Hero Preparatory Schoolでは、実習用にDungeonを一つ管理している。
Dungeonの入り口はHero Preparatory Schoolの敷地内……つまりOrbaumの都の内側に存在した。originallyは町の外にあったのだが、Orbaumがdevelopmentする過程で内側に取り込まれたのである。
その攻略難易度はCClassだが、上層階ではRank2や3のmonstersしか出現しない。そのため、Hero Preparatory Schoolの生徒の実習にちょうど良い難易度となっている。
それにDungeonの内装も、最も多い石造りの遺跡風や、洞窟や森、砂漠や沼地等バリエーション豊かで、生徒達に-sama々な経験を積ませることができる。
さらに、通常のDungeonよりもmonstersの増殖力が高いので、何十人もの生徒が毎日のようにmonstersを狩り続けても、monstersが絶える事がないのも実習用としては魅力的だ。
CClassなので万が一runawayが起きたとしてもHero Preparatory Schoolの教職員で抑え込むことが可能であるため、Orbaumの安全にimpactはない。
「今回はお前たちにDungeonを体験させるのが目的だ。攻略じゃない。それを忘れるな」
Dandolipはそう生徒達に言い、注意を続ける。
「お前達の多くがDungeonは未経験だろう。不安や興奮を覚えるのは分かる。しかし。お前達がこれから体験するのは未知へのAdventureじゃない。何百年も前から知り尽くされている領域、既知の体験だ。
多くのadventurerが当たり前のように足を踏み入れ、目的のmonstersを狩り、素材を採集し、そして生還する。それができる事を目標に行う訓練だ」
浮かれて、調子に乗って、己の実力を過信して、もしくは不安やhorrorによるpanicに陥って命を落とす若者は多い。
Dandolip……Randolphは、そんな悲劇を少しでも少なくする事がAdventurer's School校の役目だと思っていた。
(そもそも、adventurerという名称が悪い。実態はmonsters専門のHunter、退治屋だ。ほとんどの奴は既知の狩場で既知のmonstersを狩り、素材を持ち帰って売り、生活の糧を得る労働者だ。
それなのに勘違いして死ぬ奴が多すぎる。Adventureは、十分な実力と経験を培ってから、やりたい奴がやればいい)
そんな愚痴っぽい事を考えるが、それを口に出すと生徒達の意欲を減退させる。それどころか、負けん気の強い跳ねっ返りがrunawayしてしまう可能性がある事を彼は知っていた。
「未知へのAdventureは十分な実力をつけ、経験を積み、この学校を卒業してからいくらでも挑戦する事ができる。
Amid EmpireのSClass adventurer、『Storm of Tyranny』はlegendのDemon continentから生還した。我が国の『Five-colored blades』もPure-breed Vampireを倒し、今も『AldaのTrial's Dungeon』で調査活動をしている。そして、そこのヴァ……お前達の人生の先は長い、今は将来のために力を蓄えるときだと思え!」
そうRandolphが心にもない事を唱えた途端、激しく首を横に振っているVandalieu以外の生徒達の瞳が輝きだす。いけ好かないNobleのボンボンも、こうしている時だけは可愛いものだ。
(『Storm of Tyranny』はAmid EmpireのDukeとAlda templeを襲撃したそうだから、もうguildを除籍処分にされている可能性がある。『Five-colored blades』の若造共も俺にはHeroに見えなかったが……まあ、知らなくていい事をわざわざ教える必要はないだろう。
それにしても、そんなにnameを出されるのが嫌か?)
