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Chapter 348: 想定通り広がる戦場

 大気が震える度に、戦闘に慣れていないcivil official達が……いや、GuardKnightであっても青ざめて震えている。MaidServantの中にはhorrorのあまり失神寸前の者も少なくない。

「あれは、あれは何者だ!? 邪悪な神がrevivalでもしたのか!?」

 そうhistericalに叫ぶのは、Corbit Elected King。そして彼が「あれ」と評したのは、城の上空にいる一目で人外であると分かる存在、Rokudou Hijiriである。


 三meterほどのwhole bodyは黒檀のような漆黒で、体のいたるところに人と同じ形の鼻を出現させて空気砲を放ち、かと思ったら半球体の肉の塊を生やして打撃を防御している。

 遠目でも、Light-Attribute Magicで映像を拡大すればその異-samaさは隠しようがない。


「わ、分かりません。ですが、戦っているのはVandalieu Zakkartと『Five-colored blades』なのは、間違いありません!」

「そんな事は儂だって知っておる! ……いや、すまん。我を失っていた」


 報告したKnightを怒鳴りつけた後、我に返って何とか冷静さを取り戻すCorbit Elected King。我を失って喚き散らしても、人望を失い将兵の士気を下げ、civil officialServant達のhorrorを助長させるだけで何の役にもたたない。

「あのVandalieuの後ろにいるShoujoも、奴の仲間かTamed Monsterだろう。そして駆けつけてきてくれた『Five-colored blades』はよい。一先ずよいとする」


 実際には、遅れて駆けつけてきた『Five-colored blades』はともかく、Vandalieu達は何故すぐ現れたのか、そういえば、城で大量発生していたmouseは何処へ行ったのか、色々と疑問がある。しかし、頭の上で戦闘が行われているconditionで、そうした事に構っている暇はない。


しかし、あれはなんだ? 何が狙いなのだ?」

 問題なのは黒い巨漢、Rokudou Hijiriである。Corbit Elected King達にとっては、最大の脅威である彼の思惑は重要な事だった。


「あれは、あまりに危険なため名を残さず封じられ、いずれ滅びる定めであったはずの邪悪な神です。陛下」

 その時、話を誘導するためにTelkatanis Prime Minister……に化けているIslaが口を開いた。

「なにっ!? 知っているのか、Prime Minister!」


「はい、陛下。私がtempleから集めさせた【Demon King Fragment】のsealedに暗号が記されていました。数万年前、【Demon King Fragment】を狙う邪悪な神がsealedされたと。その名を……」

 Rokudounameをそのまま口にしようとして、「RokudouHijiri」のnameが神としては変わっている事にIslaは気がついた。


 別にそのままRokudou Hijiriと言っても良かったかもしれない。邪悪な神の名はどれもこれも変わっているのだから。

「『Dark Avalon』と言います、陛下」

 しかし、ついそう言い直してしまった。Rokudouが『Origin』で名乗った神としての名に、このworldでの姿から安直に名付けた。


Dark Avalon……変わった名だが恐ろしい神のようだな。これだけ離れていても、恐ろしいsignを感じる」

「ええ、こうしているだけで恐ろしいMana……まるで、死そのものが人型になったかのようです」

 すると、Elected Kingだけではなく宮廷MageKnight等も同調し始めた。彼等からすれば、Rokudou……Dark Avalonは強大な存在であるため、無理もない。

 ただ、実際にはVandalieuに覚えたhorrorや畏怖もDark Avalonのものと混同しているようだ。


「では、至急我々も!」

 そう言い出したのはOrbaum Elective Kingdomが誇る精鋭、『Orbaum Six Phalanx』である。Amid Empireの『Fifteen Evil-Breaking Swords』に相当する、Orbaumの最強部隊。AClass adventurerに相当する実力はもちろんだが、国を守るという意識も高い。


 『Genius Tamer』として色々な意味で有名だとしても、宮仕えでも何でもないHonorary Earl 家young childであるVandalieuや、Honorary Nobleとはいえadventurerが本業の『Five-colored blades』にばかり戦わせては……それも城の上空で戦わせてはOrbaum Six Phalanxの名折れだ。

