Cemetery BeeのQueen蜂がPseudo- reincarnationし、Quinnとなった事で誕生したGehenna Bee達に昼nightの区別は無い。一日三交代制で毎日働いている。何故なら、働き蜂である彼女達の趣味は働く事であり、人生の目標はより働けるようになる事だからだ。
「キチキチィ……クキキ……」
そのappearanceは、一見すると蜂をモChiefにした鎧を着たfemale Warriorに見える。しかし、額から伸びているのは前髪ではなく、二本のantenna。鎧身に見えるのはexoskeleton。そして肩からは合計四本の腕、背中からは透明な翼、そしてtailのように蜂の腹部が生えている。
そして、その目は動物のeyeballでは無く蟲のcompound eyesである。EmpusaやArachne等、蟲の特徴を持つVida's New Racesと並べると見分けづらくなるが、monstersの一種である。
当然だが、このworld中でTalosheimにだけ存在している種で、主な住まいはTalosheimの王城にくっつけるようにして建っている巣である。見た目はGiantな泥団子を積み重ねた、高さ百meter以上の異-samaな建造物だ。他raceからは、Gehenna Bee城と呼ばれている。
しかし、内部は意外なほどHumanの住まいに近い。
姿形がただのGiantな蜂だったCemetery Beeの時は、蜂の巣そのままだった。しかし、腕の数やantennaやfeatherの有無などの違いはあってもGehenna Bee程人型に近くなると、蜂だった頃と同じ生活では不便を感じるようになる。
そのため、-sama々な試行錯誤をしながら巣を作り替え、日々の生活に必要な雑貨を揃え、それなりに苦労しながら新しいbody partに慣れてきた。
しかし、その事をGehenna Beeは憂いてはいない。Humanに近い形になった事を、心から喜んでいた。
(仕事が、捗る!)
(五本の指を使うと、chinだけだった頃よりも仕事が速い!)
(道具を使うの、気分が良い! とても楽!)
何故なら、Gehenna Bee達は仕事が大好きだからである。以前の蜂とは異なる形になった事で、彼女達の仕事のProduction性は大きく向上した。
唾液と木屑等を混ぜ合わせた建材作り、蜜絹を使った編物、そして狩り。QueenであるQuinnの産んだ卵から生まれた彼女達にとっては、Quinnに命令される全ての事が「仕事」である。
なので、休むのも仕事だ。だから彼女達は休む時は、全力で休む。年上の同族が汗水たらして働いていようが、遠慮はしない。何故なら「休む」と言う仕事中だからだ。
「ギィ、キチキチ……チチチ(でも、出来れば汗水流して働きたい!)」
だが、Gehenna Bee達としてはやはり、汗を流しながら働くのが理想である。だが、一日八時間を超える仕事にありつく事が出来るのは、Rank upした個体か、Vandalieuのshadowの中に巣食っているQuinnの傍仕えだけだ。
このGehenna BeeはまだRank upしておらず、Quinnの傍仕えでも無かった。夢の長時間労働を手に入れるためには、地道に働きExperience Pointを稼ぎ、skillを磨き、Rank upするしかない。
「キチキキチ(花形は、Gehenna Bee・Workerだ)」
「クキキキィ(Gehenna Bee・Knightも捨てがたい)」
「ギヂギヂ、キキキキ(Mageもあれはあれで、良い)」
なので、休憩中のGehenna Bee達が集まると、だいたいRank up後のraceや、仕事関係の話題で盛り上がる。休憩と言う「仕事」には仕事仲間同士のcommunicationも含まれるので、彼女達は熱心に語り合う。
彼女達Gehenna Beeの認識では、Queen蜂であるQuinn以外の全ての個体は平等に労働者である。Soldierは戦うという仕事を、Mageは頭脳労働を、Workerは巣作りや採蜜等別々の仕事をしているだけ。
certainly、他の個体をCommanding監督する個体の損失は大きいので、その個体の損傷を抑えるためにそうでない個体が犠牲になる事も必要だ。しかし、それは仕事上の問題である。
全ての個体はQuinnと、あの方が居る限り必ず戻って来る事が出来るのだから。
そしてこの日も楽しいBody労働の時間が始まる。
「ギヂ(時間だ)」
Gehenna Bee達は個体ごとに素質と、好む仕事が異なる。それを見極める為、繭からgrown wingsしてまだRank upしていない個体は、日替わりで異なる仕事を割り振られる。
この日、彼女に割り当てられた仕事はArchitectureだ。だが、Architectureと言っても彼女達が暮らしている巣の拡張工事では無い。
