Orbaumの街を襲うmonsters達が出現する門の分布は、城の敷地内やNoble街、商業区や各guildのあるOpen Plazaに集中していた。それはRokudouが、Vandalieuに町の惨状を見えやすいように意図して門の配置を偏らせたからだ。
しかし、住宅街やSlum街にも比較的少ないだけで門は幾つもある。
「monsterだーっ! またmonsterが出たぞー!」
『なにぃっ!? monsterはどこだ!?』
「ひぃっ!? Undeadだ、こっちにはUndeadもいるぞ!?」
「だからどこだと聞いているだろうが! 落ち着いて冷静に分かりやすく教えろ!」
「ブジャアアアアアア!!」
『「おお、あっちか!」』
Slum街の廃屋を崩しながら、Orcの上半身に大蛇のlower bodyを持つmonstersが現れた。それに対して、青年に「monsterやUndeadはどこだ?」と尋ねていた二人の巨漢は向き直った。
「Noble OrcとGorgonのハーフか何かか? 酒の肴にしたら美味そうだ!」
Boundary Mountain Rangeの内部にあるMajin nation前Majin King、Godwinは、monstersから二人の間で腰を抜かして座り込んでいる青年を隠すように前に出た。
「ブジャアアアア!」
奇怪な叫び声をあげながら、monstersがGodwinに石化の視線を浴びせる。彼の青黒い肌が石に……ならなかった。
「その程度では、儂の【Abnormal Condition Resistance】は突破できん! 【轟飛拳】!」
Majin Raceの王だったGodwinの拳によって発生した衝撃波が、monstersの胸部にめり込み、boneが砕けて臓腑にthrust刺さる。
だが、その異形のVitality故かそれともheartの位置が異なるのか、monstersはbloodを吐きながらもclawsでGodwinに襲い掛かろうとした。
『豚肉と蛇肉、分けてやるぜ! 【Dragon God Killer】!』
そこに躍り出たTalosheimのHero、『Sword King』Borkusが漆黒のGiant剣を横なぎに振るう。monstersの上半身とlower bodyは泣き別れになり、空を舞った上半身はGodwinに捕まれ首を捻られたことでやっと沈黙した。
『ちっ、生きのいいlower bodyだぜ! ついでに三枚に降ろしておくか!』
だが、lower bodyはビチビチとのたうって瓦礫や石畳を砕くので、Borkusが続けて剣を振るう。
「後でVandalieuに燻製にしてもらおう! おう、そこのHuman。貴-samaはさっさと避難しろ! 走れるか?」
殺し合いと言えるのか疑問を抱くほど一方的な戦いを見ていた青年に、声をかけるGodwin。それに対して青年は答えた。
「ば、monsterとUndeadが仲間割れしてる!?」
『「違う!」』
青年にmonsterやUndeadだと恐れられていたのは自分達だと、やっと気がついたBorkusとGodwinは思わず声を揃えて叫んだ。
『たしかに俺はUndeadだが、この蝶ネクタイを見ろ!』
「儂だって首輪をしているだろうが!」
二人はそれぞれ蝶ネクタイや首輪をしていた。ただ、Borkusは顔の右半分は髑髏がむき出しになっている身長3meterの巨体。そしてGodwinは青黒い肌に覆われ頭部には捻じれた角が二本、背中にはepidermisの翼を生やしたやはり身長3meterの巨体。
二人を見て首のそれに気がつかなかった青年に、非はないだろう。
『俺は坊主が……Vandalieuが住んでいる幽霊mansionのServantだ!』
「儂はVandalieuのTamed Monsterだ!」
なのに、BorkusとGodwinはそう胸を張って虚偽を述べた。BorkusはSilkie Zakkart Mansionに出入りした事はないし、GodwinはまだTamer guildでTamed Monsterとして登録していないのに。
Vandalieuの想定よりRokudouの凶行が大規模だったため、space attributeのGhostであるJane Doeが今日連れてきたので、実はOrbaumの街に入ったのも初めてだ。蝶ネクタイや首輪は、ここに【Teleportation】した後、着けただけに過ぎない。
「そ、そうなのか? じゃ、じゃあ俺を殺したり食ったりしない!? だったら助けてくれっ!」
しかし、この場にいるのはただの一般人の青年である。この状況で二人の言葉の怪しさに気がつく洞察力やpsychological余裕は、彼にはなかった。
「だから、商業区まで走れと――ん、いや、その必要はないな。おう、若造、空や船は好きか?」
「へっ?」
Godwinはふと上を見上げ、青年を掴むとひょいと持ち上げた。
