『Rock Giant』Gohn率いるBotin Defense Corpsは、犠牲を出しながらも今まで三度Vandalieuを退けている。certainly、その戦果は最初の一戦以外はVandalieuの偽装工作によるものであり、手加減された結果だ。
そして、今までBeast Kingを三柱、龍を一柱、giantを二柱という戦力を失っている。
着実に戦力は減り続けており、Gohn達は連戦連勝だと調子に乗れるconditionではない。
眠り続けている『Goddess of Water and Knowledge』Periaも狙われており、五柱のDemi-Godと六体のOrichalcum Golemを失ったばかりなので、とても援軍を求める事は出来ない。
そんな状況を何とかするために、Gohn達は何か手を打ってくるだろうとVandalieu達は想定していた。少なくとも、失った分の戦力を補う程度の策を捻りだす筈だ。
それを出させるのがtacticsのFirst段階。Gohn達の奥の手を出来るなら、痛み分けのように見せつつ叩き潰して、撤退できれば完璧だ。
ダメなら、tunnelが無駄になるがGohn達を蹴散らしてそのままBotinの元まで行き、今度は自分達が防衛戦を展開しながら彼女のsealedを解かなければならない。Defense Corpsの壊滅を知ったAldaが手を打ったり、PeriaのDefense Corpsが向かって来たりする前に。
しかし、Gohn達はVandalieuが想定していたよりも、良い手を打ってきていた。
「ガアアアアアアア!」
「GYAAAOOOON!」
禍々しい咆哮を轟かせ、七隻の船団を組んで現れたVandalieu達をDemon KingのContinentのmonsters達が出迎えた。
-sama々なgiantや竜、魚型や獣型、亜人型のmonstersに、miasmaによって狂ったAnimaに、Golem。更にはLucilianoでも見ただけでは分類できないものまで、数万のmonstersの群れが空を飛び、押し寄せて来たのだ。
全てがこのDemon KingのContinentでも食物連鎖の上半分に位置するmonstersであり、中にはDemi-Godに匹敵する個体もいる。強いmonstersを生け捕りにしてTrainingしたのか、それとも比較的weak monstersを捕らえてからRank upさせたのかは不明だが、Gohn達は「喪った戦力を補う」という目的以上の成果をあげたのだ。
「す、素晴らしい! どれもこれも初めて見るmonstersばかりだ!」
「悍ましいの間違いじゃないですかねぇ!?」
Chaosの大地としか評せないDemon KingのContinentから飛び立ち、こちらに向かってくるmonstersの群れ。連れて来られた事をあれだけ嫌がっていたLucilianoは、興奮のあまり高笑いをあげながら、camera代わりのDemon King Familiarを向けていた。
その-sama子に、Simonがscreech染みた声でツッコミを入れるが、彼の耳に入らないようだ。
「何でmonstersがこんなに向かってくるんだよ!? 今までは一匹も来なかったって師Artisanも言ってたのに!」
そう叫びながら縋りつくようにVandalieuの肩を掴むNataniaの言葉に、Vandalieuは慌てることなく答えた。
「maybe、Gohn達が何らかの方法で操っているのでしょう。何匹か既に同士討ちを始めていますから、支配下に置いたのではなく、単に集めたmonstersを後ろから追い立てているだけかもしれませんが」
半年以上前にMoksiの町を襲ったDungeonのrunaway……に偽装した『God of Thunderclouds』FitunとそのHeroic spirit達の攻撃。その際現れたmonstersと比べて、今自分達に向かってきているmonstersの群れは数も質も圧倒的に勝っている。
だが、Dungeonのrunawayで地上に出てきたmonstersと異なり、Demon KingのContinentからこちらに向かってきているmonstersの群れは、同士討ちを行っている個体がちらほらいる。
野良のmonstersをなんとか烏合の衆よりややマシな群れにした。そんな感じである。
「仮にも神たるものが、本来間引かなければならないmonstersを纏めて戦力として用いるとは! Tamerとして統率していないmonstersを野に放つも同然! 我々との戦いの後はどうするつもりだったのか……ここが人のいないDemon KingのContinentだったとしても、許せません!」
『[Heart Warriors]』のArthurが、heartの強い人でもfaintedしそうな顔つきで怒号を発する。
「高RankのmonstersでFlight Abilityを持つ個体なら、from here他のContinentや島に至ってもおかしくないかと。本来monstersは自分からDevil Nestsから出る事は稀ですが、一度Devil Nestsから離れたmonstersの中には、元のDevil Nestsに戻らず放浪する個体も存在しますので」
