Vandalieuは、Orbaumの街にいる間、Humanに見えるよう常に……SilkieやKnochenの中や仲間やfamilyしかいない場所以外では、常に努力し続けていた。
平均をあまり逸脱しない程度のbody part Abilityを意識して動き、手が届かない高い場所にある物を取りたい時もtongueやtentacleを伸ばさず、走るときは両腕も使った四足走行ではなく二本足だけで走り、後ろから声を掛けられても後頭部に目を出現させるような事はせず、また【Out-of-body Experience】からのCloneを使う事も抑え気味にした。
clawsはDhampirが生まれつき持っている特徴なので遠慮なく使ったが、それ以外はHero Preparatory Schoolでも自重するようにしていた。実習でも、最近は課題に必要な薬草やキノコなどの素材を探すために額からantennaを伸ばした程度だ。
だが、そうした努力の末に手に入ったのは『Self-Proclaimed Human』という不Honoraryなsecondary nameだった。
これはつまり、Humanをself-proclaimedしているが実際はHumanではないという意味ではないか。
あんまりな仕打ちではないか。恩に着せるつもりはないが、街を救い、国を救い、そして不完全とはいえrevived Demon King Guduranisを倒してworldを救ったのに、非Humanの烙印を押すなんて。
「そういう訳で、これは抗議するべきだと思いませんか?」
『思いますよね?』
『もっとも、俺は一人でもやりますが』
『世間という強大な力の前に、個人がどれほぎょ――』
『無力だったとしても。Bakunawa、話している途中のPapaを食べてはいけません』
『Self-Proclaimed Human』というsecondary nameを獲得したshockから立ち直ったVandalieuだったが、さっそくこの不Honoraryなsecondary nameの返上を目指して世間からの認識を変えるための抗議活動を目論んでいた。
彼の背後では、既にplacardを持ったDemon King Familiarが並んでいる。……早くも一体Bakunawaに食べられてしまったが。
『兄上、父上が何を言っているのかよく分からないです』
数十meterの巨体である事を除けば、五ageから六ageほどの幼女に見えるAradiaは、実の父親の奇行に対して額と左右にある三つの瞳を瞬かせて首を傾げた。
moonlightで染めたような銀色の髪と白い肌、金色の瞳をした可愛らしく賢そうな容姿をしている彼女は、Vandalieuと『Giant of the Moon』Dianaの間に生まれたTrue giantである。そのため、既に背は五十meterを超えている。
Dianaの予想よりもはるかに早く生まれた彼女は、True giantとしても異-samaに早く成長している。だがやはり生まれて間もないためVandalieuが何故Humanである事に拘るのか、想像できないようだ。
『うん、僕もPapaが何を言っているのか分からない。きっと、大人の話なんだよ』
そしてBakunawaもあまり理解していない。『Mountain Queen Dragon God』TiamatとVandalieuの間に生まれた龍である彼は、実はHumanをほとんど見た事がない。
……彼が今ポリポリと齧っているDemon King Familiarのmain bodyである彼の父親を、Humanに含めたとしても。
『お姉-chanは分かる?』
「まあ、なんとかね」
『すごいね、お姉-chan』
Elizabethが、Demon King Familiarをポリポリ齧っているBakunawaの胴体にあるGiantな口を見ないようにしながら会話する。Bakunawaから帰ってくる声はとても明瞭で、Orichalcumに匹敵する硬度のDemon King Familiarを噛み砕きながら話しているとは思えない。何か、特殊なコツでもあるのだろう。
しかしこの異形の義理の弟とは、腹違いの兄達よりは仲良くできそうだ。
『姉上、すごいです』
そして新しい義理のImoutoは、素直にElizabethを姉として慕っていた。raceも違うし、彼女からすれば摘まみ上げられるほど小さなElizabethを。
Elizabethとしては、Sizeはともかく可愛くて素直なImoutoができて嬉しいような、自分の人生の方向性が名状しがたい方向にまた進んでしまったような、複雑な心境である。
「ま、まあね。それより、Vandalieu。抗議するべきだっていうけど何をするつもり? まさか、それをもってOrbaumを行進するなんて言わないでしょうね?」
『Elizabeth -sama、まるでそれがいけない事のように言うのは何故ですか?』
「いけない事でやめてほしい事だからよ!?」
Vandalieuなら抗議活動を行っても、さぞ規則正しくmannerを守ったものになるだろう事はElizabethも想像できる。暴動にはdevelopmentしないだろうし、ゴミを捨てるどころか逆に片づけていきそうだ。そもそも、人々の通行の妨げにならないよう、場所と時間帯を考慮して真night中にこっそり行うという本末転倒な抗議活動になるかもしれない。
しかし、街をGiantな甲殻類や昆虫類、頭足類や爬虫類等に見えるDemon King Familiarが練り歩く光景は悪夢でしかない。「見える」と述べたが、実際には見えるだけでeyeballの数や位置、tentacleや角、四肢の数と形状等普通の動物とmonstersにはあり得ない特徴がDemon King Familiarにはある。DemonやUndeadに慣れつつあるOrbaumの人々でも、そのimpactは大きい……のかもしれない。
既に慣れきっていて、目にしても平気どころか誰も気にしないかも。そんな考えがElizabethの脳裏によぎるが、さすがにそこまでではないだろうとすぐに打ち消す。
(さてはこいつ、shockで錯乱してるわね!?)
