時はやや巻き戻り、MadrozaがEreshkigalの【Counter】によって重傷を負う少し前。Juliana達も【Blood Infection】の紅い霧の近くで戦っていた。
「隊ちょっ……姉-san! そっちに行きました!」
二meter半ば程の大きさのGoblinに似たmonsters、仮称GoblinモドキがHalf-MinotaurのShoujo達が放つ弓によって、Julianaの前に追い込まれる。
「Salire -san直伝、大殺斬!」
そのGoblinモドキを、Julianaは右手で振り下ろしたHalberdによって脳天から胸まで叩き割った。Goblinモドキは耳障りなscreechと青いbloodを撒き散らしながら海面に落ちて行く……途中でBellmondがtailでキャッチした。
「それも回収するのですか? あまり美味しそうには見えませんが?」
「Juliana、育ち盛りなのは分かりますが、獲物の評価まで旦那-samaに倣わなくていいのですよ。これは、食用ではなく研究用です」
Goblinは、Gobu-gobuに加工しない限り不味い。その公式が頭にあるJulianaの質問に、Bellmondは苦笑いをしながら答え、Goblinモドキに止めを刺してからitemボックスに収納する。
「それよりも、先程の大ぶりの攻撃はMartial ArtsのActivateに失敗したのですか?」
「はい。私の【Halberd Technique】も、まだまだです」
生前はKnightとして【Spear Technique】を修めていたJulianaだったが、Pseudo- reincarnationによってHalf-Minotaurとなってからは斧や棍棒、そしてHalberdの訓練をしていた。
生前彼女が修めていた【Spear Technique】は素早さを重視したもので、今のMysterious Strengthを活かせなかった事。更に、body partの成長が速い為、巧みな【Spear Technique】よりも力を重視するWeapon Equipmentの方が修練しやすかったのだ。
body partが育ちきってから、改めて自分のbody partに合う【Spear Technique】を修めればいいのかもしれないが……skillの種類が増えても損はないので、Julianaは現世のImouto達共々修練を続けている。
「それより、敵の強さはどうじゃ? もう少し強いmonstersでも大丈夫かの?」
【Blood Infection】の霧の外周部でmonstersを間引いていたZadirisに訊ねられると、「いいえ、大丈夫ではないです!」とJulianaは首を横に振った。
「私達はNatania -san達よりも全体的な練度が低いので、私達には今が丁度良いぐらいです」
Julianaは前世のBodyが産んだ、現世のImouto達であるHalf-Minotaurの内、十人を率いて戦っていた。
彼女自身はSimon達にも負けない実力の持ち主だが、彼女のImouto達はまだBClass adventurerに至らない程度の力しかないので、彼等よりもweak monstersを回してもらっていた。
Transformation Equipmentも、彼女達はまだ体が育ちきっていないので液体金属そのままの汎用型しか使っておらず、その上に鎧を纏っているconditionである。
こうして【Blood Infection】の紅い霧の近くで戦っているのも、monstersのManaやAbilityを【Blood Infection】対策に割かせたconditionで戦うためである。
「むしろ、今より強いmonstersは……Rank10以上はもてあまします」
「うむ、分かった。おっと、いかん」
Zadirisが振り返ると、【Blood Infection】の中から紫色のSlimeが現れた。どうやら、【Blood Infection】を核以外は傷ついても支障のない構造のbody partと、優れた耐久力を頼みに突破してきたようだ。
「あなた達は下がってください。……【Petrifying Magic Eye】は効きませんか。仕方ありません、【八刃斬糸】」
だが、その粘度の高いbody partもBellmondの糸によって九つに割かれた。しかし運良く核が無事だったのか、それともSlimeの上位種であるため複数の核を持っているのか、紫色のSlimeの断片は蠢き続け、一つに戻ろうとする。
「【輝烈刃:乱舞】!」
