《【High-Speed Flight】skillを獲得しました!》
magicやmagic itemを使わなければFlightする事が出来ないraceは、【High-Speed Flight】skillを習得する事が出来ない。
つまりRyuujinやHarpy等翼を持つraceか、Vampireのように飛ぶことが出来るrace以外は習得できないskillなのである。
そのskillをVandalieuは【Demon King Fragment】とDemon King Familiarによって、獲得した。それだけ、推定Rank11程のFlying Krakenとの戦いは激しかった。
BorkusやBone Man、MikhailなどRankではVandalieu側が上だが、Flying Kraken達は数が多い上に【Physical Resistance】skillを持ち、素のconditionのVitalityも高い。
しかし、DarciaやBorkusが接近戦を挑み、Bone ManやMikhailが中距離から、そしてPrivelやJeenaがrearguardから援護する事で順当に倒していった。
その戦いが終わり、残りのFlying Krakenが逃げ散った後。
闇をそのまま練る事が出来たら、こうなるのではないか。そんなねっとりとした物質を使って、VandalieuはCuatroの甲板で、ちゃちゃっとPastaを作っていた。
【High-Speed Flight】skillを手に入れたとか、AClass Dungeonならボスとして出現した場合大惨事を引き起こしていただろう強敵の群れを倒して手に入れたExperience Pointで、【Dead Spirit Mage】のlevelが100に到達したとか、そう言った事よりも、確かめなければならない事があるのだ。
『もうすっかり朝ですけど、潜水しなくていいんですかい?』
今までは人目を避けるため、Cuatroは空を飛ぶのはnightだけで、昼は海面から見えない水深二百meter以下の深海を航海していた。
「人目はもう無いでしょうから、今日はいいでしょう。深海でまたKrakenと遭遇しても面倒ですし。目的地が近づいたら、また潜ってもらう事になりますが」
『nightに船shadowを見なくなって、何日も経つからな。この辺りには、俺達以外には誰も居ないんじゃないか?』
「普通の船がもし迷い込んでも、あのFlying Krakenの群れに沈められてしまってこの辺りには辿りつけないだろうから、大丈夫だと思うわ」
『では、そう言う事で。お前達、今日から暫くはmidairと海上のみの航行となる! 甲板での作業を続けろ!』
『ink sacsは破かないよう、丁寧に扱え! 手先の器用さに自信のない奴は、tentacleの処理に回れ!』
オーナーであるVandalieuとBorkusやDarciaの意見に従い、『Four Captains of the Dead Sea』達が船員Undeadに指示を飛ばして、小ぶりなFlying KrakenのDismantling作業を続ける。
Cuatroには、Vandalieu達がPure-breed Vampire Birkyneの拠点で発見したitemボックス。無限に物品を収納する事が可能で内部は時間の流れが止まっているので長期保存が可能と言う、下手なOrichalcum製の武具よりもずっと希少で高価なmagic itemがある。なので、今急いでKrakenをDismantlingする必要はない。
ないのだが、VandalieuがKrakenの墨や、食材としての味が気になるので一匹だけ処理する事にしたのだ。……各部位を少しずつ切り取る方法もあるが、どうせそのうちするのだから、ついでに作業に慣れておきたいと言う建前もある。
『深海の悪魔、Krakenもこうなっちまったらただの獲物だぜ!』
『ヒャッハー! ボスの手下になれてラッキーだぜぇ! こうして自分の仇討が出来るんだからよぉ!』
船員Undead達の何割かの本音は、生前自分達の船が沈んだ原因になったKrakenに対する仕返しがしたかったからのようだ。
それをKrakenによる襲撃以外の理由で死んだ船員達が、生温かいまなざしで見守ったり、『あまりはしゃぐなよ』と肩を叩いて諌めたりしている。
『お~、船shadowは見えないけど遠くでKrakenが飛んでるよ』
「大きな鳥のmonstersを狙っているみたいだね。もしかしたら、Cuatroを狙ったのも獲物と間違えたからかも」
周囲を警戒しながらも、どこかほのぼのとした-sama子で話すJeenaとPrivel。二人の鼻腔を、appetiteを刺激する香りがくすぐる。
「Squidスミ……もとい、Flying KrakenスミのPastaが出来ましたよー」
