そのraceには、獲物を嬲る習性があった。

　獲物に苦痛を与える事で、より効率良くManaをAbsorptionできるようにするためか、周囲に自分の強さをappealするためか、originallyは必要性のある行為だったはずだ。

　だが世代を重ねて進化し、知能が高まるにつれてその習性を実行する事に悦楽を覚えるようになった。

　そうしてrace全体で他者を嬲り、弄ぶことに最大の快楽を見出すようになった彼らの中から、遂に神の領域に至る個体が現れた。

　その個体の名を、Hihiryushukakaと言った。

『おおおおおおおおおっ！』

　抵抗する事も出来ず炎に焼かれるHihiryushukakaは、horrorとLost感にscreechをあげた。

　受肉したBodyと【Demon Kingのtentacle】が炭化して崩れ落ちる度に、Hihiryushukakaの魂が何者かにこそぎ落とされるように彼の存在そのものが消滅していく。

　受肉した直後に受けた一発目は、【Demon Kingのshadow】を盾にする事で自身の魂が傷つく事は防いだ。だが別々の砲台から放たれた三発の砲弾を受けた時には盾は役に立たず、Hihiryushukakaそのものが焼きつくされようとしている。

　Evil God (M)に乗っ取られたとしても、Pure-breed Vampireとしての特性がBodyに残っている。そのためLight Attributeの死霊の力が込められた砲弾から受けた傷の再生は殆ど進まず、ただただ焼かれていくばかりだ。

(これが滅びか！　これが消滅か！　かつてGuduranisが多くの神に与えた、fundamentalなhorrorか！　……よくも、よくもこの我を！)

　Manaが底をつき、身動きする事も難しいconditionのHihiryushukakaのMentalはhorrorから、憎しみとjealousyに塗り替えられた。

　その対象は、certainly GuduranisとVandalieuだった。

(これ程のdespairを、horrorを、奴らは与えて来たのか！　このworldのGodsに、Zakkart達Champion共に、我が僕TerneciaやGubamonに！

　この『Evil God of Joyful Life』である我をさしおいて！

　他者を弄び、joyを得るのはこの我でなければならないのに。Demon Kingの配下に加わったのも、その為だったと言うのに！)

　HihiryushukakaがDemon King Guduranisの配下に降った理由は、その為だった。自分よりも強く、そして自分では絶対に不可能な魂を砕く力を持つGuduranisの配下になる事で、このworldのGodsと生物を弄ぶjoyを得る為だった。

　Demon Kingの配下として、滅ぼされ侵略される者達の悲哀を感じて悦に入る側に立つためだった。

　Vandalieuを殺そうとしたのも、その為だ。自分には絶対に不可能な、魂を砕く力の持ち主が再び出現した事で、確かに危機感は覚えた。

　だが、それ以上にjealousyした。Demon Kingはまだ理解できる。だが、自らの僕であるVampire達のbloodを半分程しか受け継いでいないHalf-Vampire、Dhampirが自分と違い魂も弄ぶ事が出来る。

　そんな屈辱を看過する事は出来なかった。

　だから抹殺を命じたのだが……結果はこの通りだ。

(奴を追い詰めるはずが……僕共は奴に力を蓄える時間を与え、それどころか次々に返り討ちに。我自身も、勝ち目が薄いと分かってはいたが、その薄い勝ち目に賭けなければならない程追い詰められていた)

　何万年もの間 Bahn Gaia continentの闇にReignしてきた、『Evil God of Joyful Life』を奉じるVampires serving Evil Godsのorganizationは、Vandalieuが出現したこの十年余りでDecayの危機に瀕していた。

　organizationを三つに分けて支配していた三人の内、TerneciaとGubamonが滅ぼされ、しかも Alda's Factionの活動は活発になっている。

　Birkyneがorganizationの再編を進めたが、その彼もVandalieuと不可侵の盟約を交わしたら雲隠れするつもりだった。それが上手く行けばBirkyneは生き延びるだろうが……Hihiryushukakaはそうもいかない。

　Vandalieuが干渉して来なくても、Alda's Factionが動いているのは変わらない。奴らは自身が育てている急造のHeroの糧とするための敵を、飢えた肉食獣のように探している。

　Birkyneに見捨てられた彼の腹心以外のNoble-born VampireやSubordinate Vampire達は、連中に食いつくされる。そうして力を付けたHero達の中から、Hihiryushukakaを倒し、sealedしうるものが現れるかもしれない。

　そうならなくても、VandalieuとAlda's Factionの戦いに決着がつけば、勝ったのがどちらであっても次のtargetはDemon King Army Remnantsである自分達だ。

　Vandalieuという強大な敵を倒したAlda's Factionか、それとも力を取り戻したVida's Factionかの違いだけだ。

　地上のBirkyneは隠れる事が出来ても、Divine RealmにいるHihiryushukakaはいつか追い詰められる。

　Hihiryushukakaが生き残るためには、此処でVandalieuを殺し、彼の【Demon King Fragment】を奪って力を手に入れAlda's FactionのHero共を倒し続けるしかなかったのだ。

　……単に、BirkyneのBodyを何時でも奪えるように備えていたせいで、彼のBodyごとこの町を模したDungeonに入って閉じ込められてしまったという、間抜けな理由もあるが。

　そしてHihiryushukakaはlose滅びようとしている。

(何故だ、我が『Evil God of Joyful Life』故に負けたと言うのか！？　何故『悦命』では勝てない！？)

　BirkyneがVandalieuに仕掛けた策も、彼のBodyを乗っ取って受肉したHihiryushukakaの戦闘Abilityも、並のHero豪傑では対抗しようのないものだった。

