『ぬうおあああああああああ! フザケLunaァ!』
Luvezfolの怒りのBreathの直撃を受けたGuduranisだったが、激怒に染まった叫びと共にRaging Streamから飛び出した。Vandalieuの妨害と動揺から直撃を許したが、しょせんは龍の中では格下のLuvezfolのBreathでは、大きなDamageを与える事はできなかったようだ。
しかし、Guduranisのprideは都合良く使い捨てられる飼い犬だと思っていた存在に噛まれたことで深く傷ついたらしい。
『何故sealedを解いてやった我にfangsを剥くっ!? 駄龍がっ、boneの髄まで飼いならされたか!?』
激怒とKilling Intentを迸らせるGuduranis。その彼に向かって、Luvezfolは再び【Raging StreamのBreath】を吐きながら叫び返した。
『sealedを解いたからだ! お陰で真の姿に戻ってしまったではないか! sealedされていたから見逃されていたのに……この後改めて仕置きを受けたらどうしてくれる!?』
LuvezfolはGuduranisにsealedを解除してもらった事に対して、全く感謝していなかった。寧ろ、余計な事をしやがってと激怒していた。
たしかに、彼は龍の下等な子孫である竜種の中でも最下ClassのWyvernから、脱却する事を望んではいた。しかし、真の姿に戻る事を本気で望んでいた訳ではないのだ。
何故なら、Luvezfolは色々となあなあで済まされているが、originallyはVandalieuの敵だった存在だ。彼からVandalieuにfangsを剥いたのではなく、彼がBoundary Mountain Range内のLizardmanの信仰をFidirgから奪い取ってReignしていた湿地帯に、Vandalieuが攻めてきたという経緯ではあるが。
そして、十万年前にはこのworldのGodsを裏切ってDemon King Armyに加わった裏切り者で、Guduranisがsealedされた後もVida's Factionに詫びを入れる事もなく敵対し続けていた。
それが『Pauvina's Pet』で済まされていたのは、Vandalieuに支配していた湿地帯を奪われた後、逃げ出す途中で遭遇した『Storm of Tyranny』のSchneider達にズタボロにされた後sealedされたからだ。……とLuvezfol本人は思っている。
実際、今現在Vida's Factionの龍のtopである『Mountain Queen Dragon God』Tiamat等からhorrorで身がすくむほどの説教は受けても、実力行使を受けずに済んだのは彼がsealedされており、軽く殴っただけで死んでしまう哀れで脆弱なWyvernに成り下がっていたからだ。
しかし、Vandalieu達からするとsealedされる前のLuvezfolの印象そのものが薄かった。そんなVandalieu達の彼に対する今の印象は、『Pauvina's Pet』である。もう憎しみとかそうしたemotionsの対象ですらない。
一個の人格(Divinity)を持つ存在に対してあんまりな扱いではないか? とちょっとだけ悩んだこともある。しかし、Earthにも罪を犯した神が人の従者になるという罰を受けて罪を償うというMythがあったので、それと同じだと考えている。
そして、もちろんLuvezfolもVandalieuにとっては仲間である。もしsealedが解けた事でLuvezfolに改めて危害を加えようとする者がいたら、彼はむしろ庇おうとするだろう。何故ならPetはfamilyなのだから。
だが、Luvezfol本人はそう考えてはいなかった。何故なら、彼の認識では彼は『Raging Evil Dragon God』Luvezfolだからである。だからGuduranisの誘いなんて、teethにもかけなかった。
『貴-samaが我のsealedを解いたのも、どうせ捨て石にするためだろう!? 誰が貴-samaのような負け犬に再びつくか!』
『我が、ま、負け犬だと!?』
『十万年前に負けただろうが! 特大の黒星がついた上に昔ほどの強さを持たない今の貴-samaに、誰が従うか! この旧worldの遺物が!』
だからこそ、『Pauvina's Pet』として彼女の指示に従い、怒りとhorrorをGuduranisにぶつけるのだ。
「……あのWyvern、龍だったのか」
「うん。あの姿はあたしも初めて見たけど。後でOrlock -sanに、新しい首輪をもらわないとね」
「それは勘弁してやれ。それにしても、裏切るとは思わなかったのか?」
Luvezfolが龍だったことを知らなかったRandolphの言葉に、Pauvinaは自信満々な-sama子で胸を張った。
「元に戻ってもLuvezはLuvezだもん。LuvezならVanの方が強いって分かるもん」
『……それとsealedが解けても傷は治ってないし、自分一柱が敵に回っても戦況にimpactが出るとは思えないからっスよ、きっと』
信頼と絆以上にLuvezfolの性根も理解しているからこそ、裏切りの可能性を考えなかったPauvina。彼女の意見に、FidirgもGuduranisに対して怯えるのを忘れて補足する。
Rank13以上の……自分以上の強さの存在が何人もいる状況で裏切る程、Luvezfolは愚かではなかった。
