『……foot workの軽いDemon Kingが、此処まで厄介だとは思わなかった』
Alcremで行われている壮大な茶番劇を、Godsに仕える武力担当のFamiliar SpiritであるHeroic spirit達は、指をくわえて見ている事しか出来なかった。
Heroic spirit達はそれぞれRankにして１４前後、それぞれが邪悪なGodsでもweak神なら一対一で戦える強さを持っている。そしてAlcremを見下ろすGodsの領域には十数柱のHeroic spirit達が存在していた。彼等が総力を挙げて戦えば、Vandalieuも苦戦を免れないだろう。
だが、今はGodsやFamiliar Spirit達が地上に存在していた、遥か太古のAge of Gods Eraではない。Heroic spirit達が地上でその力を単独のまま発揮するには、莫大なenergyを消費する必要があった。
そのためHeroic spirit達は地上にAdventしても、戦えるのは数分の間だけ。Vandalieuを苦戦させる事は出来ても、それだけで倒す事はcertainly、回復困難なDamageを与えられるかも不明だった。
だからこそ、Gods 's Divine Protectionを得たHero達にAdventし、その力を貸し与えるのが、本来正しいHeroic spiritが地上にimpactを与える時の方法なのだ。
しかし……今、AlcremにはAlda's FactionのGodsからblessingsを得たHero Candidate達は、一人もいなかった。GodsがAlcrem Duchyの交易都市の一つ、Moksiに現れたVandalieuを警戒して、避難するよう指示を出していたからだ。
『慎重論が裏目に出たか。尤も、彼等がAlcremに留まっていたとしても、我々がAdventできる器には育っていなかったのだが』
『だとしても、ここまでDemon Kingの好きにはさせなかったはずだ。確かに、奴はAlcremの人々をZeezoreginから救った。それは認めよう。
だが、救った人々を騙し、偽りをもってその信仰を得ようなどと……Zeezoreginと何が違うと言うのだ！』
『それよりもBorgadon -donoはどうしたのだ？ 健在ならば、Demon Kingの暴挙を見過ごす筈がない。やはり、Zeezoregin同-samaに魂を食われてしまったのか……』
『そうとも限らん。Borgadon -donoは健在で、そのままDemon Kingに与する事にしたのかもしれん』
『な、何だと！？ 貴-sama、Borgadon -donoを愚弄するつもりか！？』
激高するHeroic spiritに、槍を肩に担いだHeroic spiritは『落ち着け、そんなつもりはない』と言って宥め、しかし溜め息混じりの口調で言った。
『そんなつもりはないが、我々が知っているBorgadon -donoは、Familiar Spiritを、それも正体を偽っていたEvil God (M)のFamiliar Spiritを通してのものだ。俺も含めて、この場に居る全員が本物のBorgadon -donoを知らない。
それに、Borgadon -donoにZeezoreginにAbsorptionされていた間のMemoryがあるかは不明だが、もしMemoryがなければ『God of Law and Life』AldaとVidaの争いについて何も知らないはず。自身を助けたDemon Kingに恩義を感じ、それに報いようとしても不思議はない。そう思わないか？』
そう語る槍を担いだHeroic spiritに、他のHeroic spiritは反論の言葉が思いつかなかった。
『Borgadon -donoは『Fallen Champion』と交流が深かった、Champion Hillwillowを選んだ『Mother God of the Earth and Craftsmanship』Botin -samaのSubordinate God。考えも近かったのかもしれん』
『そうかもしれないな。……ならばせめて、我が剣であの人形の正体を衆目に晒してくれる！』
『意味がないから止めておけ。Adventの途中で撃ち落とされるだけだぞ』
『だとしても、このままでいいのか！？ 貴-samaが言うとおりBorgadon -donoがDemon Kingに与すれば、Vida's Factionに加われば何が起こるか、分からないではあるまい！』
そう怒鳴る剣を持ったHeroic spiritの主張も、槍を背負ったHeroic spiritは理解していた。
BorgadonがもしVida's Factionに与し、Vida's Factionに加わったとしても、『God of Law and Life』Aldaを頂点とするAlda's FactionのGodsにとって、脅威にはならないし、勢力の運営において大きな穴が空く訳でもない。
Borgadonになり代わっていたZeezoreginは、Evil God (P)のsealedに専念するため眠りについていると言う理由で、精々Familiar Spiritで情報を共有していた程度で、勢力の運営に関して特定の役割を果たしていた訳ではない。
それに今のBorgadonは、Zeezoreginから解放されたばかりで極限まで力を失い、限りなくAnima……意志を持った自然のManaに等しいconditionだとconjectureされる。そのため、敵に回ったとしても直接的な脅威にはなり得ない。
だが、信仰的には大Damageである。
『God of Mountains』Borgadonは、world全体から見ればメジャーな神ではない。隣国のAmid Empireでは、nameも知らない者の方が多いだろう。
しかし、Alcrem Duchyの都、百万人の大都市であるAlcremでは、その名を知らぬ者はいないPatron Godである。