『番人だったFlying Krakenも、数がだいぶ減ったものね』
Arthurの怒号を聞いたGufadgarnとLegionが、そう言って彼の怒りの正当性を主張しつつ、Vandalieuに警告する。
「つまり、あのmonstersを適当に蹴散らすだけでは危険かもしれないと。……何故奴らにDemon Kingと呼ばれ恐れられている俺が、他のContinentや島が受ける被害を気にしなければならないのでしょうか?」
理不尽さを覚えずにはいられないVandalieuだった。これもGohnのtacticsの内なら、彼は名将に違いないと皮肉を胸中で呟きつつ。
「では、適当に蹴散らしますか?」
「……念入りに、一匹も逃さず討伐します」
しかし、指摘されれば他のContinentや島が受ける被害が気になってしまうのが、Vandalieuである。その被害が、多少の労力で防げるなら尚更だ。
「全艦隊、monstersの群れを撃て。逃げ散ったmonstersは、機動力のある人に頼みましょう」
『Four Captains of the Dead Sea』が復唱すると、Cuatro達が砲門を開き、monstersの群れに向かって卵弾や怪光線を放っていく。まだ距離があるため音波砲は使用しなかったが、問題はないようだ。
monsters達は砲弾というこれまで受けた事がない攻撃に戸惑い、なすすべなく爆炎に巻き込まれ、光線に貫かれて海に落ちて行き、screechが響いた。
「ああ、貴重な研究対象が消し炭や魚の餌になってしまった!」
「Luciliano、-chanとDemon King Familiarでrecordしていますから、勘弁してください」
一抱えほどの【Demon King's Eyeballs】にepidermisや蟲のfeatherを生やした、photographing用Demon King Familiarが何十匹も船団の周囲を飛び回り、戦場をphotographingしていた。
本来は周囲の警戒や、いざという時は怪光線を放って攻撃するためにVandalieuが放ったのだが……今はLucilianoのためのphotographing用ドローンと化している。
「それに、思ったよりもmonstersの数を減らせていません」
数千数万ものmonstersの大群の内、倒せたのは群れの先頭groupを除けば、ほんの僅かだ。殆どがDemi-Godよりも小さく、また的が多いため狙いが甘くなっているのもあるが、Demon KingのContinent産のmonsters達が強力で、知能やIntuitionに優れており、砲弾や光線を回避し、weak monstersを盾にするなどして対処しているためである。
このままだと、群れ全体の四割ほどがVandalieu達の元に辿りつくだろう。
「なるほど。仕方がない、ここは私達が師Artisanの露払いを――」
「それには及びません。四番艦、blood死船をChargeさせましょう」
「なっ!? 待ちたまえ、師Artisan! あれは撤退用に用意したものだろう!? それに、あれほど大規模なmonstersの群れに使うなんて、想定していないぞ!」
「問題ありません。使う順序を変えれば済む話です。それに、可愛いpupils達には実力を発揮できる相手と戦う場を設けてやらないといけませんからね」
「くっ! 見抜かれたか!」
今の自分の実力なら簡単に倒せる程度のmonstersの相手をして、その間に行われるDemi-Godとの戦いを回避しようとしたLucilianoの思惑は、断たれてしまったようだ。
「えっ、可愛い!?」
『アイアイサー』
もう一人のpupilsが頬を染めていたりするが、彼女の横顔の向こうで四番艦……blood死船と名付けられた偽Cuatroを動かすDemon King Familiarがmonstersの群れに向かってAccelerationし、そのまま突っ込んで行く。
このmonstersの群れを用意したGohn達の目的の一つが、Vandalieuがこれまで何度も行ってきた偽Cuatroの自爆攻撃を使わせ、自分達が受ける被害をmonsters達に肩代わりさせる事だった。
そのために、Vandalieuとその仲間に対して何匹集めても時間稼ぎの役にも立たないザコmonstersも狩りだして、質よりも数を重視したのだ。
だが、Gohn達も数か月かけて自爆を受けさせるためだけにmonstersを集め、簡単な命令を聞く程度に飼い慣らした訳ではない。
何処からともなく勇壮な角笛の音色が響き渡り、それを聞いた瞬間monsters達の動きが変わった。炎の鬣を生やした獅子等見るからに熱に強いmonstersが前に出て、Dragonや杖を携えたGIANTがmagicをActivateさせる。
