向しているので大丈夫です」

『なんと！　彼がVida's Factionに……我が思っているよりも長い時間が過ぎていたようだ。では、また後程』

　そして、神であるWyzwarnが消耗しきる前に落ち着ける場所としてAlcrem DuchyにあるBorgadonの聖域をintroductionする。そこには十万年前にはAlda's Factionの中核戦力の一人だったFarmounがいるが、Demon King Familiarを付け『Bird Beast King』Lafazもいるので大丈夫だろう。

　それよりも、由々しき事態が進行している事が明らかになった。

「どうやら、不完全revived Guduranisが、自分の一部を集めているようです」

《【Divinity：Slaughter God】、【Divinity：Weather God】を獲得しました！》

《【Divinity：Slaughter God】と【Divinity：Weather God】が【Demi-God】にintegrationされました！》

　人は諦めず前に進み続ければ、進むことができる。当たり前の事だ。

　だから、諦めず挑戦し続ければ、幽霊mansionは空を飛ぶ事ができる。

『我々はやり遂げました。CreatorへのLoyaltyと、今まで培ってきた怨念と憎悪、そして結束の力で！』

　そう、Silkie Zakkart Mansionは空を飛んでいた。自分でもよく分からない原理だが、Orbaumの空を自在にFlightしている。

『オオオオっ！』

『我々ハ、ヤリ遂ゲタ！』

　mansionのServant……Undead達も沸き立っている。

　見事、Vandalieuの期待に応える事に成功したのだから無理もない。

『ですが、これは通過点に過ぎません。いつの日か必ず、CuatroやSam -donoに追い付いてみせる！　そのためにも、目の前の敵を討つべし！』

『オオオオオオオ！！』

　Silkieの人格が宿ったCloneである三十代程のfemaleが号令をかけると、Undead達がそのMysterious Strengthで歯車を回し、それを動力にmansionや庭がscreechのような音を立てて軋みながら変形する。

　そして幽霊mansionに似合わない大砲やバリスタ、投石器が現れる。それらもSilkieの体の一部であり、操作するのは彼女自身。

『運ベ！　ゴmaster -samaヲ装填シロ！』

『どうも、どうも』

　そして、弾はDemon King Familiarである。

『放ちます！』

　砲弾型Demon King Familiarや大bolt型Demon King Familiarが、『行ってきますー』と打ち出されていく。

『ギャアアアアッ！？』

　矢弾のDemon King Familiar達は【Demon King Fragment】でできているため、標的であるmonsters達が迎撃や防御のためにActivateしたmagicごと、monstersを砕き、貫く。

『こらこら、待ちなさい』

　そして回避されても追尾していく。それでも追い付けず、地上のOrbaumの街に落下しそうになると自力で飛んでSilkieの敷地内に戻っていく。

「さすがは偉大なるVandalieu。戦場になった街の事も考慮した素晴らしい行動だ」

　そして、命中した場合の破片はGufadgarnがmagicで回収する。allyに流れ弾が当たる事もない、完璧な遠距離攻撃である。

『ふざけるな！！』

　だが、『Evil God of Demon Castles』Gupyareslaには不満だらけだったようだ。

「異論があるのか？」

『当たり前だ！　我が創り出すmonsters共が次々にやられていく、それは構わん！　monsters共が貴-samaらよりweakだけの話だ！』

　Gupyareslaにとって、こう話している間にも彼の巻貝状の殻の突起から新たに生まれて這い出てくるmonstersが、Silkieが放つDemon King Familiarの矢弾やDemonの自警団員達、そしてHendricksen達adventurerに次々に倒されている事には怒りはなかった。

　monstersは足止めや時間稼ぎのために創った、即席の戦力。そのmonstersを倒すのに多くの戦力が割かれている現状は、Gupyareslaの狙い通りともいえる。

『Guduranis -samaのBodyを使って、貴-samaらは何をしている！？』

　彼にとって不快だったのは、Demon King Familiarの存在そのものである。

「偉大なるVandalieuが、有効に活用している」

『それが不遜だと何故理解できない！？　そのVandalieuなる存在が神やDemi-Godかは関係ない！　Guduranis -samaのBodyをGuduranis -sama以外が操る事があり得ていい訳がないのだ！！』

　Demon King Familiarに気が付いた瞬間、吐き気を覚えた。彼にはDemon King Familiarが、Guduranisの醜悪な劣化品としか思えなかったのだ。

「Gupyaresla、貴-samaがそこまでGuduranisに入れ込んでいたとは知らなかった。Demon King Armyの側近は、多かれ少なかれそうした存在だとは認識していたが」