それに『Alcrem Five Knights』の中に代々『Knight of the Crumbled Mountain』……Borgadonが周囲の山ごとZeezoreginとForzajibarを地中にsealedした結果、周囲の山々が崩れ荒野となった事に由来する名を冠するKnightがいた事が表すように、政治的なinfluenceも大きい。
……その正体はCamouflage Humanだったので、今後Alcrem Dukeがどうするかは不明だが……そのDuke自身がVandalieuの茶番劇に乗っているので、考えるだけ無駄だろう。
BorgadonがVida's Factionに加われば、Alcremの人々が受けるimpactは計り知れない。
それでも、Alcrem Duchy以外のOrbaum Elective KingdomでのAlda's FactionのGodsに対する信仰は、変わらないだろうが……Alda's FactionのGodsはAlcremでも信仰が強い場所を、そっくりそのままVida's Factionに奪われるのである。
実際の損失とpsychological Damage、そしてVida's Factionの勢いがより強くなったimpact。これを考えると、とても小さな被害とは言えない。
『気持ちは分かる。だが、この場の全員で力を合わせても、せいぜい人形劇に茶々を入れる事しか出来ない。
地上にはDemon Kingだけじゃない。Gufadgarnに、Vida’s Incarnation、そしてDemon Kingの僕がどれ程いるか分からないし、新たに【Teleportation】で援軍がやってくる可能性も高い。
奴の本拠地はAlcremではなく、Boundary Mountain Rangeの向こうだと言う事を忘れるな！』
Adventする際に撃ち落とされなくても、Demon King側の戦力は底なし。これではDemon Kingの元へ、自ら食後のdessertになりに行くようなものだ。
それを理解したのか、自暴自棄になりかけていた剣を携えたHeroic spiritも肩を落として引き下がった。
『しかし、十万年前のHeroic spirit達はどうやってDemon King Armyと戦ったのだろうか？ VandalieuとGuduranisは別の存在だとしても、それが分かれば今後の参考になりそうだが……』
そう槍を担いだHeroic spiritが呟くと、杖をついたHeroic spiritが口を開いた。
『我が主から聞いた事がある。だが、ヒントにはならないでしょう。何故なら、Demon King Guduranisがこのworldに現れる前のHeroic spiritは、強くなかった。他のHumanから昇華したFamiliar Spiritと、同じ程度の力しかなかったそうですから』
『それは本当か！？ Heroic spiritの資格を強さだけで論じるつもりはないが、それでも限度があるはずだろう！』
生前から人々にHeroとして尊敬され、神に自力で至る程ではなくても認められた者がHeroic spiritとなる。だから当然、Heroic spiritは強いのが常識だ。
しかし、それは現代の常識である。
『私もそう主に言い返したのだが、こう言われた。Demon King Guduranisが邪悪なGodsを率いて現れる前は、このworldにmonstersはGoblinの一匹も存在しなかった。当然、monstersの巣窟であるDevil Nestsも、Dungeonも無く、Godsの庇護と教えを直接受ける人々が殺し合うような事もなかったので、戦争も存在しない。そもそも、Status systemも存在しなかったのだ。今のように強くなれるはずがないだろう、と。
当時のHeroとは、他より抜きんでて狩りが上手い者や脚が速い者だったのだそうだよ。それから昇華した存在であるHeroic spiritが今ほど強くなくても、道理だろう』
Demon King Guduranisが現れる前は、このworldは平和だった。武具は鳥獣や魚を狩るためのものであり、Jobやskill等のStatus systemは存在しなかった。
だからこそRicklentがStatus systemを考案して人々をEnhanced (1)し、Champion達を召喚するまでGodsはDemon King Armyを相手に劣勢を強いられたのだ。
『そうか。つまり、やはり必要という事だな。Demon Kingを倒す為にはChampion Bellwoodのような、Heroの中のHeroたる存在が。なら、今はその時ではないという事か』
そう槍を背負ったHeroic spiritが呟くが、あるHeroic spiritが言った。
『今、知らせがあった。そのHeroの中のHeroたる素質を持つ男、Heinzが復帰したそうだ』
Heroic spirit達がそんな事を話していたとは知らないVandalieuは、眼を光らせていた。
「ピントを合わせるのが意外に難しい。本来の用途とは逆ですからね。うん……これでよし。【Luminescent organs】は良好」
両手に抱えたGiantなeyeballから放たれた光が、白い壁に当たって映像を映しだす。
「わぁ、Van、すごい！ 本物みたい！ ねえ、Juliana？」
「はいっ！ 音や声まで聞こえてきそうです！」
「こんなの初めて見た！ familyにも見せたい！」
「エイガ、凄い！ 凄い、エイガ！」
PauvinaとJuliana、そしてBraga達Black Goblinが興奮した-sama子で、映像を見つめる。Vandalieuが映し出したのは、昼間に行った盛大なスケールの茶番劇、その-sama子である。
茶番劇に参加できなかったBraga達は何も言わなかったが、二人……特にPauvinaが、「あたしも参加したかったー！」と抗議したため、何か埋め合わせは出来ないかと考えた結果、Vandalieuは「せめて映像だけでも見せる」事を思いつき、この【Demon King Fragment】を使った上映会となったのである。