 彼らが戦闘に参加しようとするのは当然だろう。


「たしかに。では、Orbaum Six Phalanxは総員――」

 Orbaum Six Phalanxの力があれば、事態解決も早まるに違いない。Corbit Elected Kingはそう判断してOrderを出そうとしたが、それをDolmad Marshallが遮った。


「お待ちください! 彼等の気持ちも分かりますが、まずはElected King陛下の身の安全を図らなければなりません!」

 上空でぶつかり合う度に大気が震え、その衝撃が地上までとどく程の激しい戦闘だ。城の敷地内は安全どころか、いつ流れ弾が飛んでくるか分からない危険地帯である。こうして話し合いができているのは、Vandalieu達が地上に被害が出ないよう気を配っているからに過ぎない。


「まずはElected King陛下にはいったん退避していただき、Orbaum Six Phalanxにはその間の護衛を。助太刀はその後にするべきでしょう」

 Telkatanis Prime Ministerに化けているIslaも、そう進言した。彼女にとってCorbit Elected King達の身の安全は絶対ではないが、この場に留まられるとVandalieuの足手まといになる。


 MarshallPrime Ministerにそう言われてもまだ戦闘に参加したそうなOrbaum Six Phalanxだったが、civil officialServant達非戦闘員の姿を見て、我に返ったようだ。


「分かりました。しかし……あれはどうします!?」

 そう言ってOrbaum Six Phalanxの一人が指さしたのは、城にあるTelkatanis Prime Ministerの執務室の窓……からGiantな脳に似た頭部をthrust出し、Dark Avalonに向かって怪光線を放つDemon King Familiarと、反動で潰れたeyeballを新しいものに交換する作業をしているKanakoだった。


「ど、どう見てもmonsterの類ですが……」

しかし、先ほどからDark Avalonを攻撃しています。Prime Minister、あれはまさかお知り合いですか?」

「…………」

 予定になかったDemon King FamiliarKanakoの行動に、Islaは思わずTelkatanis Prime Ministerの姿で遠くを見つめた。


 しかし、現実逃避したままではどうにもならないので、咄嗟に出まかせを言う。

「あれは……いえ、あれもVandalieu ZakkartTamed Monsterでしょう」

 まさか【Demon King Fragment】を使って作ったCloneですとは言えない。このOrbaum Elective Kingdomでは、VandalieuHumanなのだ。


Tamed Monsterっ!? あの脳みそのmonsterのようなmonstersが!?」

「情報にはなかったが……いや、もしかしたら今朝登録したのかもしれん」

 植物型やUndead、蟲型等今までにないTamed Monsterを次々に登録していたため、Vandalieuは実はElective Kingdomの治安当局に目をつけられていた。


 彼らからすれば、Tamer guildのお墨付きがあろうとTamed Monsterが暴れだした時対処するのは自分達だという使命感があるので当然だ。そのため、VandalieuTamed Monsterに関する情報を集めていた。

 その中にはDemon King Familiarの情報は無い。しかしVandalieuの今までの行動や他のTamed Monsterの奇妙さ、そして彼らにとってTamer guildよりも信頼できるPrime Ministerの言葉によって、「いてもおかしくない」と考えたようだ。


「たしかに、あのmonsterの横で怪光線を出すための球体のようなものを嵌めているのは、Alcrem Duchyで流行っている『Idol』とかいうBardDark Elfだな」

「ええ、城から避難する際に力を借りたのです」


「うーむ、そもそもなぜ彼女が城にいるのか分からんが……後で詳細を報告してもらうぞ、Prime Minister

 皆よ、一旦退くぞ!」

 Corbit Elected Kingの号令の下、Upper Class Noble Distructに向かって再び避難を開始する。Orbaum Six Phalanxも、そしてHero CandidateKnight達もそれに倣う。


 彼らにblessingsを与えたRubicante達としては、彼らにはここに留まってHeinz達の援軍として参戦してほしかったが、Knightである以上主命は絶対だ。そのため、大人しく下がっていく。

 しかし、彼らが城から出る前にDark Avalonと名付けられたRokudouが、新たな動きを始めた。




 時間はやや遡り、Vandalieu達、『Five-colored blades』、そしてRokudouは目まぐるしい勢いで三つ巴の戦いを続けていた。

 Rokudouを優先して攻撃するが、chanceがあれば積極的にHeinzEdgar、そしてDelizahを殺そうとするVandalieu。だが、Rokudouの攻撃によって地上に被害が出るのを防ぐため、思うように戦う事ができない。


