Alda's Factionとの決戦が迫っている事を感じ取っている人々は、Vandalieu達Vidal Magic Empireや、Duke Farzon領と領地が接しているBirgit DuchyやHartner Duchy以外にもいた。

「やっぱり戦争が近いのかな。Michael……いや、Miles -san、最近めっきり見かけなくなっちゃって」

「ああ、Vandalieu Streetも静かなもんさ」

　それはAlcrem Duchyの交易都市の一つ、Moksiの街だった。Alcrem DuchyはDuke Farzon領と離れているため、Alcrem Five Knightsを始めとした精鋭を千人ほど派遣し、後は食料や医薬品等の物資を送っただけで、徴兵なども行われていない。

　しかし、Hungry Wolf警備の長である『Kiss』のMilesや、Vandalieuに次ぐ新たなKing of the Stalls……『Round one of the Food Stall』の看板娘が街を留守にしているし、Magical GirlのStageを開く頻度も下がっている。

「まったく、戦争なんて早く終わらせて帰ってきて欲しいものだ」

　以前Darciaを利用するため手を出そうとした事のあるEdmondは、そう言いながら新しく建てた自分の店を見上げた。

「でないと、Vidal Magic Empireに支店を出す話が中々進まないじゃないか。それに、彼らのoctopus焼きが食べられないのはきつい」

　実は、この頃既に戦争が始まっていたのだが、そこまではEdmond達Moksiの街の住人も気が付かなかった。

　そして、同時刻Duke Farzon領でも戦争……彼らの言う聖戦が始まっていた。

「こんな戦争、すぐに終わってしまえばいいのに」

　Edmondと同じ独り言を呟いたのは、『Five-colored blades』に保護されていたDhampirのShoujo、Selenだ。

　彼女はDuke Farzon領にRembrandト達『Roaring Swordsmen』に護衛されて戻ってから、一度もHeinz達と再会していない。一度、 Bahn Gaia continent外の島を行き来する船を経由してletterでやり取りしたぐらいだ。

　そして、彼女自身はDuke Farzon領のAlda templeでSaintessとして崇められている。

　Dhampirに生まれついたSelenはこれまでも普通のchildとは異なる環境で生活してきたが……今はその中で最も変わった環境だと彼女は感じていた。

　深窓の令嬢のような扱いは受けた事がある。しかし、何かする度に拝まれる生活はした経験がなかった。

　約一月前、聖戦の開始を告げるOracleがあった後から、何度か大勢の前で事前に渡された紙に書いてあった通りに話したり、ただ微笑んで手を振ったり、色々したけれど、それを見た人達は泣きながら手を合わせてくるのだ。

　安全な場所で衣食住に不自由しない暮らしをさせてもらっているありがたさは、両親が生きていた頃は人里離れた場所で暮らしていたから理解できる。

　だが、困惑は拭えないでいた。

　それはこの『聖戦』に対してもだった。

　Selenには、Vidal Magic Empire……Vandalieuと戦う必要があるとは思えなかったのだ。

（Edgarお兄-chanを殺したのは悪い Demon KingのGuduranisだし、Heinzお兄-chanもEdgarお兄-chanを助ける事はできなかっただろうって、letterに書いてあった。

　それに、あの子はEdgarお兄-chanを返してくれた）

　SelenのVandalieuに対するemotionsは、今は複雑なものになっている。

（それだけじゃなくて、私達に何もしなかった）

　OrbaumからDuke Farzon領へ戻る際、Vandalieuは殺そうと思えばSelen達を殺すことができた。maybe、事故に見せかけて、その上証拠を一つも残さず始末する事もできただろう。しかし、彼は本当に一切手出しをしなかった。

　その時、直接会ったVandalieuから感じたのは、拒絶だった。敵意でも悪意でもなく、自分達から近づくつもりはないから、あなた達も近づかないで欲しい。そんな態度だった。

　だから、Selen達がVandalieuに近づかなければ良いだけではないかと、彼女はこの『聖戦』に対しても思っている。

（お兄-chanのletterには、VandalieuはDemon King Guduranisの魂を宿しているから、いつかGuduranisに乗っ取られるかもしれない。だから倒さないといけないって書いてあったけれど……）

　それは本当だろうか？

　Dark Avalonというnameの悪い Kami-samaも、Demon King Guduranisの魂を抑える事はできなかった。だから、Vandalieuも抑えられないかもしれない。