【Perfect Recording】skillを持つVandalieuは、目で見た映像を完全にrecordしており、それを【Demon King's Luminescent organs】と【eyeball】のレンズを組み合わせて映写機の代わりにして、映し出しているのである。
「映写機の術とでも名付けましょうか。色はあっても音がないので、映画としてはかなり古いですけど」
映像だけではなく音もVandalieuは覚えているが、それをaccurateに再現して出力するスピーカー代わりになるものが無い。
「それは私達が説明すればいいのよ。Pauvina、Juliana -san、ここでまずBrabatieu -sanが『Alcrem Five Knights』のleaderとして、名乗りを……なんて言ったのだったかしら？」
そのためDarciaは、映像を見ながら当時の出来事をPauvina達に説明しようとするが、流石に他人の台詞までは覚えていなかったようで、すぐ言葉に詰まってしまう。
「Darcia -san、本人が此処にいるんだし、説明して貰えば良いじゃない。ねえ？」
「ん？ わ、儂が何か？」
それまで呆然と映しだされる映像とVandalieuを眺めていたBrabatieuは、Privelのtentacleを肩に置かれて、はっと我に返った。
「PauvinaとJulianaに、貴-donoがあの時何と言ったのか、説明して欲しい。頼めないだろうか？」
Gizaniaにそう尋ねられたBrabatieuは、「そ、それは構わんが……」と頷きながらも、暫く迷うようにVandalieuと映写機代わりのGiant eyeballを見つめていた。
「では、Brabatieuが叫んで、Evil God (P)役のGolemに斬撃を飛ばす前に巻き戻しますね。……ここまで映像を再現できるなら、音も自前で用意したいですね」
「「「「早く♪ 早く♪」」」」
しかし、そのVandalieuに言われた事と、Pauvina達に急かされた事で、自分に拒否権は無いと判断したらしい。
「あの時儂は、『Borgadonの化身よ、助太刀いたす！』と叫んで、Evil God (P)役のGolemに【斬空】を放ったのだ。しかし、儂の【斬空】は【Demon King's exoskeleton】とやらのせいで全く効かず、『BAKANA、儂のMartial Artsが！』とEvil God (P)が強大な存在であるかのように、偽ったのだ」
「……あの時は、酷い棒読みだったけどね。Vanより棒読みだった」
朗々と語るBrabatieuだったが、Katiaがぽつりと漏らした通り、当時の彼の演技は酷いものだった。
「全くです。三流役者の見本のようでした。普段は、必要がなくても芝居がかった大声で話すというのに」
「きっと、意識するとダメなのだろう。年甲斐もなく緊張したか、それとも偽物と分かっていてもあの巨体を前にして動揺したか」
「Ralmeia！ Valdiria！ 貴-sama等、まるでそちら側のように――」
「おっと、次はSergio -donoが得意の雷撃を放つも効果を発揮せず、magicも効果が薄いと言うシーンですぞ」
「はいはい、今度は俺の番ね。『下がってな、爺-san！』と言った俺は槍を掲げて【雷撃】のmagicを唱えて放ったが、Evil God (P)の表面を僅かに焦がした程度で、Damageは無い。
俺はclicking tongueをして、『ダメだ。Martial Artsだけじゃなく、magicも弾く。こんな奴、どうしろって言うんだ？』と言ったのさ」
Brabatieuは、Vandalieu達の仲間のような雰囲気で映像を鑑賞している同僚、RalmeiaとValdiriaを怒鳴りつけようとするが、Sergioが説明を始めたため、途中で口を閉じて押し黙るしかなかった。
そんな腹心の部下達の-sama子を見ながら、Alcrem Dukeは呆然とした-sama子で、Vandalieu達を眺めていた。ただ、驚きながら。
別に、Vandalieuが映像を映しだしている事は驚愕に値しない。同じ事はmagicや、magic itemでも可能だからだ。
光や風のattributeを使った幻術で、術者がMemoryしている光景を映しだす事は難しくない。大きなtheaterでは、そうした演出を行うMageを従業員として雇っている。
それよりも難易度が高いが、時attribute magicで過去の出来事を映しだす事も可能だ。その場合は、音もある程度だが再生される。
過去の出来事をrecordする水晶玉等のmagic itemも、昔から作られている。
尤も、magicでここまで精巧に過去の出来事を映しだせるのは、余程のmagicの達人だけだろうし、再生できる映像の長さもManaを振り絞っても三十分に届かないだろう。
magic itemでも、recordする映像の時間が長ければ長い程材料費と水晶玉の大きさが跳ね上がるので、十数分が限度だと言われている。
だから、Vandalieuが行っている事は十分凄い事なのだが……Takkard・Alcrem DukeやBrabatieu、Sergioにとって、驚愕に値するのはそれが【Demon King Fragment】を使って行われているという事だ。
遥かな太古の時代、legendのChampion達と、彼等に率いられたHero達が振るうOrichalcumの武具か、そうでなければGodsが直接振るう武具でなければ対抗できなかった、Demon King GuduranisのBody。
そのfragmentはこのworldの人々にとって、宗教的な禁忌である以上に、危険物質である。
body partに一度Infestされれば、runawayして死ぬまで取り除く事が出来ず、周囲に甚大な被害を及ぼす。
fragmentを加工した【Demon KingのEquipment】も、壊れれば所有者や周囲の生物にInfestして、revivalしようと他のfragmentを探し求めながら、周囲を破壊する。