 Heinz達も、RokudouVandalieu双方を警戒しなければならない。そのためHeinzは、まだ長時間Activateできない【Heroic God Advent】という奥の手を使えないでいる。


 そしてRokudouは、Vandalieuと『Five-colored blades』という強敵相手に目まぐるしく頭を使いながら、戦闘を続けていた。


「あのHoly Sword、厄介ですね」

『あの【World Breaker Hollow Cannon】に耐えた剣ッスね』

accurateには、あのHoly Swordだけではありませんでしたけどね」


 VandalieuHeinzごとRokudouを狙って放った【World Breaker Hollow Cannon】。もしHeinzだけだったら、彼がBellwoodから受け継いだHoly Swordを持っていたとしても、【Heroic God Advent】を使っていなかった彼は死んでいただろう。

 そうならなかったのは、RokudouHeinzと結果的には協力したからだ。彼が【Attack Power 2x Augment Multiplier】させた【Absorption Magic Shield】でHeinzが受けきれなかった分を防いだ。


 RokudouHeinzがあっさり死ぬと自分が困るから、そしてHeinzにとっては勝手に力を貸し付けられた形だが、Demon KingChampionが協力した貴重な瞬間だったのかもしれない。


『じゃあ、Holy Swordはたいした事ないんじゃないッスか?』

「いいえ。【Demon King Fragment】を簡単に切り裂きますし、【Death Bullet】や【Hollow Bullet】程度ならあっさり弾きます。【Death Cannon】や【Hollow Cannon】だと多少苦労するようですが、Guduranisを倒した剣だというだけはあります」


 HeinzBellwoodから受け継いだHoly Swordは、Nemesis Bellのような量産品のHoly Swordとはdimensionが違った。Heinz自身の実力もあるが、通常のOrichalcumの剣よりも明らかに対【Demon King Fragment】、そして対magic性能が数段以上優れている。


 こう話している間も、Vandalieuが放った【Death Cannon】や【Demon King Fragment】の弾丸を弾き、風に乗せて流した糸にJenniferDaianaが巻き付かれないように斬っている。しかも同時EdgarDelizahと協力してRokudouに攻撃もしている。


 これでまだBellwoodを降ろしていないのだから、厄介というほかない。

「偉大なるVandalieuよ、では偽Martina tacticsを開始しますか?」

 Gufadgarnが、そう提案する。元『Five-colored blades』のmemberであるMartinaの死体を利用して、Heinz達にpsychological Damageを与えるtacticsを、Vandalieu達は用意している。ただ、嫌がらせ程度にしかならないだろうと思っているが。


 しかしMartinaと同じ顔をしたGhostの集合体であるJane Doeを出すだけでも動揺させられるかもしれない。

「いえ、一度しか通じないtacticsですから、今は止めておきましょう」


 もちろん、だからといってVandalieuが追い詰められているという訳ではない。寧ろ、Vandalieuの【World Breaker Hollow Cannon】を、今のままでは協力しなければ防げないと実感したHeinz……そしてRokudouの方がEmotionalには追い詰められている。


 Heinz達がVandalieuから攻撃を受けながらも、反撃ではなくRokudouへの攻撃を優先しているのでなおさらだ。


『『Five-colored blades』が来たのは私の思惑通りだが、これ以上の客は歓迎できない。それにVandalieu、貴-samaにはまだまだ余裕があるようだな!?』

 それを表すように、Rokudouが奥の手の一つを出した。


(【World Breaker Hollow Cannon】……私だけでは完全に防ぎきる事は不可能。全力で防御すればかすり傷程度に抑える事はできるが……奴の事だ、私が防御している最中に二発目の【World Breaker Hollow Cannon】を撃つ事も考えられる。必殺技をRapid Fireできないとは限らないとでも言いながら。

 Vandalieuから集中力を奪い、隙を作らなければ『Five-colored blades』ごと魂を喰われる!)