そして朝食兼試食用のPastaが出来上がった。スミに含まれる毒だけを【Disinfect】のmagicで消し、滑らかなsauceに仕上げた一品である。
見た目は真っ黒でとても美味しそうには見えないが、既にDungeonで手に入るSquidのmonstersから取れるSquidスミを使ったCookingを知っている面々は、特に抵抗感なく皿を受け取って行く。
『Humanの国じゃあ、Fishing師かadventurerか酔狂な金持ちぐらいしか食えないし、食わない墨Cooking。まさか、それを死んでから……しかも、Krakenのスミを使ったCookingを食べられるとは。Undeadになって良かった!』
『Merfolk nationだと名物Cookingに使われているし、Demon continentでも普通に食べられているみたいだけどね』
「やっぱり鮮度や環境で食文化も変わりますね。それはともかく、冷めないうちにどうぞ」
「そうね、いただきます!」
Flying Krakenの墨は、毒さえ消せば旨味を大量に含んだ素晴らしい食材だった。それを活かして作ったsauceはtongue触りも滑らかで、濃厚な味わいでPastaによく絡む。
『うめぇ! 相変わらず坊主の作る飯はうめぇ! それともFlying Krakenのスミを使ってるからか!?』
『いや、違う。同じ重さの純金よりも高価と謳われる、Krakenの墨で作るsauce。私は生前一度だけ味わったが、その時よりも美味く感じる。そのCookingはPastaではなく、soupだったが』
LambdaではKrakenの墨は貴重なAlchemyの素材なのだが、生前AClass adventurerでSClass昇格も確実視されていたMikhailは口にした事があったようだ。
Royal Nobilityはその富と権勢を周囲に誇示するため、高価で珍しい食材を使ったご馳走をpartyなどで振る舞う事が多い。そうした催しに参加した経験があるのだろう。
「鮮度が良いからでしょうか? これは狩りたてのスミを使いましたし……Mikhailが食べたのは普通のKrakenのスミでしょうから、こちらの方が素材としても上等なのかもしれません」
『いえ、あの時味わったスミには強い苦みがありました。恐らく、毒を解毒するために行った処理が原因でしょう。
このPastaにはそれがない。陛下の【Disinfect】が毒を完全に消し、それ以外には何のimpactも残さなかったから、その分味が良くなったのかと』
MikhailのconjectureにVandalieu達は、なるほど、と頷いた。
『ただ、Alchemyの素材としての価値にはスミの毒も含まれているから、食材にしない分のスミは【Disinfect】しない方がいいと思うよ』
『まあ、Dismantlingした一匹分のink sacsで、大樽十個分の墨が採れましたし、当分はこれで十分ですな。
それで主よ、確認ですがKrakenのスミは食材としてどうです?』
「十分すぎる程通用します。『Earth』のSquidスミよりも美味しい……のかもしれません」
Vandalieuは『Earth』や『Origin』でSquidスミを口にした経験はなかった。以前Zuruwarnに連れられて、魂のみのconditionで『Earth』に戻った時も、特別興味があった訳ではないので殊更調べようとは思わなかった。
しかし、以前見たtelevision番組で、Squidのスミは天敵に自分だと誤認させるために使うため、underwaterですぐに広がらないようねっとりしている。それに対してoctopusはスミを煙幕として使うため、サラサラしていてunderwaterにすぐ広まってしまうと、解説していたとMemoryしていた。
そのため食材として使うには、octopusよりSquidのスミが優れているのだとも。
しかし、そのVandalieuの認識に『Four Captains of the Dead Sea』の一人、元海賊船の船長だった男が異を唱えた。
『Squidスミよりもって、octopusのスミと比べてはどうなんです?』
「octopusのスミですか?」
『ええ、俺は生きていた頃、Kraken程じゃないがデカいoctopusを仕留めましてね、そのスミでCookingを作らせたら、美味いのなんのって。Squidのスミよりも美味くて、驚いたもんでさぁ。……まあ、このPasta程じゃなかったですがね』
『おい、だったら『Earth』のoctopusのスミより美味いのではないのか?』
『それもそうか』
同僚からそう言われ、元海賊船の船長はカタカタとboneを鳴らして笑うと、食事を再開しようとした。
「Squidよりoctopusのスミの方が美味しいとは、初耳です」