　だがBirkyneはHihiryushukakaの助力を当てにせず策を練り、Hihiryushukakaはそれを利用する形でVandalieuを殺そうとした。

　もし、BirkyneとHihiryushukakaがwisdomと力を合わせて……DarciaとVidaのように一体となって策を練り、Vandalieuに挑んでいたらまだ結果は変わっていたかもしれない。

　しかし、やはりHihiryushukakaはそれに気がつく事は無い。何故なら、彼は『Evil God of Joyful Life』。自分より下の者は仲間でも同志でも腹心ですらなく、利用すべき駒であり、嬲り弄ぶ糧でしかない。

『オノレェェ！　我と、我と貴-samaにどれほどの違いがあると言うのだ！？』

　Chipuras達Light AttributeのGhostが付与された三発の砲弾型Demon King Familiarの爆発によって発生した、激しいFlashと爆音、そして発生する衝撃波。

「壁を」

　Vandalieuはそれを防ぐために【Labyrinth Creation】skillで壁を創った。通常なら総Orichalcum製でもない限り、どんな壁でもこの高熱と衝撃波を受け止めきれないだろうが、Dungeonの壁なら有効だ。

「Van -sama～♪」

『小娘っ、どさくさに紛れてVandalieu -samaに抱きつくなんて……まあ、いいわ』

「あまり、ご迷惑を掛けないように」

　Eleonora達が素早く壁の向こうに飛び込んだ次の瞬間、衝撃波がDungeonの階層全体を揺らした。

　もしこのDungeonの建造物が、本物のMoksiの町の建造物と同じだったら倒壊と火災が相次いだ事だろう。

「Dungeonの中で戦って正解だったわね。砲台型や砲弾型のDemon King FamiliarはAttack Powerも大きいけど、爆風が凄いから」

「そ、そうですね」

「出入り口のある地下室にまで揺れが伝わっていないと良いのだけど。外にはJuliana -sanやNatania -sanもいるし……まあ、Tarea -sanに、Levia -sanとOrbia -sanも付いていてくれているから、大丈夫だと思うけど」

「はい、大丈夫だと思います」

　Eleonoraは自分を抱き止めたDarciaに、カクカクとぎこちなく頷いた。

　Vandalieuに向かって抱きつこうとした彼女だったが、Vandalieuは既に彼を保護しようとしたDarciaによって抱き上げられていた。しかし、飛び込んだ勢いは止められず、EleonoraはVandalieuを挟んでDarciaに抱きついてしまったのである。

　そんなEleonoraをDarciaは気にせず抱き留め、Vandalieuごと保護したのだった。

　ちなみに、VandalieuはEleonoraの膨らみに顔が埋まっているので話せないでいる。

「Darcia -sama、爆炎はまだですが衝撃はそろそろ収まりましたので」

「あら、そうね。Eleonora -san、驚かせてごめんなさいね」

「い、いえ……私こそ失礼しました」

　Bellmondに促されたDarciaがEleonoraを解放する。頬を紅くした彼女は、よろけるように離れる。Vidaを降ろしている彼女に母性的な物を覚えてしまい、困惑しているようだ。

『オノレェェ！　我と、我と貴-samaにどれほどの違いがあると言うのだ！？』

　そんな余韻をぶち壊しにするような、jealousyに塗れたHihiryushukakaの醜い絶叫が響き渡った。

『Vandalieu、新たなDemon Kingよ！　another worldよりreincarnationした貴-samaは命を奪い、弄び、魂すら滅ぼし、秩序を乱し、このworldを侵略しReignしようとしている！』

　壁の上側からベチャリと半ば溶けかけたtentacleが現れる。反射的に剣を振るったIslaによってすぐ切り払われたが、二本目、三本目と次々にtentacleは壁を越えて来た。

『その貴-samaと我々の違いとは何だ！？　知っているぞ！　貴-samaがHumanのbloodも糧にしている事を、死者のUndead Transformationや動植物をmonsters化させるだけに飽き足らず、新たなraceをCreationし、Circle of Reincarnationの真似事までしている事を！　貴-samaと我の違いは力の強弱……勝ったか負けたかの違いのみではないか！

　違うか、Vidaよ！？』

　そしてtentacleを使って壁を這い上がって現れたHihiryushukakaの姿は、無残だった。BirkyneのBodyだった部分は殆ど炭化しており、炭の塊からtentacleが生えているようにしか見えない。どうやって声を出しているのか、見当もつかない。

　焦った顔つきでChipurasが姿を消し、DarockやBellquertがそれに続いてVandalieuの傍を離れる。

『違うか、かつて我を奉じた者達よ！　Vandalieuはお前達に良くしてくれるから違う、優しい、情けがある。そう思うのなら思い出してみるが良い、貴-sama等のmasterも最初はそうだった！　そうして貴-sama等に飴を与え、飼い慣らしたのだ！

　今に見ているが良い、このworldにReignしたVandalieuはいずれ増長し、貴-sama等を……全てを虐げるようになるだろう！』

　失った四肢を生やす等驚異的だったRegenerative Powerも尽きたのか、無残な姿のまま落ちるようにして壁を越えたHihiryushukakaはそう宣言し、高笑いをあげる。