 と、追い詰められた内心を表に出さないよう隠しながら。


「な、何をするつもりだ!?」

『こうするのさ』

 RokudouはそうHeinzに答えながら、自らが作り出したDungeonを操作した。GiantManaと、それ以上に禍々しいsignOrbaumの街を包む。


 spaceが揺らぎ、そこかしこにGiantな門が現れた。

「GUMooooooo!」

「ギィィィィィィィィ!」

「ギャギャギャギャ!」

 そして、門から-sama々なmonstersが咆哮や哄笑をあげながら現れた。その数は、Orbaumの中心であるElected King城の上空から見渡せる範囲で数百。いや、千匹に届くかもしれない。


『街中に私が創り出したDungeonの出入口を新たに設置した! 私がDungeonの出入口を操作する事ができると分かった時点で、こうなる事を予想するべきだったな!』

「な、なんて事を!」

「畜生っ! このままじゃOrbaumの街がっ! Selenだって……!」


『ははははは! 狼狽える余裕はないぞ! さあ、どうするVandalieuッ!?』

「「「ギャアアアアアアアアア!?」」」

 動揺するHeinz達、得意げに高笑いをあげるRokudou。そして空に響き渡る、countlessmonsters達があげた断末魔の濁ったscreech


『な、BAKANA!? 早すぎる!?』

monsters達が次々に倒されているのか!? これならっ………!」

「【-Transcend Limits-】……【World Breaker Hollow Cannon】、Rapid Fire

 一転して驚愕の表情を浮かべたRokudouと、表情を明るくしたHeinzを、Vandalieuが放った本日二発目の【World Breaker Hollow Cannon】が襲った。




 突然Dungeonの出入口が庭や道路、Open Plazaに出現した事はElective Kingdomの首都Orbaum人々panicに陥れた。

 そして出入り口から現れた、恐ろしいmonstersに対してhorrorし、腰を抜かしたり硬直したりしたまま、逃げる事ができず数千人の人々が命を落とす。そんな事もありえたかもしれない。


「【Flash薙ぎ】!」

「ギュガアアアアア!?」

 Giantな猿に似たmonstersは、出入り口から顔を出した瞬間にHendricksenの槍の穂先によって首を落とされた。それでも頭部はfangsを剥いて叫び、胴体は四本の長い腕と先端にfangsの生えた口のついたtailを振り回して暴れようとしたが、彼とその仲間によって速やかに退治される。


 他の出入り口から出ようとしたmonstersも、Hendricksen達と同じように待ち構えていたHero Candidateとその仲間たちによって完全に止めを刺される。

「ここは危険だ、逃げろ!」

「は、はいっ!」


 『Noble of the Holy Spear』とも呼ばれる彼に声をかけられたfemaleは、わずかに頬を染めて走り去ろうとし……その先でもmonstersが現れた門が出現している事に気がつき立ち止まった。

「くっ、何処が安全なのだ!?」

 避難を促したHendricksenもそれに気がついて、迷うように周囲を見回した。


 彼らはこの事態を予期していた訳ではない。ただ、城に向かうために商業区からNoble街へ入ろうとしていた時、城から大気を振るわせる轟音が響いてきた。

 いったい何事かと狼狽える人々panicに陥らないよう、名と正体を明かして宥めて落ち着かせていたら、今度は虚空から不気味な音が響いた。


 その時優れたSpace-Attribute MageであるBolzofoyが、「何かが、それもcountlessに現れようとしておる!」と叫んだ。そしていくつもの門が出現した瞬間、Miriamが指示を出した。「あの門の向こうからmonstersが出てきます! 戦える人は備えて! そうでない人は離れてください!」と。

 Hero Candidate達は素早く展開し、門の近くでmonstersを待ち受けた。そして、Hendricksenは現れた門の内一つから出てきたmonstersを倒した。


 だが、それだけだ。門が何なのか、何故現れたのか、そして何処にどれだけの数があるのかも分からない。分かるのは、門の向こうから現れるmonstersが強力である事だけだ。


(先ほどの猿のmonstersraceは知らないが、Rankは7……いや、8はあった。不意打ちでなければ、簡単に倒す事はできなかった。見れば、門から現れるmonstersの中にはRank4や5のweak monstersもいるようだが、並みの建造物では避難場所にもならない!)