「そうなの? じゃあ、『Earth』とこのworldのSquidやoctopusは、スミの美味しさに違いがあるのかもしれないわね」
「kaa-sanの言う通り、worldが違うからかもしれないけれど……俺も『Earth』のSquidスミCookingを口にした経験はないし、以前『Earth』に魂だけのconditionで行った時は、Squidやoctopusのスミに関しては興味がなかったので聞きませんでしたからね。
俺が知らないだけだった可能性もあります」
後日、LegionやKanako達にSquidやoctopusのスミについて尋ねてみると、元Idolで『Origin』ではグルメ番組に出た事もあるKanakoが覚えていた。
『Origin』の場合、Squidとoctopus、それぞれのスミは、octopusスミの方が含まれる旨味成分が多く美味であると。ただ、octopusスミは取れる量が少ないため、Squidスミに比べると高価になるため、一般にはSquidスミの方が流通しているらしい。
『Earth』でどうなのかは、Kanako達にとって既に三十年以上昔の事なので覚えていないそうだが、maybe同じだろう。
どうやら、VandalieuのMemory違いだったらしい。【Perfect Recording】skillを獲得した彼だが、獲得する前のMemoryは完全とはいかないのだった。
「へー、ボクも知らなかったよ」
『そのlower bodyなのに、知らないの!?』
思わず呟いたPrivelに、Zandiaが驚きの声をあげる。
「Scyllaに自分達の墨を食べる文化はないよ! -kun達だって、自分の流した汗を集めてCookingに使う事はないでしょ?」
どうやらScylla達にとって、自身が分泌するスミは人が流す汗や涙と似たような認識らしい。事実、Scyllaにとっては体液の一つではある。
「なるほど。まあ、スミの事は後で調べるとして……それよりもTransformation Equipmentの使い心地はどうでしたか? LioenとTalosのArtifactは、完成品一号と二号なので、感想を聞かせてください」
『Evil God of dark seas』Gyubarzoのboneから削り出して作った杖に、対抗意識とjealousyを燃やしたVida's FactionのGodsの発案で、Vandalieuが製作する事になったTransformation EquipmentのArtifact。
それらはTareaにも手伝ってもらって製作を進めているが、中々進展していなかった。
「初めてTransformして使い心地は良かったんだけど、なんだか微妙な違和感がある感じかな? LioenのFamiliar SpiritかSpirit Cloneと、ボクは相性が良くないのかも」
Privelは少し考えた後に、そう感想を述べた。彼女もEquipmentに宿っているFamiliar Spiritと会話が出来る訳ではないが、お互いに「何故この組み合わせ?」と思っているのが、感覚で分かってしまいそれが違和感になっているようだ。
「なるほど。じゃあ、LioenのFamiliar Spiritは他の器に入ってもらって、PrivelのEquipmentには他のFamiliar Spiritに合うよう調整し直しましょう」
「へぇ、そう言う事が出来るんだ」
「出来るのです。具体的にはTransformした時の意Artisanを変えるとか、そう言う作業になります。凄いでしょう?」
「うんうん、すごいすごい」
『陛下-kun、私の方は違和感なかったよ! 上半身だけだったけど、【Familiar Spirit Advent】を使っているような感覚だったよ』
一方、JeenaとTalosのTransformation Equipmentの相性は良かったようだ。
『lower bodyは陛下-kunが見ていてくれたしね』
「見ていただけで、何もしていませんが」
「むぅ。足の本数はボクの方が上だけど、流石に分離は出来ないからなぁ」
奇妙な対抗意識を燃やすPrivelを応援するように、遠くでFlying Krakenが飛びあがり、着水する音が響いたのだった。
ちなみに、Job changeはCuatroの船室の一つを改装して作ったroomで行い、【String User】になった。新しく手に入れた【Demon Kingのsilk gland】をより活かせるようになるのではないかと、期待しての選択である。
《【Thread Refining】、【Thread-reeling】のlevelが上がりました!》
使者から告げられたAlcrem Dukeとの非公式なお茶会を明日に控えたVandalieu一行は、のんびりとAlcrem観光を楽しんでいる……ように他者には見えただろう。