だが、その前にZadirisのLight Princess Magicによって放たれた光の刃の群れによって、更に細かく切り裂かれてしまった。そうなっては流石に再生するのは無理だったのか、【Blood Infection】の中に再び飲み込まれそのまま喰われて消えてしまった。
「……あれでは回収できませんね」
「問題ないじゃろう。あのSlimeなら、Simon達の方にも出ていたはずじゃし」
「なら、大丈夫ですね。尤も、難しければ別に集めなくてもいいと旦那-samaには言われていますが」
Bellmondがしている研究用のmonsters集めは、重要度があまり高くない仕事だった。Gufadgarnやspace attributeのGhost達が忙しい時に、余裕があったら頼みたいとVandalieuに言われただけだ。
「monstersの死体を確保するために危険を犯したら、喜んでいただくどころか逆に旦那-samaに叱られてしまいます」
「……喜ばれても叱られても、結局坊やがするのはtailのbrushingのような気がするのじゃが?」
「……何か言われましたか、姫-sama?」
にこやかに、しかし Slimeに攻撃した時よりも緊迫した空気で見つめあう二人。偶然だろうが、【Blood Infection】の紅い霧が怯えるように蠢いた。
「お二人とも流石です! あのSlimeはSimon -san達でも苦戦した、恐らくRank10は下らないmonsters! それを反撃も許さず倒しきるなんて!」
「糸の技もmagicも、とても綺麗でした!」
「いったいどうやってSlimeの接近に気が付いたのですか? 音もsignもしなかったのに」
しかし、Juliana達の賛辞と質問が緊迫した空気を押し流した。Vandalieu狂徒である彼女達にとって、彼の側近であるZadirisとBellmondはIdolに等しいのだ。
「あ、ありがとうございます」
それを受けてBellmondは照れて後ろに下がったが、逆にZadirisは彼女の前に出た。
「うむ。しかし、お主達も坊やに導かれてblessingsを得ている身じゃ。努力を続ければ、あの程度のmonstersは倒せるようになるじゃろう」
以前は一部族のElderを務め、今年になってからStageに何度も立ったZadirisは、褒められ慣れていた。
「後、歌とdanceの修練も頑張るのじゃぞ。布教も大切じゃからな」
「「「はいっ!」」」
そして、Juliana達が自身に向ける尊敬を利用し、彼女達がMagical Girlになるように……そして姫になるように促すのも忘れない。
(MiriamとKariniaも、もう少しのはず。これでJuliana達がなれば、儂の悲願も成就するはずじゃ!)
Zadirisの悲願。それはPrincessからの脱却である。就いてしまったJobとskillのnameはもう変わらないが、自分以外にTransformation Equipmentを使うfemaleを増やし、Magical Girlを増やし、そして姫を増やせば、自分の希少性が薄れsecondary nameから姫は消えるはず。
そしてrace名からも、PrincessがとれるはずだとZadirisは考えていた。
(Ability Valuesの上がり方はよいのじゃが……やはりのぅ。儂、大人じゃし。とは言え、この分ならあと一年か二年で成就するじゃろう)
明るい未来に期待する彼女だったが、Bellmondが溜め息を吐きながらした忠告によって水を差された。
「あまりやり過ぎて、【Princess Guider】なんてJobが生えても知りませんよ」
「ひ……Princess Guiderじゃと!? そ、そんな恐ろしいJobが存在するはずがないじゃろう!?」
冗談でも考えなかったJob名に、青くなったZadirisがscreech染みた叫び声をあげる。
「人々を姫にGuiding者……Zadiris -sanにピッタリですね!」
だが、Julianaに肯定され、実際その通りなので何も言い返せず押し黙るしかない。
「Kanakoも【Entertainer Guider】に目覚めたので、案外本当に生えてくるかもしれませんよ」
「ぬぅ~! Guiderは思想じゃろう!? 姫が何で思想になるのじゃ! ただの立場、ただの称号じゃろうが!」
「私に言われても困りますが……生えたとしても旦那-samaは喜びそうなので良いのではありませんか?」
「坊やは儂をからかって楽しんでいるだけじゃ! あと、坊やが良ければ問題ないと言う姿勢は省みるべきじゃと思うぞ!?