裏切り者は一度だけではなく二度三度と裏切ると言うが、今回Luvezfolが裏切ったのはGuduranisの思惑だった。
もちろん、LuvezfolにだけGuduranisへの攻撃を任せているわけではない。彼の【Raging StreamのBreath】に合わせてVandalieuが【Hell Thunderbolt Spear】を射ち、RandolphとDarciaもmagicを放つ。
『ぐぬううううっ! 裏切り者に期待した我が愚かだった!! 駄龍、貴-samaも奴らと共に葬ってやるぞ!』
だが、Guduranisもこれで終わる程弱体化していない。彼は両手の指を伸ばしてknifehandを作り、腕をHigh-Speedで動かして叫んだ。
『【Million Slashes】!』
Activateした【Dagger Technique】のMartial Artsによって、一瞬で数えきれないほど振るわれたGuduranisのknifehandが【Raging StreamのBreath】やVandalieu達のmagicを切り裂き、霧散させた。
「Martial Artsで、しかも素手でActivateしたMartial Artsでmagicを斬って無傷だと!? 腐ってもDemon KingはDemon Kingか」
そう毒づくRandolphに、Darciaは首を横に振った。
『違うわ、Randolph -san。驚くべきなのは、Martial Artsを使った事よ』
Darciaの指摘に、RandolphだけではなくVandalieuも含めて全員がはっとした。
素手ではあるがGuduranisのBodyは、Demon King's Body。Vandalieu達がWeapon Equipmentにしている【Demon King Fragment】と同じものだ。龍のBreathや攻撃magicを素手で払っても無傷、もしくは無傷と大差なくてもおかしくはない。
だが、Guduranisが【Martial Arts】を使うのはおかしい。何故なら、GuduranisはDemon King。つまりは神の一種だ。『Lambda』worldのStatus systemの範囲外の存在であり、【Martial Arts】をActivateさせるのに必須なskillの習得どころか、Statusを持つことができない存在だからだ。
だからGuduranisに飲み込まれる前のRokudou Hijiriも、magicは使ってもMartial Artsは一切使用していなかった。
「私も神だが、長い年月をかけて作り上げたYorishiroに入る事で、monstersの一種に偽装しStatusを得ている。だが、Guduranisにその時間はなかったはず」
「なるほど、Edgarの魂をそのまま飲み込んだのは、Status systemを自分も利用するためでしたか」
Gufadgarnの言葉を聞いて思いついたconjectureをVandalieuが口にすると、Guduranisは口元を笑みの形に歪めた。
『十万年前はmonsters共にしか適応できず、我がBellwood共に敗れる原因の一つとなったStatus system。忌々しく思っていたが、我自身も利用できるとなると評価も変わるというものだな。
Zeezoreginが利用しようとしたのも納得だ』
Guduranisの言葉で、彼はEdgarが所有していたskillを持っている事が分かった。そのため、Vandalieu達はGuduranisに対する警戒を一段階高くした。
EdgarはSuperior SkillにもAwakeningしているSClass adventurerだ。blessingsや【Heroic Spirit Advent】はLostしているだろうが、多くのPassive skillsやActive skillsがある。
それを、body part AbilityではHumanを遥かに凌駕しているGuduranisが使うのだ。Attack Powerも速さもEdgarだった頃とは段違いになるだろう。
「貴-sama……Edgarをなんだと思っている!?」
そして仲間の魂を弄ばれていると理解したHeinzは、怒りで声を荒げHoly Swordを構えた。Delizah達も身構えているので、どうやら退くつもりはなくなったらしい。
『どう思っているかだと? 便利だと思っているとも……こいつらのようにな!』
Guduranisがそう言うと同時に、彼の周囲に六体のGhost達が姿を現した。
「な、なんだ、あのGhost達は?」
その全員に対して見覚えもなく、またGhost達がこのworldでは見ない変わった格好をしているために戸惑うHeinz達。
しかし、VandalieuとKanako、Legionは見覚えがあった。
「あれは……【Balor】のJohnny Yamaokaに【Copy】のIguchiに【Shaman】のMoriyaに……?」
「【Artemis】のCatherineに、【Sleipnir】のMurakaga、それと【Ares】のSugiura……は、前にも出ていましたっけ?」
『Vandalieuから聞いたRokudouの部下達ね。ダーがいないけど、憑いてきていないのかしら?』
Ghost達の正体は、『Origin』でVandalieuやそのCloneであるBandaと遭遇せずに死んだReincarnator達の内ダー以外の者達だった。彼等は自らの命を奪われても、Vandalieuに魅了される事もなくRokudou Hijiriの守護霊のように憑き、従うほど狂信していたが……。
