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Chapter 46: 死に物狂いのInsanityの沙汰で防衛準備

「ではここにTalosheimの防衛体制を整えたいと思います」


 Eleonoraを仲間にしたその日の内から相談を纏め、Vandalieu達は動き出した。

 彼女からEvil God (M)派のVampire達はMirg Shield NationMarshall(現在は元だが)を初めとした重鎮や、Orbaum Elective Kingdomにすら手の者が居ると教えられたからだ。


 Pure-breed Vampire達がVandalieuを殺すためにどれくらい力を入れるか分からないが、最悪Vampireが何人か紛れ込んだMirg Shield Nationの軍勢が差し向けられるかもしれない。


 今の堅牢なのは形だけのTalosheimでは、精強な数千から一万を超える軍隊に持ち堪える事は出来ず、その際紛れ込んでいるVampire達が暗躍すれば逃げる事もままならないかも知れない。


 Vandalieuだけなら今の内に逃げるという選択肢もあるが、敵の手がOrbaum Elective Kingdomにまで存在するとなると、確実に安全な場所などこのContinentには存在しない。

 尤も、Talosheimに居るUndead GiantGhoul達の安全のためにVandalieuが離れるという選択肢は存在する。


『手前の安全のためにお前を追い出したいなんてcoward者は、ここにはいねぇ!』

「その通りですMikoよ。我々は文字通り肉と臓腑が落ち、boneが砕けても戦いましょう!」

「出遅れたが、我も同感だ。Vandalieu、お前が居ないと我達は困る」

「うむ、今あるmagic itemが壊れると、また少子化問題が再燃するからの。それを抜きに考えても、目先の安全のためにKingを追い出してどうする」


 っと、BorkusNuazaVigaroZadirisからその選択肢は無いと宣言された。

 VandalieuTalosheimにある自分の居場所を守りたくない訳ではない。何時かはOrbaum Elective Kingdomに行く予定だが、一年から数年に一度くらいは戻ってくるつもりだからだ。


 夢を見て上京するけど、帰る実は存在していて欲しい。そんな感じである。


「ありがとう。では、万を超える軍とVampireが一緒に攻めて来ても大丈夫な体制を作ります。春から初夏まで、遅くとも真夏の前に」

「『「「正気か!?」」』」

「いいえ、死にもの狂いのInsanityの沙汰です」


 Eleonora達を派遣したBirkyne達も、連絡が途切れれば不審に思うだろうし、彼女達が失敗したと判断して次の手段を打つだろう。

 まあ、それでいきなりMirg Shield Nationを操って軍隊を派遣させるまでは行かないだろうが、こちらの情報をより詳細に集めようとするはずだ。


 それでTalosheimの状況が伝われば、「これはVampireを少々差し向けたぐらいではどうにもならん」と本腰を入れて来る可能性が高い。

「しょの……その【Golem Transmutation】だけど、Vandalieu -sama以外誰も使えないわ。Mana云々の問題以前にGolemを一瞬で作ったり、形を自由自在に変化させたりする事は、alchemistじゃ不可能なのよ。

 UndeadTamerするのと同-samaにね」


 っと、Eleonoraから聞かされたからだ。

 これをPure-breed Vampire達が知ったら、何としても殺しに来るだろうと。


「そこまで過剰反応しなくても。特にUndeadPure-bornの三人もTamerできるんでしょう?」

 tonguepiercingを嵌めたばかりでやや発音が不自由そうなEleonoraにそう言うと、彼女は首を横に振った。

Birkyne達にはTamerは出来ないわ。主にUndeadを使うのはTerneciaGubamonだけど、奴らは死体をUndeadにして、支配する事は出来る。でも、既にUndead Transformationしている場合は支配できないのよ」


 どうやらPure-breed Vampireが支配できるUndeadは、自分で材料から作った存在だけで、既にUndead Transformationしている場合はRank1のLiving-DeadであってもTamerする事は出来ないらしい。


「だからVandalieu -samaUndeadTamer出来るって知ったら怒り狂うわよ、あいつら。特にGubamonが」

「なるほど」

 【Sword KingBorkusGubamonが欲しがっていたHeroの一人だったが、既にUndead Transformationしている。しかも、散らばっていたRight Armbone片すらVandalieuが回収して、【Corpse Healing】に使っているのでbonefragmentすら回収できない。