「いいか、まず事前に決めてあるpartyごとに分かれて、『依頼書』を受け取り、順番にDungeonの中に入れ。『依頼書』にはそれぞれ課題が書かれているから、それを果たして地下三層の四層へ続く階段前で待っている教官の前まで来い。それで今日の実習は終わりだ」
そして、簡単なruleの説明……他のpartyへの妨害行為、生徒同士の私闘を禁じる等を話し終えたら、最初のpartyからDungeonに入っていく。
「行ってくるね、Van!」
PauvinaとReinhardt達のpartyは、Vandalieuよりも先にDungeonへ入って行った。彼女達が引いた『依頼書』に書かれていた課題は地下二層に生えている薬草の採取である。
「キュイー」
なお、Pauvinaの頭には髪飾りのようにPainが止まっている。これで億が一の事態もないだろう。
「行ってらっしゃい」
そしてVandalieuは、ソロのままである。一度決めたparty memberは変更できない、という訳ではないのだが、VandalieuがElizabethのpartyに所属を決めたからと他のclassmateのpartyに入る事を拒否したのだ。
ちなみに、新入生が入学後一か月経つまで同じ教室の生徒同士でしかpartyを組めないという規則は、本来一人だけあぶれる生徒や、著しくbalanceの悪い partyが出ないようにという学校側の配慮によるものだ。
新入生全体や上Class生も含めてpartyを組めるようにすると、生徒達の多くは上Class生や優秀な同Class生を頼ろうとするし、上Class生は優秀な新入生を選んで引き抜こうとする。
それから残ってしまった生徒達同士でpartyを組んだ時、全員前衛や、全員Mage志望の生徒だとまずい。
そのため、まずは教室という限られた人数の中からpartyを組ませるのである。もちろん、条件を制限された中組んだpartyでは、性格の問題などから解散してしまう場合もある。
だが、その頃には一か月ぐらいは過ぎているため、改めてpartyを組めばいいだけの話だ。
adventurerの中には一生同じparty memberで活動する者もいるが、Adventurer's School校時代から頻繁にpartyの加入と脱退を繰り返す者もいる。
そうして自分に合ったpartyを探すadventurerも、少なくないのだ。
それはともかく、実習まで一人きりの生徒は珍しい。他のpartyに実習の間だけでも入れてもらうのが普通だからだ。
「sensei、俺達の依頼書は『Magic Stoneを三十個集める事』なんですが……達成できる自信がありません。どうすればいいと思いますか?」
「他のpartyと協力するといいと思いますよ。依頼書で求められているのがMagic Stoneではない人達を手伝う代わりに、倒したmonstersからMagic Stoneが手に入ったら渡してもらうとか。なんなら、あなた達が倒したmonstersのMagic Stone以外の素材と交換してもいいでしょう」
「そんな事をして、いいんですか!?」
「問題ないと思いますよ。ruleで禁止されているのは妨害であって、協力は禁止されていませんから。……実際のAdventurer’s Guildでも、adventurer同士の協力は推奨されていますし」
その一人だけのはずのVandalieuは、同Class生の質問に答え助言を与えていた。これまでの訓練や実習で彼の手ほどきを受けた生徒達の尊敬を獲得しており、今ではsenseiの一人として扱われている。
「sensei、困りますな。確かにその通りですが、そういう事は生徒達が自主的に気づくように仕向けてもらわないと」
「すみません、Harvinjar sensei。でも、俺も生徒ですよ?」
「あ、そういえば。これは一本取られましたね、sensei!」
はっはっはと朗らかに笑うHarvinjarは、初日に最後までVandalieuに食い下がった教官だ。彼はそれ以後も、自習だというのに生徒に混じってVandalieuに模擬戦の相手をしてもらっていた。
ちなみに、Harvinjar以外の教官もVandalieuを生徒扱いしていない。Pauvinaの教室の教官達は、生温い目をして、「立場上口を出すけど、気にしなくていいからな」と、文字通り立場だけは生徒として扱うのだが。
他の生徒達から持ち寄られる相談に応えていく内に、Vandalieu達の順番が近づいてくる。
「俺達の『依頼書』は……地下二層に生息するStone Golemの討伐と素材全てのtransportationですか。難易度は高めですね」
「キシャ?」
「Pete、Stone Golemの素材はその体を構成する岩石全てよ。数百キロの石塊を、monstersと戦いながら持ち運ぶのは大変だから、Van -samaは難易度が高めだと言っているのよ」
『……そうかねぇ?』
「普通のadventurerにとっては難易度が高いのよ、普通のadventurerにとっては」
「Eleonoraの言う通りです。調子に乗って追加の課題を出されたら面倒なので、『これは難しいな』という顔で行きましょう」
Vandalieuのソロpartyは、まずTamer guildに既に登録してあるEisen、ただの大Centipede Sizeに縮小しているPete、そして先日Tamer guildに登録したEleonora。そして、Silkieの敷地内にいるUndead数体である。