「そうか、大好きか! じゃあ、頼んだぞ!」
そして、そのまま上に向かって放り投げた。
「な、なんだぁぁぁぁ!? ヒッ!?」
screechをあげながら空を舞う青年は、すぐに受け止められた。
『ギギ! ギギヂギキキィ!(一名確保! 抵抗は無駄だ。お前に与えられた選択肢は、たった一つしかない。我々にrescueされろ)』
叫び続ける青年は、蜂とfemaleが混じったような姿のmonsters、Gehenna Beeによってそのまま空を航行する船に連れ去られてしまった。
Gehenna Bee達は人の言葉を話せないので、青年はrescueされたと理解できず生きた心地がしなかっただろう。
『ギィィィィィ!』
空飛ぶ船……Cuatroはmidair Shelterとして住宅街やSlum街の上空を巡回していた。Cuatroもまた、BorkusやGodwinと同じ理由でOrbaumに来ていた。
当然空飛ぶ船を見た人々は驚いた。驚いたが、Cuatroが空を飛んでいるため地上から見上げる事しかできない人々は幽霊船……つまりUndeadだと気がつかず、どこかのDukeかtempleが所有する高度なmagic itemだと解釈した。しかも Flight Abilityを持つmonsters達に対して、筒からProjectile Fireする何かで戦闘を始めたので、希望の象徴として歓声を受けている。
船首像にTamed Monsterを示す首輪を一応締め、さらに船の両側面にVidaの聖印とZakkart Honorary Earl 家の紋章(Vidal Magic Empireの国章)を描いているのも、人々にとっては安心材料だったようだ。
『皆-san、我々はZakkart Honorary Earl 家の船です。これよりrescueを行います』
『怯えて逃げたり、抵抗したり、攻撃する事のないようにお願いします』
『てめぇら、俺達は……皆-san、我々は敵ではありません』
『我々は無害……門からストームDragonが出たぞ! 周辺に生存者はいないな!? 怪光線照射!』
しかし、magicで拡声された『Four Captains of the Dead Sea』の何処か不穏な呼びかけに困惑を覚える頃には、地上との連絡や避難者を送迎するGehenna Bee達が下りてきて、空へ連れ去られるのである。
「これで良し! さて、次に行くか。さっさと避難を終わらせんと、親玉と戦えんからな!」
『そういやお前、娘のIrisはどうした? 連れてきてねぇのか!?』
「IrisはBudarion達と同-samaにBoundary Mountain Rangeの守りに残ってもらった。今のMajin Kingだからな。貴-samaの所のTalosもそうだろう」
Vidal Magic Empireから戦力をOrbaumに投入したVandalieuだが、手薄になった隙に襲撃される可能性も考えていた。
そのためGodwinの義理の娘であるIrisやNoble Orc kingdomのBudarion王、そして『Giant of the Sun』Talos達はOrbaumに呼んでいない。……Budarionは門から出てきたmonstersと勘違いされて、Orbaumのadventurer達に攻撃される可能性があるから、という理由もあったが。
Noble OrcのBudarionがダメで、UndeadのBorkusがいいというのも不思議な話である。
Dungeonを創ったRokudouが、Vandalieuに魅了されないようUndeadや蟲型のmonstersが生成されないように調整したせいもあるが。
「そう言う貴-samaの仲間はどうした?」
『ああ、そう言えば……おお、半分はあそこにいるな!』
Borkusが指さした先では、femaleのlower bodyが戦っていた。
「ゴギャアアアアアア!?」
逞しいmuscleと優美さを両立させた曲線美を持つ脚が閃き、横面に回し蹴りを受けた熊に似たmonstersが瓦礫の山に吹っ飛んでいく。
「ギャウ!」
熊に似たmonstersの背後から、豹に似たmonstersが飛び出してfemaleのlower bodyを爪で引き裂こうとするが、それもlower bodyは舞うような身軽さで回避。そしてCounterで蹴りを放つ。
しかし、豹型のmonstersもその蹴りを身軽に回避する。
『【雷槍電撃】!』
そこに槍の形をした電撃が放たれ、油断していた豹型のmonstersは短いscreechをあげて動かなくなった。
『こっちの避難はあらかた終わったよー。そっちはどう?』
そう言いながら現れたのは、Borkusのparty memberでありTalosheimの第二Princess『Tiny Genius』Zandiaだ。
『分からねぇ』
「とりあえず見える範囲にはおらんな。いるとすれば地下か……」