 Gubamonがどんな性格をしているのかVandalieuは知らないが、Dhampir如きにcollectionしたかった対象を奪われたと知ったら確かに怒り狂いそうだ。

 小気味良いが、それで本気になられるのはかなり理不尽だ。


 そんな理不尽に負けないためにこちらから攻勢に出たいところだが、それは難しい。Vampire達と同-samaVandalieu達もBoundary Mountain Rangeを越えるのは現状難しいからだ。それにEvil God (M)派のVampire達は拠点を幾つも持っていて、Eleonoraも全てを知っている訳ではない。


 攻勢に出るのが現実的でないと結論が出た後、Vandalieuが手を付けたのは人数不足問題だ。

 このTalosheimoriginally五千人のGiant raceが暮らしていた城塞都市国だ。そのため、当然Sizeは五千人が余裕を持って収容可能なものだし、城壁もそれがすっぽり入る大きさだ。

 しかし、今Undead Giantは千人しかいない。Ghoulや新種達を入れても二千に届かない。


 それで万全なsecurity体制をと言っても、無理な話だ。Fatigueを感じず眠りも必要ないUndeadであるから、寝ずの番も可能だがそれは頼みたくない。Undeadにも日々の生活に潤いや娯楽が必要なのだ。

 なので、まずGolemを増やした。


「起きろ、進め」

 Garan’s Valleyに行き、石材を次々にMiningする。方法はStone Wallを直接Golemにして、石材自身に歩いてTalosheimまで戻ってもらうという、Mana以外は楽な方法だ。


「凄いな、Mikoは」

『儂らの仕事、無くなるんじゃないか?』

「時間が無いですからね。とりあえず今日はここがGaran’s Valleyではなく、ガランのhollowに成るまでMiningします」

「……本格的に無くなるわ、仕事」


「いいえ、寧ろ増えますよ」

『本当か?』

 StonemasonUndead Giantに言った通り、彼らの仕事は激増した。

 Vandalieuが増やしたGolemの装飾を彼らに依頼したからだ。


「このGolemは城壁や石造りの建物の壁にくっつけて配置します。それで一見装飾に見える-samaに、細工を施して欲しいんですよ」

『随分と華美だな。別にいいが、それに何か意味があるのか? Golemが強くなるとか』

「いいえ、強くはなりません。装飾に見えるようになるだけです」


 Stonemason達は首を傾げていたが、実際に装飾済みGolemが設置されるとその効果は明らかになった。

 壁や建物の近くにただGolemを配置するだけでも、侵入者に対するIntimidationや警備Abilityは十分だ。しかしGolemを壁や建物の装飾にしか見えない-sama装飾を施し、分厚く変化させた壁に埋め込むとただのreliefにしか見えない。


 その結果侵入者は見張りが居ないと思い込んで油断し、無防備に近づいてreliefだと思っていたGolemに殴られるのだ。

 相手が軍なら、無防備な城壁に攻め寄せようとしたら城壁その物から敵が出て来るのだから意表を突く事が出来る。


「後、reliefの演技を続けてもらって、敵が城壁に梯子をかけて登り始めたら壊してもらうとか、そんな事も出来ます」

『え、えげつねぇ……』

Mikoよ、Golemが動いた後の城塞や建造物は、脆くなりませんか?」


Golemを配置する時にその分石材を増やしますから大丈夫です。後、住宅や建物の二階以上に配置するGolemは、見張り専用の顔だけとか目だけの物にしますから」

「それなら倒壊する可能性はありませんね」


 これはEarthでもやっている、警備員や監視cameraを目立たない-samaに配置する工夫から思いついた事だった。

(それに、普段は警備員や監視camera代わりのGolemを気にしないで済むので、Emotionalにも楽ですし)

 Talosheimの景観も良くなって、良い事尽くめだ。


 尚、Garan’s ValleyStone Wallは、削り過ぎるとそれ以上石材が取れなくなる事が分かった。透明なbarrierか、Barrierに隔てられたような、若しくは実際にはそこで行き止まりで、先がある-samaに見えるのは壁に書かれた絵の-samaなものなのかもしれない。