実際、Slave商人が軒を連ねる一画をうろついたり、昨night決闘した『Alcrem Pentagram Stalls』の店で買い食いをしたり、Church of Vidaを訪ねたり、行楽を楽しんでいる面もあった。
「この町のSlaveは活き活きしていて、俺に誘われるような者は居ないようですね。少なくとも、表通りでは」
ただ、行楽以外の意味もあったが。
Slaveに堕ち、人生にdespairしている者はVandalieuの姿を見ただけでEnticementされ、導かれる場合が多々ある。そうした者はいないかとSlave商の店をざっと見て回ったのだが、そうした者はいなかった。
「皆、目をギラギラさせて自分を売り込んでいたな。……逆に、拙者達からbluntに目を逸らすSlaveも少なくなかったように思うが。
あの違いは何なのだろう?」
Slave制度が存在しないBoundary Mountain Range内部の国々出身のGizaniaが、Slave達の態度の違いに首を傾げる。それに答えたのはKatiaだった。
「maybe、借金Slaveと普通のSlave……その中でも高Class Slaveの違いだと思う。借金Slaveは、働いて借金を返せば自由の身になれるから、一刻も早く買われたがるSlaveが多いのよ」
借金Slaveは、一般的なSlaveのimageと異なり、masterもそれなりの扱いをしなければならないし、命を奪えば殺人の罪で捕まってしまう。
だが借金を返さないといつまでも自由に成れず、あまりに売れないと鉱山等過酷なBody労働をさせなければならず、危険の割に稼ぎも悪い現場に送られてしまう。
そのため、いち早く売れようと、彼らはVandalieu達に必死でappealしていたのだろう。
「凄かったよねー、Body労働なら任せてくださいって。Enticementするどころか、Van -kunがEnticementされかけるし」
「Privel、あんないいBodyを見せられては、仕方ありませんよ」
ムッチムチではなく、ムッキムキのmacho達がポーズを決めながら、「買ってくれ!」とappealしているのを見る度に、フラフラと近寄ろうとするVandalieuを、PrivelのtentacleやGizaniaのArthropod Legsが掴んで止めていたのだった。
『借金を返したら解放しなければならない上に、導けるか分からないSlaveを買うのはデmeritしかありませんと、何度申しても聞いていただけないとは……!』
『仕方ありません。陛下はmuscleにweakのですもの』
『……分からん。それほど欲しいのならば、購入後洗脳してVampireにしてしまえば良いだろうに。そうすれば、Guidanceも確実に成功するし、万が一失敗してもVandalieu -samaの庇護下から離れる事は不可能になる筈だ。
だと言うのに、何故聞いていただけないのか』
姿を消したままのChipurasが嘆き、Princess Leviaが諦め、Darockが自分の凄まじく物騒な提案の何処に問題があるのかと、悩んでいる。
「なるほど。それは分かったのでござるが、目を逸らした方の後宮Slaveとは……Van -donoと某達を見て、需要は無いと思ったのでござるかな?」
「……maybe勘違いしているわね。後宮じゃなくて、高Class。高価なSlaveって意味よ。大きなChamber of Commerceを経営する商人や、Noble、成功したadventurer向けのSlaveよ」
見目が良いだけではなく、話術に長けていたり、歌やdanceが得意だったり、大金を払ってでも欲しいと思わせるようなaptitudeや特技を持ち、訓練を受けているSlaveである。
「あるKnightは、武功への褒賞として与えられた高Class Slaveを妻として娶った。と言う話もあるそうです。
俺達が高Class Slaveを買うような身分と経済力の持ち主には、見えなかったのでしょう」
「なるほど。あの者達と違って導けなかったのも、道理でござるな」
Myuzeがぼかして言った「あの者達」とは、Vandalieuが犯罪organizationを乗っ取った際に助けたり、Braga達が『Face-Stripping Demon』として活躍している最中に保護したりした、Slaveや囚われていた者達の事だ。
攫われて無理矢理Slaveとされ、虐待や凌辱、過酷な労働を強いられていたSlave達は、Vandalieuを直接目にしただけで……中にはGoblin通信機越しの声を聞いただけで導かれた者もいた。
そんなSlave達も、今は【Teleportation】によってTalosheimに運ばれ、body partと心を休めている。
「中々思ったようにはいかないな」