　Vandalieu達はそれを黙って聞いていたが、不意にIslaや戻ってきたChipuras達が口を開く。

『Vandalieu -sama、呪詛の類や私達を激高させてその隙を狙って何か企んでいる-sama子は無さそうよ』

『Birkyneの腹心に何か仕込んだのかと思って確認してまいりましたが、何もしていないようです。私の杞憂でした』

『時間がかかっていたMilesも、DwarfのNoble-born Vampireとの戦いに勝利していました』

　そのあまりにも冷静で事務的な態度に、Hihiryushukakaが思わず哄笑を止める。

『き、貴-sama等？』

「何か仕掛けて来るかと思いましたが、死に際の恨み言ですか。ならば耳を貸す価値はありませんね」

「そうね。Van -samaと自分の違いが力だけだなんて……元から正気とは言えないけど、【Soul Devour】で大分魂が壊れているみたいだし」

　BellmondとEleonoraが口々にそう言いながら、Hihiryushukakaを取り囲む。

「物は言いようだなと思いますが、言っている事は、概ね間違ってはいませんね」

　ただVandalieuはHihiryushukakaのほぼ言いがかりに等しい恨み言を、一応聞いていた。

　実際Vandalieuは殺したmountain banditのbloodで栄養補給をしたり、最近も野良犬だったFangをHellhoundにしたり、JulianaをPseudo- reincarnationさせたりしている。

　『Earth』なら生命倫理に問われるような事ばかりしている気もする。

「でもその手の言葉はAsagiやHeinzに言われましたし、お前に言う資格があるか甚だ疑問です。

　そもそも俺は、自分が正義でお前が悪だから戦うのではありません。お前等が邪魔だから、殺す。お互いにそれだけだったでしょう？」

　Vandalieuはこの戦いに大義や正義があるとは、最初から考えてはいなかった。ただの殺し合いでしかない。

「それで最後に私から二言。結局最後まで私のnameを呼ばない事が、あなたとVandalieuの違いを何よりも表しているわ。そして……余所の家庭の教育に、口出ししないで！」

　そしてDarcia達がWeapon Equipmentを振り上げ、Vandalieu以外の全員が息を合わせてHihiryushukakaに向かって振り下ろす。

『か、家庭への口出しだと！？　う、ウォォオォォォ～ッ！？』

　末期の恨み言を余所の家庭への口出しにされてしまったHihiryushukakaの、断末魔の叫びが響く。完全にBodyを破壊された彼の魂は、Vandalieuによって【Demon Kingのshadow】ごと喰われfragmentも残さず消滅した。

　ここに十万年以上前からLambdaに災厄を撒き続けた『Evil God of Joyful Life』と彼を奉じ、 Bahn Gaia continentの闇にReignした三人のPure-breed Vampireは全滅したのだった。

　だが【Demon Kingのshadow】は喰われた後も【Demon Kingのshadow】……Guduranisのsoul fragmentで在り続けた。Hihiryushukakaに盾にされた事で弱り、宿主だったBirkyneを失った事で虚ろな虚像に戻っていた。

　そのため、今度は自らを喰ったVandalieuのshadowになろうとした。

　だが、Vandalieuの中には既にもう一人のVandalieuがいた。

『やあ、俺はもう一人のVandalieu。初めまして、もう一人の俺になろうとする存在』

　それはかつて『Trial of Zakkart』の『鏡の試練』で出現し、VandalieuとFusionした『虚像のVandalieu』だった。

　彼は、Vandalieuと一つの存在となった。そのためVandalieuのペルソナ、一部として存在し続けているのだ。

『っ！？』

　理解できない事態に遭遇し動きを止める【Demon Kingのshadow】。だが、『虚像のVandalieu』は【Demon Kingのshadow】に話しかけ続ける。

『Self introductionは、必要ありませんね。何故ならあなたは既に俺自身なのですから』

『我は……我は……俺は……』

　我は何者だと、【Demon Kingのshadow】は尋ねる。俺は俺だと、答えられる。

　我は我では無く俺であり、俺は我では無い。俺は俺であり、俺の一部であり、俺である。

『俺は俺であり、俺と同じ俺である』

　そしてGuduranisの虚像は消え、Vandalieuの一部が増えた。

《【Demon Kingのshadow】を獲得しました！》

《【Demon Kingのtentacle】が合流しました！》

《Demon King's Bodyのfragmentが、【Demon King's Body】にintegrationされました！》

《【Life Force Endowment】、【Soul Restraint】、【Setup Undead Domination】、【Imperfect Life】skillを獲得しました！》

《【Life Force Endowment】、【Soul Restraint】、【Setup Undead Domination】skillが【Hell King Magic】skillにintegrationされました！》

《【Imperfect Life】skillが【Mutagenesis】skillにintegrationされました！》

《【Group Binding Technique】が、【Group Shadow Binding Technique】に変化しました！》

《【Monstrous Strength】、【Hell King Magic】、【Chant Revocation】、【Enhanced Agility】、【Strengthened Attack Power while Unarmed】、【Enhanced Body Part (Hair, Claws, Tongue, Fangs)】、【Mana Enlargement】、【Mana Recovery Rate Increase】、【Strengthened Attack Power while activating a Magic Cannon】、【Strengthened Attribute Values: Ruling】、【Golem Creation】、【Hollow King Magic】、【Soul Breaking Arts】、【Simultaneous Multi-cast】、【Realization】、【Coordination】、【Super High-speed Thought Processing】、【Commanding】、【Throwing Technique】、【Dead Spirit Magic】、【Demon King Artillery Technique】、【Group Shadow Binding Technique】、【God Devourer】、【Demon King】、【Abyss】、【Soul Devour】、【Group Thought Processing】、【Group Manipulation】、【Soul Form】skillのlevelが上がりました！》

《【Strengthen Subordinates】が【Mass Strengthen Adherents】にAwakeningしました！》

　Hihiryushukakaを倒したVandalieu達は、色々levelが上がったりskillがAwakeningしたりしたが、それを一先ず置いておいて、偽孤児院に戻る事にした。