 ただ、数日で元の谷に戻るので石材が枯れる心配はない。




 VandalieuStonemason職人達が忙しくしている間、それ以外の者が暇だった訳ではない。

「ちょっと危険な事を頼みますね。皆には、この見張り用のGolemUndeadを今から言う場所に置いて来て欲しい」


 防御も固めるが、敵が何時来るのか分からないのは不安だし都合が悪い。そのため、敵が来るか見張るためのGolemの配置をVandalieuは頼んだ。


 現在考えられるルートは三つ。

「お任せください、Vandalieu -sama

 まず一つ目は、Eleonoraが使ったMountain Range越えのルート。このルートは比較的安全なだけで、途中でSercrentSubordinate-bornが何人も倒れている。


 確実に越えられるのはNoble-born Vampire以上の者だろう。並のHumanには絶対不可能だとEleonoraは断言した。

 それを考えると、一人の脱落者も出さず六百人のGhoulMountain Rangeを越えたVandalieuがどれ程規格外か分かるというものだ。


『ここも監視する必要があるのか?』

ZranOrbaum Elective KingdomにもEvil God (M)派のVampireが居る」

 二つ目は、Orbaum Elective KingdomHartner Duchyに繋がっていたtunnelだ。今は崩されているが、Hartner Duchy側から再建工事が行われ、そこからVampireの手先が送り込まれかねない。


 向こうにいるFirst Princessが存命だったとしても、彼女の故国への想いをVampire達が利用しないとは限らないのだから。


 そして三つ目は一番難しい場所だ。

『そんで、俺らはMirg Shield Nation側に繋がるtunnel探しか。そんなものあるのか?』

「可能性は否定できません」


 Mirg Shield Nation側のBoundary Mountain Rangeに、tunnelがあるという伝承の類は存在しない。しかし、反対側のMountain RangeOrbaum Elective Kingdomに繋がるtunnelが発見されたのだから、まだ未発見なだけという可能性は高い。

 なんたって十万年以上前のtunnelだ。当時はAmid EmpireOrbaum Elective Kingdomも無く、もしかするとGoddess VidaによってVampireが生み出される前に造られた可能性もある。


 そうなると、東西両方にtunnelを造ったと考える方が自然だと思える。誰が造ったのか知らないが。


 誰もmonstersを間引いていないDevil Nestsだらけの土地を、何処にあるかも分からない遺跡を探すのだ。Borkusを始めVigaroZadirisBone Wolf達も投入して万全の態勢で行う。


『構わねェが、味噌と魚醤、特に鰹節を多めにな。adventurerに仕事させるには報酬が必要だぜ』

「気に入ったんですか?」

『おう、煮込むと汁が美味くなって具にもなる。手間が掛からなくていいぜ』

 未完成の鰹節は干しただけで燻していないものだが、Borkusが言ったような方法で汁物の具に成る。


「鰹節も今年中に完成させたいですね」

『あれで未完成なのか!? そいつは完成が楽しみだぜ』

「それはin any case、置いて来てもらうのはこの頭蓋boneだけのGoblin Skeleton、石に偽装したRock Golem、枯れ枝に偽装したWood Golemです」


 どれもこれも片手で持ち上げられる大きさだ。そして何処に転がっていてもおかしくない物ばかりである。

 流石にNo-Attribute Magicの【Appraisal】を唱えて調べればばれるだろうが、地面に転がっている石や枯れ枝、Goblinの頭蓋boneをいちいち調べる事はないだろう。


 monstersの激しい生存競争が行われている場所なのだ。そんな余裕はあるまい。

 まあ、運悪く野良monstersGolemUndeadが破壊されるかもしれないが、そのために一箇所に三つ配置するのだ。どれか一つ壊れたら、代わりを置きに行けばいい。


 因みに、二百年前Mirg Shield Nation軍が使ったルートは放置する事が決定した。Eleonoraによると、Hurricane Dragonの番が居座っているらしい。

 切り立った上に脆い崖が連なる足場で、Rank10以上の竜種二頭を同時に討伐するのはSClass adventurer相当のHeropartyを用意する必要があるとかで、現在のAmid Empireが総力を結集しても難しいそうだ。