「俺を見ただけでimpactを受ける人がいないのは、良い事ではあります。生を諦めている人がいないという事ですし」
Slum街を虱潰しにして探せば、そうした者も何人かいるかもしれないが、そこまでする時間もない。
「それで、周囲の人たちはどんな-sama子ですか?」
『はっ! 昨nightよりも多くのSpyと思われる者達が、昨nightよりも遠巻きに潜んでいる模-sama! 始末しますか?』
「しません」
『昨日見逃したRalmeiaが、何か話したんだ! どうする!? 生かしておきますか!?』
「しませ……します、します、生かします」
Darockとは逆に、「Spy達を生かしておきますか?」と尋ねたBellquertの言葉に首を横に振りかけたVandalieuは、慌てて言い直した。
『ああああああっ! もう少しだったのにぃぃぃ!』
『同attributeのGhostを増やすのは、他の機会にして。ところでAdventurer’s Guildはもういいの? すぐ出てきちゃったけど』
「ええ、顔を出しただけですから。Adventurer's School校に関する話を聞く代わりに、冊子を貰えましたし」
Vandalieu達が訊ねたAdventurer’s Guildでの対応は、非常に簡素で短かった。建物に入り、受付Counterに辿りつく前にguild職員がやって来て、複数の冊子や書類を差し出されたのだ。
その中には、Vandalieuが聞きたかったAdventurer's School校に関して書かれた物もあった。内容は……端的に言うと、我々では扱いきれないので、Orbaum Elective Kingdomの中心、Elected King領のguildにあるAdventurer's School校に行ってはどうかと言う提案と、推薦状であった。
十中八九、RalmeiaがDukeにもたらした情報が原因だろう。……残りの一、Vandalieu達の普段の素行やこれまでの行いが原因である可能性も、否定できないが。
guildが抱える上位のadventurerにVida's New Racesを嫌う者が複数存在し、彼等とtroubleを起こす事を嫌ったとか。
「何にしても、Alcrem Dukeが俺達の事をどう考えたのかに依るのでしょうが。少なくとも、抱え込みたいとは思っていないようですけど」
「寧ろ、適度な距離を保ちたいと言う感じでござるな。Spy達の数と距離も、某らに対する警戒心の表れでござろう」
「まあ、それはともかく……ふしゅるるるぅっ」
Vandalieuは素早く自身の偽物を、吐き出した糸で編み上げる。それをGizaniaが抱きかかえるようにして持つと、space attributeのGhost達の【短距離Teleportation】で、路地裏に一人移動して駆けて行く。
Spy達はそれに気がつかず、Vandalieuそっくりな縫いぐるみを抱えたGizania達を追いかけて行った。
誰にも尾行されていない事を確認して、VandalieuはBragaが仮のhideoutとして使っていた裏路地にある廃屋に向かった。
そして、待つ事暫し。見覚えのある大男が、三人の仲間を連れて廃屋に入って来た。
「改めてご挨拶を。私の名はArthur。こちらは私のImoutoのKarinia、そして心友であるBolzofoyとMiriamです」
「あ、あの……」
「こちらこそ。俺はVandalieu Zakkart。Arthur -sanにKarinia -san、そして二人の心友のBolzofoy -sanにMiriam -sanですね? よろしくお願いします」
「あぁぁぁぁぁ……」
昨日、Food Stallで交わした待ち合わせに指定した場所で、挨拶を交わす二人。何故かMiriamと言うShoujoが、助けを求めるように呻いているが、どうしたのだろうかとVandalieuは思った。
しかし、心友であるはずのArthur達が特に反応していないので、特に気にしないことにした。
「それで、俺に用があるという事ですが、どのようなご用件でしょうか?」
「はい。あなたにご足労を願ったのは他でもありません。我等三人にblessingsを賜った神からのOracleによるものです。後は、Godsが自ら話すと。
後、昨日の串焼きとても美味しかったです」
「それは何よりです。それはともかく……Godsが、ですか?」
そう聞き返した時には、Vandalieuの意識はBodyから離れていた。切り離された訳ではなく、Demon King FamiliarのようにBodyも動かす事が出来るから、ただ魂とBodyを離されたという感じだ。
そして招かれたDivine Realmは、しとしとと雨が降る、暗い森。そしてVandalieuを待ち受けていたのは、俯いている黒い髪を長く伸ばしたGoddessと、凹凸の大きい体つきをしているが何処か暗い雰囲気のGoddess、そしてGoddessか男神か判別できない神の三柱だった。