 砦や、それこそ城でなければRank7以上のmonstersにとっては瓦礫の材料でしかない。こうなったら、人々を自らが護衛しながら安全な場所を探すしかないか。そう思った時だった。


from hereなら……Hero Preparatory Schoolに向かってください! Hero Preparatory SchoolShelterがあります!」

 Miriamの指示が再びとんだ。

Hero Preparatory Schoolに!?」

「はいっ、Hero Preparatory Schoolが管理しているDungeon。あそこなら今のOrbaumより安全です!」


「だ、Dungeonに避難!? そんなBAKANA……いや、たしかにその方が安全か?」

「出入口は一つで、中に逃げ込んでも壁や天井が崩れる事もない。それにHero Preparatory SchoolDungeonは低層階なら強いmonstersは出ない」

 Dungeonに一般人を避難させる。それはHendricksen達にとって常識の埒外だったが、考え直すと名案のように思えた。今のOrbaumのように、中に開いたcountlessの門からBClassやAClass adventurerじゃなければ倒せないような強力なmonstersが次々に出現している、常識を超えて危険な状況では。


「よし、我々が門の近くでmonstersを止める! Guardの皆-sanHero Preparatory Schoolまで人々を避難させてください!」

 Hendricksenが、monstersの迫力に気圧されて硬直していたGuardに声をかける。すると、彼らは我に返ったが、困惑した-sama子を見せてすぐには動かなかった。『Adventure Knight』、『Noble of the Holy Spear』と呼ばれてそれなりに名を知られていても、Noble街の入り口の警備を任せられた自分達がadventurerHendricksenCommandingで動いていいのか、咄嗟に判断できなかったのだろう。


「グオオオオオオオン!」

 だが、monstersGuard達の決断を待ってはくれない。門から、青黒い毛並みの背にepidermisの翼を生やした獅子に似たmonstersが新たに出現した。Hendricksenも見たことがない種だが、先ほどの猿のmonstersよりも明らかに格上だ。


「GUOOOOOOOOO!!」

 だが、その青獅子に向かって、『[Heart Warriors]』のSwordsman、最近では『Scariest Swordsman』と呼ばれているArthurが咆哮をあげながら疾駆する。


「ギャイン!?」

 彼の【Screamskillによる威嚇に怖気づいた青獅子が思わず後退った。そこにArthurの両手剣が、唸りをあげて振り下ろされる。


「【轟剣撃】ィ!」

 青獅子の頭部がSuperior SkillAwakeningしたArthurの剣によって、断ち割られた。その青黒い返りbloodに染まった顔で、Guard達に呼びかける。


「ここは私達で大丈夫です! さあ、お早く!」

「は、はひぃいぃっ!」

「わ、分かりましたっ! 皆っ、Hero Preparatory Schoolだ、Hero Preparatory Schoolに向かって逃げるんだ!」

 途端、Guard達が走り出す。先ほどHendricksenが助けたfemaleも、顔を蒼白にして彼らの誘導に従って逃げていった。


「責任感から我々と共に戦おうとしてくれていたようですが、我々を信用してこの場を任せてくれて良かった」

「……もしかしGuard達の事か? 彼らは、-kunの迫力に押されて動いただけだと思うが」

「そうですよね。でも、こういう人ですから」

 Hendricksenの言葉に頷きながら、Miriamは弓に矢を番えると門から顔を出したmonstersを素早く射抜いた。


 既にTransformしている彼女は十代半ばのShoujoでありながら、何処かCommanderらしい威厳や頼もしさを感じさせた。最近では『Corps Leader』とも呼ばれている彼女は、見える範囲の門全てにHero Candidateとその仲間達を割り振り、余った者達は避難の呼びかけや、人々rescue、そして避難する人々の護衛を任せる。


 その-sama子はまさに大Hero、もしくは人々を守るSaintessと評するのに相応しい。……shadowがやや黒いが。

「それでこの後はどうすればいいんです? 私達だけじゃ、Orbaumは広すぎて手が回りませんよ?」

『それは大丈夫です。さっきからNataniaSimonには別行動をしてもらっていますし、皆にも来て貰っていますから。

 それにしても、良いCommanderぶりですね』


「新しいJobが、【Holy Bow Princess】と【Commander】しか出なかっただけです! お願いですから、Zadiris -sanCurseを止めてください!」