「Princess Knightって、Princess Knightって事よね。IrisとJulianaもPrincess Knightだし、まだセーフ。まだセーフの筈よ……！」

「旦那-sama、Emperor ButlerとはButlerのEmperorではなくEmperorのButlerということですからね」

『二人とも、raceよりAwakeningしたskillを誇ったら？』

　Bloodsucking Princess KnightとVampire Emperor Butlerと言うraceにRank upした二人が動揺しながら独り言を呟いたり、Vandalieuに訴え続けたりしているのを、Islaは胡乱気な眼差しで眺めていた。

「そんなに嫌わなくてもいいと思うのよ、Magical Girlも良いJobだと思うし」

　Darciaもそう呟いているが、Isla達は黙殺していた。もしかしたらBellmondがVandalieuの耳元で訴え続けているのは、Darciaの呟きが耳に届かないようにするためかもしれない。

　Magical Girlに対する彼女達の警戒心は、高い。

「そんな余裕は無いわ！　折角 BirkyneにMagical Girl呼ばわりされるのを防いだのに！　それでなくても最近『Boss' Mistress』なんてsecondary nameが付くし……まあ、首領ってつまりVan -samaの事だから良いけど」

「その『Boss' Mistress』というのは、organizationの潜入を止めたら解除されると思いますから、あまり気にしないで良いと思いますよ。後、Rank upしたraceや新しいJobについては後で考えましょう」

　腐っても受肉したEvil God (M)と言うべきか、Hihiryushukakaを倒した後、Rank upと同時に大量のskillがlevel upした。その全てを検証していたら、それだけで一日が終わってしまいそうだったので、後回しにする事になった。

「勝利、おめでとうございます」

　偽孤児院にはGufadgarnとMelissa、Birkyneの洗脳とVandalieuのSpirit Formの拘束から解放された孤児院の人々がいた。

　混乱して泣いているchild達がおり、DirectorやCelis達がそれを宥めているが、問題は起きていないらしい。

「あなたのCloneにも言ったけど、洗脳は解けているみたいよ。見ての通りBirkyneの命令は効いていないし……洗脳されている間のMemoryはあるみたいだけど」

　MelissaがそうVandalieuに耳打ちをする。彼女は前世に、多少だが洗脳や尋問に対する訓練を受けており、それに基づいて診断したようだ。

「ただ詳しい事は自分で聞くなり調べるなりして。【Demon Kingのshadow】で洗脳された人の症状なんて、前世では教わらなかったから。Gufadgarnも分からないらしいし」

「Guduranisは、shadowを使って他者を操るような迂遠な真似はしなかったのです。Birkyneが実際に孤児院の者達を操って見せるまで、そのような事が可能だとは考えた事もありませんでした」

　強大な力を持つGuduranisは、Birkyneとは違い他者を従わせるのに力とhorror以外必要としなかったようだ。Gufadgarnは先代Demon Kingの側近では無く、寧ろDemon King Armyでは閑職に相当する地位に居たため、彼女が知らないところで使っていた可能性もあるが。

　しかし Vandalieu達がHihiryushukakaを倒したのとほぼ同じtimingでCelisやMash達孤児院の人々の耳や鼻から黒い煙のような物が少量出て行ったらしい。

　恐らく、それがBirkyneの植え付けた【Demon Kingのshadow】のfragmentなのだろう。操っているHuman全員に植え付けているのか、それとも人質としてより強力に操るために、この孤児院の人々にだけ植えつけたのかは分からないが。

「洗脳がそのBirkyneの【Demon Kingのshadow】と声や姿に反応する類のものなら、もう大丈夫でしょうね。脳も、そんなに弄られてなかったんでしょう？

　ところで話が変わるけど……あの大爆発が例のDemon King Familiar？　ここは遠かったから良かったけれど、至近距離だったら【Aegis】を張るのが遅れたら死んじゃうじゃない」

「Melissaなら大丈夫ですよ」

「そうよ、あなたなら『遅れたら』なんて事にはならないわ。自信を持って」

「……くっ、この信頼が厄介だわ。しかも母子揃って寄せて来るし」

　VandalieuとDarciaにそう言われたMelissaが、小さく呻いて引き下がる。導いたVandalieuと始祖のDarciaに信頼されては、応えない訳には行かないらしい。

「まあ、次も確実に使うとは限りませんけれど。ところで、MilesやEisen達は何処に行ったか知っていますか？」

　ここに集まっているはずの仲間の半分以上の姿が見えない事に気がついて、Vandalieuがきょろきょろと周囲を見回す。

「Vandalieu -sama、裏庭の方にいるみたいよ。ほら」

　Eleonoraが指差した先、偽孤児院の建物のshadowからPeteのtailが何節かはみ出ていた。

「child達を怯えさせないようにと、自主的にそちらに隠れたようです」

「……なるほど。では、俺達も泣いているchild達を宥めるのを手伝って、事情の説明を――」

「それは、止めた方が良いかもしれないわ。もう暫くDirector達を忙しくさせておいた方が良いかも」

　Melissaが言うには、洗脳が溶けた直後最初に動いたのは孤児院のHolly DirectorやCelis、Bestraのchild達を管理する側だった者達だったらしい。彼女達は混乱した-sama子で泣きだし、自分を責めるような事を言っていた。