それにまだ戦いは続いておる! 油断するなっ、Eleonoraは、Basdiaはどこに行った!?」
嫌な話題を強引に変えたZadirisが周囲を見回す。確かに戦闘はまだ続いているが、彼女達が間引きを担当していたmonsters達の多くは、【Blood Infection】の傍から既に離れていた。
weak monstersや【Blood Infection】を防ぐwisdomやAbilityをもたないmonstersは貪り喰われ、強いmonstersはJuliana達やSimon達、そしてZadirisによって倒されている。
残っているのはDemi-Godに直接率いられた数匹だけのようだ。
しかし、Eleonora達の姿が見当たらない。
「Eleonoraでしたら、先程戦闘の合間に【Blood Infection】に包まれて、トリップしていましたが……」
【Blood Infection】は極小のVandalieuのClone。つまり、【Blood Infection】に包まれているという事は、Vandalieuに包まれているのと同じ事。そう考えてしまったEleonoraは、countlessのVandalieuに包まれている図を想像して陶酔していた。
blessingsのお蔭で無害になっているとはいえ、ある意味では胆が据わっていると言うべきかもしれない。
「ふむ、今もトリップしておったら、見つけるのが面倒じゃな。む? これは……」
増殖するための栄養源が少なくなった【Blood Infection】が、薄くなってきた。そして、その向こうから咆哮のような叫び声が響いてきた。
そして一際大きな風が吹き、【Blood Infection】をJuliana達の方に撒き散らした。
「わきゃっ!?」
「これはWind-AttributeのmagicかBreathじゃ! 気を引き締めよ!」
最後に大物の出現かと、身構えるZadiris達。Bellmondは、この風では糸は使えないと眉を顰め、もう一つのWeapon Equipmentであるtailをくねらせた。
だが、風が吹いてきた方向にあったのは、こちらに向かってくる強敵の姿ではなかった。
『ぐあああああああああ! 目が、目があああああ!』
『覚えていろぉぉぉ! 次は、次は必ず殺してやる!』
bloodを流す顔を手で覆ったgiantや、tailを半ばで切断された龍が逃げていく。
「ふんっ、つまらん捨て台詞だ!」
「全くね。口程にもない奴等だったわ」
そして、彼等を鼻で笑うVigaroとEleonora。
「いや、結構苦戦したぞ。救援を呼べなかったし」
『うん。陛下-kunのCloneは、『皆ならこれくらいで丁度良い』って言うだけだったし。まあ、実際苦戦したけど大きな被害もなく撃退できたしね』
だが、楽勝だった訳ではないらしい。BasdiaとZandiaが言うように、彼女達のbody partに傷は残っていないが、bloodの痕が幾つもあった。
「Basdia! 大体想像はつくが……今まで何をしておったのじゃ?」
「kaa-san、そちらも無事のようだな。私達は今逃げた、『Gale Giant』Pozeliと『Whirlwind Dragon God』Zanapherと戦っていたんだ」
『Simon達のlevelling相手にするには強すぎるmonstersを間引いていたら、奴らが【Blood Infection】を風で吹き散らそうとしていたのが見えたからね』
Basdiaの答えを、Zandiaが補足する。Wind-Attributeのgiantと龍であるPozeliとZanapherは、風を操って彼女達を周囲から隔離した。そのせいで、四人で二柱のDemi-Godと戦う事になったのだ。
ただ、四人は【Familiar Spirit Demonic Advent】skillでVandalieuのCloneを降ろす事が出来るため、実際には隔離できていなかった。
しかし、VandalieuのCloneは四人ならこのままでもDemi-God二柱相手に勝てると判断して、援軍を彼女達の元に向かわせる事はなかったので、結果的にはPozeli達の思惑通りになり、そして彼女達が勝った。
「驚いた顔ね? まさか、私が何時までも【Blood Infection】に夢中になっているとでも思ったの? Van -samaのCloneにも、『【Blood Infection】にドクターフィッシュのような機能はないので止めてください』と言われたから、程々で止めたのよ」
「……図星じゃが、何じゃ、その『どくたーふぃっしゅ』とは?」
「nameからconjectureすると、毒を持つ魚のようですね」
「さあ、知らないわ。【Familiar Spirit Demonic Advent】も切れてしまったから、Van -samaと合流したら聞いてみましょう」
そんな会話をしていると、BorkusとJeenaとBone Man、ついでにLucilianoが戦っている方向からもDemi-Godの絶叫と、『退けぇ!』というscreechが聞こえてくる。
『そろそろあたし達も退き時みたいだけど、号令はまだかな?』
そうZandiaが言った数秒後、Vandalieuが切り離した腕から【World Breaker Hollow Cannon】を放ち、『God of the Reflexions』Larpanが隠していた『God of War Horns』Siriusを滅ぼした。
その直後、Blateoの拳によって殴り飛ばされたVandalieuがBallのように吹っ飛んで行った。
『陛下-kun!?』