『さあ、我のために力を使うのだ!』
『はい! Rokudou -san!』
しかし、今の彼等はRokudouをAbsorptionしたGuduranisの便利なminionsと化しているようだ。Vandalieuに導かれていないため、Undead……monstersと化した事でGuduranisに操られているのか、それともRokudouとGuduranisの見分けがついていないのかは不明だ。
『ちょ、ちょっと! そいつはRokudouじゃないわよ!?』
『ふははははは! 主-kunと主-kunをAbsorptionした者の見分けがつかないとは、笑わせてくれる!』
『まあ、体は同じだから見分けられなくても無理はない……か?』
『Shut Upっ、失敗作の成れの果てが! Rokudou -sanはDemon Kingと一体になったのだ!』
事実を指摘するLegion達を罵倒し、GuduranisをRokudouと呼ぶMoriyaのGhostの目は白目の部分まで黒く染まり、顔は歪んでいる。その-sama子から彼の正気が失われているのは明らかだ。
もし仮に、Guduranis自身が『我はRokudou Hijiriではない』と説明しても彼らの耳にはもう届かないだろう。
『では、まずは試すとしよう。……Sugiura! Catherine! 【Slaughter Blade Cluster】!』
death attribute Manaの刃の群れが、今度はReincarnator達のCheat Abilityを付与されて放たれる。
【Ares】の【Attack Power 2x Augment Multiplier】でAttack Powerが倍になり、Catherineの【Artemis】でよりaccurateな誘導弾となったmagicが、Vandalieu達に向かって数えきれないほど放たれる。
『ひぃっ!? く、来るなぁっ!』
「Luvez! 後ろに下がって!」
Guduranisの反撃に恐れをなし、狼狽してBreathを乱射しかけたLuvezfolにPauvinaが指示を出して後ろに下がらせる。舞うように飛ぶPainが【Slaughter Blade Cluster】を回避し、横をすり抜ける際にPauvinaの振るう棍棒を叩きつけて砕いていく。
しかし、砕かれるのを回避した【Slaughter Blade Cluster】は逃げるLuvezfolを狙い続ける。他の面々に向かった刃も、【Artemis】によって特定の誰かを狙うようAbilityを使われたからだろう。先ほどのように、生あるものを無差別に狙う事はなかった。
その【Slaughter Blade Cluster】に対して、Kanakoは先程と同じ方法で対処しようとWater-Attribute Magicを放った。しかし、黒い刃は側面から受けた水流にも耐え、砕けることなく彼女を狙い続ける。
「頑丈さも【Attack Power 2x Augment Multiplier】されてる!?」
「いいえ。ただ先ほどよりもmagicに込められたManaの量が増え、術の練度が高まったのでしょう」
Gufadgarnが【Teleportation Gate】を開いて命中しそうな【Slaughter Blade Cluster】を一か所に誘導しながら、そうconjectureする。だが、【Artemis】のAbilityが付与された【Slaughter Blade Cluster】は、彼女が開いた【Teleportation Gate】を奇怪な軌道で回避して狙った獲物を狙い続ける。
「くっ! Holy Swordの類も手元に残しておくべきだったか!」
【Slaughter Blade Cluster】をSlash払う度に刃こぼれしていくMagic Swordに、Randolphは思わずclicking tongueした。無神論者……神に祈らない、頼らない事を身上とする彼は、Holy Swordの類やGodsが作り上げたとされるMyth Classやlegend ClassのMagic Swordを持っていなかったのだ。
たかが道具ではある。しかし、現役時代のRandolphが神に由来のあるWeapon Equipmentを振るっていると、その神由来のtemple関係者が何かと絡んできて面倒だったのである。
これまではそれで問題なかった。Godsに関係のない経緯で鍛えられたMagic SwordやHoly Swordでも、一Class品である事に違いはない。それにRandolph自身の高い技量があれば、ほとんどの敵は苦戦する事もなく倒せた。runawayした【Demon King Fragment】をsealedするために戦った時も、問題はなかった。
しかし……さすがにBodyのfragmentだけがrunawayしているconditionを相手にするには十分でも、不完全とはいえrevived Demon King Guduranisを相手にするには不足だったようだ。
こうなれば一旦Instructorの矜持を棚上げして生徒達に助けてもらうかと思ったRandolphだったが、そこにIslaが割って入った。
『【千斬刑】!』
Islaの切っ先の無い黒いエクスキューショナーズswordが、間合いに収めた【Slaughter Blade Cluster】を次々に断ち割っていく。