　Gufadgarnが知る限り、Demon King Armyの側近はGuduranisにそれぞれの形で心酔していた。その圧倒的な力に従っていた存在、自らを滅ぼすことができる存在に支配されるjoyに魅了された存在、毒も呪も効かない生命体としての完璧さに惚れ込んだ存在、いつか殺してみたいという欲求から従っていた存在……そのほとんどがHumanには理解しがたい感性によるものだ。

　Loyaltyを超えた依存や信仰から従った存在はいないとGufadgarnは考えていたが、そうではなかったようだ。

　Vandalieuに依存し、神の如く信仰し全ての価値観の中心に彼を置くGufadgarnは、敵である事を理解しつつもGupyareslaに僅かながら共感を覚えた。

『あいつ、俺の事をナチュラルに人外の存在だと思ってません？』

　しかし、Demon King Familiar達が囁いた言葉を聞いて覚えた怒りが僅かな共感を消し飛ばした。

「偉大なるVandalieuを不快にさせた罪を、贖うがいい！」

　spaceが歪み、【Teleportation Gate】が乱立し、雷や炎、氷、水流、竜巻、砲弾型Demon King FamiliarがGufadgarnとGupyareslaの間を行き交う。

　space attributeのmagicの攻防は激しくなるばかりだ。そのあまりの複雑さから、HendricksenやDemon自警団達は参戦する事もできずにいる。

『貴-samaが奉じるVandalieuなど、Guduranisに……この我に比べれば取るに足らぬ存在だ！』

　そうGupyareslaが怒鳴った瞬間、巻貝の一部が内側から砕け黒いtentacleが生えた。

「愚かな。Guduranisに乗っ取られたか」

　歪められたspaceが戻ろうとする反作用を利用した衝撃波を、Gufadgarnが放つ。

『乗っ取られた？　違う！　捧げ、一体となったのだ！　貴-samaは見抜けなかったようだがな！』

　衝撃波をGupyareslaがspaceを砕いて散らし、spaceごとGufadgarnを切断しようとする。

「……貴-sama、Guduranisのsoul fragmentを埋め込まれている事に」

「気が付いていたのか」

　斬撃を受け　縦に真っ二つになったGufadgarnは、しかし Damageを受けた-sama子もなく左右に体を開く。

「なるほど、Marisjaferと同じか」

　そして、開いた切断面から蜘蛛の脚を思わせるArthropod Legsを何十本と伸ばし、攻撃を試みる。

『カハハハ！　愚神にしてはいい働きだと、Aldaを褒めてやってもいい！　この我と我を解放したのだからな！』

　そう答えるGupyareslaの人格は、既に己とGuduranisのsoul fragmentが混ざり合い、彼自身もどちらなのか分からなくなっていた。

　他のDemon King ArmyやVida's FactionのGodsは植え付けられたGuduranisのsoul fragmentに抵抗したが、Gupyareslaは抵抗しなかった。逆に、進んで一体化しようと試みた。それを悟られないよう、表面上は何も知らずに暴れているように演じて。

　自身の中に存在する異物感と、それが己の意識をかき乱す強烈な不快感。それが徐々に大きくなっていくhorrorと焦燥。それらを意に介さず、異物の正体をIntuition的にGuduranisだと気づき、己の全てを躊躇なく捧げようとするLoyalty心。

　もはや狂信と呼ぶしかないemotionsだ。

『ははははっ！　今更気が付いたところで全てが遅い！　全てのfragmentを取り戻し、このworldに我がReignする！　そこに貴-samaが奉じるVandalieuと、愚かなAlda！　そしてそれらを奉じる下等で下劣な生物に存在する場所はない！』

　巻貝のヒビは大きくなり、内側から生える黒いtentacleは大きくなるばかり。そして、生み出されるmonstersのRankも急激に高くなっていく。

『貴-samaらは滅びを甘受するしかないのだ！』

『いや、もう遅いのは貴-samaだ』

　Gupyaresla……いや、不完全revived Guduranisが叫ぶと同時に、彼の周りのspaceの時が止まった。

（な、なんだと！？）

　Mental以外の全て、光すら止まっている特殊なspaceに囚われたGuduranisは、Gufadgarnが伸ばしたArthropod Legsの根本……彼女の内部に彼女以外の何かがいる事に気が付いた。

（貴-sama……Ricklent！）

『久しぶりと言うべきか、悩むところだな。Guduranisよ』

　なんと、『Magic God of Time and Arts』Ricklentは、GufadgarnのYorishiroの内部に広がるDungeonの中にいたのだ。