「Van -sama!?」
驚く彼女達の耳元で、spaceを捻じ曲げて音を繋げたGufadgarnが囁いた。
「撤退です。Vandalieuに続いて、速やかに本物のCuatroへ向かってください」
「っ! わかった」
Basdiaは小さくnodと、皆と共に急いでCuatroに向かった。その-sama子は、Vandalieuが吹っ飛ばされた事に動揺して撤退を始めたかのように見えた。
一方、故意に殴られた勢いそのままに吹っ飛び続けるVandalieuは、適当なところで止まろうと思っていた。
『ギィィィィ!』
だがその前にCuatroが彼の進行方向に割って入った。そして、Legionが彼を柔らかく受け止める。
『はい、キャッチ』
『胸に飛び込んで来るとは大胆だね』
『胸……?』
「胸……? うん、まあ、ありがとうございます」
肉質を柔らかく調整したLegionに包まれたVandalieuは、Enmaと同じように首を傾げてから、礼を述べた。
「では、撤退を開始します。偽Cuatroを前進させ、自爆させるので全員を集めてください。【Blood Infection】も消しますからね。
四船長、念のために、信号弾の打ち上げを」
『アイ、サー! 撤退の合図だ!』
『Four Captains of the Dead Sea』が復唱した直後、信号弾が上がる。そして偽Cuatroと入れ替わりに皆が戻った。Demi-God達の多くが軽くないinjureを負っており、更に戦場全体にGohnのCommandingを行き渡らせていたSiriusが消滅した事で混乱していたので、追撃を行えるconditionではなかった。
『いかんっ! あの船を落とせ! 何としても落とすのだ!』
Blateoを含めて烏合の衆と化した大半のDemi-God達は、こちらに突っ込んでくる偽Cuatroを落とすのに必死になってしまった。
Siriusが健在だったなら、BlateoだけではなくMadrozaも現場Commanderとして動けるconditionだったなら、Gohnは部隊を二手に分けただろう。自分達が偽Cuatroに対処し、その間BlateoとMadrozaにVandalieu達を追撃させたはずだ。
しかし、今の彼等に出来たのは偽Cuatroを沈没させる事だけだった。
『くっ……奴らにそれなりの損害を与え、Radatelの遺灰を取り戻したとはいえ……こちらは今回出したmonstersのほぼ全てと、SiriusとLuburgを失った。
Aldaよ、早く秘蔵っ子のHeinzを育て上げねば、秘蔵したまま終わる事になるぞ……!』
Gohnが煙の晴れた空を悔しげに見つめるが、そこにはもうVandalieu達の姿も、Cuatroの船shadowも無かった。
《【Monstrous Strength】、【Super Rapid Regeneration】、【Hell World God Magic】、【Mass Strengthen Adherents】、【Augmented Vitality】、【Murder Healing】、【Self-Reinforcement: Murder】、【-Transcend Limits-】、【Hollow King Magic】、【Soul Breaking Arts】、【Musical Instrument Performance】、【Muscle Technique】、【Magic Fighting Technique】、【God Devourer】、【Surpass Limits Soul】skillのlevelが上がりました!》
《【Strengthened Attack Power while activating a Magic Cannon】が【Strengthened Attack Power while Firing Magic Cannon】に、【Coordination】が【Group Coordination】skillにAwakeningしました!》
《【Divinity:music神】を獲得しました!》
《【Divinity:music神】が【Demi-God】にintegrationされました!》
Bahn Gaia continentを始め、Human社会では『God of War Horns』Siriusを祭るIdol Statueやreliefが砕け、信仰するPriestやShamanがscreechをあげて失神する事件が起きた。
更にAmid Empireでは、Siriusからblessingsを与えられたと言うKnightが食事中に突如失神し、シチュー皿に突っ伏すという痛ましい事件が起きた。
幸い彼はFire-AttributeのDamageを緩和する護符を着けたままだったので、顔に火傷を負う事はなかったが……店の隅で食事をしていた為、発見が遅れて危うくシチューで溺死するところだった。
そんな数々の悲劇は知った事ではないと、Vandalieu達はDemon KingのContinentの地下、Gartlandに【Teleportation】した。
tacticsの第二段階をActivateする為である。
「事前に大体の準備は済んでいますが、Job changeはしないといけませんからね」
今回は倒したDemi-Godの数は少ないが、Rank10以上のmonstersを百匹前後倒している。そのため、Arthur達『[Heart Warriors]』はcertainly、Zadiris達もJob levelが100に到達し、Job changeが可能なconditionになっている。