「助かった!」
『礼はいらん。……学校が再開されないと、私も困るのだ』
IslaはHero Preparatory Schoolでの実習で、Vandalieu(Elizabeth達もいるが)との食事やお泊りの機会を狙っていたのだった。
『【Demon King Fragment】製の武具なら、斬っても耐えられる。それに、Inevitable Targetといっても、避けても追ってくるが、こちらから当たれば止められるのか』
だが、真面目な思考もしていた。
『そう思ってわざと当たりに行っているのだけど……』
『いくつか『Counter』した程度では、あまり効かないらしい』
Legion達はIslaが試したことを、我が身で実行していた。【Slaughter Blade Cluster】がLegionの肉に食い込み、絡み合った腕や胴体や頭部をSlash飛ばす。
その度にEreshkigalが『Counter』をActivateして、自分達が受けたDamageと同じDamageをGuduranisに与えている。Guduranisは、本気の攻撃の直後にかすり傷を負わせるなどの対策を取っていないため、黒い巨体にいくつもの切り傷が刻まれた。しかし、彼はscreechをあげる-sama子もなく体を震わせて笑うだけだ。
『ふははははっ! これもDeath-Attribute Magicか!? いいぞ、いくらでも撃ってこい!』
体のあちこちが裂けて赤黒いbloodが飛沫をあげるが、傷口はすぐに閉じて回復してしまう。revived GuduranisはManaだけではなく、Vitalityもかなり高いようだ。
『【Divine Life Beast Conjuring】!』
Transform杖を振るって向かってくる【Slaughter Blade Cluster】を砕き、magicで作りだした生命attributeのManaでできた神獣を創り出して、Darciaは『おかしいわね』と呟いた。
『Edgarって人が、magicの腕が優れていたとは思えない。その彼のStatusを手に入れたからって、magicの……それもDeath-Attribute Magicの腕が上がるものなの? それとも、意外と【Mana Control】skillのlevelが高かったとか?』
「それはないっ!」
Bellwoodを降ろしたHeinzがいるため、Guduranisから放置するのも危険だと判断され【Slaughter Blade Cluster】を差し向けられている『Five-colored blades』のDelizahが、Orichalcum製の盾で刃を弾き飛ばしながら答えた。
「Edgarもmagicを齧ってはいたけど、腕は並みのMageよりも下だった! こんな精密なManaの使い方は、絶対にできない!」
『そうよね。あなた達の言葉を信用するのもどうかと思うけど、実際にmagicの達人だったなんて噂は聞いていないし』
あくまでも敵からの情報提供なので完全には信じられないが、実際にEdgarがmagicの達人だったなんて情報は無かった。
ならGuduranisは、originally magicに高い技巧を誇っていたのかと言うと、そうでもない。
『以前もmagicは使っていたけど、ここまで繊細な技術は持っていなかったはずよ。だいたい力技でねじ伏せる……そこだけはVandalieuと似ているわ』
「俺としては繊細な技術力を身につけたつもりなのですが、Zadiris達から見るとまだまだ大雑把なようですからね」
膨大な量のManaを持つGuduranisや、絶大に膨大なManaを持つVandalieuは、そのManaの量故に繊細なManaのcontrolが苦手だ。giantとHuman、どちらの方が細かい作業が得意かは考えるまでもない。そしてHumanのMageから見れば、Vida達Great GodやGuduranis、そしてVandalieuは天を衝くような背のgiantである。
なら、Guduranisが利用しているのは一つだ。
「なるほど、Rokudouの魂ですね。あいつは、Cheat Abilityのお陰で【Bravers】でもtop classの技巧派でしたから」
『EdgarだけでなくRokudouの魂も利用されているなんて、元敵の大幹部-samaが哀れだねぇ! lacrimal glandsがあったら思わず泣きそうになるよ!』
『よじれる腹が痛くて、だな』
Guduranisに魂の主導権を奪われたRokudou Hijiriの末路に、思わずKanakoやLegion達が笑い出す。もしこの場にAsagiでもいれば、少なくとも口では哀れんで冥福を祈ってくれただろうが……あいにく、ここにはいない。
『ふっ、奴は我の一部となる栄誉を得たという事だ!』
「そうなると、【Unlimited Development】と【Increased Learning Speed】も有効なままかもしれませんね。……本格的にここで倒すしかない」
この場でGuduranisに逃げられた場合、minionsとして使えるmonstersを量産する時間を与えるだけではない。手に入れたStatusをさらに成長させてくるに違いない。もしかしたら、EdgarのStatusを使用してJob changeも可能かもしれない。
「絶対にここで滅ぼしましょう!」
「Edgarの魂を、このworldを脅かすために使わせはしない!!」
「……激しく不快ですが、今は奴らを滅ぼすよりも優先です」