そんな恐ろしい【Demon King Fragment】が、映写機代わりに使われているのだ。驚愕するのも当然だろう。Talosheimでは【Demon King Fragment】の平和利用は日常茶飯事でも、Human社会では初めての事だ。
そもそも、【Demon King Fragment】をこんな形で利用すると言う発想自体、Human社会では生まれないだろう。精々、fragmentが作り出した物質……Zeezoreginが放った【Demon King's crystal】のcrystal塊等を加工して、武具やAlchemyの素材に使うのが限界だろう。
「何と言えばいいのやら……自分の中の常識が壊れていくのを感じる」
そう言いながらも、同時にVandalieu達は決して敵に回すまいとTakkard・Alcremは決意した。
VandalieuがBraga達、本物の『Face-Stripping Demon』の黒幕である事や、JulianaがやはりJuliana Alcremの生まれ変わりである事、そしてVidal Magic Empireの存在……ZeezoreginやCamouflage Humanの存在よりも恐ろしい真実を、Takkardは打ち明けられたが故の決意だった。
Alda Reconciliation Factionに転向してからまだ五年と経っていないのに、Vida's Factionへの転向。それにGhoulに人権を与えるべきであろうし、再建するBorgadon templeにはAldaではなく、Vidaのreliefを飾る事になるだろう。
Alcrem Duke 家に仕えるNoble達の内、幾らかからは反発があるだろう。他のDuke 家や、Elected King領のDolmad MarshallやTelkatanis Prime Ministerの反応は、想像したくもない。
そして当然だがAlda templeからは反発されるだろうし、Church of Vidaからも反対の声があがる可能性が高い。今のChurch of VidaのClergymanたちの殆どは、Alda Reconciliation Factionを歓迎しているのだから。
結果的にNoble達の中には謀反を狙う者が現れるかもしれないし、Elected King領では「Alcrem Dukeは乱心した」と見なされ、Assassinが送り込まれるかもしれない。
その危険性を考えても、Takkardの考えは変わらなかった。
(Nobleの謀反や凄腕のAssassinごとき、Demon King……Great Demon King Vandalieuを敵に回すriskと比べれば、大した事ではない！)
Vandalieuは、茶番劇に必要だからと全長百meter以上のGiant Golemを創りあげた。そのGolemをAlcremの街に向かわせるだけで、甚大な被害が出る。
高さ数十meterの城壁など、薄い板同然だ。magic的なBarrierも、圧倒的質量の前には意味をなさないだろう。
そしてcertainly、Alcrem Duke軍の全てをぶつけたとしても勝てないと言う、圧倒的戦力差がある。Giant Golemを作らなくても……いや、作らない方がVandalieuは強いのだ。
(certainly、都を救われた恩もある。彼は報酬も提示されていないのに、我々の街を守ってくれるほど善良な人物だ。我々が助けられた恩に真摯に応えれば、よりこの街に、Alcrem Duchyに好意を抱いてくれるはず。
ただ『Face-Stripping Demon』は止め、今後は彼等からの情報を頼りにKnight団で捜査する事にしてもらわなければならないが)
『Face-Stripping Demon』は、Evil God (P)の手下の仕業と言う事にしたので、いつまでも『Face-Stripping Demon』に暗躍されては困る。それに、Duke 家の威信に傷がつき、Guard隊やKnight団の信用も落ちてしまう。
そのため今後はVandalieu達からの情報提供を受け入れ、それを捜査に役立てるつもりだ。担当はRalmeiaとValdiriaが良いだろう。
……二人はすっかりVandalieuに心酔し、Valdiriaの場合はDarciaを女Kami-samaと呼んで憚らないが、Takkardは特に何か対処するつもりはなかった。
誰に憧れ、尊敬するのかは、個人の自由であるし、二人ともKnightとしてAlcrem Duke 家にLoyaltyを誓っている事に変わりはないようだ。
これが敵国であるAmid EmpireのEmperorや有名なKnight、Generalだった場合は一大事だが、これから友好関係を築こうとする相手なら、そう不都合はない。二人には今後、積極的にVidal Magic Empireとのpipe役になってもらおう。
(問題は領内のNobleだが、Moksi Earlは理解してくれるだろう。他のNobleには根回しをするとして……他のDukeや、Prime MinisterやMarshallの事は二の次で構わん！)
「さっきから何か考えているようですが、どうかしましたか？」
「はっ！？ い、いえ、何でも！」
そのVandalieuに話しかけられたTakkardは、驚いて飛び上がった。しかし、過度のstressに晒された彼の顔色は悪く、薄くなった髪は更に弱々しくなっている。
他人の胸の内をconjectureする目は節穴のVandalieuでも、彼の言葉を信じる事は出来なかった。
しかし、腹を一方的に割って色々と打ち明けたばかりだ。更に【Youth Transformation】で若返らせるのは、まだ早計だろう。
だが、Takkardの体調不良を見て見ぬふりをするのも具合が悪く感じる。それに、彼が今倒れてしまうと、事情を知らないDuke 家のSuccessorと改めて話し合わなければならない。
表沙汰に出来ないままでも、この協力関係が長期的に維持できる段階に進むまでは、TakkardにAlcrem Dukeでいて貰いたい。
「……これを」
考えた末に、Vandalieuは額に生やしたantennaで、懐に入れておいたCreamの入れ物を取り出した。