『この辺りに詳しい、元犯罪organizationの連中で坊主に導かれた奴らが避難誘導したから、もう残っちゃいねぇよ』
「そうか。そっちはどうだ?」
『今、送り届けてきたところー』
Godwinの問いに答えたのはlower bodyではなく、空から降りてきた女の上半身……『Saintess of Healing』Jeenaだった。彼女はUndead Transformation後に受けた改造Surgeryによって、上半身とlower bodyをバラバラにしたconditionで活動する事ができるのである。
『rescueはGehenna Beeに任せればいいじゃねぇか。ここのHumanには、Zombieより受けが良いだろ』
『そうでもないみたいで、どうしても逃げようとする人がいたから【Familiar Spirit Advent】でVida -samaのFamiliar Spiritを降ろして見せて、安心させた後連れて行ったところなの』
『あたし達は、Borkusと違ってちょっと見ただけじゃUndeadには見えないからね。【Familiar Spirit Advent】やTransformation Equipmentはここの人達にとっては安心材料になるみたいだよ』
顔半分が髑髏むき出しのBorkusと違い、JeenaとZandiaは一見しただけではUndeadだと分かり難い。それに神の使いであるFamiliar Spiritを降ろす【Familiar Spirit Advent】や、Orbaumでも知れ渡りつつあるTransformation Equipmentを使用して見せる事で、人々の信用と安心をスムーズに得る事に成功していた。
ただ、上半身とlower bodyが分離する段階で正体はばれるし、行きつく場所は結局Cuatroなのだが。
『じゃあ、magic itemで瓦礫の下敷きになっている人がいないか探して、それが終わったら他の人達を手伝いに行こうか』
『おう! さっさと済ませるぞ!』
Slum街では人々のMentalに負荷をかけつつBorkus達が活躍していたが、Slum街の建物はChaosとしていてもOrbaumのごく一部でしかない。
一方住宅街は広い。暮らしているのはただの一般人で、GuardやKnightは殆どいない。ただ、monstersが出現する門の数が面積に対して少ないため、monstersさえ抑えられれば、そして避難誘導する者がいれば他の場所よりスムーズに避難が進むはずだ。
「GAAAAAAAAA!!」
『がああああああああああ!』
「グルルルルル!」
『ぐるるるるるる!』
その住宅街の大通りで、monsters同士が争っていた。ただ、一方のmonstersの吠え声は大きいが平坦だった。
「ダメだっ、こっちはmonstersが同士討ちを始めている!」
「でも、だったらどこに行ったらいいの!?」
ここまで逃げてきた人々は、それを見てdespair的な表情を浮かべて立ちすくむ。
そんな人々に空から救いの手がもたらされた。それも数えきれないほど。
『おおおおおおおおん!』
「う、うわあああああああああ!?」
空を飛ぶboneの集合体、Knochenがscreechを上げる人々をrescueしにやってきたのだ。
「いやああああああああっ!」
「助けてぇぇぇぇ!」
「もう駄目だぁぁぁ!」
次々に人々をrescueするKnochenだが、彼はSamやCuatroと違って高い居住性を有していない。Rank upしてBone Dystopia DraGigasになっても、boneはboneである。
そのため、rescueした人々を守りながらVandalieuが作ったShelterへ手早く輸送する。時々monstersと間違えた……というより、討伐指定のmonstersの上位種である事に気がついたadventurerやGuardに攻撃されるが、気にしない。
それを確認した平坦な吠え声をあげていたmonsters……Demon King Familiarは、人々に流れ弾が当たらないよう盾になっていたのを止めて、本格的な戦闘を行う。
『では門の向こうにmonstersを倒しに行きましょう。お先に失礼、俺よ』
『俺、行ってらっしゃい。俺もすぐ行きます』
そして、monstersを倒したDemon King Familiarから順に門の向こうに消えていった。
Orbaum中で激しい戦闘が行われているが、それはVandalieu達の足元……Elected King城の敷地内でも同-samaだった。
「陛下っ、お下がりください!」
突然現れた門に対して『Orbaum Six Phalanx』とKnight、そして宮廷Mage達は油断なく対応した。
「GUOOOOOOOON!」
対応したが、門から出てきたのは彼らの想定を超えるmonstersだった。