そのため今はCuatroとSam、そしてGartlandに設置されているJob change roomをfull稼動させて、Job changeしている。
第二段階を開始するのは休憩してManaとFatigueが回復し、食事を済ませた数時間後なので、Job changeする時間はある。しかし、新しいJobに慣れるまでの時間は少ない。
普通なら余程妙なJobに就かない限り、Job changeしたからと言って戦い方を変えなければならない事にはならないのだが……Vandalieuの場合は妙なJobしかない。
「最近はZadiris達にも妙なJobが出ますからね。Princess Guiderは流石に冗談だと思いますが……KanakoもIdol活動から【Entertainer Guider】になりましたから、もしかするかもしれませんね」
そう言いながら、水晶球に触れる。
《選択可能Job 【Fallen Musha】 【Insect Nin】 【Dungeon Master】 【Chaos Guider】 【Hollow King Mage】 【Eclipse Cursecaster】 【Demon Ruler】 【Creator】 【Tartarus】 【Aramitama】 【Hell Battery Cannoneer】 【Magic Wand Creator】 【Soul Fighter】 【God Destroyer】 【Qliphoth】 【Hell Beast User】 【Spirit Tuner】 【Artisan: Transformation Equipment】 【Hollow Shadow Warrior】 【Balor】 【Abaddon】 【Demogorgon】 【Soul Eater】 【God Eater】 【Nergal】 【Rakshasa King】 【Shaitan】 【Chiyou】 【Divine Spirit Mage】 【Ouroboros】 【Rudra】 【Blood Ruler】 【Demonic Lightning Warrior】 【Yin Guider】 【Divine Guider】 【Juggernaut】 【Hell World God Mage】 【Crazy Muscle Artist】(NEW!)》
「うん、やはり【Muscle Technique】に関連するJobが増えましたね」
師であるZorcodrioとは異なるJobだが、Vandalieuの【Muscle Technique】は彼独自の物なので、別のJobが現れても不思議はない。……そもそも、同じJobは【Cannot learn existing jobs】のCurseのせいでVandalieuは就けないのだが。
「では、【Chaos Guider】を選択」
tacticsの第二段階では、複数のDemi-Godを……少なくともBlateoと、生きていればMadroza、そしてGohnは倒す事になるだろう。
そのためtacticsが終わった時には、再びlevelが百に至っている可能性が高い。
なので、この機会にGuider Jobを取っておくことにしたのだ。……他の神のnameのJobに就いたら、Jobの効果でtacticsにimpactが出てしまうかもしれない。【Pale Rider】は【Blood Infection】の制御に役立ったが、他のJobも良い方向に働くとは限らないのだ。
《【Chaos Guider】を選択しました!》
《【Guidance:混道】、【混道Enticement】skillを獲得しました!》
《【混道Enticement】が、【Enticement Dark Demon Creation Destruction Dream Path】にintegrationされ、【Hell Demon Creation Destruction Mixed Dream Path Enticement】に、【Guidance:混道】が【Guidance: Dark Demon Creation Destruction Dream Path】にintegrationされ、【Guidance:Hell Demon Creation Destruction Mixed Dream Path】に変化しました!》
《【Body Stretching:tongue】が【Infinite Body Expansion and Contraction:tongue】skillにAwakeningしました!》
《【General Commanding】、【Group Coordination】、【Deadly Venom Secretion:(Fangs, Claws, Tongue)】、【Demon King Artillery Technique】、【Group Shadow Binding Technique】skillのlevelが上がりました!》
・Name: Vandalieu Zakkart
・Race: Dhampir(Mother: Goddess)
・Age: 12age
・Title: 【Ghoul Emperor】 【Eclipse Emperor】 【Guardian of the Cultivation Villages】 【Vida's Miko】 【Scaled Emperor】 【Tentacle Emperor】 【Champion】 【Demon King】 【Oni Emperor】 【Trial Conqueror】 【Transgressor】 【Black Blood Emperor】 【Dragon God Emperor】 【King of the Stalls】 【Genius Tamer】 【True Ruler of the Red-Light District】 【Patron Saint of Transforming Equipment】