『God of War Horns』Siriusの合図によって、それまで統率が取れていない-sama子だったmonsters達が、自爆攻撃に対抗しようと防御態勢を取ったのだ。
『ヂュオ!? これまでの-sama子は芝居だったのか!』
Vandalieu達とは他の船に乗り換えたBone Manが驚くが、Gohn達はそれほど高度な芸をmonsters達に仕込んではいない。
『芝居だったというか、飼い主の声が聞こえた途端キリッとする犬っぽいな』
『Sword King』Borkusの言うようにmonsters達は芝居をしていたのではなく、角笛の音を合図に統率がとられたのである。
「まあ、あまり関係ありませんが」
Vandalieuがそう言った瞬間、偽Cuatro『blood死船』は爆発し、爆音と衝撃、そして紅い煙を撒き散らした。
「GA……?」
「ゴルルゥ!? ブオオオオ?」
monsters達は爆音の割に【Demon King Fragment】の散弾も、熱も飛んでこない事に困惑し、煙に飲み込まれていく。
「ギイイイイ!」
ただ、【Intuition】skillを高いlevelで持つmonstersだけが、screechをあげながら必死に逃げようとした。だが、そのmonstersが安全圏に避難する前に、煙に飲み込まれたmonsters達の絶叫が響き渡った。
霧の中で全長数十meterのGiantな人型生物や獣が、whole bodyを掻きむしりながら苦しみ、最後はskinを喰われboneやmuscleが剥き出しになった姿で海面に落ちて行く。
「師Artisan、【Blood Infection】は想定通りに効いているようだ。実に素晴らしい」
「……まだ遠くで良かった。近くで見たら、暫く肉が食えなくなるところだったよ」
「そうですか? 私は見ているだけでお腹が空いてきますよ」
それを観察しながらLucilianoは瞳を輝かせ、Nataniaは顔色を青くし、Julianaがお腹をさする。
blood死船に詰まっていたのは、【Demon King's Blubber】ではなく、Vandalieuのblood液。それも、【Blood Infection】のmagicによって肉食性の微生物に変化したblood。あの爆発は、微生物を霧状にしてばら撒くためのものだったのである。
【Blood Infection】でblood液から変化した今も、Vandalieu自身である事は変わらない。いうなれば、極小のDemon King Familiarである。
そのためVandalieuが持つ【Magic Resistance】や【Status Effect Immunity】等のskillを持っており、magicの炎や電撃でDisinfectする事は出来ない、きわめて厄介な微生物と化している。
「しかし、流石にmonstersの群れ全体を覆う事は不可能なのでは?」
「Arthur、最初はそうですがmonstersを喰らい、分裂を繰り返し、増殖しているのですぐに群れ全体を覆う事ができると思いますよ。
その前に【Blood Infection】から逃れた個体や何らかの方法で身を守っている個体、そしてGolem等無機物のmonstersの相手は皆に任せます」
増殖していく【Blood Infection】は、次々にmonstersを喰らっていくが、空気中を漂う微生物である事に変わりはない。自力では動かないし、Golemのような無機物で出来たmonstersには攻撃しない。
「近づいて平気か? 確か、controlできないと聞いたのじゃが?」
痩身のDwarfのMage、Bolzofoyがそう尋ねると、VandalieuではなくGufadgarnが答えた。
「それは以前までの話だ。another worldのMythに語られる、worldの終末を告げるKnightの力を手に入れたVandalieuのbloodは、覇道に立ちはだかる愚か者のみを喰らい、恩寵を与えた者を害する事はなくなったのだ」
「【Pale Rider】のJob効果で、前よりも精密にcontrolできるようになりました。……もしかしたら、以前食べた【Sylphid】の力も関係しているかもしれませんが。
ともかく、俺's Divine Protectionを持っていれば害は受けません。ただ、視界を遮られてしまうでしょうから、【Blood Infection】の中で戦うのは避けた方がいいでしょう」
Gufadgarnが分かり難く、Vandalieu本人が分かり易く説明する。
「なるほど、だったら安心だ。ここにいるのは全員師Artisanにblessingsを貰った奴ばかりだ」
「更に、今日のためにTransformation Equipmentも頂いています。これ以上露払いをしてもらっては、ただのピクニックになってしまいますからね」
戦意を滾らせるSimonやArthurの-sama子に、Lucilianoも観念したかのように息を吐いた。
「はぁ……作品の出来栄えを後ろで見物するだけにしたかったが、仕方がないか……では諸-kun、Transformだ!」