『もっとも、それはどうでもいい事だ』

『貴-samaとの永遠の別れは、すぐそこに迫っている』

『では、さらばだ』

　そんな事はさせるものかと、時の止まったspaceから抜け出そうとするGuduranisだが、spaceを思うように操る事ができない。

『Guduranisよ、貴-samaの力はdeath attribute。Gupyareslaと一体化した事で、奴のspace attributeの力とdeath attributeの力が反発し合っているのだ』

『使いこなせるようになれば、強敵となっただろう。だが、使いこなせないままでは力を半減させただけだ』

　不完全revived Guduranisだが、彼に【Memory】や【Instinct】はない。ただの【desire to conquer】だ。数あるsoul fragmentの一つでしかない。

　Gupyareslaと一体化しても、その巧みなmagicの腕を活かすことはできなかった。

　怒りのあまりspaceを震わせるGuduranisが囚われたspaceを包むように、正七面体や正十一面体といったあり得ないはずの形状をした色glassを、クモともscorpionとも判断できない蟲の形に組み上げたような姿のEvil God (M)が現れる。そう、Gufadgarnのmain bodyである。力の化身は人型だったが、これが彼女本来の姿なのだ。

『さあ、我に囚われsleepsがいい。次に気が付いた時、貴-samaは偉大な存在の一部となっているだろう』

　そして、脚で包むようにGuduranisを抱えようとする。

（貴-sama、まさかmain bodyごと我をsealedするつもりか！？　そんな事をすれば、そのYorishiroも行動不能になるぞ！）

　Guduranisが叫んでいる通り、Gufadgarnは自身のmain bodyを使って彼をsealedしようとしていた。しかし、Yorishiroの彼女の顔には何の変化も現れていない。

「偉大なるVandalieuの御業をなぞる栄誉に、私の胸はjoy打ち震えているのだ。やれ、私よ」

（や、やめろおおおおっ！　もう我を喰う事は許-san！　許-sanぞおぉぉぉぉぉ！）

『おお、偉大なるVandalieuよ。この捧げものを受け取り給え！』

　Guduranisの叫びは途切れ、Gufadgarnの祈りだけがOrbaumに響いた。

　Orbaumの人々は畏怖し、Gufadgarn……そしてVandalieuを称えたのだった。

『……Slightlyうれしくない』

　周囲のspaceが歪んで近づく事も声をかける事もできなかったので、見守る事しかできなかったDemon King Familiar達は、死んだ目でその-sama子を眺めたのだった。

――――――――――――――――――――――――

・Name: Silkie Zakkart Mansion

・Title: 【Magic Emperor's Villa】　【Flying Mansion】（ＮＥＷ！）

・Rank: １１

・Race: Dark Night Specter Mansion

・Level: ２０

・Passive skills

Special Perception

Monstrous Strength：８Ｌｖ（ＵＰ！）

Mental Corruption：５Ｌｖ

Corrosion Resistance：８Ｌｖ（ＵＰ！）

Allure：７Ｌｖ（ＵＰ！）

Strengthened Attribute Values: Residence：８Ｌｖ（ＵＰ！）

Strengthened Attribute Values: Creator：８Ｌｖ（ＵＰ！）

Self-Enhancement: Guidance：９Ｌｖ（ＵＰ！）

Physical Resistance：４Ｌｖ（ＵＰ！）

Flight：３Ｌｖ（ＮＥＷ！）

Mana Enlargement：３Ｌｖ（ＮＥＷ！）

Comfort Maintenance：１Ｌｖ（ＮＥＷ！）

・Active skills

Spirit Form：１０Ｌｖ（ＵＰ！）

Materialization：１０Ｌｖ（ＵＰ！）

Clone：４Ｌｖ（ＵＰ！）

Housework：６Ｌｖ

Etiquette：４Ｌｖ

Cooking：３Ｌｖ（ＵＰ！）

Clothing Decoration：４Ｌｖ（ＵＰ！）

Seduction：５Ｌｖ

Lockpicking：２Ｌｖ（ＵＰ！）

Pickpocket：１Ｌｖ

Whip Technique：７Ｌｖ

Commanding：５Ｌｖ（ＵＰ！）

Coordination：８Ｌｖ（ＵＰ！）

Parallel Thought Processing：４Ｌｖ

Aura of Fear：１０Ｌｖ

High-speed Thought Processing：１Ｌｖ（ＮＥＷ！）

Projectile Fire：３ＬＶ（ＮＥＷ！）

Artillery Technique：４ＬＶ（ＮＥＷ！）

・Unique skill

Vandalieu’s Divine Protection

Vida’s Divine Protection