 【Familiar Spirit Demonic Adventskillで体に降りたVandalieuCloneとそう話しているとおり、実際は彼女一人でCommandingを執っている訳ではなかった。


 しかし、周囲にはVandalieuCloneの声は聞こえないため……Miriamの評価はまた高まってしまうのだった。




――――――――――――――――――――――




Name: Hendricksen・ヘーゼン

Race: Human

Age: 23

Title: Adventure Knight】 【Noble of the Holy Spear

Job: Holy Excelling Spear

Level: 64

Job History: Apprentice Knight Lesser Knight Spearman Magic Spear User Magic Spearman Magic Warrior Holy Warrior Holy Spear User Holy Spearman Excelling Spear Great Excelling Spear


Passive skills

Strengthened Attribute Values: 極大

Disease and Poison Resistance:5Lv

Strengthened Attack Power when equipped with a Spear: Large

Metal Armor equipped, then Defense Power Augmented (2) : Large

Strengthened Attribute Values: Monarch:1Lv

Fatigue Resistance:3Lv

Mental Resistance:3Lv

Intuition:1Lv


Active skills

Sword Technique:3Lv

Holy Spear Technique:4Lv

Archery:5Lv

Shield Technique:6Lv

Armor Technique:9Lv

Horse Riding:4Lv

Coordination:10Lv

Etiquette:1Lv

-Transcend Limits-:1Lv

Magic Fighting Technique:4Lv

Silent Steps:2Lv

Dismantling:3Lv

No-Attribute Magic:1Lv

Mana Control:3Lv

Light-Attribute Magic:4Lv

Familiar Spirit Advent:5Lv

Holy Spear -Transcend Limits-:1Lv


Unique skill

Elk 's Divine Protection




Name: Arthur

Race: Human

Age: 24

Title: Roaring Sword Gentleman】(NEW!) 【Scariest Swordsman】(NEW!)

Job: Great Excelling Sword

Level: 42

Job History: Hunter Apprentice Hunter Hunter Adept Monster Hunter Demonoid Hunter Apprentice Warrior Warrior Magic Sword User Magic Swordsman Holy Swordsman Excelling Sword



Passive skills

Augmented Muscular Strength:9Lv(UP!)

Enhanced Agility:8Lv(UP!)

Detect Presence:6Lv(UP!)

Intuition:5Lv

Mental Resistance:5Lv(UP!)

Disease and Poison Resistance:7Lv(UP!)

Bow weapon equipped, then Hit Rate Enhanced (1) : Medium

Strengthened Attack Power while equipped with a sword: (Large)Sword weapon equipped, then Attack Power Enhanced (1) awakened into!)

Strengthened Attribute Values: Guidance:4Lv(UP!)

Night Vision


Active skills

Dismantling:6Lv(UP!)

Silent Steps:7Lv

Trap:6Lv

Archery:5Lv(UP!)

Dagger Technique:3Lv(UP!)

Leather Artisan:2Lv(UP!)

Unarmed Fighting Technique:7Lv(UP!)

Roaring Sword Technique:2Lv(Sword Technique awakened into!)

Vocal Cords ImitationWild Monsters:5Lv(UP!)

-Transcend Limits-:1Lv(-Surpass Limits- awakened into!)

Housework:2Lv

Armor Technique:7Lv(UP!)

Surpass Limits: Magic Sword:5Lv(UP!)

Familiar Spirit Advent:3Lv(UP!)

Scream:3Lv(NEW!)

Dancing:1Lv(NEW!)


Unique skill

Talent in Battle

Bacias 's Divine Protection

Vandalieu’s Divine Protection

Vida’s Divine Protection




Name: Karinia

Race: Human

Age: 20

Title: Dark Night Priest】(NEW!) 【Witch of the Hearts】(NEW!)

Job: Magical Queen

Level: 79

Job History: Apprentice Priest Cleric Pharmacist Clergyman Cleric-warrior Witch Priest Sacred Witch High Priest Dark Night Priest Magical Girl



Passive skills

Mental Resistance:6Lv(UP!)

Shield equipped, then Defense Power Augmented (2) : Medium(UP!)

Strengthened Attribute Values: night:7Lv(UP!)

Strengthened Attribute Values: Guidance:4Lv(UP!)

Mana Enlargement:2Lv(UP!)