「「「おうっ!」」」
「Luciliano、切り替えると急にノリが良くなりますね」
一斉にTransformation EquipmentをActivateさせ、更にFamiliar SpiritをAdvent、もしくは降魔させるSimon達。その姿は迫力に満ちていたが、やはり何処か悪役っぽく見えた。
Simon達の義肢型のTransformation Equipmentは相変わらず黒かったし、Arthur達のTransformation Equipmentは赤や白など明るい色を基調にしたのだが……着ている本人達の容姿と言動のせいで。
心なしか、monstersもArthur達に怯えているように見える。恐らく、錯覚だろうけれど。ただ、Vandalieuは「一斉にTransformするのは華がありますね」と、Equipmentの出来栄えに満足していた。
そして、Flight型Demon King Familiarを背中に装着して飛び立つSimon達に続いて、Cuatroから飛び立った。
「ではLegionの皆、CuatroのCommandingを任せました」
『任せて。Vandalieuも、頑張ってね』
背中にepidermisの翼を生やし、Simon達をすぐに追い抜いて、monstersの群れの中に彼らが戦うには強すぎる個体が居ないか探す。
すると、何千匹ものmonstersを喰らい紅い濃霧と化した【Blood Infection】をかき分けて現れた、giantが目に付いた。一見するとgiantのようなGolemに見えたが……。
「グオオオオオオオ!!」
【Blood Infection】から抜け出し、離れた途端咆哮をあげながらwhole bodyを覆っていた鉱物の殻を脱ぎ捨てた。【Blood Infection】から身を守るため、magicで無機物の殻を作ってwhole bodyを覆っていたのだろう。
Demi-GodであるTrue giantではなく、その劣った子孫でmonstersに堕ちたGIANTだが、【Blood Infection】から身を守るwisdomや、伝わってくるsignから感じる強さはDemi-Godに勝るとも劣らない。
GIANTは生息している場所によって、race名が異なる。では、この黒く艶のない肌に捻じ曲がった角、そして四本の腕を持つ数十meterのbody partを持つDemon KingのContinentに生息するGIANTのrace名は何か。
「仮に、Satan GIANTとでも命名しましょうか。Rankは……13から14と言ったところでしょう」
『Thunder Giant』Radatelよりも強そうだと判断したVandalieuは、Satan GIANTを【Muscle Technique】の実験台にする事を決める。
まず、【Spirit Form Transformation: Thunder】で自身のSpirit FormとManaを電気の性質に変化させる。そして、それでmuscleを刺激しながら【Demon King's Muscles】、【bone】、【nerve】をActivate。
Vandalieuの四肢に力が漲り、溢れたManaがsparkとなって弾ける。
「グギッ!?」
「【Muscle Technique】と【Soul Breaking Arts】を合わせて……【Mystery Flesh】とでもしましょうか」
咄嗟に警戒し、防御態勢を取るSatan GIANTに対して、Vandalieuはそのまま【High-Speed Flight】skillをActivateして接近し、拳を叩きつけた。
その拳はSatan GIANTの巨木を束ねたような腕に対してあまりにちっぽけだったが、Satan GIANTの硬い外皮をあっさりthrust破った。そして……Satan GIANTの腕の内部で膨張、変形し、腕を内側から爆発四散させた。
「ギヤアアアアアアア!?」
だが、Satan GIANTも伊達にmonstersに堕ちた訳ではなく、片腕を失った程度では怯みもしない。始まっている腕の再生を待とうともせず、尖ったboneや角が何本も生えた自分のものよりGiantで歪な腕に、反撃を試みた。
残った方の腕で掴みかかり、腕と比べると極小とすら言えるVandalieu main bodyに向かって浴びた存在を蝕む【miasmaのBreath】で攻撃しようとしたのだ。
「ギ!?」
しかし、Satan GIANTの腕は空を切った。Vandalieuの変形した腕が、瞬間的に収縮して元のSizeに戻ったからだ。
「では、もう一撃」
そしてVandalieuは、体勢を崩したSatan GIANTの無防備な頭に急接近すると、Breathを吐こうと開けた口の中へ向かって前蹴りを放った。
「ギビョ……!?」
歪に、そしてGiantに膨張したVandalieuの足によって、Satan GIANTの頭部は内側から弾け散った。【Blood Infection】を耐え抜いたgiantも、頭部を失っては流石に死ぬしかないのか、海に向かって落下し始める。