Elizabethは最近になって理解したが、Vandalieuは冷静沈着な性格の持ち主ではない。表情が無くて声にemotionsがほとんど表れず、常に複数の思考を並行して行っているだけなのだ。
「そもそも、そんなことをして何の意味があるの? Demon King Familiarを見せびらかして『自分はHumanだ』なんて主張しても説得力のfragmentもないわ! 逆に、『Humanをself-proclaimedしている』ってさらに強く認識されるだけよ!」
そんなElizabethの的確な指摘に、Vandalieuはハッとして我に返った。
「たしかに、その通りです。俺が間違っていました」
『Bakunawa、この増えた俺達は食べていいですよ』
がっくりと肩を落とすVandalieuと、placardを持ったまま自らBakunawaに食べられるDemon King Familiar達。どうやら、placardも【Demon King Fragment】製だったらしい。
『わぁい、ありがとう、Papa』
『兄上、わたしも父上が食べたいです』
『うん、このPapaは殻が固いから割ってあげるね』
そして、AradiaもやはりBakunawaと同じように躊躇なくVandalieuの……実の父親のCloneであるDemon King Familiarを食べ始める。
『おいしいです!』
Bakunawaが指で殻を割ったDemon King Familiarの中身を、lipsをつけて啜るようにして食べたAradiaが、そう言ってSmiling Faceになる。それをやはりSmiling Faceで見守るBakunawaと、無表情だが嬉しそうなVandalieu。
その-sama子を、Elizabethはfamilyという概念について疑問を覚えそうになりながら眺めていた。
『あっ……姉上もどうぞ』
その-sama子を誤解したAradiaが、おずおずと二匹目のDemon King Familiarを差し出してくる。既に殻が割られて肉やboneが断面から覗き、ピクリとも動かないElizabethの数倍以上大きな三葉虫っぽいそれは、どう言い繕ってもグロテスクだった。
甲殻類や昆虫類っぽい見た目のDemon King Familiarでも、exoskeletonや殻が大きく損傷しても動けるよう内部にbone格が内蔵されているのだ。所詮、「っぽい」だけの人工生命体である。
「待ってっ! 別に私も食べたい訳じゃないから!」
『そうですね、この俺はboneがありますし。Aradiaが噛み砕けるよう柔らかくしましたけど、Elizabeth -samaにはまだ辛いでしょう』
『この俺の方が食べやすいですよ、boneは一片たりともありません』
死んでいるように見えたAradiaの手の中のDemon King Familiarがそう言って他のDemon King Familiarを勧め、octopusっぽい見た目のDemon King Familiarが自ら進み出てきたが、当然Elizabethにはありがた迷惑である。Vidal Magic Empireで発生しているVandalieu addictsにとっては天国のような出来事だが、彼女はaddictionには陥っていないのだ。
「あんたも勧めないでくれる!? それより、なんで『Self-Proclaimed Human』なんてsecondary nameがついたのか考えるべきじゃないの!?」
「それもそうですね」
『場合によってはsecondary nameを解除できるかもしれません』
『蜃気楼を掴むような、薄い可能性ですが』
しかし、幸いなことにVandalieuはElizabethの話題転換にあっさり乗った。もしかしたらoriginally冗談のつもりだったのかもしれないが……答えを聞くのが怖いのでElizabethはあえて質問しない事にした。
「しかし、これというきっかけは思い浮かびません。OrbaumやAlcrem、Jahanで俺がそう呼ばれている事はなかったと思いますし」
全てのDemon King Familiarと、【Familiar Spirit Demonic Advent】skillの使用者の元に派遣されるCloneとMemoryを共有しているVandalieuは、生きた情報net workだ。
しかも、【Perfect Recording】skillによってVandalieuは一度でもfive sensesで捉えたものは完全にMemoryし、忘れる事がない。意識せずMemoryの片隅に置かれたままになる事はあるが、思い出そうとすれば思い出せる。
それらを駆使してHuman社会での自分のreputationについて情報を集めるが、『Self-Proclaimed Human』につながる情報はなかった。
「まあ、『人を超えている』とか『神がかっている』とか、『monster染みている』とはしょっちゅう言われていますが」
「そりゃあDemon Kingを倒したんだし、他にも色々やったんだからそんな評価になるわよね。でも、だいたいは良い意味でよね、それ」