「こ、これは、塗り薬ですかな？」
「ええ、ＶCreamというVidal Magic Empireで流通している薬です。肌の調子を整え……頭皮に塗り込むと発毛と育毛に効果があります」
「っ！？」
発毛と育毛に効果がある。そうVandalieuが言った瞬間、それまで黒いantennaに引いていたTakkardの目はギラギラと輝き、反射的にＶCreamを受け取っていた。
こうしてVidal Magic Empire Emperor Vandalieuと、Alcrem Duke 家当主Takkardの関係は始まったのだった。
「Kühl、本物よりカッコイイ！」
『ブグルルル』
壁には、KühlがCamouflageした『Knight of the Crumbled Mountain』Gordiが、Evil God (P)役のGolemの攻撃を受け止め、「今だ！ 私ごと殺れ！」と叫び、盛大に散るところが映し出されていた。
茶番劇を行った次の日、Vandalieu達はSamのcarriageにあるJob change roomに向かっていた。理由は当然、昨日のZeezoreginとの戦いでlevelが上限の百までincreaseしたので、Job changeをするためである。
Job changeは、自分の進路に迷っている場合やJob change可能なJobが無い場合を除けば、できるだけ速く行うべきだとされている。
levelが百に到達したJobはもうlevelは上がらないし、Job changeして他のJobになっても、Jobの効果やskill補正は受け続ける事が出来るからだ。
しかし昨日は茶番劇でVandalieuも疲れていたし、その後も色々と忙しかった。それらを熟した後は予想以上に時間が過ぎていて、Job changeをする間もなく眠ってしまったのである。
「疲れているなら寝ても大丈夫よって言ったのに、paradeが終わるまでずっと起きているんだから」
「Camouflage Humanに邪Evil God (P)に、その後の茶番劇でのGolemの操作。Van -donoでもboneだったはずでござろうに」
「しかもその後も、映写機の術で映像を映し続けて……昨日は働きすぎだったな」
「kaa-sanやMyuze、皆の晴れ姿を見逃す訳にはいきませんし、映写機は思いついたらやりたくなってしまったのです」
茶番劇……Evil God (P)との戦いの後、街へ帰還しAlcrem城へ戻るまでの道は、勝利に熱狂した街の人々が道の両脇を固めた事で、ちょっとしたparadeとなった。
日が傾いていたのにLight-Attribute Magicでライトupされ、人々は『God of Mountains』Borgadonと共にEvil God (P)と戦い、街を守ったHero達をSmiling Faceと歓声で出迎えた。
DarciaやMyuze達からは休むよう勧められたが、Vandalieuは賞賛を受ける彼女達の姿を見たかったのだ。
実際疲れていたし、茶番劇で百meter以上の大きさのGiant Golemを創り上げ、操るのは想像していた以上にManaを消費したので、睡魔との戦いだったが。
『それほどまでにboneを折ってもらったとは、感謝の言葉もない。山々を犠牲にしたのにsealedし損ね、それどころか奴に利用されて暗躍を許した我のHonorary等、泥にまみれて沈むのが相応と言うのに』
そう、昨日の茶番劇の結果人々のreligionが煽られたお蔭で、魂のみのconditionから幾分マシになったBorgadonが感謝の意を表す。
「気にしないでください。真実を広めない方が、俺達にとっても都合が良かったのです。それに、都であるAlcremが大混乱に陥ったら、Moksiにもimpactは大きいでしょうし」
『Alcrem Five Knights』の一人が実はmonstersで、邪Evil God (P)の僕であるCamouflage Humanだった。しかも、その邪Evil God (P)が『Holy Wastelands』で信仰されているBorgadonの正体だった。
そんな事が明らかになったら、人々はpanicに陥っていただろう。心の支えを失い、隣人がCamouflage Humanなのではないかと疑心暗鬼に陥り、信じる神の正体が邪悪な神ではないかと不安に苛まれるだろう。そして、当然Duke 家の権威は失墜する。
そうなっても、Vandalieuにとって良い事はない。Darciaの布教活動の役には立つかもしれないが……人々がVida信仰に傾倒しすぎて、DarciaがAlcrem Duchyから動けなくなってもやや困る。
茶番劇によって捏造した嘘の方が、Vandalieu達には都合が良かったのである。
『だとしても、お礼を申し上げる。我など、Zeezoreginと一緒に喰ってしまったほうが、後腐れがなくて……』
「いや、そんな事はありませんよ」
「そうよ、Borgadon -san。力を失って弱気になるのは分かるけど、自棄にはならないで。これから頑張ってもらわないといけないのだから」
Borgadonは相当ナイーブなMental conditionにあるらしい。Job change roomの順番を待っている間、VandalieuとDarciaで励ますが、中々立ち直ってくれない。
「Vandalieu -sama -san！？ どう言う事ですか！？」
そうこうしていると、Job changeを終えたらしいMiriamが、roomの中から出てきて、Vandalieuに詰め寄った。
「どうかしました？ あと、友達なので俺の事は呼び捨て、若しくはVanと呼んでください。ヴァー-chanでも構いませんが」
「どうかしましたじゃありません！ 私のStatusにあなた's Divine Protectionが表示されているんですけど、どう言う事ですか！？ EmperorなだけじゃなくてKami-samaなんですか！？」