主に使っている材料も石材で、木や砂と唾液を混ぜた物ではない。そして建てたからと言って、誰かが住む訳でもなく、城壁のように敵から守るのに役に立つ訳でもない。
そんな不思議な建造物だ。
正直、彼女を含めたGehenna Bee達は、何故この建造物を建てる必要があるのか、分かっていない。しかし、Queen蜂であるQuinnの命じる仕事であると同時に、このTalosheimに住む多くの者達が望む仕事であることは分かっている。自分達には理解できないが、価値のある仕事なのだろう。
そう思いながら、彼女は仲間と共にArchitecture現場に向かい、石材を組み上げる。
『おう、昼番のGehenna Beeか! この石材の組み立てを頼む! 場所は――』
Undead GiantのStonemason職人の指図に従って、約二meter四方の石材を四人で協力して持ち上げてFlightする。そして、半ばまで組み上がったGiant Vandalieu Idol Statueと接合するのだ。
接着剤はモルタル、ではなく彼女達の唾液と砂の混合物である。
上空には、彼女達以外のGehenna Beeが何組も石材を持ち上げて飛んでいる。featherでFlightする事ができ、更に全ての個体が【Mysterious Strength】skillを持つGehenna Bee達は、高所作業員として重宝されているのだ。
そして彼女も石材を運び、指示通りの位置に接合する。
「ギィ……?」
そうしていると、この建造物のGiantさがよく分かる。これで高さはまだ半分だと言うから、完成時の大きさはTalosheimの王城や彼女達Gehenna Beeの巣である城に次ぐ大きさになるのではないだろうか?
そのために使われる材料、そして費やされる労働力はかなりの物だろう。末端に過ぎない彼女には想像する事しか出来ないが。
しかし、それに見合う価値がこのGiant Idol Statueにあるのだろうか?
少なくとも、機能は無い。Golemにすれば別だが、完成してもタダGiantなだけの石像のはずだ。
だが、その事に彼女達Gehenna Beeよりも想像力豊かなはずの他raceは誰も疑問に思わないようだ。
「石材が通るぞぉ!」
『退いておくれぇ~』
「フゴフゴ!」
Giant raceやLeshy、Orcus等力自慢のraceが石材を運び、Stonemasonや彫像の技術を持つ者が装飾を施す。
「だんだんKingに似て来た! 目が虚ろなところとか、そっくり!」
「まだ顔は組み上がってないはずだが……」
「彼には、何が見えているのかしら?」
Black GoblinやEmpusa、Arachneが像の表面を駆け上がって細部の仕上げを施している。
『工事は安全First! Helmetの着用厳守! injureをしたらすぐ救護班を呼べ! Undeadでもだぞ!』
「冬だからって水分補給を疎かにするんじゃないよ! Undeadになりたくないなら水分補給は小まめにね!」
そして現場の秩序を維持するために働く者や、労働者の健康conditionを維持するための者もいる。
「ありがたや、ありがたや」
そして、何故か少しだけ働いて帰って行く者。シンコウシン、と言う何かを表す為短時間だけ働いているようだ。
こうして見ると、この国を構成するraceの多くの個体が、この像の完成を待ち望んでいるのは疑うまでもない。
しかし、望んでいない存在もいる。それは、無言のまま建設現場に繋がる道の端に佇む者達。……Gehenna Bee達にとって父に等しき存在であるVandalieu、そのCloneであるDemon King Familiar達だ。
『Giant Idol Statue建設反対! 小さくて良いじゃないか!』
『税金の使い方を、もっと考えよう!』
『止めてください、お願いします』
そんなmessageが書かれた板を持って、無言無音で佇んでいる。Gehenna Beeから見ても奇怪なその姿形をしていなければ、存在を忘れそうな静かさだ。
彼らが……というか、彼等のmain bodyであるVandalieuが、このTalosheimで唯一Giant Idol Statueの建設に抗議する存在である。
しかし、抗議はしていても妨害は一切しない。建設現場に石材やその他の物資を運びこむ労働者の前に立ち塞がらないし、騒音を出して集中を乱そうともしない。
そして――。
「すみませ~ん、ちょっと手伝ってもらって良いですか~!?」
『はーい』
そして、手伝いを頼まれると渋る事無く工事を手伝う。certainlyその仕事は誠実で、二心も無い。熱心に働き、時には助言までして、仕事が終われば元の位置に戻る。
Gehenna Bee達から見て、謎の行動である。