Night Vision

Allure:2Lv(UP!)

Disease and Poison Resistance:1Lv(NEW!)


Active skills

Clergyman:6Lv(UP!)

Pharmacist:5Lv

Housework:4Lv

No-Attribute Magic:4Lv(UP!)

Nightlife magic:1Lv(Life-Attribute Magic awakened into!)

Water-Attribute Magic:9Lv(UP!)

Mana Control:9Lv(UP!)

Shield Technique:5Lv(UP!)

Club Technique:3Lv(UP!)

Familiar Spirit Advent:4Lv(UP!)

-Surpass Limits-:4Lv(UP!)

Coordination:6Lv(UP!)

Dancing:3Lv(UP!)

Singing:3Lv(UP!)

Chant Revocation:1Lv(NEW!)


Unique skill

Zelzeria 's Divine Protection

Vandalieu’s Divine Protection

Vida’s Divine Protection




Name: Bolzofoy

Race: Dwarf

Age: 27

Title: Mysterious One】(NEW!)

Job: Great Magical Hunter

Level: 51

Job History: Mage Apprentice Mage Hunter Light-Attribute Mage Time-Attribute Mage Space-Attribute Mage Staff Warrior Space-Time Attributes Mage 光時元Mage Magical Hunter Mystery Monk Great Mage


Passive skills

Dark Vision

Mental Resistance:5Lv(UP!)

Disease and Poison Resistance:3Lv(UP!)

Enhanced Magic and Attack Power when Equipped with : Very Large(UP!)

Strengthened Attribute Values: Guidance:6Lv(UP!)

Mana Enlargement:3Lv(UP!)

Self-Enhancement: Smiling Face:1Lv(NEW!)


Active skills

No-Attribute Magic:7Lv(UP!)

Mana Control:10Lv(UP!)

Time Mystery magic:1Lv(Time-Attribute Magic awakened into!)

Space Mystery magic:1Lv(Space-Attribute Magic awakened into!)

Earth-Attribute Magic:6Lv(UP!)

Fire-Attribute Magic:5Lv(UP!)

Light-Attribute Magic:10Lv(UP!)

Arms Artisan:2Lv

Leather Artisan:2Lv

Staff Technique:4Lv(UP!)

-Surpass Limits-:5Lv(UP!)

Familiar Spirit Advent:6Lv(UP!)

Coordination:5Lv(UP!)

Aura of Fear:2Lv(UP!)


Unique skill

Hamul 's Divine Protection

Vandalieu’s Divine Protection

Ricklent’s Divine Protection

Zuruwarn’s Divine Protection




Name: Miriam

Race: Human

Age: 16age

Title: Demon King's Friend】 【Corps Leader】(NEW!)

Job: Commander

Level: 65

Job History: Apprentice Thief Thief Archer Magic Bow User Dark Archer Magic Archer Holy Archer Magic Holy Archer Bow Princess Magic Bow Princess


Passive skills

Detect Presence:6Lv(UP!)

Bow weapon equipped, then Hit Rate Augmented (2) : Very Large(UP!)

Non-metallic armor equipped, then Agility Augmented (2) : Large(UP!)

Mental Resistance:7Lv(UP!)

Night Vision

Strengthened Attribute Values: Guidance:6Lv(UP!)

Disease and Poison Resistance:2Lv

Self-Reinforcement: Henshin / Transformation:2Lv(NEW!)


Active skills

Farming:1Lv

Housework:1Lv

Dagger Technique:4Lv(UP!)

Bow Princess Technique:1Lv(Archery awakened into!)

Lockpicking:6Lv(UP!)

Trap:5Lv

-Surpass Limits-:10Lv(UP!)

Armor Technique:7Lv(UP!)

Magic Bow -Surpass Limits-:8Lv(UP!)

Assassination Technique:5Lv(UP!)

Familiar Spirit Demonic Advent:4Lv(UP!)

Coordination:6Lv(UP!)

Commanding:5Lv(UP!)

Dancing:3Lv(UP!)

Singing:3Lv(UP!)

Cooking:1Lv(NEW!)


Unique skill

Vandalieu’s Divine Protection

Bacias 's Divine Protection

Zelzeria 's Divine Protection

Hamul 's Divine Protection

Vida’s Divine Protection



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