 Vampire達も同-samaだ。上位のNoble-bornBirkyne-samaPure-breed Vampireなら可能だとEleonoraは言うが、同時にその激戦の-sama子はfrom hereでも分かるだろうと教えてくれた。激しいFlashや爆音、Mountain Rangeの一部が崩れる轟音等が響くだろうから。


 後、一応 Bahn Gaia continentの南部からBoundary Mountain Rangeを迂回して北上するルートもあるにはあるが、そこを通るのはPure-breed Vampireでも自殺するのと一緒らしい。

Mountain Rangeに生息している竜種よりも上位のDragongiantの住処に、Demonの宮-donoまであるらしいわ」

 他にもNoble OrcEmpire等、未知のDevil Nestsmonstersの大集団がcountlessにあるらしい。


 別にそれらはVandalieuallyではないが、防壁としてとても有効だ。

 まあ、そのお蔭でVandalieuも何処にいるとも分からないVida's FactionVampireを探しに出る事が出来ないのだが。


「では、お願いします」

 以上の試みの達成は、Mirg Shield Nation側に繋がるtunnelの発見以外は一月かからなかった。EleonoraZran達はBorkus達に合流し、引き続き十万年以上前に作られたtunnelの捜索を続けてもらう。


「じゃあ、その間俺達は第二城壁、第三城壁のArchitecture。後、兵器の開発を行います」

Bocchan、過労死するおつもりですか?』

「大丈夫です、休日はしっかり休みますから」


 この二百年でTalosheimを訪れたのはVandalieu達と、EleonoraVampireのみ。そしてEleonora以外のVampireは、皆殺しにしている。

 だから少々appearanceが変わったところで「城壁が増えている!」と気がつきはしないだろう。


 第二城壁は改造したFirst城壁同-samaに堅牢に作り、Golemも配置しアロースロットも仕込む。

 第三城壁は第二城壁とFirst城壁を覆い隠すように高く、しかし一見今にも崩れそうに見える-samaに建てる。

「後は泥で汚したりUndead Transformationした枯れ蔦を這わせたりすれば、それっぽく見えるかなと」


 そうしておけばもしMirg Shield Nation軍が来ても、過去のrecordでは開けたはずの穴は無いが目に見えてボロボロだからと、あまり警戒せず油断してくれるかもしれない。

 certainly、実際には崩れない-samaに全てGolemで組み上げ、そのまま維持する。


『いざという時は城壁そのものがSoldierに成る訳ですな』

『だけど、Noble-born以上のVampireは空を飛べるんですよね、Eleonora -sanみたいに』

「なので対空兵器を作ります。空を飛ぶUndeadは作るのに時間がかかりますから」


 数体ならin any case、数十数百とBone Birdのようにboneから作るUndeadで飛べるまで育てるのは時間がかかる。WyvernなどのFlightできるmonstersの新鮮な死体をZombieにする方法もあるが、やはり数を揃えるのに時間がかかるし、完全に破壊されたら、補充するのにやはり時間がかかる。


 虫や小鳥などの小動物のUndeadを数百万作るという手も考えなくもなかったが……このworldではUndead Transformationすると強くなるとは限らない。feather虫や甲虫をUndeadにしても、敵のskinを食い破れない可能性の方が高い。

 それにNoble-born Vampiremagicにも優れているので、範囲攻撃でもされたら瞬く間に破壊されてしまう。


 そもそもそんな数の虫や小鳥を集めてUndeadにしていたら、それこそ過労死しかねない。


「虫型のmonstersの死体を使えばいいだろうけど、やっぱり数を揃えるまで時間が……まあ、体制を整えた後ゆっくり集めればいいか」

「それよりVan -sama、私達がお手伝いする新兵器というのは?」

『金属なら儂に任せろ』


「二人にはcrossbowを作ってもらう予定です」

 そう言うと、TareaBlacksmith師のUndead GiantDataraは微妙な顔つきになった。

crossbow? ……ああ、あれですわね」

『あんなもん作ってどうすんだ?』


 このLambda worldにもcrossbowは既に存在した。しかし、人気とニーズは底辺だった。

 crossbowHit Rateが高く、Sustained Fire性こそ低いが弦を巻き上げてあれば力のweak女や老人でも使える優れたWeapon Equipmentだ。