　しかし child達がつられて泣き出すと、我に返ったのか、それとも自分のemotionsを棚に上げたのか、child達にかかりきりになっているそうだ。

　それでMelissaとGufadgarnはchild達を宥めるのを手伝わずに、Vandalieu達を待っていたらしい。

「まあ、手伝えって言われてもchildの世話なんてした事無いから分からないけど」

「泣き止むよう頼む事は出来ますが」

「……それ、本当に『泣き止んでください』って頼むだけよね？」

　二人はそう言うが、このまま黙って見ているのもどうかと思っていると、Vandalieu達に気がついた孤児院のchildの一人、MarciaがVandalieuに泣きながら駆け寄って来た。

「おにい-chan～っ、あたし、変なプルプルたべちゃったよぉ～っ！」

「……tongueを噛まないように口の中に入れたSpirit Formの事ですね。大丈夫ですよ、食べていませんから。ただ【Realization】を解除しただけですから」

「食べてないのっ！？　ホント！？　diseaseになったりしない！？」

「しないしない」

「……うわぁぁぁぁん！　よかったぁ～っ！」

　安心したのか、一層激しく泣き出すMarcia。彼女にとって今日起きた大事件の中で最も深刻だったのは、それだったらしい。

　Memoryの欠損等、副作用も無く洗脳が解けて何よりではあるが。そう思っていると、今度はMashが駆け寄って来た。

「Vandalieu！」

「Mash、口の中に入った変なプルプルは、食べていませんよ」

「idiotっ、そっちじゃない！　俺、お前に言わないといけない事があるんだ」

　Mashは珍しく真面目な顔をして、Vandalieuに頭を下げた。

「ごめんっ、悪かった！」

　それが今日Birkyneに操られて自分を誘いこんだ事なら、気にする必要はないとVandalieuは言おうとした。

「明日の祝祭、本当は無いんだ！」

　しかし、真実は違った。Vandalieuが今日孤児院を訪れた理由、明日行われるはずの祝祭の準備。なんとその祝祭自体が存在しなかったのだと言う。

「あのBirkyneってむかつくヤローが来てさ、この日は祝祭をやるから準備の手伝いにVandalieuを呼ぶようにって。それで呼んだら、今朝また現れて……其処からはお前も知っての通りだ」

　Mashの説明からconjectureすると、最初BirkyneはVandalieuと孤児院の距離を縮め彼らが人質として通用するようにするため、数々のeventを考えていたらしい。

　certainly MashがVandalieuのFood Stallで盗みを働き、彼がその後孤児院に寄付をするようになってから。どうやらBirkyneは、【Demon Kingのshadow】を使用した移動手段を使って、Vandalieu達が考えるより頻繁に町の出入りを繰り返していたようだ。

　そしてAggar達不良Guardが孤児院のchild達を誘拐しようとした一件から、「人質に使うには十分だ」と判断したのだろう。偽の祝祭をやらせるのを取りやめ、準備を行う日の今日に仕掛ける事にしたようだ。だが重要なのはそこでは無い。

「つまり、祝祭の準備は無いと……」

　まさか魂を喰らった後にこんな置き土産を残されるとは思わなかったと、Vandalieuは思わずよろめいた。

「うん、御免な。まさかお前が準備にあんなに乗り気になると思わなくて。ところで、何でそんなに準備が楽しみなんだ？」

「……本番の時は孤立していても、準備に参加していれば一体感とか、達成感を味わえるじゃないですか。だからです」

「うん？　お前の言ってる事、難しくてよく分からないぞ」

　物心ついた時から孤児院で生活しているMashには、Vandalieuが『Earth』の学校で経験したような孤立感は想像しがたいものらしい。

　ただ祝祭をVida’s IncarnationであるDarciaが知らない理由も、originally Birkyneがでっち上げたものなら理解できる。

「共同templeのPaula Priestも知らなかったから、てっきりReconciliation FactionとFundamentalismで祝祭の種類や日取りが異なるのかと思ったけれど、そうじゃなかったのね。

　ええっと、Vandalieu、祝祭の代わりにBirkyneとHihiryushukakaを倒したお祝いをしましょうか？　孤児院の皆が良ければだけど」

「マジで！？　ご馳走ある！？」

　Darciaの提案に真っ先に食い付いたのはVandalieuでは無くMashだった。他にも、彼らが話している間に落ち着きを取り戻したchild達が「ご馳走」と聞き、期待に輝く瞳でDarciaを見つめる。

「ええ、certainlyよ。するのは明日だけれど」

「わ～いっ！　やったーっ！」

　Darciaの言葉にchild達の半数以上が沸き立つ。最近はお腹いっぱい食べる事が出来ているとはいえ、child達にご馳走の言葉は効果的だったようだ。

「お兄-chan、真っ黒くなって空飛んだの、あれもう一回やって！」

「ねぇ、Vandalieuお兄-chan、あの光るおじ-san達は？」

「Darcia姉-chan、大きなcentipede、centipedeがいたんだよ。ホントだよ！」

「それよりも凄く沢山の蜂女がいたんだ！　後、『Hungry Wolf』のMichaelもいたーっ！」

「うわあああん、このおば-chan怖いぃっ！」

「あのお姉-chan達誰？　この子は新しく孤児院に来た子？」

『なっ、何だと！？　怯えさせないように小娘のshadowに隠れていたのに……Human社会のchildは私が思っていたより繊細すぎる』

「私は孤児院では生活しない」

　残り半分のchild達は、自分が見た事をVandalieuやDarciaに報告する。Birkyneに操られて怖い思いをした事よりも、VandalieuがBirkyneを蹴り飛ばした【Soul Breaking Arts】や、初めて見たPeteやQuinnの姿や、歓楽街やSlumにReignする『Hungry Wolf』のMichaelことMilesの姿の方が印象に残っているらしい。