・Job: Chaos Guider
・Level: 0
・Job History: Death-Attribute Mage、Golem Transmuter、Undead Tamer、Soul Breaker、Venom Fist User、Insect User、Tree Caster、Demon Guider、Archenemy、Zombie Maker、Golem Creator、Corpse Demon Commander、Demon King User、Nether Guider、Labyrinth Creator、Creation Guider、Hell Healer、Disease Demon、Magic Cannoneer、Spirit Warrior、Fragment Bestower、Dream Guider、Demon King、Demiurge、Whip Tongue Calamity、Divine Enemy、Dead Spirit Mage、String User、Great Demon King、Vengeful Berserker、Destruction Guider、Hell King Mage、Pale Rider
・Ability Values
Vitality: 602,195+(24,087) (22,396UP!)
Mana: 10,436,996,698+(10,436,996,698) (310,893,476UP!)
Strength: 62,931 (1,522UP!)
Agility :56,357 (2,065UP!)
Endurance :68,164 (1,753UP!)
Intelligence :80,864 (1,768UP!)
・Passive skills
Monstrous Strength:9Lv(UP!)
Super Rapid Regeneration:6Lv(UP!)
Hell World God Magic:3Lv(UP!)
Status Effect Immunity
Magic Resistance:10Lv
Dark Vision
Hell Demon Creation Destruction Mixed Dream Path Enticement:10Lv(Enticement Dark Demon Creation Destruction Dream Pathから変化!)
Chant Revocation:10Lv
Guidance:Hell Demon Creation Destruction Mixed Dream Path:10Lv(Guidance: Dark Demon Creation Destruction Dream Pathから変化!)
Constant Mana Recovery:5Lv
Mass Strengthen Adherents:5Lv(UP!)
Deadly Venom Secretion:(Fangs, Claws, Tongue):7Lv(UP!)
Infinite Body Expansion and Contraction(tongue)(Body Expansion (Tongue) awakened into!)
Strengthened Attack Power Unarmed: small
Enhanced Body Part (Hair, Claws, Tongue, Fangs):10Lv
Magic Thread Refining:1Lv
Mana Enlargement:10Lv
Mana Recovery Rate Increase:10Lv
Strengthened Attack Power while Firing Magic Cannon : Small(Strengthened Attack Power while activating a Magic Cannon awakened into!)
Augmented Vitality:4Lv(UP!)
Strengthened Attribute Values: Ruling:9Lv(UP!)
Strengthened Attribute Values: Target of Faith:8Lv(UP!)
Strengthened Attribute Values: Vidal Empire:4Lv(UP!)
Self-Regeneration: Cannibalism:3Lv
Augmented Attribute Values: Cannibalism:3Lv
Strengthened Attack Power Materialized Soul : Medium
Murder Healing:5Lv(UP!)
Self-Reinforcement: Murder:5Lv(UP!)
Strengthened Magic Power with a Staff : Small
Strengthened All Attribute Values: Large(NEW&Enhanced Agility integrated&UP!)