十三ageでDemon King Guduranisを倒し、実はElective Kingdomを超える国土を持つEmpireを支配しGodsに匹敵するTamed Monsterを……一部は本物のDemi-Godを従えた少年。
人々がその評価として向ける言葉としては、そうおかしくない。それに、『Self-Proclaimed Human』というsecondary nameに結びつくとは思えない。
「じゃあ、あんたのDemon King Familiarがあまりいない場所で広まったreputationのせいかもしれないわね。そういえば、Vidal Magic Empireではどうなの? 実はそんな風に思われているとか、そんな事はない?」
「もちろんです」
Elizabethの問いに、Vandalieuは自信がある-sama子で頷いた。
「Vidal Magic Empireの国々では、誰でも気軽に話せるEmperorとして馴染まれていますから。通りでDemon King Familiarを一匹見かけたら、三十匹はいるとreputationです」
『Papa、すごく美味しそうだね』
「……本当に親しまれてるの、それ?」
originally Vandalieuの勢力圏であるBoundary Mountain Range内部やこのDemon continentの街では、Demon King Familiarは特別な存在ではなくなっている。monsters退治やDungeon攻略に必要な戦力が不足した時に、監視cameraや警備systemや照明systemとして、そして重機の代わりやManaの生成等、特殊な労働力としてDemon King Familiarは活用されている。
なにより、信仰対象のCloneであるので相談や話し相手としても親しまれているのだ。
「親しまれていますよ。ただ、皆俺の事を中々Humanだと理解してくれませんが。特に、Demon continentや他の街でも俺のGiant像が建立されてからはその傾向が強いので、何度も話すようにしています」
「ふうん、そうなの。……って、何度も?」
「ええ、『俺は神ではなくあなた達と同じ人なので、あれは神の像ではありません』と訴えています」
『父上、それはHumanであるとself-proclaimedしているという事ではありませんか?』
「原因はそれよ! 自分の国中でそんな事をしていたら『Self-Proclaimed Human』ってsecondary nameがついて当然じゃない!」
AradiaとElizabethにそう言われて、初めてVandalieuも『Self-Proclaimed Human』のsecondary nameを獲得した原因が自分にあると自覚したようだ。目を見開いたまま硬直している。
きっと彼の脳内ではcountlessのVandalieuによる緊急会議が開かれているのだろうが……この-sama子では何らかの結論が出るまでしばらくかかるだろう。
一方、Queenになる事を目指していたEleonoraとBellmondの挑戦にも結論が出たようだ。
「一旦落ち着いて良く考えましたが……諦めましょう。さて、では倒したmonstersのDismantlingを手早く行わなければ、午後のお茶の支度に差し支えてしまいますね。MaheriaとZohnaに任せきりにするのは悪いですし。それでは――」
「ちょっ、ちょっと待ちなさい! そんなあっさりと、しかも朗らかに諦めていいの!?」
悩みも何もないような軽やかな足取りと口調で日常業務に戻ろうとするBellmondを、Eleonoraは慌てて引き留めた。
「そうですね。大切なことを忘れていました」
それに対してBellmondは、ハッとした-sama子で立ち止まると引き返し、正しい姿勢で頭を下げた。
「ご指導ありがとうございました」
Basdiaに。
「ああ、力になれなくてすまなかった」
「いえ、私こそselfishnessに付き合わせてしまいすみませんでした」
「そうじゃなくて、Islaに差をつけられたままでいいのかって事よ!」
お互いに良いSmiling Faceで握手を交わす二人。そしてBellmondは黙々とmonstersのDismantlingを行っているDemon King Familiar達に加わるべく、再び歩み去ろうとするがまたEleonoraに呼び止められた。
「たしかにIslaに差をつけられたと感じて、こうしてあなたと共にBasdiaに協力を願ってRank upに挑戦しました。ですが……よくよく考えてみれば、別に彼女がNo-Life Queenで私がそうでなかったままでも別に支障はない。そして、そもそもQueen……Queenと名の付くraceになるのは不可能である事に気が付きました」
「な、なんでそうなるの!?」
驚き、困惑して狼狽している-sama子のEleonoraにBellmondは説明を続けた。
「Eleonora、私の本分はButlerです。誰がQueenになろうとなるまいと、私は旦那-samaに仕えるのが使命。それに……私がButlerのままでもbloodを旦那-samaに供し、尾を梳いて頂けるのは変わりませんし」