「Adaman Hedgehog!? needleをProjectile Fireする前に始末しろ!」
門から姿を現した、背にcountlessのneedleを生やした馬車よりもGiantなhedgehogのmonstersの姿を見て『Orbaum Six Phalanx』達は思わず冷や汗をかいた。
Adaman Hedgehogがその万を超えるneedleを一斉にProjectile Fireすれば、並みのKnightではDefense Equipmentごと蜂の巣にされ肉の盾にもなれないからだ。
しかし、Adaman HedgehogのRankは9。並みのAClass adventurerを上回る力量を持つ『Orbaum Six Phalanx』なら、負ける事はない。
「グルルルルル!」
「ガアアアアアア!」
『ウオオオオオオオオン!』
だが、他のmonstersと戦いながら、Elected King達非戦闘員を守りながらでは至難の業だ。
「くっ! 出し惜しみなしだ! 死力を尽くせ! 【Familiar Spirit Advent】!」
「【-Transcend Limits-】! 【Transcend Limits – Magic Sword】! うおおおおおっ!」
『Orbaum Six Phalanx』や、『God of Heat Haze』Rubicanteが新たにblessingsを与えたKnight等のHero CandidateがFamiliar Spiritを体に降ろし、【-Transcend Limits-】等のskillで一時的にAbility ValuesやMagic Swordの性能をincreaseさせ、monstersに立ち向かっていく。
Adaman Hedgehogは斧で頭を叩き潰されると同時に槍でheartを貫かれ、needleをProjectile Fireできず瞬殺された。
溶岩を纏ったラーヴァGIANTは、宮廷Mage達の決死のWater-Attribute Magicで氷漬けにされた。
Mythril Golemは、RubicanteのHero Candidateが押さえ込む事に成功し、もう少しで倒せそうだ。
そのほかの十数匹のmonstersも、即座に倒されるか後数秒で倒せるだろう。
「二匹目のAdaman Hedgehogが出たぞ!」
だが、Vandalieuが最も気を取られるだろう足元にRokudouが配置した門からは、他の門よりも早いpaceで次のmonstersが現れた。
しかも、新たに現れたAdaman Hedgehogは周囲に満ちたmonstersのbloodの匂いによって、既に興奮conditionになっていた。
手が回らず、needleのProjectile Fireまで間に合わない。せめてElected KingやMarshall、そしてPrime Minister達だけでも守らなければと、『Orbaum Six Phalanx』は必要だが冷酷ともいえる判断を下そうとした。
『チッ、見ていられん!』
「さ、Prime Minister!?」
その時、そのTelkatanis Prime Ministerが飛び出した。
地面に足跡が深く残る程激しい踏み込みでneedleを放つ寸前のAdaman Hedgehogに接近。黒い剣を抜き放ち、凄まじいbloodthirstと共にMartial Artsを放った。
「GUMO!!」
『はぁっ! 【Billion Slices Moonflash】!』
放たれたAdaman Hedgehogのneedleが、死の雨となってPrime Ministerとその後ろの『Orbaum Six Phalanx』や、彼らに守られていないcivil officialや女官に降り注ぐ前に、Prime Ministerの腕がcountlessの鞭のように閃き、それによって放たれる黒い剣戟の嵐がそのすべてを叩き落とした。
『【Beheading】!』
countlessに響く刃とneedleの衝突音の直後に響く、boneと肉が断たれる音。Corbit Elected King達の目には、Prime Ministerの剣筋すら見えなかった。
「き、貴-samaはUrgen・Telkatanisではないな!? 何者だ!?」
分かるのは、片腕が異-samaに伸びてねじ曲がったまま、whole bodyでAdaman Hedgehogの返りbloodを浴びているPrime Ministerが偽者であるという事だ。
『クックック、その通り』
Prime Ministerに【Shape-Shift】で化けていたIslaは、Elected King達の前に真の姿を現した。
「きゅ、Vampire!? 何故ここに!?」
「本物のPrime Ministerはどうした!?」
『本物のPrime Ministerは捕えてある。後程引き渡すから、尋問でもTortureでも好きにするがいいわ』