『ようこそおいで下さいました。……我は、『Goddess of Rain Clouds』Bacias。まずは、勝手に招いた事をお詫びします』
『我は、『Goddess of the Dark Nights』Zelzeria。我々はFitunと同じくAlda派の若き神』
『『God of Shadows』Hamul。attributeも、我とZelzeriaが光、Baciasが風。故に汝との接触には慎重を期さなければならなかった。ご理解いただきたい』
Alda派のGodsだと聞いてVandalieuは反射的に緊張したが、すぐにそれを解いた。Arthur達が姿を現した時から今までずっと【Danger Sense: Death】に反応が無く、更に三柱のGodsからKilling Intentや敵意を感じないからだ。
寧ろ、友好的な……と言うか、Gufadgarnが自分に向けるemotionsと似ているものを感じる。
『この度……我々のVida's Factionへの転向を認め、橋渡しをお願いしたく、お招きしました』
そして、Baciasの言葉は、Talosheimの建造物の屋根に描いた【Mind Encroachment】skillの効果を込めた絵が、Godsにまでimpactを与えていた事を知らなかったVandalieuにとって、驚愕に値するものだった。
《【冥魔創夢道Enticement】、【Guidance:冥魔創夢道】のlevelが上がりました!》
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・Name: Vandalieu Zakkart
・Race: Dhampir(Mother: Goddess)
・Age: 11age
・Title: 【Ghoul Emperor】 【Eclipse Emperor】 【Guardian of the Cultivation Villages】 【Vida's Miko】 【Scaled Emperor】 【Tentacle Emperor】 【Champion】 【Demon King】 【Oni Emperor】 【Trial Conqueror】 【Transgressor】 【Black Blood Emperor】 【Dragon God Emperor】 【King of the Stalls】 【Genius Tamer】 【True Ruler of the Red-Light District】 【Patron Saint of Transforming Equipment】(NEW!)
・Job: String User
・Level: 0
・Job History: Death-Attribute Mage、Golem Transmuter、Undead Tamer、Soul Breaker、Venom Fist User、Insect User、Tree Caster、Demon Guider、Archenemy、Zombie Maker、Golem Creator、Corpse Demon Commander、Demon King User、Nether Guider、Labyrinth Creator、Creation Guider、Hell Healer、Disease Demon、Magic Cannoneer、Spirit Warrior、Fragment Bestower、Dream Guider、Demon King、Demiurge、Whip Tongue Calamity、Divine Enemy、Dead Spirit Mage
・Ability Values
Vitality: 373,162 (5,514UP!)
Mana: 7,440,347,696+(6,696,312,926) (合計474,552,696UP!)
Strength: 43,351 (535UP!)
Agility :39,536 (583UP!)
Endurance :47,047 (694UP!)
Intelligence :56,398 (1,904UP!)
・Passive skills
Monstrous Strength:4Lv
Super Rapid Regeneration:1Lv
Hell King Magic:7Lv
Status Effect Immunity
Magic Resistance:9Lv
Dark Vision
冥魔創夢道Enticement:9Lv(UP!)
Chant Revocation:9Lv
Guidance:冥魔創夢道:9Lv(UP!)