　そしてGufadgarnやMelissa、Vandalieuが連れて来たEleonora達への関心の方が強いようだ。

　Birkyneにはsuicideを命令されるなどしたが、その前に「Shut Up」と命令された時にemotionsも麻痺していたのかもしれない。

　……Eleonoraの後ろに隠れ、顔の半分やbody partの一部が見えるだけだったIslaの姿が余程怖かったのかもしれないが。

「私はEleonora、後ろのはIslaって言うの。大丈夫よ～、怖くないから」

「私はBellmondと申します。以後よろしくお願いします、皆-san」

　MashやMarciaを含めたchild達の-sama子を見ていると、どうやらBirkyneが言っていたのは事実のようだった。普段はDhampirを見つけたら近づけとか、そうした命令を指示されていただけで、性格や認識に大きな変化を強制するような洗脳は行われていなかったらしい。

「Vandalieu -san、皆-san……」

　そしてchild達の殆どが立ち直ったということは、DirectorやNun達の手が空くということだ。彼女達はVandalieu達の前にやって来ると、揃って礼を述べた。

「この度はchild達とNun達を助けて頂き、ありがとうございます」

「Vandalieu -sanと皆-sanのお蔭で、こうして皆助かりました」

　彼女達の目は赤く腫れていたが、今はMelissaが言ったような混乱やemotionsをrunawayさせているような-sama子は見られなかった。

「いいえ、Birkyneの狙いは俺でしたから。あまり思いつめないように……とは言え、思ったより大丈夫そうですね」

　Birkyneの洗脳が解けたということは、自分達の正体、そしてこれまで孤児達をVampires serving Evil Godsの為に捧げていた事も思い出したはずだ。

　孤児院のchild全てを差し出していた訳ではないだろう。しかし、実はSubordinate VampireだったCelisとBestraは見た目よりも長い年月を生きている。その長い年月で関わったchildの内、Vampireの犠牲になった人数は少なくないのだろう。

「はい、Memoryが戻った直後は混乱し、後悔のあまりこの爪で自ら命を絶とうかと思いましたが……child達の前でしたからね」

　Holly Directorはそう言いながら、clawsを伸ばして見せる。それにはVandalieuも、そしてchild達も驚いた。

「あなたもVampireですか？」

「いえ、Dhampirの方です。ついさっきまで忘れていましたが……」

　そう言って四十代から五十代に見えるDirectorは微笑んだ。何でも、Birkyneが昼間も活動できる僕を作る計画の一環で、手っ取り早く特殊なVampireが出来ないかと妊婦をVampire化させる実験が行われたらしい。

　妊婦をVampire化させるという特殊な状況なら、胎児がSunlightや銀等の弱点を持たない特殊なVampireとして誕生するかもしれないと考えたのだろう。

　しかし殆どの妊婦は流産し、唯一誕生したDirectorはVampireでは無くDhampirだった。

　その後彼女が始末されなかったのは……Birkyneが予定外とはいえ自らの計画でDhampirを創ってしまった事を、TerneciaやGubamonに知られるのが嫌だったのか。計画が何の成果も無く終わるのを認められなかったのか……。

　とにかく、Directorは瞳が紅い方の目を潰された後洗脳され、childの頃は孤児院のchildとして他のchildを見張り、大人になってからはDhampirである故に老けない顔に薬で皺やたるみを作り、Moksiの町で孤児院のDirectorをしていたそうだ。

「だからいつも手袋をして顔以外の肌を見せず、俺では無くkaa-sanの方にばかり話しかけていたんですね」

　今は一月で雪も時々降るくらい寒い季節だし、Vandalieu自身が率先してchild達と遊んでいた為違和感は覚えなかったが、今考えてみると彼女は確かにVandalieuから距離を取っていた。

　恐らくBirkyneは、Vandalieuが何らかの方法でHolly Directorの顔とbody partのageが合わない事に気がつき、そこから自分の計画が露呈する事を危惧したのだろう。

「そのようですね。命令された時は、何故なのか理由を考えようとも思いませんでしたが……」

「私も気がつかなかったわ。背が真っ直ぐだけど、Holly Directorのageなら珍しくないと思っていたから」

　そして狙い通り、Holly DirectorがDhampirだとは気がつかなかったようだ。ただ、Vandalieuと距離を取らせたせいで人質としての重要度が薄れたと考えたのか、礼拝堂では彼女よりCelisやBestraを前に立たせていたが。

「Vandalieu -san、今朝まで私はCelisとBestraの三倍近く生きていると思い込んでいましたが、何と二人は私の倍も年上だったのですよ。これからは-san付けで呼ばなければなりませんね」

「Directorっ、ageの事はいいですから！　これまで通りにしてくださいっ」

「私達も今朝まで自分は十八ageだと思い込んでいましたから。実際は九十以上だと思い出しても、まだ実感がわきません」

　CelisとBestraはSubordinate-bornでも純粋なVampireであるため、ageを取らない。

　Holly Directorのように薬で顔を老けさせようにも、Dhampirの【Rapid Healing】とVampireの【Rapid Regeneration】では顔が治る速度が大きく異なる。顔を維持するために薬が必要になる頻度が、Holly Directorが一月に一回に対して、Celis達だと一日に一回になってしまう。

　そんな大量に薬品を供給すると、そこから足が着くかもしれない。そのため二人は「修道院から派遣されてきた新人Nun」と言う設定で、各地のBirkyneの息がかかった孤児院を転々としていた。

