Darciaの霊が宿ったbone片を飲み込んだ『The root of life』は、円筒形のケースの中で球体に変化すると静かに脈打ち続けた。

『人の赤子が生まれるのと同じ程の時間をかけて、御母堂は新たなBodyを得てrevivalする事でしょう』

「では、十カ月と少々ですか」

　Gufadgarnの言葉に、Vandalieuは感慨深げに頷いた。

　Darciaが殺されてから約十年。最初は彼女のSpirit Formが持つ大体の目安である百年までを目標に頑張って来た。その後TalosheimのVidaのResurrection Deviceに希望をかけて見たら壊されていて、中々大変だった。

　しかし後十カ月と少々でDarciaがrevivalする。いや、生命体と言う意味では既にrevivalしているのだが。

　certainly待ちきれない思いはある。Bodyを取り戻した母とやりたい事、してあげたい事は幾らでもある。だが後十カ月少々なら待つべきだ。

　対象の時間をAccelerationさせる【Inanimate Aging】や、【Aging】のDeath-Attribute Magicもある。だがそれを使う事でDarciaの新たなBodyにtroubleが起こる可能性を否定はできない。

「再会を十カ月早めるために、その後の長い時間を損なう訳にはいきません。

　……時間と言えば、revived kaa-sanの寿命はどうなるんでしょうか？」

「私達みたいに限界が無くなってもおかしくないと思うわ」

　ふとVandalieuの頭を過った疑問にconjectureで答えたのは、Eleonoraだった。

「『The root of life』は長命種のElfにも適合したんでしょう？　Dark Elfの魂に高Rankのmonstersの素材にOrichalcum、その上Goddessのblood……これで千年や二千年の筈ないもの」

「Vampireや我々Majin Race等、寿命が無いraceは既に存在するので、不思議ではないかと」

　Eleonoraに続いてIrisもそうconjectureする。どうやら既に二人の中では、DarciaはDark Elfでは無く新たなraceとしてrevivalする事が決まっているようだ。

「そもそもVandalieu、お前なら望むだけ寿命を延ばせるだろう。ZadirisやTareaにしたように」

　BodyのAgingを吸い取り、若返らせる【Youth Transformation】。当初は隠していたが、既にBoundary Mountain Range内部では周知されている。……長く生きたいのならVida's New Racesに変化した方が、いちいち若返るよりも確実だからである。

　既に寿命が長い者達は、それほど寿命を延ばす事に拘らない。死んでも、魂は確実にVandalieuの元に行くだろうから、未練があればUndeadになればいいだけだからだ。

　そしてこの情報がBoundary Mountain Range外に流れた場合の危険性は……Amid Empireの場合はもう敵国なのは変わらないので別に変わらないという判断である。

「それはそうなのですが、【Youth Transformation】の場合若返らせるだけで寿命の上限が変わる訳ではないですから。極端に短くなってしまったら大変ですし」

「そもそも、あれはあまりやらん方が良いと思うのじゃが」

「そうですわね、癖に成ったら困りますし」

　【Youth Transformation】経験者であるZadirisとTareaが、視線を逸らしながらそう呟く。行為自体は医療行為の筈なのだが。

『まあ、どんなに短くても数十年でどうこうって事は無いと思うよ？　もし短いと思ったら、その時間を使って寿命を延ばす方法を探すなり、研究すれば良いじゃない。

　きっとどうにかなるよ、絶対死者のrevivalよりも簡単だから』

　Zandiaがそう主張すると、それもそうかとVandalieuは納得した。変かもしれないが、死者のrevivalよりもUnaging長寿の方が簡単な目標なのである、このworldでは。

「そう言えば、この『Trial of Zakkart』はどうなるのじゃ？」

　常識では、Dungeonは発生した後は永遠にそのままである。

　だがここは『Evil God of Labyrinths』Gufadgarnが直接管理し、彼の力によってworld中に【Teleportation】していた迷宮だ。他のDungeonと同じとは限らない。

　そう思ってZadirisが質問すると、Gufadgarnはやはり今回で『Trial of Zakkart』の管理を止めるらしい。通常のDungeonなら彼が離れてもそのまま機能し続けるが、一部の試練……虚像の試練等Mentalに作用する物は、行われなくなるそうだ。