Islaは答えながらゴキゴキと音を立てて関節を戻した。
「な、なんだと!? それはいったいどういう……いや、それよりも、この不埒者を捕え――」
「Jetarpo Lord of Foreign Affairs! 今はそれどころではない!」
Dolmad Marshallの言葉に、Knight達にIslaの捕縛を命じようとしたJetarpo Lord of Foreign Affairsははっとして我に返った。
今もまだ門からmonstersが出続けている。とてもIslaを捕縛するような余裕はない。
「……本来Noble、それもPrime Ministerの姿に化け正体を偽るのは看過できん罪だが、Elected Kingの名のもとに不問とする。Vampire -dono、貴-kunの目的は我々を警護する事で良いか? ならば、引き続きお願いしたい」
そして、Corbit Elected KingもIslaと争っている場合ではないと判断を下した。
『さすがElected King陛下は賢明でいらっしゃる。もうすぐ、Vandalieu -samaの手の者が陛下達のrescueに来る。非戦闘員とmonstersと戦う実力を持たない者は、それに乗って避難していただきましょう。ただ、実力のある者には我々のdemandに従っていただく』
「demandだと!? 我々はElected King陛下の命にしか従わん! それをHonorary Earlの、それもそのyoung childの命令になど――!」
『Vandalieu -samaのdemandは、Orbaumにあふれるmonstersの討伐と、民のrescueと避難補助。どうします、陛下?』
『Orbaum Six Phalanx』の一人が激高しても、Islaは視線も向けずにCorbit Elected Kingに視線を向けた。
Dolmad MarshallやJetarpo Lord of Foreign Affairsは、Islaの問いに対してどうするべきか、Corbit Elected Kingに助言する事はできなかった。特にDolmad Marshallは、Islaの実力が『Orbaum Six Phalanx』に匹敵する……もしくは上回る事に気がついてしまっているだけに、判断に迷っていた。
Islaが口にしたdemandは、Corbit Elected King、そしてなにより自分達Nobleの身柄を「避難」という名目で確保し、『Orbaum Six Phalanx』等の戦力から引き離そうとしていると疑う事もできるからだ。
しかし、今の状況は安全とは言い難い。『Orbaum Six Phalanx』たちの力で対処できる限界を超えるmonstersが現れれば、Dark AvalonとVandalieuそして『Five-colored blades』が戦いの舞台を頭上から地上に移せば、それだけで自分達は終わる。
しかも、本来こういった時Corbit Elected Kingに意見を述べるPrime Ministerは行方不明だ。
「……いいだろう。少なくとも、儂には今のOrbaumの何処に安全な場所があるのかさっぱりわからん。『Orbaum Six Phalanx』は、我々が避難した後は民のために戦え」
その間にCorbit Elected Kingは判断を下してしまった。思考を放棄したのか、悩んでいる場合ではないと思いきったのか、彼自身にも分からない。
城を含めた周囲の高層建造物のせいで見えていないようだが、空に浮かぶKnochenやCuatroが見えていたら、それが安全な場所だとconjectureして、もっとはっきりと「いいだろう!」と返事をしたかもしれない。
「だが、ここまでさせたのだ。上手くこの件を処理しなければ、後々貴-samaの主が責めを受ける事になるぞ」
『ククク、この件が解決しなければ首都を喪う陛下が心配する事ではないわ。それに、すぐにVandalieu -samaの真の力を思い知る事になるでしょう』
「ま、まだ何かあるのか!?」
Corbit Elected Kingの驚愕の声が響いた直後、亜spaceからSamが現れ彼らを攫うようにrescueしていったのだった。
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Name: Jeena
Rank: 13
Race: No-Life High-Priestress Legend
Level: 78
Title: 【Saintess of Healing】 【Saintess of Muscle】
・Passive skills
Dark Vision
Mental Corruption:6Lv
Monstrous Strength:4Lv(UP!)