　そして孤児院を移動する度にMemoryを思い出さないようsealedされて、「修道院から派遣されてきた新人Nun」に戻されていたようだ。

「……野暮な事を聞くけど、Statusはどうやって誤魔化したの？　自分のは見られるでしょう？」

　Melissaがそう質問すると、Bestraがため息をつきながら答えた。

「そうだ、Statusは見る事が出来た。でも、正しく認識できなかった。ageやrace、skillに関して、Birkyneに言われた通りの内容が表示されていると思い込んでいたんだ。私達も、Directorも」

　Birkyneは家畜であるchild達には簡単な洗脳だけで済ましたようだが、DirectorやBestra達道具には念入りに洗脳を施したらしい。

「奴の事ですから、いつか正気に戻した時自責の念に苦しむ姿が見たかった等、そう言った理由でMemoryを消さなかったのでしょう」

「でしょうね。本当は【Demon Kingのshadow】だったらしいけれど、そういう奴よ、あいつは」

　GufadgarnとEleonoraがそうBirkyneについて断言する。事実、洗脳が解けた時彼女達が自殺まで考えたのだから、二人の予想は外れてはいないだろう。

「それより、これからということは……もう自殺するつもりはないと信じていいですか？」

　Vandalieuの問いに、彼女達は静かに頷いた。

「私達が泣いていると、child達まで泣き出してしまって。それを宥めるのに必死になっていたら、timingを逃してしまいました。

　何をどうしても、私が犯した罪は変わらないのですが……Goddessは自殺を禁じていますからね」

　Holly Directorがそう言うと、Vida’s IncarnationであるDarciaが良くできましたと言うように微笑む。

「私とBestraは自分を傷つけようとするのをお互いに止めるのに必死で、もう何が何だか分からなくなってしまいました」

「child達に、喧嘩しないでと止められる有-samaで……とても九十代とは思えないだろう？　それに……冷静になった今なら分かるけれど、死んで償う事を-kun達はさせてくれないんだろう？」

「certainly」

　VandalieuはCelis達がどうしても死んで償うつもりなら、【Mind Encroachment】で洗脳するか、死んだ後Undead Transformationさせてでもこの世に留めるつもりだった。

　悪いのは彼女達を操ったBirkyneで、彼女達に罪は無い。それにこのworldにはHELLも天国も無いのだから、死んだとしても自分の命一つ分の償いにしかならない。

　そしてVandalieuは、法の守護者でも無ければ平等な審判者でも無い。ただただ己のemotionsのままReignする支配者である。

「罪の意識があるなら、贖罪に付き合いましょう。十年でも、百年でも、気が済むまで。

　あなた方を殺そうとする者がいれば、それが何者であれ、あなた自身だったとしても止めましょう。

　っと、言う訳で早速行きましょうか」

「え、早速って何処へ……」

「Birkyneの腹心の霊に聞きだした、Birkyneの拠点に。その後は幾つかの孤児院や鉱山や娼館に。Gufadgarnの力で移動すれば、すぐ回れます。

　放置しておいてもこれまで通りの経営を続けそうな場所もありますが、逆に危険そうな施設もありますからね」

「行ってらっしゃい、Vandalieu。Food Stallと明日のご馳走の方はkaa-sanに任せて！」

「姉-chan達どこか行っちゃうの！？」

「大丈夫ですよ、新しいお友達を連れて戻ってきますから」

「では、まずBirkyneのhideoutへ向かいます」

　戸惑う三人を連れて、Vandalieu達はBirkyne亡き今、放置すると危険そうな施設へ【Teleportation】したのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・Name: Eleonora

・Age: １４age(Vampire化当時のage　２０age　合計３４age)

・Title: 【Loyal Dog of the Eclipse Emperor】（ＮＥＷ！）　【Boss' Mistress】(ＮＥＷ！)

・Rank: １３

・Race: Vampire Princess Knight　(Abyss Noble-born Bloodsucking Princess Knight)

・Level: ０

・Job: Transforming Sword Princess

・Job Level: ０

・Job History: Slave、Servant、Apprentice Mage、Apprentice Warrior、Mage、Demon Eye User、Subordinate Warrior、Vassal War Princess、Time-Attribute Mage、Magic Swordsman、Blood-sucking Swordsman、Life-Attribute Mage、Great Magic Swordsman、Magic Fighting Swordsman

・Passive skills

Dark Vision

Super Self-enhancement: Subordination：３Ｌｖ(ＵＰ！)

Mysterious Strength：１０Ｌｖ

Rapid Regeneration：１０Ｌｖ(ＵＰ！)

Abnormal Condition Resistance：９Ｌｖ(ＵＰ！)

Intuition：６Ｌｖ

Mental Corruption：３Ｌｖ

Automatic Mana Recovery：１０Ｌｖ(ＵＰ！)

Detect Presence：６Ｌｖ(ＵＰ！)

Sunlight Resistance：５Ｌｖ

Allure：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Mana Enlargement：４Ｌｖ

Self-Enhancement: Guidance：４Ｌｖ(ＵＰ！)

Self-Reinforcement: Henshin / Transformation：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)

Transformation Equipment-type equipped, then Attack and Defense Power Enhanced (1) : Small(ＮＥＷ！)

・Active skills

Mining：１Ｌｖ

Bloodwork：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Time-Attribute Magic：１０Ｌｖ(ＵＰ！)

Life-Attribute Magic：８Ｌｖ

No-Attribute Magic：４Ｌｖ

Mana Control：７Ｌｖ(ＵＰ！)

Time Warring Sword Technique：１Ｌｖ(Sword Technique awakened into！)

Unarmed Fighting Technique：７Ｌｖ(ＵＰ！)