　それにGufadgarnの化身等、一部のmonstersは出現しなくなる。

　以後は、Dark Elf nation内に存在するただのＳClass Dungeonになるらしい。

『ですが再び私が直接管理すれば、以前と同-samaに機能します。

　この工房は私がVandalieuの望む場所にTeleportationさせましょう。用意が出来ましたらご指示を』

　そして指示を出すのは何時でもいいそうだ。

「じゃあ、王城の地下の工房につなげて貰えば良いかな。ところで、Gufadgarn自身はこれからどうするのですか？　良ければtempleにIdol Statueとか、建てます？」

『身に余る光栄です、我が主よ。しかしそれには及びません』

　『Evil God of Labyrinths』Gufadgarnには、templeが存在しない。彼が創り上げたDungeonそのものが、その役割を担っているからだ。

　迷宮のCreationこそGufadgarnの神としての権能にして、信仰のsymbol。Dungeonに脅かされる人々の怒りやhorror、また日々の糧を得る者達の喜び、monstersを倒す事で強くなる充実感等が彼の力に成るのだ。

　同じ権能を持っていた『Evil God of Demon Castles』がsealedされるなど、Dungeonを創る事が出来るEvil God (M) Evil God (P)の数自体も減っているので、Dungeonに対する人々の思念の多くはGufadgarnに注がれている。『Trial of Zakkart』を創りworld中を【Teleportation】で巡るようになってからは、特に。

　実はGufadgarnは、『Evil god of release』Ravovifard同-sama Age of Gods Eraより力を付ける事に成功した神なのである。

　それはともかく、Idol Statueの建立を断ったGufadgarnはこの後何処に身を置くつもりなのか。

『ですが、皆-samaと同じように御傍に侍る許可を頂きたく』

　Vandalieuの近くだった。

『……どうします、Bocchan？　正直、こうしている今もSlightly圧力を感じるのですが』

　Vandalieuの僕に加わったGufadgarnとしては至極当然の希望だったが、神が近くに存在するためには問題も多い。

　実際、こうしている今もGufadgarnは物理的な圧力を周囲に与えている。Sam達が平然としているのは、彼等が既にそれなり以上に強い事と、Gufadgarn本人が存在感をExtreme Strength消しているからだ。

　だがそれでも普通の一般人なら金縛りにかかった-samaなconditionになるか、失神しかねない。

「うーん、希望は分かりますが――」

『ご安心ください、Dungeonのmonstersの生成機能を利用して創り上げたHumanと同じ姿の憑代を用意してあります。『Trial of Zakkart』の後処理が終わったらそれに宿るつもりです』

「なるほど、それなら大丈夫ですね」

　断ろうとしたVandalieuだったが、Gufadgarnは次代のZakkartが見つかった後の事も周到に用意していたらしい。

『この姿も私本来の物ではありません。初代Zakkartに『せめて直視できる姿に成れ』と命じられ、当時の力で出来るだけHumanに近づけた物です』

『好奇心から聞きますが、本来の姿は？』

　Ritaの質問に、Gufadgarnは暫し黙考してから答えた。Lambdaの言葉で説明するためにはどう言えば良いのか、すぐには思いつかなかったからだ。

『Zakkartによると、『正七面体や正十一面体で出来た色glassを、クモともscorpionとも判断できない蟲の形に組み上げた物』に見えたそうです』

『せ、正七？　十一？　姉-san、どんな形だったっけ？』

『分からない。Bocchanは分かります？』

「……俺にも分かりませんし、このworldの物理法則でその図形は再現不可能なのではないでしょうか？」

　今でこそ人型のGolemに似た姿をしているGufadgarnだが、Zakkartに会う前は直視するだけでHumanのMentalを傷つける-samaな異-samaな形状をしていたらしい。

『それで憑代ですが、現在は先代Zakkartの希望に沿う形状にしてあります。ですが今からでも多少の調整が可能です。』

「そのままで良いと思いますよ。俺はmuscle以外言わないですし、それならあなたが過ごしやすい形状がいいのではないかと」

『畏まりました』

　後々、Vandalieuはこの時の判断を若干後悔する事に成るのだが、まだ少し先の話だった。

『そう言えば、【Demon King Fragment】は如何しましょう。私も一つだけsealedしております。Dungeonの攻略中にも使っていたご-sama子でしたが』