「落ち着いて、Miriam -san。うちの子が驚かせてごめんなさいね。でも、この子も意識してblessingsを渡している訳じゃないの。だから、前もってblessingsを渡す事を言えないのよ」
驚いて半ばpanic conditionのMiriamを、宥めるDarcia。そのお蔭か、彼女も落ち着きを取り戻してきた。
「そ、そうなんですか。なら、仕方ないですよね。じゃあ、今度からは……あれ？ 別に怒る事じゃないですよね？ 私、すごく失礼な事しちゃいました？」
我に返って青ざめるMiriamに、気にする事はないと、皆が頷きかける。
「まあ、昨日の内に説明するべきだったよね」
「驚くのも無理はない。でもblessingsは本当にblessingsだから、大丈夫だ。Curseとか、妙な効果は無い」
「だから、落ち着くでござる。では、このまま【Familiar Spirit Demonic Advent】についても説明しておくので、Van -donoは先にJob changeを済ませるでござるよ」
ちなみに、このしばらく後Arthur達がVandalieu’s Divine Protectionを得ている事に気がついて驚いていたので、Privel達から説明を受けたMiriamが、彼等に説明する事になったのだった。
「ありがとう。では、早速……」
Miriamの手から脱出したVandalieuは、Job change roomに入り込んだ。
《選択可能Job 【Vengeful Berserker】 【Hell King Mage】 【Fallen Musha】 【Insect Nin】 【Destruction Guider】 【Dungeon Master】 【Chaos Guider】 【Hollow King Mage】 【Eclipse Cursecaster】 【Demon Ruler】 【Creator】 【Pale Rider】 【Tartarus】 【Aramitama】 【Hell Battery Cannoneer】 【Magic Wand Creator】 【Soul Fighter】 【God Destroyer】 【Qliphoth】 【Hell Beast User】 【Spirit Tuner】 【Artisan: Transformation Equipment】 【Hollow Shadow Warrior】 【Balor】 【Abaddon】 【Demogorgon】 【Great Demon King】 【Soul Eater】 【God Eater】 【Nergal】 【Rakshasa King】 【Shaitan】 【Chiyou】 【Divine Spirit Mage】（ＮＥＷ！） 【Ouroboros】（ＮＥＷ！）》
意識に表示されるJob change可能Jobの一覧を確認したVandalieuは、【Divine Spirit Mage】と【Ouroboros】が増えている事に気がついた。
【Divine Spirit Mage】は、そのまま【Dead Spirit Mage】の上位Jobだろう。だが、【Ouroboros】は……なんだろうか？
「たしか、無限の象徴だった……もしかして、自分で自分の尾を食べている意Artisanが関係している？ Cannibalism skillを覚えたから」
Demon King Familiarは自分自身でもあるので、【Cannibalism】を使う場合は、自分で自分を食べていると言えるかもしれない。
「まあ、今回はどのJobにするかは決めてあります。【Great Demon King】を選択」
Demon Kingを超える【Great Demon King】Jobになれば、【Demon King Fragment】をより制御する事が出来るようになり、【Demon King's Muscles】でBodybuildingダーのようなBody美を再現できるのではないだろうか？
そう考えたVandalieuは誘惑に負け、【Great Demon King】Jobを選んでしまった。
《【Great Demon King】にJob changeしました！》
《【Monstrous Strength】、【Super Rapid Regeneration】、【Deadly Venom Secretion:(Fangs, Claws, Tongue)】、【Strengthened Attribute Values: Ruling】、【Surpass Limits: Fragments】、【Labyrinth Creation】、【Abyss】skillのlevelが上がりました！》
《【Demon King】が【Great Demon King】に、【Thread Refining】が【Magic Thread Refining】に、【Bloodwork】が【Bloodrule】に、【Surpass Limits: Fragments】が【Fragment Trascend Limits】にAwakeningしました！》
「……色々Awakeningしてlevelが上がりましたが、流石にいきなりmaxedはしませんでしたね。ではskillの検証は後にして、まずは【muscle】を」
VandalieuはLeft Armを上げて、そのまま【Demon King's Muscles】をActivateさせる。脳裏には、彼が理想とする丸太のような腕を思い浮かべる。
すると、何かが軋む鈍い音を立てながら、腕が裂けた。skinの下からmuscle繊維が飛び出して腕を包み肥大していく。
「……たしかに太くて長くなりましたが、これはちょっと違うと思う」
異常発達したmuscleによって、伸びて太く肥大した腕を見たVandalieuは、その歪さに溜め息を吐いた。
見るからにPowerは在りそうだが、見た目が美しくない。
そう思っていると、再び腕が裂け、muscle繊維が枝分かれしてそれぞれ纏まり、Vandalieuが思い浮かべた理想の腕に変化した。
「……確かに思い浮かべた通りですが、何故tentacleに成るのでしょうか？」