Physical Resistance:9Lv
Mana Enlargement:3Lv(UP!)
Ability Values Augmented (2):信仰:1Lv(Strengthened Attribute Values: Religious Faith awakened into!)
Shield equipped, then Defense Power Augmented (2) : Very Large(UP!)
Poison Resistance:5Lv
cold Resistance:5Lv(UP!)
Self-Enhancement: Guidance:6Lv(UP!)
Enhanced Attribute Values: Transformation:3Lv(NEW!)
・Active skills
No-Attribute Magic:8Lv(UP!)
Life King Magic:5Lv(UP!)
Mana Control:10Lv(UP!)
Halberd Technique:10Lv
Holy Shield Technique:6Lv(UP!)
-Transcend Limits-:1Lv(-Surpass Limits- awakened into!)
Magic Shield -Transcend Limits-:3Lv(UP!)
Familiar Spirit Advent:6Lv(UP!)
Long-distance Control:10Lv(UP!)
Spirit Form:9Lv(UP!)
Chant Revocation:4Lv
Coordination:7Lv(UP!)
Unarmed Fighting Technique:6Lv(UP!)
Singing:3Lv(UP!)
Dancing:3Lv(UP!)
High-Speed Flight:1Lv(NEW!)
・Unique skill
Healing Effect Enlargement:10Lv(UP!)
Vandalieu’s Divine Protection
Vida’s Divine Protection
Talos’s Divine Protection
Name: Zandia
Rank: 13
Race: No-Life Wizard Princess
Level: 89
Title: 【Tiny Genius】 【Magical Girl under the Moon】
・Passive skills
Dark Vision
Mysterious Strength:3Lv(UP!)
Magic Resistance:7Lv(UP!)
Mana Enlargement:4Lv(UP!)
Mana Recovery Rate Increase:10Lv
Automatic Mana Recovery:7Lv(UP!)
Staff weapon equipped, then magic Attack Power Augmented (2) : Very Large(UP!)
cold Resistance:3Lv(UP!)
Enhanced Attribute Values: Transformation:6Lv(UP!)
Self-Enhancement: Guidance:6Lv(UP!)
・Active skills
No-Attribute Magic:10Lv
Life Princess Magic:1Lv(Life-Attribute Magic awakened into!)
Light Princess Magic:1Lv(Light-Attribute Magic awakened into!)
Fire Princess Magic:1Lv(Fire-Attribute Magic awakened into!)
Water Princess Magic:1Lv(Water-Attribute Magic awakened into!)
Earth Princess Magic:1Lv(Earth-Attribute Magic awakened into!)
Wind Princess Magic:1Lv(Wind-Attribute Magic awakened into!)
Space Princess Magic:1Lv(Space-Attribute Magic awakened into!)
Time Princess Magic:1Lv(Time-Attribute Magic awakened into!)
Precise Mana Control:5Lv(UP!)
Dismantling:3Lv(UP!)
Chant Revocation:9Lv(UP!)
Aura of Fear:4Lv
Staff Technique:4Lv(UP!)
Singing:5Lv(UP!)
Dancing:4Lv
Familiar Spirit Demonic Advent:3Lv(UP!)
・Unique skill
Genius of Magic
Ricklent’s Divine Protection
Vandalieu’s Divine Protection
Zuruwarn’s Divine Protection
Diana’s Divine Protection
Vida’s Divine Protection(NEW!)