Eleonoraを登録するときは、Tamer guildのMaster、Orlockに「そのお嬢-sanをTamed Monsterとして登録して本当にいいのかね?」と確認されたが、Vandalieuが「では、登録せずにVampireを街に入れても構いませんか?」と尋ね返すと、渋面を浮かべて登録を許可してくれた。
Orlockはうら若いfemaleにしか見えないEleonoraに首輪を嵌める事に抵抗を覚えたらしい。しかし、上記のVandalieuの言葉と、Eleonora本人の「私がVan -samaの僕としてふさわしくないとでも言うの!?」という怒りの声に、彼の抵抗感は霧散したようだ。
赤毛の美女と背中から複数の枝を伸ばした植物っぽい美女、そして角から火花を散らしているcentipedeに、HumanをBisectionできそうな大scissorを持つ庭師と、Giantな肉切り包丁で武装した巨漢のChef。
それを引き連れソロだと言うVandalieu。
どう考えても過剰戦力である。
「順番が来ましたね、ではいきましょう」
だが、この実習では生徒にDungeonで依頼を果たす事を体験させるという目的があるため、Tamerの生徒はTamed Monsterを連れて入っても構わないというruleだった。
当然のようにVandalieu達は苦戦する事も、ruleから逸脱する事もなかった。地下二層でStone Golemを倒し、その残骸を皆で均等に割り振って運び、地下三層を攻略。その際、他の生徒が困っていたら協力して、『依頼書』を達成したのだった。
……その時に、地下四層への階段にChipuras達と隠密Abilityに優れたDemon King Familiarを一匹放したが。
『後々の実習をやりやすくするため、各階層の構造やmonsters、採集できる植物や鉱物の分布を調べるのだ! Vandalieu -samaの【Labyrinth Creation】も未踏破の部分に関しては完全ではないのだからな!』
『monstersや他の生徒共に気が付かれないよう、密やかにするのだぞ、Bellquert!』
『お、俺は気が付かれない、俺はいない、俺はいない、俺は…いない? 俺は、誰……!?』
『Bellquert、難しい事は考えず、かくれんぼしましょうねー。鬼はDungeon内にいる俺達以外の全てです』
『するっ! 俺はかくれんぼをするぞぉぉぉ!』
こうして、VandalieuはAdventurer's School校が管理しているDungeonの全てを把握したのだった。
その頃、VandalieuのBody Worldでも訓練が行われていた。
『ウオオオオオン!』
岩でできた人型のmonsters、Rock Golemが岩を擦り合わせた唸り声を発しながら、近づいてくる。それに対してUlrikaは、投擲用のknifeを持って振りかぶり、思いっきり投げた。
弾丸のような速さで飛んだknifeは狙いたがわずRock Golemの胴体に命中し、風穴を開けた。
『ウオオオン!?』
「BAKANAっ!? knifeが岩を貫通しただと!?」
その結果に驚くRock GolemとUlrika。
「いや、あなたまで驚いてどうするの」
「だって岩だぞ!? それを人力で放ったknifeが貫通するんだぞ!? 驚くだろう、普通は!」
「物理法則が違うって説明を受けたでしょ、全く」
攻撃が成功したのに半ばpanicに陥っているUlrikaの代わりに、Mariが前に出た。細い手を、【Metamorph】で硬い殻に覆われた大きな拳に変化させてそれを叩きつける。
『ウオオオオォン!?』
Mariの拳が当たった場所からヒビが生じ、それがwhole bodyに走ってRock Golemはバラバラに砕け散った。
「……うん、やっぱりこれは凄いわ。いくら硬くしたからって、magicも何も使っていない拳で岩を粉々って……」
驚く二人の-sama子を眺めながら、Kanakoは頷いた。
「そんなものだと思いますよ。Rock GolemはRank4で、Ulrikaの【Throwing Technique】skillとMariの【Unarmed Fighting Technique】skillは、それぞれ5level。Ability Valuesも高いし、驚くような事じゃありませんよ」
「……すっかりこっちの常識に染まったようだな」
「まだまだ慣れるまでしばらくかかりそうだわ」
しかし Kanakoの指摘した、このworldではごく一般的な指摘はまだ二人にはピンとこなかったらしい。
「このworldの物理学はどうなっているのだろう?」
「maybe、『Earth』や『Origin』とはかなり異なる物理法則で成り立っていると思いますよ。『Earth』だったら、体長百meterのgiantや龍は、物理的に存在できないでしょうし。
そもそも、人の体の中にworldがあるworldですからね。難しい事は考えない方が良いですよ」
「「たしかに」」
UlrikaとMariはそう頷きながら、空を見上げた。白い雲の向こうには、肉色の空……天井が脈打っている。『Earth』や『Origin』と物理法則が異なるという証拠は、今自分達がいる場所だけで充分だった。
「では、納得してもらえたようなので次に行きましょうか。Van、次お願いしまーす!」
「はいはい、『起きろ』」
【Body World】のVandalieuが再びRock Golemを創り、それをUlrikaとMariに差し向ける。
「次は……【Spiral Shot】!」