　今でこそ神としてはGreat Godに準ずる力を持つGufadgarnだが、【Demon King Fragment】をsealedした当時はそれ程では無かった。そして、Alda's Factionとの戦争の後『Vida’s Resting Ground』や複数のDungeonを創り上げた後は百年前まで延々眠っていた。

　そのため、所持しているsealedの数は最初に預かった一つだけだった。

「あ、下さい」

『畏まりました』

　それは食事の後片付けも済んでどこかのんびりとした時間を過ごしていた時に、前触れも無く起きた。

「ん？　『Trial Seeker』に込めたManaが切れたのか？」

　Heinzがふと見ると、『Trial of Zakkart』が次にTeleportationする場所を指し示すmagic itemの反応が停止していた。

　一点を示し続けるはずのneedleが、壊れた時計のように『Trial Seeker』を傾ける度にYura Yuraと揺れる。

「まあ、別に良いのじゃないか？　もう『Trial of Zakkart』が現れる場所は分かっているんだし」

　Edgarが吹いていた口笛を止めてそう言う。確かに、既に次に『Trial of Zakkart』が現れる場所は判明しているので、『Trial Seeker』を常に動かしている意味は薄い。

　しかし、その場所を確認する事が日課に成っているHeinzは「そんなにManaを必要とする訳じゃ無いから」と言って、『Trial Seeker』にManaを込めようとした。

　だが、すぐに『Trial Seeker』に組み込まれた魔晶石がManaで満ち、それ以上Manaが入らないconditionになってしまう。だと言うのに、needleの反応は戻らない。

「どう言う事だ？　Manaはあるのに、動いていない？」

「壊れちゃったの？」

　Heinzの-sama子がおかしい事に気がついた、彼等が保護しているDhampirのShoujo Selenが心配そうに声をかける。

「簡単に壊れるものではないはずですが……Heinz、見せてください」

　『Goddess of Sleep』MillのClericであり、magic itemの整備が出来る程度に【Alchemy】skillを習得しているElfのDaianaがそう言って、『Trial Seeker』の-sama子を調べていく。

　magic itemは基本的に通常の物品よりもずっと壊れにくい。物にもよるが、『Trial Seeker』の場合身に着けたまま激しい戦闘を行っても、攻撃が直撃しない限りまず大丈夫なはずだった。

「魔晶石には傷一つなく、描かれたmagic陣にも異常none。needleとmagic陣の接触の問題かしら？」

　だからDaianaも訝しげな-sama子だったが、何時も整備している時と同じように『Trial Seeker』を調べ始めた。

「これは……何故？　おかしい、どうして……まさか……」

　だが次第に彼女の顔色は悪くなっていった。

「Daiana、どうしたの？　顔が真っ青だけど、『Trial Seeker』に何か起こったの？」

　女Dwarfの盾職、Delizahが尋ねると愕然とした-sama子でDaianaは顔を上げて答えた。

「それが……正常です！」

「何だって！？　……って、縁起でもない冗談はやめてよ。Daianaが冗談を言うのは珍しいけど」

　冗談かと思ったDelizahが苦笑いを浮かべるが、Daianaの表情は演技とは思えない程強張っていた。

「私は冗談を言っている訳ではありません！　『Trial Seeker』は今も正常に動いているのです！」

　彼女の言葉の意味を、Heinz達はすぐには理解できなかった。

　いや、理解したくなかったのかもしれない。

　何故なら次に『Trial of Zakkart』が現れる場所を指し示す『Trial Seeker』が、正常に機能していながら何も指し示さないという事は、次が無い事を意味するからだ。