刃の群れを掻い潜ってGuduranisに切りかかるHeinzを忌々しく思いながらも、VandalieuはGuduranisの魂を喰い滅ぼすまでは彼らを利用する事にした。
自身のfeeling of revengeを優先させた結果、Guduranisを逃がして反撃のchanceを与える訳にはいかない。
『Vandalieuっ! 貴-sama、我がおめおめとtailを巻いて逃げるとでも思っているのか!?』
GuduranisはHeinzの剣とknifehandで切り結びながらさらに激怒して叫ぶが、Vandalieuはきっぱりと言い返した。
「お前の宣言を信用する根拠はありません」
そう言いながら、Vandalieuは自身の腕を割く。
「っ!?」
『ああっ、もったいないっ!』
傷口から迸る【Demon King's Blood】に【Demon Kingのmucus glands】のmucusを混ぜて粘度を増した物を、細かな網状にして広げて一気に振るう。Vandalieuを狙ってGuduranisが放った【Artemis】のAbilityが込められた【Slaughter Blade Cluster】は、自らその網に突っ込んで行く。何故なら、網はVandalieuと繋がっているVandalieuの一部だからだ。
慌てて網の範囲外に下がるHeinzや、Vandalieuのbloodに熱い視線を向けるIslaを狙った刃も、網の範囲が広かったために絡めとられる。
『そうか、ならば信用する根拠を与えてやろう! まず駄龍を殺す事でな! 【Slaughter Circle Blade】!』
それまで放っていた【Slaughter Blade Cluster】のManaを、一つの円盤状の刃に収束させてGuduranisはLuvezfolに向かって放った。
「Luvez!」
Painが舞い、Pauvinaが棍棒を振るうが【Slaughter Circle Blade】はまるで意思があるかのようにそれらを回避する。どうやら、一つに纏めた事で上がったのはAttack Powerだけではないようだ。
『くっ、こうなれば自棄ぐぼばっ!?』
傷のために思うように動けないLuvezfolが、せめてもの抵抗に三度【Raging StreamのBreath】を吐こうとした瞬間、彼のwhole bodyが飲み込まれた。
『いくらcontrolが巧みになっても、whole bodyをすっぽり包んでしまえば問題ないでしょう?』
膨張したLegionに包み込まれたことによって。
『っ!?』
直径十meter程のchunk of meatが、一瞬で全長約百meterのLuvezfolのwhole bodyを包み込むほどGrowしたことに、さすがのGuduranisやRandolph、Heinzも度肝を抜かれた。
そして【Slaughter Circle Blade】が城よりGiantなchunk of meatと化したLegionにめり込む。その瞬間、『Counter』が発生してGuduranisの胸に深い傷が刻まれ、胸部の【Demon King's Nose】からどす黒い鼻bloodが迸った。
『ぐおおおっ! 小癪な……だが、【Mana Control】と【Death Attribute Resistance】のlevelが上がったぞ! くくくっ、貴-samaらHumanがJob changeをidiotのように繰り返していた理由が、理解できる日がくるとはな!』
しかし、GuduranisはVandalieuと戦いながら、既存のskillのlevel upと新たなskillの獲得を果たしていた。
『次はMoriyaっ! 貴-samaだ! 現れよ、我がManaによって生まれし死のAnimaた――』
「【World Breaker Hollow Cannon】」
「【Ultra Divine Life Cannon】!」
Guduranisの呪文の詠唱によって生まれつつあったArtificial Spiritごと、VandalieuとDarciaのmagicが炸裂した。
膨大な無attributeのManaと、生命attributeのManaを収束させた奔流がGuduranisの体を大きく抉る。
『がああああっ! ぬぐぉおっ!!』
しかし、Guduranisは故意にDarciaの【Ultra Divine Life Cannon】に身を晒して、Vandalieuの【World Breaker Hollow Cannon】から身を守った。
何故なら、彼はEdgarの【All-Attribute Resistance】skillを持っている。そのため、attributeの無い【World Breaker Hollow Cannon】は無理でも生命attributeの【Ultra Divine Life Cannon】のAttack Powerをskillによって耐える事ができるからだ。
『詠唱する時間はないか……ならば、奥の手の一つを切るしかあるまい!』
左半身が肩から腹にかけて大きく抉られ、Right Armを消し飛ばされたGuduranisがそう叫ぶ。すると、彼の頭部が不気味な音を立てて膨張した。
顔はそのままに、額から後頭部まで膨張した脳がむき出しになっているかのように不気味な形状にGrowしたGuduranisの頭部を見てVandalieuは思わず尋ねた。
「それは、【Demon King's Brain】?」