唸り声と足音を響かせて近づいてくるRock Golemに、今度は【Throwing Technique】のMartial ArtsをActivateさせてknifeを投げるUlrika。
High-Speedで回転するknifeはRock Golemの胴体に命中し、胴体に大穴を開けた。
『ウオオオオォ……』
轟音を立てて崩れるRock Golemを、Ulrikaは唖然とした-sama子で見つめた。
「BAKANA……Attack Powerが段違いだ。Martial ArtsをActivateさせただけで……いや、これがMartial Artsの力なのか? それともHell raceになったから?」
「呪文も唱えなくてもよくて、必要なManaも少なめでこのAttack Power。このworldのMageって、需要があるの?」
Martial Artsは多少の条件……そのskillの効果をActivateさせる事ができるWeapon Equipmentを使用している事等……を満たすだけで、呪文も唱えず少ないManaでActivateさせることができる。
Martial Artsがあればmagicは必要とされないのではないか。そう思うMariに、Kanakoは苦笑いを浮かべて言った。
「そう感じるのはあなた達が強いからですよ。普通の人の【Spiral Shot】はそこまでのAttack Powerは出ませんから。……まあ、【Spiral Shot】が使える時点で『普通の人』じゃないんですけど。
あと、Hell raceに変化しただけではそこまで強くなれないですよ。確かに【Enhanced Muscular Strength】skillで力は上がっていますけど、もっと経験を積まないと。……Mariはなぜか【Mysterious Strength】skillの方を獲得しちゃったみたいですけど」
今まで『Lambda』にreincarnationしてきたReincarnatorと違い、UlrikaとMariはRodcorteによるStatusの調整を受けていない。
そのため銃の技術が【Archery】ではなく【Artillery Technique】に変化するなど、今までのReincarnatorとは差異が出ている。
だが、Vandalieuに導かれそ's Divine Protectionを得ている彼女達のAbility Valuesとskillは、『Lambda』の人々よりもずっと高い。
そのため、彼女達がActivateさせるMartial Artsが非凡なAttack Powerなのは必然であった。
二人が行っているのも、Hell raceに変化した体と『Origin』に存在しなかったMartial Artsに慣れるための訓練だった。
「じゃあ、次は実戦に近い形で行きましょうか。二人には今日中にJob changeを最低でも一回以上してもらいますからね! ……このworldじゃ口パクはできないので、歌いながらdanceを踊るにはEnduranceが必要なんです」
「ちょっ!? 目的が変わっていないか!?」
「Ulrika……実はあたし、最近ある人の勧誘に手こずっていまして。stressが溜まっているんです」
「それは大変だな!? だけど、私達に関係あるのか!?」
「Vandalieu、Kanakoが不条理にも私達に変なventをしてくるんだけど?」
Ulrikaが抗議し、MariはBody WorldのVandalieuに言いつけてみるが、結果は変わらなかった。
「まあまあ、訓練自体は二人にとって必要な事ですし、それによって上がるbody part Abilityは二人にとって大事な力になるのは本当ですから」
そう言うと、Body WorldのVandalieuは【Golem Creation】でcountlessの岩をCreationし、それで何十匹ものRock Golemを創り出した。
『『『うおおおおおおおん!!』』』
誕生したRock Golemは、意外にも統率された動きで二人を包囲する。
「さあ、この岩の軍勢を倒し、Idolへの一歩を踏み出すのです!」
「ううっ、私の知っているIdolと何もかも違う気がする!」
「lessonを受けるのに同意はしたけど……内容が想定外だったわ。ああ、早くMamaに会いたい」
Ulrikaは投擲用のknifeを抜きながら、Mariは腕を【Metamorph】で蟹のscissorに、脚を獣の脚に変化させてGolem達を迎え撃った。
「実を言うと、俺も同感ですが……せっかく作ったTransformation Equipmentを使ってもらえないのは悲しいので、頑張ってください。まあ、二人のEquipmentはDianaのEquipment作成が難航しているので、もう少し時間がかかりますが」
とりあえず、この訓練が終わったら汎用のTransformation Equipmentと、その上から着る鎧を渡しておこう。Vandalieuはそう考えていた。
一方、少し離れた所ではBokorとYuki Joro、Gabrielが地道に武術の訓練を受けていた。戦闘訓練を受けておらず、更にmagicが限定的なDeath-Attribute Magicしか使えない三人は、実戦形式の訓練にはまだ早いと判断されたためである。
更にその向こうでは、Hiroshiと冥がBandaから訓練を受けている。
「やっちゃえ、皆っ!」