　でも、Demon King Guduranisのsoul fragmentはsealedされ、『God of Law and Life』Aldaが守っているはずだ。少なくとも、Selenはそう聞いて育った。それが何故、revived？　それは、Aldaでもsealedを守れなかったという事ではないだろうか？

　Rodcorteという神がどうとかとTemple Headは説明していたが、そのRodcorteというnameも聞いたことのない神は何処から現れたのだろうか？

　そんなAldaの告げる聖戦は、本当にする意味があるのだろうか？

「お兄-chan達、私のletter、読んでくれたのかな？」

　Selenは、letterに『聖戦も何もかも放っておいて、他のContinentや島に皆で移住して暮らそう』と書いていた。それは、彼女の中でAldaとAlda templeのTemple Headたちに対する不信感と、Vandalieuに対するある確信が書かせたものだった。

　Heinz達が聖戦を放棄して Bahn Gaia continentから去って姿を消せば、Vandalieuは追ってこないような気がしたのだ。

　そして、Selenのその確信は完全ではないが正しかった。

　HeinzがBellwoodと離れたconditionで Bahn Gaia continentから……Vandalieuの勢力圏から遠く離れた地で隠棲した場合、彼は追うのを躊躇った。何故なら、彼の中の優先順位が変わるからだ。

　少なくとも、Alda's Factionが健在な間は、BellwoodのいないHeinzより、Alda's Factionの方が差し迫った危機であるため、その対処が優先される。

　そして、聖戦が終わった後はその後始末に忙殺されHeinzを追うどころではなくなっているだろう。

　Vandalieuは復讐者ではあるが、人生の全てを復讐に投じはしない。彼にとって復讐はSelfの幸福追求の手段である。そのため、復讐より優先すべきものがあればそちらを取るからだ。

　その後は状況によって変わるが……HeinzやDelizahが大人しくしている限り、遠くから二人が死ぬまで百年でも千年でも監視し続けるだけに留めた可能性もある。

　Vandalieuにとって、聖戦の旗頭になるよりも面倒な可能性だ。Selenは無自覚に、Vandalieuが最も選んでほしくない選択肢をHeinz達に提示していたのである。

　だが、彼女にとっては不幸な事に、そしてVandalieuにとってFortuneなことに、Heinz達はその選択肢を選ばなかったようだが。

「正義は我にあり！　故に我々の前から退き、軍を解散されたし！」

「否！　我々にこそ道理は在り！　軍を退却し自領に帰還せよ！」

　その頃、Duke Farzon領とHartner Duchyの境目では、Duke Farzon領軍とHartner Duchy軍とそこに派遣された援軍の代表者が怒鳴り合っていた。

「……これ、聖戦？」

『……Human達は暢気が過ぎるのではないだろうか？』

「Pauvina -sama、Luvez -san、これが伝統なんですよ！」

　それぞれのDuke 家の旗を掲げた偉そうな格好のKnightの大声は、何か特殊なskillの持ち主なのか、態々magic itemかmagicで拡声しているのか、両軍に響き渡っている。

　その-sama子をVidal Magic Empireからの援軍として駆けつけたPauvinaとLuvezfolは、食傷気味に眺めている。一緒にいるRapiéçageなど道草を食べているし、Yamataは歌を歌い始めた。

　しかし、Reinhardt達は何故か瞳を輝かせてその-sama子を眺めていた。

「Pauvina -sama、あれはOrbaum Elective KingdomがまだElective Kingdomになる前、小国の集まりだった頃から伝わる戦争のetiquetteなのです！」

「ああしてお互いの主張を戦わせ、最後通牒をし合い、他の国に対して『我々は平和的な解決に尽力したが、仕方なく戦争に突入した』と表しているのよ」

「最後に行われたのは、確かもう百年前になるかな。その時は主張だけ繰り返して、その間に他のDuke 家が仲裁に乗り出した事で、Duke 家同士の戦争は回避されたはずだけど」

　口々に主張するReinhardt達。彼らによると、どうやら過去の歴史を再現したような一幕らしい。

　Pauvinaも歴史は大切だと思う。軽視するつもりはない。別々の小国の王族が、Orbaum Elective KingdomのDuke 家となった事で、大規模な武力衝突がなくなった事で行われなくなった、戦争のruleなのだろう。