「新種でしかも高Rankなので、回収をよろしく」
「御意」
だが、Gufadgarnによってすぐに死体は回収された。
「【Muscle Technique】の実戦での使用は、如何ですか?」
「問題ありません。今はですが」
Vandalieuが身に付けた【Muscle Technique】は、muscleを振動させ電撃を放つZorcodrioの【Muscle Technique】とはまるで異なっていた。
それは、【Muscle Technique】の要が精密なmuscleのcontrolによるものだったからだ。VandalieuはZorcodrio程精密なcontrolが出来なかったのである。
それに気が付いた時、Vandalieuは発想を逆転させた。すなわち、muscleの振動によって電撃を放つのではなく、電気の性質を帯びた自身のSpirit FormとManaによって、muscleを振動させてcontrolすればよいのではないかと。
その発想は正しく、【Muscle Technique】を習得する事が出来た。その結果、Vandalieuはこれまで以上に精密にBodyをcontrolする事が可能になり、Muscular StrengthのEnhanced (1)及び収縮、そして瞬間的な大膨張が可能になったのである。
Vandalieu流【Muscle Technique】の完成である。
そのMartial Artsである【Mystery Flesh】は、手足で敵を貫いた後、それまで収縮していたmuscleを解放し、瞬間的に膨張させる事で、Giantな敵を内部から破壊する技だ。
Zorcodrioの【Muscle Technique】とはまるで違うが、教えた本人は【Muscle Technique】の新しい形を見る事が出来たと喜んでいた。
「屋内などの閉鎖spaceや、Human大の敵との戦いでの活用の仕方を考えるのが、今後の課題ですね。
それはともかく、他にSimon達では荷が重そうな敵は――」
Vandalieuが次の実験台を探していると、再び角笛の音が戦場に響き渡り、それまで姿を隠していた『Rock Giant』Gohnや『Ocean Dragon God』Madroza、『Lightning Giant』Blateo達が現れた。
「このままでは我々を消耗させる事も出来ず、先兵であるmonstersを失うだけだと気が付いたようです」
「なるほど。では、First段階を本格的に始めましょう」
Vandalieuの言葉をDemon King Familiarを通して聴いたBorkusやBone Manが船から飛び立ち、三隻の偽Cuatroが爆発し、内側からそれぞれLuciliano主導で修復したRadatel Zombieが、Concert Venueの役を休んだKnochenが、そしてBoundary Mountain RangeのBarrier維持をFidirgと交代した、『Evil God of the dark Forest』Zozoganteが姿を現した。
『前哨戦は終わりだ! よくも倅の躯を利用してくれたな! 後悔させてくれる!』
CommanderであるGohnを無視して突出してくるBlateoに、彼等に健闘して貰わないと困るVandalieuは微妙な気分にさせられたのだった。
《【Monstrous Strength】、【Super Rapid Regeneration】、【Hell World God Magic】、【Bloodrule】、【Hollow King Magic】、【Muscle Technique】skillのlevelが上がりました!》
《【All Ability Values Enhanced (1)】、【Magic Fighting Technique】skillを獲得しました!》
《【All Ability Values Enhanced (1)】に【Enhanced Agility】がintegrationされました!》
《【All Ability Values Enhanced (1)】skillが大にincreaseしました!》
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・Name: Simon
・Race: Human
・Age: 28
・Title: 【Flying Sword】 【Iron Arm】
・Job: Magic Gear Swordsman
・Level: 68
・Job History: Apprentice Warrior、Warrior、Swordsman、Spirit Form Warrior、Transformable Gear Warrior、Spirit Swordsman、Magic Sword User、Magic Swordsman
・Passive skills
Enhanced Muscular Strength:6Lv(UP!)