 しかし、このworldではskillMartial Artsが存在する。


 【Archeryskilllevelを上げれば弓のHit RateAttack Powerも上がるし、その頃にはlevelも上がっているのでAbility Valuesincreaseしており、女の細腕でも大きな弓の弦を引き絞る事が出来る。

 更にMartial Artsを使えば素早く何度もSustained Fireしたり、needleの穴を射抜くような精密射撃を行ったり、超人的な事が実現可能だ。


 crossbowでも【ArcheryskillHit Rateに補正を得られるが、構造上【Martial Arts】が使えない。それに直接手で弦を引く訳ではないので、Ability Valuesが上がってもAttack Powerが変わらない。

 そのため、adventurercertainly Soldierからも需要が無い。


 使いやすいから一般人がもしもの時のために購入する場合もあるが、それも大体は普通の弓矢を購入する事が多い。弓矢の方が安価だからだ。


 そのためLambdaではcrossbowは一部の変わり者が購入するWeapon Equipmentという認識で、大きなWeapon Equipment屋でも置いていない事が多いらしい。

crossbowを配るより、良い弓矢を作って配った方がいいじゃろ』

「いえいえ、作ったcrossbowは皆に配るのではなく、crossbowそのものをUndeadにする予定なので」


 出来たcrossbowにはVandalieuが霊をPossessionさせ、Cursed Weaponsにする。 Cursed Weaponsは霊に憑りつかれて勝手に動き出すWeapon Equipmentmonstersで、Rank2のweak monstersだ。本来ならVampireどころか、並のSoldierを相手にしても心もとない存在である。


 しかしcrossbowなら引き金が動けばそれで板金鎧も貫くAttack Powerの矢が発射される。Hit Rateも高い。originally Cursed WeaponsMartial Artsを使えないので、欠点も無い。

 問題は矢の装填だが、矢の装填を担当する腕だけのGolemもセットで城壁やの建物の屋上、王城に配置すれば問題無い。


 これが完成すれば、【Detect Presence】でも感知されず、night目が利いてFatigueもしない、矢が尽きるまで淡々と敵を射殺す射手が出来上がる。

 この内対Vampire用の城壁の上部や建物の屋上に設置するcrossbowの矢は、矢尻に銀メッキを施す予定である。

 メッキ加工も本来は技術が必要だが、【Golem Transmutation】で銀の形を変えてくっ付ければ簡単に出来る。


「後バリスタと投石機を作りましょう」

「……本当に戦争するつもりですのね。腕が鳴りますわ!」

『だが、バリスタならin any case儂も投石機なんてもん、作れんぞ』

「はい、投石機は俺が担当します」


 certainly Vandalieuだって投石機を作った経験は無い。ただ、Earthで投石機の作り方について取り上げたドキュメンタリーを見た事があった。

 確か、古代文明の兵器やらなんやらを現在の技術で再現し、検証するドキュメンタリーだった。


『見ても伯父がluxuryアレルギーの発作を起こさない番組だったからなー。よく覚えてる』

 あの番組でも流石に投石機作りの全ての行程を説明していた訳ではないが、大まかな形や構造は見せてくれた。後は、【Golem Transmutation】で再現するだけだ。


 そして休暇はPauvina達と遊んだり、Basdiaの容態を検査したり、延び延びになっていたTareaYouth Transformationに取り組んだりしながら過ごした。


 そして、何時の間にかもう夏になっていた。




《【Rapid Healing】、【Abnormal Condition Resistance】、【Death-Attribute Magic】、【Chant Revocation】、【Automatic Mana Recovery】、【-Surpass Limits-】、【Golem Transmutation】、【No-Attribute Magic】、【Mana Control】、【Carpentry】、【Engineering】、【Alchemyskilllevelが上がりました!》

《【Multi-Castskillを獲得しました!》

ZadirisNuazaBone ManBone WolfBone MonkeyBone BearBone BirdBragaZemedoMemedigaRitaSalireRank upしました!》




Name: Vandalieu

Race: Dhampir(Dark Elf)

Age: age

Title: Ghoul King

Job: Death-Attribute Mage

Level: 39

Job History: none

Ability Values

Vitality: 69

Mana: 144,596,652

Strength: 52

Agility :31

Endurance :56

Intelligence :157


Passive skills

Mysterious Strength:1Lv

Rapid Healing:3Lv(UP!)