　戦争にruleがあるのは不思議な気もするが、worldには人類以外にも危険なmonstersが存在する。戦争であまりに多くの人が死んで戦力が低下すると、monstersを退治する事ができなくなり、monstersが増え、人類が生活できる領域がdecreaseする。すると、戦争に勝った側も結果的に損をする事になる。

　それを避けるために死ぬHumanの数を抑える工夫なのだろう。それぐらいはPauvinaも分かる。

「でも、今それをする意味があるのかな？」

　分からないのは、今の状況でそれをする意味の有無である。小競り合いどころか、Duke Farzon領ＶＳそれ以外のDuchy全ての全面戦争だというのに。

「あ……それは……無いですね」

　Reinhardtも、それはfollowする事ができなかった。

「強いてあげれば、ああして怒鳴り合っている間にAmid Sacred Empire側での戦いに決着がついて、こっちで戦争が始まる前に終わるかもしれない事かと」

　だが、そこでfollowしたのはAlcrem Duchyから援軍として派遣された『Thousand BladesのKnight』Valdiriaだった。

「それに聖戦だ、神からのOracleだ、blessingsだと騒いでも、戦争の経験までは手に入らないでしょうから……Duke Farzon領のGeneralも昔の慣習に倣うしかなかったのかと。それを受けたHartner Duchy軍も、無視する事ができず応じた結果今に至るのかと」

　そして、前世ではAlcrem Dukeの末ImoutoでKnight Delegation LeaderだったJulianaがそう続けた。

　彼女はHalf-MinotaurにPseudo- reincarnationして表向きVandalieuのTamed Monsterになったため、Alcrem Duke 家ではなくPauvina同-sama Vidal Magic Empireからの援軍という事になっている。

『ひひーん』

　その愛馬は、VandalieuのCloneであるDemon King Familiarである。少なくとも、appearanceは馬っぽい。大きさは二meterを超える長身のJulianaとそのImouto達に合わせた巨体だが。

「Van、他の場所はどんな-sama子？」

『Birgit Duchy方面はここと同じですね。Sauron Duchyでは、敵のsignはありませんが警戒態勢を維持したまま-sama子を見ています。Boundary Mountain Range内部のTalosheimや他の国々も同-sama。

　戦いが始まっているのは、Mirg Shield Nation側とDuke Farzon領沖です』

　そのDuke Farzon領沖、 Bahn Gaia continentの南の海では、激戦が繰り広げられていた。

「矢を、攻撃magicを放て！　バリスタの弦を巻き上げろ！　攻撃の手を緩めるな！」

「magicの効果の時間切れが迫った海中兵は、次の兵と交代！　傷の治療とmagicを早くかけなおせ！」

　Duke Farzon領が誇る海軍は、今まで海賊や海のmonsters相手に多くの戦果を挙げてきた。

　その海軍をVidal Magic Empireに海からぶつけて生贄の羊にするような無謀すぎるtacticsを実行するほど、Duke Farzonは信仰に狂っていなかった。

　同時に、海軍を陸で運用する愚も犯さなかった。彼はVidal Magic Empireが海から攻めてくる場合に備えて、Duke Farzon領の沖を巡回させた。

　そこを襲撃されたのである。

『キュキュー！』

『キュオオオオン！』

　水平線の彼方から、宙を風のような速さで走ってきた二匹のKrakenに。

　その正体は、【Shrink】skillを解いたTamaとGyokuだった。二匹はなんと、Rank１２のAbyss CookrakenにRank upしていたのだ。

　これも二匹がFood Stallで高い【Cooking】skillを、そして営業終了後に地道にlevellingをしながらVandalieuの一部を食べ続けた成果である。

「BAKANAっ！　なんでKrakenがmidairを走るんだ！？」

　【Air Running】skillと【High-Speed Running】skillを獲得したためである。TamaとGyokuはその十二本の足を器用に使い、鳥よりも自由にmidairを舞っていた。

　急停止、上下運動、瞬間的な方向転換だって自由自在だ。そのため、Wind-Attribute Magicやmagic itemでFlightが可能な水兵やKnightも彼らについて行くことができないでいる。

「クソっ、当たらんっ！」

　そして、遠距離攻撃に対しても柔軟に対応していた。海軍の弓兵やMage達は船体が波で上下する事も計算に入れ、高い精度で射撃を行う事ができたが、彼らが弓や攻撃magicを撃つ前にTamaとGyokuのどちらかがtentacleを海面に叩きつけて大波を起こして船体を揺らすのだ。