そう言って頬を赤らめながらtailをくねらせるBellmondから漂うAllureに、EleonoraとBasdiaも思わず見惚れそうになる。
「たしかにその通りね。でも、不可能というのはどういう事?」
「先ほども言いましたが、私はButler、Servantです。人を束ね、Commandingする立場ではありません」
「「ああ、なるほど」」
Bellmondの言葉に、EleonoraだけでなくBasdiaも納得した。
そんな理由で? と思うかもしれない。しかし、立場というのはRank up後のraceの決定に大きく関わってくる場合が多い。
Goblinで例えると、Rank3から4へRank upする場合、Goblin達の中で普段からleadershipを発揮し、戦闘時にもCommandingを執っていた個体がGoblinコマンダーやGoblin leaderになる場合が多い。
ただのGoblinがGoblin leaderにRank upした途端、唐突にleadershipを発揮して【Commanding】skillを獲得する訳ではない。
originallyの素質やRank upするまでに経た経験に行動、そして獲得しているskillによってRank up先のraceは変わるのだ。
No-Life QueenになったIslaも、同じVampire Zombieの団員で構成されたDark Night KnightsのDelegation Leaderを務めている。
Basdiaは、originally GhoulのElderのZadirisと若長のVigaroの間に生まれ、Ghoulとしては異例の若さで高い実力を示していた。Vandalieuと出会う前は、Ghoulの社会構造のせいで地位は高くなかったが、若い世代のGhoul達を率いるうちにGhoul Amazoness Queenとなり、今もRank upを続けている。
……だったら、この場にいないZadirisは何故Princessなのかという疑問が一瞬彼女達の脳裏によぎったが、深く考えない事にした。
「では、Eleonoraはどうする? 続けるなら、私も付き合うぞ」
「そうね……特訓は一旦やめるわ。これ以上Rank upするにはここでは時間がかかるし……今度、memberを募ってVan -samaのSClass Dungeonに挑戦する事にするわ」
神の領域であるRank13を超えたRank14になったEleonoraにとって、ほとんどのmonstersは雑魚でしかない。このDemon continentにはそんな彼女でも簡単には倒せないRank13以上のmonstersも存在するが、そうしたmonstersは知能が高いためBakunawaに気が付くと逃げてしまうのだ。
そのため、彼女がこのままRank15へのRank upを目指すなら、Vandalieuがchild達と会うついでに日帰りで特訓する、という予定の範囲から逸脱してしまう。
「それに、今の私じゃRank upしてもPrincessのままでしょうし。……Islaが私の部下だったうちに、もっと部下の扱い方を学んでおくべきだったわね」
『あれは、今思えば人事として失敗だったかもしれないと思いますけどね。自分よりもはるかに年上の、生前は敵対関係にあったveteranを部下につけられて、困らない人はいないでしょうし』
そう後悔するEleonoraに、再び言葉を発するようになったDemon King Familiarがそう話しかけた。
「Van -sama! 向こうで何か話していたようだったけど解決したの?」
『ええ、だいたい。『Self-Proclaimed Human』というsecondary nameが付いたとしても、俺自身がHumanであるという当たり前のことを主張している事を意味しているだけだと、全俺による会議で結論が出ました』
「……Van、それは会議としてどうなのだろうか?」
countlessのVandalieuの思考が意見を交わすVandalieu脳内会議。正しく運用できればHigh-Speedで大量の情報を処理し、適切な判断を下すことができるはずだが……しょせん全てVandalieuである。思考に差異はあっても、結局は同一人物であるため、最初から方向性が決まってしまう。
Basdiaはそんな会議の体制に疑問を呈したが、EleonoraとBellmondは遠い眼差しをした後、ほぅっと陶酔の籠った短いが熱い吐息を漏らした。
おそらく、countlessのVandalieuで占められたspaceを思い浮かべたのだろう。
Basdiaはもっと強く指摘して、そろそろ人を超えた存在となっている事への自覚を促すべきかと考えた。時に厳しい事を言うのも、妻になるなら必要なはずだ。
「そう! 神がかっていてもHuman技じゃない事ができても、あんたが人である事は間違いないわ! 自信を持ちなさい! そうよね、Aradia!?」
『え、あ、はい。父上は姉上が言うように人だと思います』
『うん、Papaは美味しいから大丈夫だよ』
そう思ったが、Elizabethの必死さがにじんだ声と、姉の意見に付託している-sama子のAradiaの声が聞こえてきた。