『正解だ……Rokudouはこれを使う事で我が【Instinct】や【Memory】を刺激すると思い込んで温存していたようだが……これを使う事でよりmagicを精巧に、そして詠唱を省略して唱える事ができるのだ!』
Guduranisはその言葉を証明するかのように、彼の周りに複数のArtificial Spiritを発生させた。
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Name: Edgar
Race: Human(?)
Age: 33(appearance Age: 27)
Title: 【Ash Blade】 【One who tears through the darkness】 【Holy Mother Killer】 【Vida's Enemy】 【Heroic God Liberator】
Job: Holy Sword User
Level: 0
Job History: Apprentice Thief Thief Bow User Dagger User Archer Dargger Warrior Explorer Pursuer Assassin Assassination Warrior Dark Archer Dark Fighter Man of Conviction Beheader Immortality Slayer Holy Bow Undead Slayer
・Passive skills
Intuition:5Lv
All Ability Values Enlarged (3) : Medium
Abnormal Condition Resistance:10Lv
Detect Presence:10Lv
All-Attribute Resistance:7Lv
Bow weapon equipped, then Attack Power Augmented (2) : Very Large
Short Swords weapon equipped, then Attack Power Enlarged (3) : Very Large
Non-metallic armor equipped, then Agility Enlarged (3) : Very Large
Strengthened Attribute Values: Guidance:10Lv
Mana Enlargement:1Lv
Death Attribute Resistance:1Lv
・Active skills
Unarmed Fighting Technique:7Lv
Judgement God Sword Technique:1Lv
Silent Steps:10Lv
shadow Archery:8Lv
Lockpicking:10Lv
Dismantling:8Lv
shadow Armor Technique:10Lv
-Transcend Limits-:10Lv
Cooking:1Lv
Transcend Limits – Magic Sword:10Lv
Magic Armor -Transcend Limits-:7Lv
Judgement Execution Technique:7Lv
Magic Fighting Technique:5Lv
No-Attribute Magic:1Lv
Mana Control:3Lv
Light-Attribute Magic:3Lv
Familiar Spirit Advent:10Lv
・Unique skill
Niltark 's Divine Protection
Heroic Spirit form
GuduranisにAbsorptionされる寸前のStatus。Absorption後は【Familiar Spirit Advent】、【Niltark 's Divine Protection】、【Heroic Spirit form】のskillを失っている。
また、skillの所有者がGuduranisになった事で、使えなくなったskillがいくつかある。(【Light-Attribute Magic】等)
【Judgement God Sword Technique】は【Dagger Technique】から二回AwakeningしたSuperior Skill。また、【shadow Archery】は【Archery】から一回Awakeningしたskill。
【Heroic Spirit form】は魂に埋め込まれたNiltarkのHeroic spirit Lukeのsoul fragmentを起動する事で、【Heroic Spirit Advent】を使用した時と同じ効果を発揮するskill。通常の【Heroic Spirit Advent】よりも反動が大きく、使用後の消耗が長続きする。
Edgarの魂をAbsorptionしているGuduranisがこのskillを使えない理由は、彼にとって遥かに格下の存在であるHeroic spiritの魂を起動したところで、何の意味もないからである。
また、Rokudouの【Increased Learning Speed】と【Unlimited Development】のCheat Abilityの効果によって戦闘中に【Mana Control】等いくつかのskillのlevelが上がっている。