六本のBodybuildingダーの腕型のtentacleに変化した腕を、Vandalieuは半眼になって眺めている。
「やはり、another worldの存在であるDemon King's Musclesは、HumanのBodybuildingダーのような形状にはならないのかもしれませんね。そもそも、Guduranisが哺乳類だったのかさえ疑問ですからね」
そうVandalieuが諦めたのと同時に、《level上限に達しました！》と脳内アナウンスが流れる。
結局、【Demon King】と同じように、すぐ百levelに到達したようだ。
「fragmentも【Demon King】になった時よりも増えていますからね……次のJobは……【Vengeful Berserker】を選択」
次は、【Vengeful Berserker】を選択した。【Scream】skillと関係が深そうなJobなので、昨日はサイレントになってしまった映画に音声も付けられるようになるのではないかと思ったが……特に変化はなかった。
「まあ、ダメだったら【Demon KingのVocal Cords】とか、そう言ったfragmentに期待しましょう」
Vandalieuはそう言うと、Job change roomを出た。
今日からEvil God (P)がsealedされているか、Evil God (P)が残した事になっているcrystalについてMage guildや各templeの専門家が調査する予定になっており、Vandalieu達はその間にAlcrem Dukeと改めて会談し、今後の交渉……秘密裏に国交を結ぶ上での取り決めについての話し合いを行う。
更に数日後に亡きGordiと彼の一族の葬儀や、今回の論功行賞、新しいBorgadon templeの建設事業の発表などいくつかの行事が在り、Vandalieu達の滞在は十日程伸びる事になったのだった。
――――――――――――――――――――――――――
・Name: Vandalieu Zakkart
・Race: Dhampir(Mother: Goddess)
・Age: １１age
・Title: 【Ghoul Emperor】 【Eclipse Emperor】 【Guardian of the Cultivation Villages】 【Vida's Miko】 【Scaled Emperor】 【Tentacle Emperor】 【Champion】 【Demon King】 【Oni Emperor】 【Trial Conqueror】 【Transgressor】 【Black Blood Emperor】 【Dragon God Emperor】 【King of the Stalls】 【Genius Tamer】 【True Ruler of the Red-Light District】 【Patron Saint of Transforming Equipment】
・Job: Vengeful Berserker
・Level: ０
・Job History: Death-Attribute Mage、Golem Transmuter、Undead Tamer、Soul Breaker、Venom Fist User、Insect User、Tree Caster、Demon Guider、Archenemy、Zombie Maker、Golem Creator、Corpse Demon Commander、Demon King User、Nether Guider、Labyrinth Creator、Creation Guider、Hell Healer、Disease Demon、Magic Cannoneer、Spirit Warrior、Fragment Bestower、Dream Guider、Demon King、Demiurge、Whip Tongue Calamity、Divine Enemy、Dead Spirit Mage、String User、Great Demon King
・Ability Values
Vitality: ５７５,６９１ (２０２,３３１ＵＰ！)
Mana: ８,５１４,７４１,１７２＋(７,６６３,２６７,０５４) (合計１,９７３,３９４,６０４ＵＰ！)
Strength: ５８,８８２ (１５,５３１ＵＰ！)
Agility ：５２,７５１ (１３,２２５ＵＰ！)
Endurance ：６２,４８０ (２０,４３３ＵＰ！)
Intelligence ：６７,４９３ (１１,０９５ＵＰ！)
・Passive skills
Monstrous Strength：６Ｌｖ(ＵＰ！)
Super Rapid Regeneration：３Ｌｖ(ＵＰ！)
Hell King Magic：８Ｌｖ(ＵＰ！)
Status Effect Immunity
Magic Resistance：９Ｌｖ
Dark Vision
冥魔創夢道Enticement：９Ｌｖ
Chant Revocation：９Ｌｖ
Guidance：冥魔創夢道：９Ｌｖ
Constant Mana Recovery：２Ｌｖ(ＵＰ！)
Mass Strengthen Adherents：３Ｌｖ(ＵＰ！)
Deadly Venom Secretion:(Fangs, Claws, Tongue)：４Ｌｖ(ＵＰ！)
Enhanced Agility：９Ｌｖ
Body Expansion (Tongue)：１０Ｌｖ
Strengthened Attack Power Unarmed: small(Strengthened Attack Power while Unarmed awakened into！)
Enhanced Body Part (Hair, Claws, Tongue, Fangs)：１０Ｌｖ
Magic Thread Refining：１Ｌｖ(Thread Refining awakened into！)
Mana Enlargement：９Ｌｖ