　これもそれぞれの脚で別々の工程を同時に進める事で身に着けた、繊細なCooking技術の賜物である。『Round one of the Food Stall』のsecondary nameは伊達ではない。

　おかげで海兵達はTamaとGyokuに中々攻撃を当てる事ができない。……当てたとしても、Rank１２で【Rapid Regeneration】skillを高いlevelで持つ二匹にとっては、たいしたDamageではないだろうが。

　Duke Farzon領海軍は、Humanの軍の中では高い練度を誇っていた。一人一人の強さがKnightに匹敵する海兵に、ＣClass adventurerに匹敵するKnight。彼等なら、海からの普通の脅威には難なく対応できただろう。

　しかし、Rank１２という邪悪なGodsやDemi-God一歩手前の存在の前では、Monstrosityに翻弄される無力な雑兵でしかないのだ。Duke Farzon領海軍は、鉄板の上に横たわる食材のようにCookingされていく。

　その上、彼らの相手はTamaとGyokuだけではなかった。

「行け、雪辱を果たすのだ！」

「浮かれたAlda believer共の頭を、海水で冷やしてやれ！」

　On Waterの強大な脅威に気を取られていたDuke Farzon領海軍の船の下、海の底から武装したMerfolkや海に適応したmonstersやそのUndeadが襲い掛かってきたのだ。

「今こそ捲土重来の時！　一族の恨みを晴らすのだ！」

　そう、Merfolk達はDuke Farzonの依頼を受けた『Five-colored blades』達によって多くの同胞の命を奪われ、故郷からGartlandへ移住した『True Evil God of Red South Sea』Marisjaferを奉じるMerfolkの一族だったのだ。

「やり過ぎるでないぞ、Bastian。皆もだ！」

　虹色に輝くTrident……型のTransformation Equipmentを携えた長のDoranezaが、Merfolk族のWarrior達をそう律する。

「ですが、姫-sama！」

「奴らは死後、我々の仲間になるのだ。死体の原形ぐらいはとどめてやれ！　後で縫い合わせる者の苦労を厭え！」

「なるほど、そういう事でしたら了解いたしました！」

　ますます士気を高めるMerfolk達。その会話が聞こえていれば、Duke Farzon領海軍の士気は大きく低下していただろうが……。

「キュッキュー！」

　Tamaが振り回すtentacleによって船が一隻砕かれて、もうそれどころではなかった。

　allyのrescueやそれを援護するために無事な軍船が動こうとするが、Transformation Equipmentを纏いTrident型の杖を掲げたDoranezaがmagicで海流を操り、Duke Farzon領海軍の船を翻弄してCoordinationを巧みに妨害しているため態勢を立て直す事もままならない。

　Mage達が数の暴力でDoranezaのmagicに対抗しようとするが、攻撃magicを唱えようとすればTamaとGyokuに叩き潰されるため、思うようにいかない。

　軍船の各船長達の頭には、撤退ではなく降伏の二文字が過っていた。

　早くも趨勢が明らかになりつつあるAmid Sacred Empire軍とDuke Farzon領海軍の戦場の-sama子を、各地に配置したDemon King Familiarの目を通して、VandalieuはTalosheimの王城で見ていた。

　同時に、believer達の目を通じて『God of Law and Life』Aldaも見ていた。

　Amid Sacred EmpireのHoly ArmyにVidaに付いたGreat God達のbelieverの裏切り者が多数紛れ込むのは、避けられない事であり彼も予想していた。しかし、紛れ込んだ裏切り者を放置する事で、Vandalieu達はHoly Armyを遠距離から無差別に攻撃する事はできなくなると踏んでいた。

　Cuatroによる空からの爆撃や、Demon King Familiarによる自爆攻撃や怪光線の射撃で、PeriaやBotin達のbelieverを巻き添えにする事を厭うはずだと。

　実際その通りだったが……Aldaが予想していたより多くの裏切り者が出たためにHoly Armyは劣勢に陥っている。

　まだEileek達が用意した切り札を温存しているconditionではあるが、Aldaの見立てでは切り札を切っても厳しいだろう。

『やはり、この手を打たなければHeinz達がBoundary Mountain Range内部のVandalieuの居城、Talosheimへ潜入する隙を作る事もできないか』