しかし多くのGehenna Beeは、謎だと思いつつも、「自分達の思考では及ばない高度な判断がなされているのだ」と考えて、疑問には思わない。
何故なら彼女達は役割を持つUnit。自分の役割は果たすが、それ以外の事は自分以外のUnitの役割なので、関心を持たないのだ。
「ギィ……」
しかし、彼女は何故か気になった。そこに何か、このGiant Idol Statueを建造する意味を知るための重要な手掛かりがあるように思えたのだ。
そこで、彼女はDemon King Familiar達に話しかける事にした。この仕事が終わる約八時間後に。
八時間後、night番のGehenna Bee達と交代した彼女は、やはり道の端にいるDemon King Familiar達に話しかけ、疑問をぶつけてみた。
『俺の態度が不思議、ですか。まあ、確かに不思議だろうなとは思います』
問われたDemon King Familiarは、自前で淡く輝いて板に描かれた文字を照らしながらtentacleをうねらせた。
「ギヂギヂィ クキキ(父-sama、反対。なのに、何故止めるよう命令しない?)」
『それはですね、俺が反対する理由は取るに足らない、ちっぽけなものだからです』
「っ!?」
Gehenna BeeはDemon King Familiarの返答に驚き、絶句した。何故なら、多くのGehenna Bee達が、Demon King Familiarの行動は深い考えと高度な判断があっての事だと考えていたからだ。
『驚かせてしまいましたね。後、期待も裏切ってしまったようです。すみません』
『俺が、俺の大きなIdol Statueを建てる事に反対しているのは、恥ずかしいからです。等身大や手の平Sizeの像には慣れましたが、流石にMountain Rangeの上からでも見えそうな大きさの石像はちょっと抵抗がありまして』
『そこまでSelf顕示欲は強くないつもりですから。ですが、それだけと言えばそれだけです』
彼女が愕然としている間も、Demon King Familiar達の説明は続いた。
Talosheimのほぼ全ての事業は公共事業だ。住宅のArchitectureから新聞の発行、公共浴場やExplorers’ Guildの運営、武具のProduction販売。その全ての頂点にVandalieuが存在している。例外は、飲食店やFood Stall、一部のClothing Decoration店だが……それも殆どの食材や布を卸しているのは、Vandalieuの事業である。
だが、かかる税金も少ない。originally、Talosheimでは他の多くの国が取っている人頭税制ではなく、所得税制を取っている。
更に建造物の殆どを、Vandalieuが【Golem Creation】skillを使って建てている。一般の住宅はそうでもないが、城壁など防衛設備はVandalieuの手によって作られた物ばかりだ。
更に、本来国家にとって金食い虫のはずの軍も、規模の割にかかるお金は少額だ。訓練の為にmonstersを狩り、手に入れた素材で武具や食料を賄っているためだ。
なので、Vandalieuの税金云々の主張はただの口実でしかない。
本当の理由は、ただの羞恥心である。
『そんなもの、為政者になった時点でさっさと捨てるべきだとも思いますが』
『しかし、そう簡単には捨てられないのが人情です。でも、俺の個人的な羞恥心の為に、多くの国民の意思を否定する訳にはいきません』
『でも、自分の意志は表しておきたい。なので、こんな中途半端な事をしています。まあ、【Golem Creation】skillを使わない時点で、妨害になっているのかもしれませんが』
そう言いながら、Demon King Familiar達はnightになってもArchitecture工事が進む現場に視線を向ける。
そこには、昼と同じように、多くの人々が働いていた。誰もが「やらされている」とは思っていない。自分の意志で集まり、やっているのだ。
彼らの顔には、Vandalieuが【Golem Creation】skillを使ってくれれれば楽が出来るのに、何て考えは全く浮かんでいないように、彼女には見えた。
「キチキギ……(そうか、やはり、意味は在った)」
彼女は星空と建造途中のGiant Vandalieu像を見上げて、そう確信した。
Vandalieuから求められた訳でもなく、機能的な意味は皆無。そんなGiant Idol Statueには、意味があった。Vandalieuの意思を蔑にするだけの、重要な意味が。
自分達が考える程Vandalieuの思考は奥深くなく、判断も高度では無い。だが、常に見守っている。真昼の月のように、気がつかないだけでずっと見守っている。