Mana Recovery Rate Increase：９Ｌｖ
Strengthened Attack Power while activating a Magic Cannon: Max(ＵＰ！)
Augmented Vitality：２Ｌｖ
Strengthened Attribute Values: Ruling：６Ｌｖ(ＵＰ！)
Strengthened Attribute Values: Target of Faith：３Ｌｖ(ＵＰ！)
Strengthened Attribute Values: Vidal Empire：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)
Self-Regeneration: Cannibalism：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)
Augmented Attribute Values: Cannibalism：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)
Strengthened Attack Power Materialized Soul : Small(ＮＥＷ！)
・Active skills
Bloodrule：１Ｌｖ(Bloodwork awakened into！)
-Transcend Limits-：８Ｌｖ(ＵＰ！)
Golem Creation：７Ｌｖ(ＵＰ！)
Hollow King Magic：６Ｌｖ(ＵＰ！)
Precise Mana Control：２Ｌｖ(ＵＰ！)
Cooking：８Ｌｖ
Alchemy：１０Ｌｖ
Soul Breaking Arts：５Ｌｖ(ＵＰ！)
Simultaneous Multi-cast：４Ｌｖ(ＵＰ！)
Surgery：８Ｌｖ
Realization：４Ｌｖ
Coordination：１０Ｌｖ
Super High-speed Thought Processing：６Ｌｖ
Commanding：１０Ｌｖ
Thread-reeling：８Ｌｖ(ＵＰ！)
Throwing Technique：１０Ｌｖ
Scream：７Ｌｖ
Divine Spirit Magic：２Ｌｖ(ＵＰ！)
Demon King Artillery Technique：４Ｌｖ(ＵＰ！)
Armor Technique：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
Shield Technique：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
Group Shadow Binding Technique：７Ｌｖ
Fragment Trascend Limits：１Ｌｖ(Surpass Limits: Fragments awakened into！)
Spirit Tuning：１Ｌｖ
Whip Technique：３Ｌｖ
Spirit Form Transformation： Thunder
Staff Technique：２Ｌｖ(ＵＰ！)
High-Speed Flight：１Ｌｖ
・Unique skill
God Devourer：８Ｌｖ(ＵＰ！)
Soul of Multiple Different Appearances(Deformed Soul awakened into！)
Mind Encroachment：９Ｌｖ
Labyrinth Creation：５Ｌｖ(ＵＰ！)
Great Demon King(Demon King awakened into！)
Abyss：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
Divine Enemy
Soul Devour：９Ｌｖ(ＵＰ！)
Vida’s Divine Protection
Gods of Earth's Divine Protection
Group Thought Processing：７Ｌｖ(ＵＰ！)
Zantark’s Divine Protection
Group Manipulation：７Ｌｖ
Soul Form：４Ｌｖ
Demon King's Demon Eye
God of Origin’s Divine Protection
Ricklent’s Divine Protection
Zuruwarn’s Divine Protection
Perfect Recording
Surpass Limits Soul：１Ｌｖ
Mutagenesis
Demon King's Body(【Demon King's crystal】、【sweat gland】、【muscle】、【cnidocyte】が合流！)
Demi-God
・Curse
Experience gained in previous life not carried over
Cannot learn existing jobs
Unable to gain experience independently
○Job解説：String User
自らがRefiningした糸を扱う事に長けたJob。Sewingや機織り、特殊な糸を使っての戦闘等、弦楽器の演奏など、-sama々な補正を得る事が出来る。
糸をRefiningする事が可能で、death attributeの適性を持つ者がJob changeする事が出来る。
○Job解説：Great Demon King
【Demon King】skillと【Demon King Fragment】を所有し、【Demon King】Jobを経た者が就く事が出来るJob。
基本的には【Demon King】と同じだが、全体的に【Demon King】よりも生物の変異やmonstersやDungeonのCreation等、Demon Kingらしい事に補正がかかる。