　この時、Aldaは思い違いをしていた。

　Vandalieuにとって、Orbaum Elective Kingdomは最終的には切り捨てても構わない存在だとAldaは考えていたのだ。自らが支配するVidal Magic Empireや、自身の身を危うくしてまで助ける事は無いだろうと。

　その誤解は、VandalieuをGuduranisと同一視しすぎたために……彼を悪だと強く決めつけているから生じたものだ。

　Vandalieuは悪。悪だから自ら奉じる者を、最終的には切り捨てる。そうでなければ、Vandalieuは悪ではないという事になってしまう。

　Vandalieuは悪でなければならないのだから、最後には悪らしく振る舞わなければならない。

　かつて彼が創り上げたTrial's Dungeonで、幻のDarciaをHeinzの剣から庇った姿を見ていたのに。

　数か月前、revived Guduranisと戦いながらOrbaumの人的被害を最小限に抑えたのも、HeinzではなくVandalieuである事を知っているのに。

　そして何より、現在進行形で自らを奉じる者を切り捨て顧みていないのは自分自身であるというのに。

　Aldaは、理解していなかった。

『最終手段だ。Vandalieuを一旦はEnhanced (1)する事になるが……これも奴を倒すため』

　AldaはGuduranisのsoul fragmentのうち幾つかを右手に、そしてGodsのsealedを左手に取った。

　そして、Vandalieuは各地から同時に死のsignが生じたのを感じた。

「あれは……なんだ！？」

　同時に、各地で何かの拍子に空を見上げた者が、何かが天から降ってくるのを目撃した。それは最初黒いshadowにしか見えなかったが、次第に恐ろしい姿を現した。

『ブゴガアアアア！？　ヒギィィィ！？』

『憎いっ！　憎いぞおおおおっ！　おあああああ！　Aldaの走狗に死を！　滅びを！　我が身が鏃になったとしても、一矢報いてくれる！』

　Vidal Magic Empire軍とAmid Sacred EmpireのHoly Armyがぶつかり合う戦場に、捻じ曲がった角やfangsを生やした禍々しくGiantな猪の咆哮と、嵐を纏った龍の呪詛が響き渡った。

『フォオオオオオオオ！』

　Duke Farzon領海軍の上空に、Giantなlipsとcountlessのtentacleだけで構成された球体の何かの悍ましい声が轟いた。

『アッハハッハッハッハ！？　ヒハハハハハハ！　アヒ～ッヒッヒヒヒ！』

　Orbaumの上空には、城よりもGiantでcountlessの突起が生えた歪な巻貝が現れ、思わず耳を押さえたくなるような気味の悪い idiot笑いを始めた。

『Champion達めっ！　どこだ！　七人全員皆殺しにしてやる！』

『我が子らよっ！　早く……早く我を殺せぇ……！　抑えられないぃぃっ！』

　異形の姿でも分かる怒りと憎悪を浮かべたEvil God (P)がHartner DuchyとDuke Farzon領の境界の上空に、自らを殺すよう嘆願するGiantな獅子は、Birgit Duchyの上空に現れた。

　他にもJahan Duchy、Alcrem Duchy、そしてSauron Duchy、そして戦場になっていなかったはずのDemon continentやGartlandの上空にも強大で禍々しい存在が現れた。

　それは、Aldaによってsealedが解かれると同時に、Demon King Guduranisのsoul fragmentを植え付けられた、Demon King Army Remnantsの邪悪な神と、十万年前の戦いでsealedされたVida's Factionの神やDemi-Godだった。