Constant Mana Recovery:1Lv
Mass Strengthen Adherents:2Lv
Deadly Venom Secretion:(Fangs, Claws, Tongue):3Lv
Enhanced Agility:9Lv
Body Expansion (Tongue):10Lv
Increased Attack Power while Unarmed: Very large
Enhanced Body Part (Hair, Claws, Tongue, Fangs):10Lv
Thread Refining:8Lv(UP!)
Mana Enlargement:9Lv
Mana Recovery Rate Increase:9Lv
Strengthened Attack Power while activating a Magic Cannon : Large
Augmented Vitality:2Lv
Strengthened Attribute Values: Ruling:5Lv(UP!)
Strengthened Attribute Values: Target of Faith:3Lv(UP!)
Strengthened Attribute Values: Vidal Empire:1Lv(NEW!)
・Active skills
Bloodwork:10Lv
-Transcend Limits-:7Lv
Golem Creation:6Lv
Hollow King Magic:5Lv
Precise Mana Control:1Lv
Cooking:8Lv
Alchemy:10Lv
Soul Breaking Arts:4Lv
Simultaneous Multi-cast:3Lv
Surgery:8Lv
Realization:4Lv
Coordination:10Lv
Super High-speed Thought Processing:6Lv
Commanding:10Lv
Thread-reeling:7Lv(UP!)
Throwing Technique:10Lv
Scream:7Lv
Divine Spirit Magic:1Lv
Demon King Artillery Technique:3Lv
Armor Technique:9Lv
Shield Technique:9Lv
Group Shadow Binding Technique:7Lv
Surpass Limits: Fragments:9Lv
Spirit Tuning:1Lv
Whip Technique:3Lv
Spirit Form Transformation: Thunder
Staff Technique:1Lv
High-Speed Flight:1Lv(NEW!)
・Unique skill
God Devourer:7Lv
Deformed Soul
Mind Encroachment:9Lv
Labyrinth Creation:4Lv
Demon King:8Lv(UP!)
Abyss:8Lv
Divine Enemy
Soul Devour:8Lv
Vida’s Divine Protection
Gods of Earth's Divine Protection
Group Thought Processing:6Lv
Zantark’s Divine Protection
Group Manipulation:7Lv
Soul Form:4Lv
Demon King's Demon Eye
God of Origin’s Divine Protection
Ricklent’s Divine Protection
Zuruwarn’s Divine Protection
Perfect Recording
Surpass Limits Soul:1Lv
Mutagenesis
Demon King's Body(Demon Kingのfallopian tubes、Demon Kingのsilk glandが合流!)
Demi-God
・Curse
Experience gained in previous life not carried over
Cannot learn existing jobs
Unable to gain experience independently
○Job解説:Dead Spirit Mage
Spiritual Mageの死霊バージョン。死霊、GhostにManaを渡し、magicを行使して貰う事で、本来は呪文の詠唱の省略や、magicのAttack Powerや精密さを向上させる事が出来る【Dead Spirit Magic】skillに補正がかかるJob。
しかし、Vandalieuの場合はManaの桁が規格外であるためAttack Powerの向上ではなく、自身に適性の無いattributeのmagicを使うためのskillとJobになっている。
○Monster explanation::Flying Kraken
Rank11のmonstersで、実は昔から存在するmonsters。あるContinentの近海から遠洋のDemon Seasに広く生息し、単体で生息するKrakenと違い、群れで生活する社会性を持つmonsters。
Krakenと同じく巨体から繰り出すMysterious Strengthや、毒を含んだ墨等のWeapon Equipment、更に最大の特徴として海面から空高く飛びあがり、遠くまで滑空するFlight Abilityを持っている。
このFlight AbilityはmidairのDevil Nests、Demon's Skyに生息する大型の鳥のmonstersやDragonをeating preyする為に獲得したと思われる。
今までFlying Krakenが確認されていなかったのは、Flying Krakenの姿形は普通のKrakenとさほど違いがない(胴体のfinが多少大きい)からと、普通の船を襲うのに空を飛ぶ必要がないため、見分けがつかないから。
そして、Flying Krakenが生息している海域に到達して、生きてHuman社会に戻った者が今まで一人もいないからであろう。
なお、毒を消した墨はKrakenよりも美味で、高Class食材としても需要がある。(Vidal Magic Empire限定)