Silent Steps：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Steal：１Ｌｖ

Housework：４Ｌｖ

Shield Technique：７Ｌｖ(ＵＰ！)

Armor Technique：７Ｌｖ(ＵＰ！)

-Surpass Limits-：１０Ｌｖ(ＵＰ！)

Chant Revocation：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Magic Fighting Technique：６Ｌｖ(ＵＰ！)

Surpass Limits: Magic Sword：６Ｌｖ(ＵＰ！)

High-Speed Flight：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)

・Unique skill

Charming Magic Eyes：８Ｌｖ

Vandalieu’s Divine Protection

・Name: Bellmond

・Age: 約一万age(Vampire化当時１８age)

・Title: 【Loyal Dog of the Eclipse Emperor】　【Boss' Mistress】(ＮＥＷ！)

・Rank: １３

・Race: Vampire Emperor Butler　(Abyss Noble-born Vampire Emperor Butler　Jungle Monkey-species Beast race)

・Level: ０

・Job: Transforming Kunoichi

・Job Level: ０

・Job History: Apprentice Hunter、Apprentice Thief、Thief、Assassin、Servant、Thread-user、String Master、Tailed Beast Warrior、Mage、Executioner、Kunoichi、Kunoichi Master、Kunoichi Butler

・Passive skills

Dark Vision

Mysterious Strength：９Ｌｖ(ＵＰ！)

Rapid Regeneration：９Ｌｖ(ＵＰ！)

Abnormal Condition Resistance：９Ｌｖ(ＵＰ！)

Super Self-enhancement: Subordination：３Ｌｖ(ＵＰ！)

Super Mana Recovery: Damage：３Ｌｖ(ＵＰ！)

Detect Presence：１０Ｌｖ(ＵＰ！)

Intuition：５Ｌｖ

Mental Corruption：７Ｌｖ

Enhanced Body Part (Tail)：７Ｌｖ(ＵＰ！)

String weapon equipped, then Attack Power Enhanced (1) : Very Large(ＵＰ！)

Mana Enlargement：２Ｌｖ(ＵＰ！)

Self-Enhancement: Guidance：６Ｌｖ(ＵＰ！)

Self-Reinforcement: Henshin / Transformation：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)

Transformation Equipment-type equipped, then Attack and Defense Power Enhanced (1) : Small(ＮＥＷ！)

・Active skills

Archery：２Ｌｖ

Throwing Technique：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Dagger Technique：９Ｌｖ

Bloodwork：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Wind-Attribute Magic：４Ｌｖ

No-Attribute Magic：３Ｌｖ(ＵＰ！)

Mana Control：５Ｌｖ(ＵＰ！)

High-Speed Flight：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Silent Steps：１０Ｌｖ(ＵＰ！)

Trap：７Ｌｖ

Dismantling：４Ｌｖ

-Transcend Limits-：４Ｌｖ(ＵＰ！)

Housework：１０Ｌｖ

Illusion Thread Technique：２Ｌｖ(Thread-reeling awakened into！)

Unarmed Fighting Technique：８Ｌｖ(ＵＰ！)

Assassination Technique：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Magic Fighting Technique：５Ｌｖ(ＵＰ！)

・Unique skill

Offering

Petrifying Magic Eye：６Ｌｖ(ＵＰ！)

Vandalieu’s Divine Protection

・Name: Isla

・Age: 約三万age

・Title: 【The Eclipse Emperor’s Hound】　【Boss' Mistress】(ＮＥＷ！）

・Rank: １３

・Race: Vampire Chain Lord Zombie

・Level: ０

・Passive skills

Dark Vision

Abnormal Condition Resistance：１０Ｌｖ

Monstrous Strength：３Ｌｖ(ＵＰ！)

Rapid Regeneration：８Ｌｖ(ＵＰ！)

Mental Corruption：８Ｌｖ

Slaughter Healing：１０Ｌｖ(ＵＰ！)

Intuition：６Ｌｖ

Strengthened Attribute Values: Loyalty: Vandalieu：１０Ｌｖ(ＵＰ！)

Detect Presence：２Ｌｖ

Self-Enhancement: Guidance：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Self-Reinforcement: Henshin / Transformation：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)

Transformation Equipment-type equipped, then Attack and Defense Power Enhanced (1) : Small(ＮＥＷ！)

・Active skills

Bloodwork：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Water-Attribute Magic：８Ｌｖ(ＵＰ！)

Fire-Attribute Magic：８Ｌｖ(ＵＰ！)

No-Attribute Magic：４Ｌｖ

Mana Control：６Ｌｖ

Slaughter Sword Technique：２Ｌｖ(Sword Technique awakened into＆ＵＰ！)

Moving Chains Armor Technique：１Ｌｖ(Armor Technique awakened into！)

-Transcend Limits-：２Ｌｖ(-Surpass Limits- awakened into！)

High-Speed Flight：５Ｌｖ

Pursuit：９Ｌｖ

Torture：６Ｌｖ

Commanding：４Ｌｖ

Housework：２Ｌｖ

Coordination：５Ｌｖ(ＵＰ！)

Mount：２Ｌｖ(ＵＰ！)

Unarmed Fighting Technique：３Ｌｖ(ＵＰ！)

・Unique skill

Shape-Shift：７Ｌｖ

Vandalieu’s Divine Protection

・Job＆race解説　Luciliano著

今回Eleonora達がJob changeしたJobとRank upしたraceは、当然だがすべて新Jobで新raceである。

恐らく、師Artisanが渡したTransform杖……Transformation Equipmentが関係しているものと思われる。

ちなみに、Job changeはHihiryushukakaとの戦闘に勝利した後に行われている。