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Name: Tama　Gyoku

Title: 【Round one of the Food Stall】

Rank: １２

Race: Abyss Cookraken

Level: ３８

・Passive skills

Dark Vision

Ink Secretion：４Ｌｖ

Drying Resistance：４Ｌｖ

Fire-Atribute Resistance：４Ｌｖ

Strengthened Attribute Values: Guidance：６Ｌｖ

Crypsis

Aerial Movement

Strengthened Attribute Values: Vandalieu：５Ｌｖ

Rapid Regeneration：７Ｌｖ

Enhanced Body Part：tentacle：１０Ｌｖ

・Active skills

High-Speed Swimming：７Ｌｖ

Monstrous Strength：２Ｌｖ

Cooking：８Ｌｖ

Luminescence：３Ｌｖ

Shrink：５Ｌｖ

Aura of Fear：８Ｌｖ

-Surpass Limits-：５Ｌｖ

Unarmed Fighting Technique：７Ｌｖ

Whip Technique：７Ｌｖ

High-Speed Running：５Ｌｖ

Parallel Thought Processing：３Ｌｖ

・Unique skill

Vandalieu’s Divine Protection

●Monster explanation:：Abyss Cookraken　Luciliano著

　【Cooking】skillを高いlevelで習得したKrakenがRank upする事ができる、Cookraken。それが師Artisanのflesh and bloodを繰り返し摂取した事で、Deep CookrakenからRank upしたrace。本来光の届かない、人類にとって未知の領域である深海に生息するKraken。しかも race名にAbyssとあるのに、余裕でSunlightを浴びながらCookingした焼きそばやoctopus焼き、スルメSquid等をFood Stallで販売している。

　体表の色を変えて背景に溶け込むことができる【Crypsis】skillや、Little Krakenだった頃とほぼ同じ大きさにまで小さくなれる【Shrink】skillを持つなど、搦手も得意なように思えるが、その本領はやはり圧倒的な質量による蹂躙である。

　海上を風のように走る姿や、underwaterからHigh-Speedで浮上する帆船よりもGiantな姿、暗闇の中で白くLuminescenceする異形の姿は襲われた者達のMentalをhorrorで凍てつかせることだろう。

　もっとも、普段はAlcrem DuchyのMoksiの街でFood Stallをしているのだが。【Shrink】して、Food Stall CookingをCookingしている。街の人々にとってはちょっとしたIdolで、『King of the Stalls』の師ArtisanのTamed Monsterである事から、『Round one of the Food Stall』と呼ばれて親しまれているらしい。

　もちろん、secondary nameの由来はTamaとGyokuの玉のような胴体だ。

・Name: Vigaro

・Rank: １４

・Race: Ghoul Astral Tyrant Emperor

・Age: １７７age

・Title: 【Death Axe King】　【Great General Ghoul Demon】

・Level: ６０

・Job: Death Demon Commander

・Job Level: ９８

Job History: Apprentice Warrior　Warrior　Axe Warrior　Axe Master　Magic Axe User　Great Axe Master　Berserker　Demon Warrior　Hell Axeman　Spirit Demon Warrior　Shield Warrior　Hell Demon Axe Overpower　Hell Demon Great Axe Overpower　Super Great Axe Master

Passive skills

Dark Vision

Super Strength：１Ｌｖ（Monstrous Strength awakened into！）

Pain Resistance：１０Ｌｖ

Paralyzing Venom Secretion (Claws)：１０Ｌ（ＵＰ！）

Axe weapon equipped, then Ability Values Enlarged (3) : Very Large（ＵＰ！）

Magic Resistance：７Ｌｖ（ＵＰ！）

Extreme Peerless Vigor：１Ｌｖ（Peerless Vigor awakened into！）

Murder Great Healing：１Ｌｖ（Murder Healing awakened into！）

Physical Resistance：４Ｌｖ（ＵＰ！）

Mental Resistance：２Ｌｖ（ＵＰ！）

Self-Enhancement: Guidance：８Ｌｖ（ＵＰ！）

Strengthen Follower：５Ｌｖ（ＵＰ！）

Active skills

Death Lion Axe Technique：８Ｌｖ（ＵＰ！）

Death Lion Fighting Technique：１Ｌｖ（Unarmed Fighting Technique awakened into！）

Commanding：８Ｌｖ（ＵＰ！）

Coordination：１０Ｌｖ

Deforestation：６Ｌｖ

Dismantling：５Ｌｖ（ＵＰ！）

Spirit Shield Technique：１Ｌｖ（Shield Technique awakened into！）

-Transcend Limits-：８Ｌｖ（ＵＰ！）

Magic Axe -Transcend Limits-：７Ｌｖ（ＵＰ！）

Parallel Thought Processing：８Ｌｖ（ＵＰ！）

Spirit Form：１０Ｌｖ（ＵＰ！）

Materialization：１０Ｌｖ（ＵＰ！）

High-speed Thought Processing：１Ｌｖ

Familiar Spirit Demonic Advent：５Ｌｖ（ＵＰ！）

Unique skill

Zozogante’s Divine Protection

Garess’s Divine Protection

Vandalieu’s Divine Protection

Vida’s Divine Protection