だが、それでは多くの人々は足らないのだ。偶像が欲しい、どこからでもVandalieuの存在を知り、見つめ、そして祈りを捧げられる存在が欲しいのだ。
『あなたのように、考えるGehenna Beeが出て来てくれた事はとても嬉しい。出来れば抗議活動に協力……おや?』
「ギギギギ!(そうだ、信仰は義務じゃない……仕事と同じ権利なのだ!)」
まるで脱皮した直後のような清々しい解放感のまま、彼女は背筋とfeatherを伸ばし、月に向かって手を伸ばした。
その時彼女のbody partが光り、Rank upに至った。
Gehenna Bee Priest。Gehenna Beeに初めて現れた信仰と言う仕事を役割とする個体も加わり、工事はより捗ったと言う。
『娘に等しい存在と話をしたら、Rank upして工事の先頭に立たれてしまいました』
『解せぬ』
ちなみに、Demon continentではTiamatやDiana、Zantark等が適当な大きさの岩を持ち寄り、日曜Carpentry感覚で石像を彫り進めていた。
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●Monster explanation: Gehenna Bee Luciliano著
一見すると蜂をモChiefにした鎧を着たfemaleに見える。大きさはHumanのfemaleとしては長身の百七十程で、四本の腕と蜂の腹部の形をしたtail(?)が腰から伸びており、背中には蜂のfeatherがある。
知能は高く人語を理解するが、喋る事は出来ず仲間同士のcommunicationはchinを「キリキリ」鳴らすか、「antennaで触れ合う」か、「蜂のようにdance」が主な手段となる。
……ちなみに、師Artisanはそれらの方法で彼女達とより円滑なcommunicationが可能である。
その見た目はHumanに近いが、思考と価値観はCemetery Beeだった時に近い。彼女達は仕事を至上としており、休憩や食事でさえ、仕事だと見なしている。また個人としての認識が薄く、群れ全体で一つの生命体だと認識しているようだ。
Queen蜂であるQuinnの卵から産まれ、幼虫の時期を経て、Rank6の成体となる。
上位種はRank7で、通常の個体より一回り大きいSoldierや、appearanceは変わらないがmagicを操る頭脳労働担当のMage、巣作り等-sama々なProduction活動を担当するWorkerが存在する。
更に上位種でQueen蜂であるQuinnの護衛であるKnight、他のmonstersや同族のGehenna BeeにMountするRider、職長であるWorker Chief等も存在し、Cemetery Beeだった頃よりも分業化が進んでいるようだ。
また戦闘AbilityはRankが上がった以上に、人型になり武術系skillを獲得しMartial Artsが使えるようになった事で格段にincreaseしている。
以上の事よりも重要なのが、Gehenna Bee達が誕生してから歴史の浅い種である点だ。-sama々な物事に対応しながら、Gehenna Bee達は、変化と進化を繰り返していく事だろう。
最近Gehenna Bee Priestと言う、信仰や祭事を主な仕事とする役割のGehenna Beeが誕生した事も、その一端と言える。
・Name: ギキリリヂィギーリ(人のVocal Cordsでは発声不能)
・Rank: 7
・Race: Gehenna Bee Priest
・Level: 0
・Passive skills
Dark Vision
Mysterious Strength:5Lv
Rapid Regeneration:2Lv
Venom Secretion:needle:5Lv
特殊唾液分泌:5Lv
Strengthened Attribute Values: 仕事:5Lv
Enhanced Flesh:exoskeleton:4Lv
Fatigue Resistance:3Lv
Strengthened Attribute Values: Creator:3Lv
Strengthened Attribute Values: Religious Faith:1Lv
・Active skills
High-Speed Flight:2Lv
-Surpass Limits-:5Lv
Coordination:5Lv
Unarmed Fighting Technique:3Lv
Spear Technique:3Lv
Armor Technique:3Lv
Stonemason:2Lv
Housework:1Lv
・Unique skill
ヴァ■■■■'s Divine Protection