冥の号令に従って、Undeadの群れがStone GolemやWood Golemに襲い掛かっていく。Rokudouの実験で作り出された合成獣のUndeadがGolemを押しとどめ、大統領Ghost達がポルターガイストにより遠距離攻撃を行う。更に、実験体のUndead達のLimited Death-Attribute Magicと物理攻撃に、Golem達は徐々に数を減らしていった。
一方、Hiroshiはmagicで既にGolemを全て倒し終えていた。
「Banda、俺、恐竜と戦ってみたい」
『Hiroshi、恐竜と戦うのはまだ早いです。恐竜っぽい形のGolemで今はenduranceです』
今日の訓練でVandalieuが作るGolemに敵を限定しているのは、二つの理由があった。獣や亜人型のmonstersとの殺し合いは、Ulrikaにはまだ刺激が強いため。そして、Hiroshiと冥の情操教育のためだった。
その肉を食べ、素材を手に入れるためにmonstersを殺すことは『Lambda』では推奨されている。しかし Hiroshiと冥はまだまだchildだ。自分の手で生き物を殺し、飛び散るflesh and bloodの臭いに慣れさせるのは情操教育上問題がある。
しかし、Rokudouの魂を喰い損ねているため、今の強さのまま温室のように整った環境で保護し続けるのは不安が残る。
そのため、無機物でできたGolemを相手に訓練しているのである。
「うーん、分かった。でも、kaa-san達がこっちに来る前には退治して、boneを見せたいな」
『では、今度Talosheimにあるmuseumに案内しましょう。恐竜のbone……から作ったUndeadがいっぱいいますよ。Double Head TyranosaurやSatan Ammoniteも去年入荷しましたし、三葉虫と触れ合えるcornerもあります』
「マジでっ!? Double HeadとかSatanとか絶対このworldだけだと思うけど、三葉虫は見てみたい!」
三ageの誕生日にVandalieuに贈られた恐竜の死体から作られたUndeadのいるmuseumは、developmentを続けていたらしい。
こうしてVandalieuは体内でも体外でも訓練をしているのだった。
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Name: Ulrika Scaccio
Race: Hell race
Age: 35age
Title:
Job: Thief
Level: 7
Job History: Apprentice Mage、Apprentice Warrior
・Passive skills
Mental Corruption:3Lv
Self-Enhancement: Guidance:1Lv
Night Vision
Enhanced Muscular Strength:1Lv
Rapid Regeneration:1Lv
Abnormal Condition Resistance:1Lv
Mana Enlargement:1Lv
・Active skills
Housework:1Lv
Wind-Attribute Magic:5Lv
Mana Control:6Lv
Artillery Technique:4Lv
Dagger Technique:6Lv
Throwing Technique:5Lv
Silent Steps:2Lv
Lockpicking:1Lv
Trap:5Lv
Familiar Spirit Demonic Advent:1Lv
Chant Revocation:1Lv
・Unique skill
Echo:6Lv
Vandalieu’s Divine Protection
Name: Mari
Race: Hell race
Age: 35age
Title: 【Black Maria】
Job: Death-Attribute Mage
Level: 70
Job History: Apprentice Warrior、Unarmed Fighter
・Passive skills
Mental Corruption:10Lv
Self-Enhancement: Mama:10Lv
Rapid Regeneration:5Lv
Night Vision
Mysterious Strength:1Lv
Abnormal Condition Resistance:1Lv
Self-Enhancement: Guidance:3Lv
Food Stocking:1Lv
・Active skills
Housework:3Lv
Mana Control:7Lv
Artillery Technique:3Lv
Dagger Technique:6Lv
Unarmed Fighting Technique:6Lv
Silent Steps:5Lv
-Surpass Limits-:5Lv
Etiquette:3Lv
Dancing:1Lv
Death-Attribute Magic:4Lv
・Unique skill
Metamorph:10Lv
Vandalieu’s Divine Protection
●Skill explanation::Food Stocking
文字通り、Food Stockingを行えるskill。一日に必要な量以上の食事をとった時、栄養やカロリーを一定の量まで溜めて置き、必要な時に消費して飢えを凌ぐことができる。
溜める事ができる量は、levelが上がるごとに増える。基本的にHumanが覚えられるskillではないが、極稀に習得している者もいる。