・Active skills
Bloodrule:2Lv(UP!)
-Transcend Limits-:9Lv(UP!)
Golem Creation:8Lv
Hollow King Magic:8Lv(UP!)
Precise Mana Control:3Lv
Cooking:9Lv(UP!)
God Alchemy:2Lv
Soul Breaking Arts:6Lv(UP!)
Simultaneous Multi-cast:6Lv
Surgery:8Lv
Realization:5Lv
Group Coordination:2Lv(Coordination awakened into!)
Super High-speed Thought Processing:7Lv
General Commanding:2Lv(UP!)
Thread-reeling:8Lv
Throwing Technique:10Lv
Scream:8Lv
Divine Spirit Magic:3Lv
Demon King Artillery Technique:7Lv(UP!)
Armor Technique:10Lv
Shield Technique:10Lv
Group Shadow Binding Technique:8Lv(UP!)
Fragment Trascend Limits:2Lv
Spirit Tuning:2Lv
Whip Technique:3Lv
Spirit Form Transformation: Thunder
Staff Technique:3Lv
High-Speed Flight:2Lv
Musical Instrument Performance:4Lv(UP!)
Dancing:2Lv(NEW&UP!)
Muscle Technique:3Lv(NEW&UP!)
Magic Fighting Technique:2Lv(NEW&UP!)
・Unique skill
God Devourer:9Lv(UP!)
Soul of Multiple Different Appearances
Mind Encroachment:9Lv
Labyrinth Creation:5Lv
Great Demon King
Root
Divine Enemy
Soul Devour:10Lv
Vida’s Divine Protection
Gods of Earth's Divine Protection
Group Thought Processing:8Lv
Zantark’s Divine Protection
Group Manipulation:8Lv
Soul Form:4Lv
Demon King's Demon Eye
God of Origin’s Divine Protection
Ricklent’s Divine Protection
Zuruwarn’s Divine Protection
Perfect Recording
Surpass Limits Soul:3Lv(UP!)
Mutagenesis
Demon King's Body
Demi-God(【Divinity:music神】integrated!)
・Curse
Experience gained in previous life not carried over
Cannot learn existing jobs
Unable to gain experience independently
「……tongueが無限に伸びるようになったのは、何故なのでしょうか?」
Statusを確認したVandalieuは不思議そうに首を傾げたが、後は【Demon Kingのspiracle】と【Demon Kingのgrip talon】をAbsorptionして、新鮮なTrue giant肉のHamburgerを食べて、軽く休憩しbody partの調子を整えたら第二段階の開始だと、今後の予定を確認しながらroomを後にした。
そして約半日後、地上では空が白み始めるnight明け前、Vandalieu達の姿はGartlandのtunnelの先端部。sealedされたBotinの元にあと少しで到達するという場所にあった。
「では、第二段階を開始します。Gufadgarn、kaa-sanと我が子、そして皆をよろしく」
「………………畏まりました」
かなりの間をおいて、『Vandalieu's Closest Evil God』たる彼女はVandalieuの背後から離れ、Cuatroの甲板に【Teleportation】する。
「いざ、女Kami-samaの元に!」
「イエス、マム」
そしてVandalieuはJulianaの号令に合わせて、最後の一掘りを行った。
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○Job解説:Pale Rider Luciliano著
another worldにおいて、終末を告げるKnightの一人の名を持つJob。何でもDeadly Diseaseを撒き散らすKnightだそうで、衛生的に問題があるJob効果の一つや二つついていそうだが、そんな事はなかったらしい。
効果として、疫Diseaseを差別的に撒く事が可能になるようで、師Artisanの場合は【Hell World God Magic】で創りだしたDiseaseや、【Blood Infection】をある程度制御できると言う破格の効果となった。
師Artisan以外が就いたらどうなるのかは不明だが……Death-Attribute Magicを使えない者は、このJobに就けないのではないだろうか?
ちなみに、このJobに就いてから暫くの間、師ArtisanはUndeadか【Status Effect Immunity】や【Abnormal Condition Resistance】skillを持つ者以外自分に近づかせなかった事を記しておこう。