Death-Attribute Magic:5Lv(UP!)

Abnormal Condition Resistance:5Lv(UP!)

Magic Resistance:1Lv

Dark Vision

Mental Corruption:10Lv

Death-Attribute Charm:4Lv

Chant Revocation:3Lv(UP!)

Strengthen Follower:5Lv

Automatic Mana Recovery:3Lv(UP!)


Active skills

Bloodsucking:3Lv

-Surpass Limits-:4Lv(UP!)

Golem Transmutation:4Lv(UP!)

No-Attribute Magic:3Lv(UP!)

Mana Control:3Lv(UP!)

Spirit Form:2Lv

Carpentry:4Lv(UP!)

Engineering:3Lv(UP!)

Cooking:2Lv

Alchemy:3Lv(UP!)

Unarmed Fighting Technique:1Lv(NEW!)

Soul Break:1Lv(NEW!)

Multi-Cast:1Lv(NEW!)


Curse

 Experience gained in previous life not carried over

 Cannot learn existing jobs

 Unable to gain experience independently




Monster explanation: Vampire


 Goddess VidaUndead TransformationしたChampion Zakkartの間に生まれたraceであり、accurateにはmonstersではないのだが多くの国、社会でmonstersとされているためmonstersとして解説する。

 Vampireには現在【Pure-born】、【Noble-born】、【Subordinate-born】の三種類が存在し、厳格な縦社会を築きcommunityを運営している。


 この内adventurerが遭遇し、Adventurer’s Guildに報告が上がっている殆どがSubordinate-bornであり、極稀にNoble-bornとの遭遇が報告される。

 Vampiremonstersであると同時Goddessbloodを引くため、Jobに就く事が可能である。そのため、他のmonstersよりも多彩なskillを持つ。Subordinate-bornといえど強敵であり、Noble-bornであればそれは竜種と同じかそれを超える脅威となり得る。


 そのため発見した際は一人で対処しようとせず、guildに報告する事が推奨されている。


 Vampireは個体差が大きいが、Adventurer’s GuildではSubordinate-bornは最低でもRank3。Noble-bornは最低Rank6としているが、VampireHuman-samaJobについているので、Rankのみで実力を測らないよう注意を促している。


 Subordinate-bornVampireAbilityの内Body的な物のみを獲得し、Rank upすると【Beast Transformation】や【Clone】等のskillを身に着け危険極まりない存在になる。

 Rank up後の名称は、Vampire SlaveVampire LycanVampire Rebellion等が確認されている。


 Noble-bornmagic的なAbilityも併せ持ち、個体によっては特殊なMagic Eyeを獲得する場合もある。性質的にmagicに重きを置き重点的に研鑽を積む場合が多いが、Body的にSubordinate-bornに劣る訳ではない。そのため上位の個体は、magicと武術両方を使いこなし、素のAbility Valuesも高い悪夢のような存在と化す。


 因みに、一般には全てのNoble-born Vampireが魅了や麻痺、読心のMagic Eyeを持っているように思われているが、実際には一握りの個体が持っている固有(Unique)skillである。

 これはMagic Eyeを持たないNoble-born Vampireが似た効果のmagicを使ったのを目撃した者が、誤解したためだろう。


 Rank up後の名称の殆どはHuman社会のNoble制度に倣っている。成り立てのRank6でただのVampireだが、7でRitter、8でBaronと昇爵していく。


 これらのVampireには共通して太陽や銀、God of Law and Life Aldaが司るLight Attributeの攻撃magic等が弱点である。氏族や奉じる神によって、招かれなければ入れない、ニンニク、流れる水等の弱点が加わる。


 Pure-breed Vampireの情報は殆ど無い。ただ分かるのはEmperorにまで至った最上位のNoble-born Vampireですら、Pure-breed Vampireの前には膝をthrust、服従を誓うという事だけだ。


 尚、Sercrentは当時Rank7のVampire Ritter。僅か数年でVampire Baronにまで至ったEleonoraよりも明らかにaptitudeで劣っていた。


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