(Elizabethがそういうのなら何か訳があるのだろうから、後で聞いてからにしよう)Basdiaはそう考え直して、今は黙っておくことにした。
なお、ElizabethがVandalieuの「自分はHumanである」という拘りに同意して自信を持つよう言ったのは、「自分はHumanではない」と自覚して拘りを捨てた後のVandalieuがどうなるのか想像した結果、かなり怖かったからだった。
その後、Demon continentでBellmondやMaheriaが淹れてくれたお茶を飲んで一服したVandalieu達はDemon continentの『街』まで戻った。そして、そこでVandalieuは【Spirit Guider】へとJob changeを行った。
《【Spirit Path Enticement】、【Guidance:Spirit Path】skillを獲得しました!》
《【Spirit Path Enticement】が【Alaya-Vijnana Enticement】に、【Guidance:Spirit Path】が【Guidance:Alaya-Vijnana】にintegrationされました!》
《【Constant Mana Super Recovery】、【Extreme Enhancement Followers】、【Magic Thread Refining】、【Vitality Enlargement】、【Ability Values Augmented (2):Target of Faith】、【Strengthened Attribute Values: Vidal Empire】、【Self-Regeneration: Cannibalism】、【Augmented Attribute Values: Cannibalism】、【Staff weapon equipped, then Magic Power Augmented (2)】、【Golem Genesis】、【Singularization】、【Spirit Tuning】、【Dancing】skillのlevelが上がりました》
その頃、Amid Empireでも大きな変化が起きようとしていた。
Amid Empireの都、年に数度Emperorがそこに立って国民に向けて演説を行うバルコニーに現れたのは現Amid Empire Emperor Salazar・Iristel。そして現Alda Grand Temple Pope Eileek・Marme。
そして、『Blue-flame Sword』にして『Bellwood's Successor』Heinz。
それを迎える国民の顔には、困惑や不安が浮かんでいた。いまいちreputationの良くない現Emperorが、突然重大発表があると都で城からの使いが触れて回ったのが午前中。何事かと集まってみれば、本来Emperorとその側近しか立つことが許されないバルコニーに、まだ少年の新Popeと見慣れぬ青年の姿がある。
Amid Empireの人々は、Heinzの名は敵国に渡ってSClass adventurerになった男として知っていても、顔を知る者は少なかったのである。
そして、Salazarは重々しく口を開いた。
「愛すべき民よ、余はAmid Empire Emperorの名において宣言する。ここに我がEmpireの帝位を偉大なる『God of Law and Life』Aldaに還し、その御言葉をもって汝らを統治して頂く事を」
彼の額には脂汗が浮かび、瞳にはhorrorと焦燥が浮かんでいたが……それに民が気づく事はなかった。
この日、Amid Empireの人治は終わりを迎えたのだった。
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●Title explanation::Self-Proclaimed Human Luciliano著
Humanをself-proclaimedする非Human、もしくはそのように思われている者が獲得するsecondary name。
Humanであると正体を偽るmonstersや邪悪な神を信仰するVampireやMajin Race等は、物語から現実まで数多く存在する。しかし、このsecondary nameを獲得したというrecordは残っていない。
何故なら、「Humanをself-proclaimedしている」事が広く判明している必要があるからだ。
多くの場合、Humanに化けていると公に知られた存在はその時点で退治されているか、近く退治される。それに、仮にsecondary nameが付くとしてももっとhorrorや憎悪などのemotionsが込められた名称になるだろう。
そのため、『Self-Proclaimed Human』のsecondary nameは師Artisanのような人物とVidal Magic Empireのような環境があって、初めて獲得できるものだと思われる。
もっとも、得られる効果自体はかなり微妙だと思うが。Humanに化けるときに効果があるとしても、既に広く『Self-Proclaimed Human』であると知られているし。