Detect Presence:3Lv(UP!)
Hunger, Disease and Poison Resistance:3Lv(UP!)
Mental Resistance:4Lv(UP!)
Strengthened Attack Power when equipped with a Sword: Very Large(UP!)
Self-Reinforcement: Henshin / Transformation:4Lv(UP!)
Strengthened Attribute Values: Guidance:3Lv(NEW!)
・Active skills
Sword Technique:9Lv(UP!)
Armor Technique:6Lv(UP!)
-Surpass Limits-:10Lv(UP!)
Coordination:6Lv(UP!)
Dismantling:3Lv(UP!)
Housework:2Lv(UP!)
Spirit Form:7Lv(UP!)
Materialization:3Lv(UP!)
Long-distance Control:4Lv(UP!)
Familiar Spirit Demonic Advent:4Lv(UP!)
Surpass Limits: Magic Sword:3Lv(NEW!)
Unarmed Fighting Technique:1Lv(NEW!)
Dancing:1Lv(NEW!)
Equipment -Surpass Limits-:1Lv(NEW!)
・Unique skill
Vandalieu’s Divine Protection
Vida’s Divine Protection(NEW!)
・Name: Natania
・Race: Wildcat-species Beast race
・Age: 18
・Title: 【Iron Cat】(NEW!)
・Job: Magical Fighter
・Level: 27
・Job History: Apprentice Warrior、Warrior、Unarmed Fighter、Spirit Form Warrior、Transformable Gear Warrior、Spirit Fighter、Magic Fighter
・Passive skills
Night Vision
Enhanced Agility:6Lv(UP!)
Detect Presence:6Lv(UP!)
Disease and Poison Resistance:4Lv(NEW!)
Strengthened Attribute Values: Guidance:4Lv(NEW!)
Self-Reinforcement: Henshin / Transformation:5Lv(NEW!)
・Active skills
Throwing Technique:2Lv(UP!)
Silent Steps:5Lv(UP!)
Unarmed Fighting Technique:9Lv(UP!)
Armor Technique:6Lv(UP!)
-Surpass Limits-:6Lv(UP!)
Dismantling:2Lv(UP!)
Trap:4Lv(UP!)
Spirit Form:5Lv(NEW!)
Long-distance Control:2Lv(NEW!)
Equipment -Surpass Limits-:1Lv(NEW!)
Dancing:1Lv(NEW!)
・Unique skill
Vandalieu’s Divine Protection(NEW!)
Vida’s Divine Protection(NEW!)
○Job解説:Magic Gear Swordsman、Magical Fighter Luciliano著
どちらもTransformation Equipmentを使用する事が、前提となっているJob。SimonとNataniaはmagicを用いず、Transformation Equipmentを日常生活から戦闘まで活用しているため、出現したJobだと考えられる。
狙ってこのJobを出現させる場合、二十四時間三百六十五日Transformation Equipmentを使わなければならないと思われる。
なお、二人とも【Dancing】skillを獲得しているが、これはKanakoの「danceは武術に通じる」という説得を受けた結果であって、Jobは関係ない事を記しておく。
……本来なら止める立場になるはずの師Artisanはその時、彼女の後ろでdance lessonをしていたそうだから、断りきれなかったようだ。