「まさか……『Trial of Zakkart』が攻略されたのか。Bellwood's Successorが……Heinz以外に決まったのか」

　だが何時までも思考を放棄し続ける事は出来ず、Edgarが呆然とした-sama子で呟く。

　それをきっかけに、『Trial of Zakkart』はもうここに現れないという事実が、伝播していく。

「そんな、BAKANAっ！　Heinz -dono以上にBellwood's Successorに相応しいものがいるはずがない！」

「神は、神は我等を見放したか！？」

　過激派からHeinzに説得されてReconciliation Factionに転向した者達が頭を抱え、天を仰いで嘆く。

「い、一体何者が『Trial of Zakkart』を攻略したのだ？　Orbaum Elective Kingdom内の者ならともかく、もしAmid Empireの者なら……Bellwood's Successorを旗頭に再びSauron領を、それどころかOrbaum Elective Kingdom全体に攻め込む可能性が！」

　Heinzの支援者であるNobleの使いが、危機感を露わにして爪を噛む。冷静さを保とうとして、自分達にとって最悪の未来を予想してしまい逆にpanicに陥りかけている。

「Heinzお兄-chan、皆……」

　SelenはHeinz達を心配して声をかける。彼女としてはHeinz達が危険な目に合わないで済んだ事は嬉しいが、同時に彼等が『Trial of Zakkart』を攻略するために長い時間をかけていた事も知っていた。

　彼女がHeinz達に助けられた時にはもう亡くなっていたが、Martinaと言う仲間の仇を取れなくなってしまった事も、分かっている。

　だから動揺する彼等になんて言えば良いのか、咄嗟に分からなかった。

「……大丈夫だよ、Selen。別に死ぬわけでもなんでもないからね。獲物を横取りされる事なんて、adventurerをやっていれば時々ある事さ」

　そんな中、最も早く我に返ったのはUnarmed FighterのJenniferだった。彼女は未だ未練の滲んだ瞳で、『Trial of Zakkart』が現れるはずだった谷の壁に視線を向けていたが、溜め息と共に瞼を閉じた。

「そうですね。支援して頂いた方々には申し訳ありませんが、依頼に失敗した訳でも犠牲者が出た訳でもありませんから」

　終わってしまった事はしょうがないと、ElfのDaianaもJenniferに同意する。確かに彼女の言う通りではある。しかし、『Trial of Zakkart』に挑めなかった事で問題が全く無いわけではない。

　Delizahが苦虫を噛み潰したような顔をしてそれを指摘した。

「それはそうだけど……Martinaの件はもうどうしようもないかもしれない。けどReconciliation Factionとか、Alda templeとか、色々あるじゃないか。そっちはどうするのさ」

　Heinz達が『Trial of Zakkart』に挑む理由には、adventurerとしてDungeonに挑む事やMartinaの仇を取る事以外に、Heroic God Bellwood's Successorに成ってVida's New Racesに寛容なAlda Reconciliation FactionをAlda believerの主流にするという目的があった。

　Vida believerが少なくないOrbaum Elective Kingdomでも、monstersにrootsを持つVida's New Racesへの偏見や迫害は根強い。それを無くすために、SelenのようなDhampirが生きていく事が出来る世の中にするためにも。

　そしてDungeonの最奥で謁見が叶うかもしれない、『God of Law and Life』AldaやBellwood本人にVida's New Racesについて尋ねる事も考えていた。

　彼女達を邪悪としながら、何故Reconciliation Factionに転向した自分にblessingsを授けたのか。Godsの真意を確かめたかった。

　それが不可能になった事は、決して小さくない。

「だが、攻略者が出た事自体は喜ばしい事だ。もう『Trial of Zakkart』に挑んで命を落とす者はいない。『Trial of Zakkart』を攻略してBellwood's SuccessorになったHeroが過激派で、私達がやろうとした事の逆の事を企んでいるなら困るが……それもいずれわかるだろう」

　worldで最も有名なDungeonである『Trial of Zakkart』を攻略した者達だ。例えこの Bahn Gaia continent外で攻略されたにしても、すぐ噂が広まるだろう。

　一度攻略を試みたHeinzだから分かるが、『Trial of Zakkart』は無名のadventurerやKnightがどうにか出来るDungeonでは無い。どんな奇跡が起きても、ＡClass adventurer以上でなければ不可能だ。

　そうした既に国家的な名声を得ている者達が攻略した以上、その成果はすぐに広まるだろう。『True』Randolphのように目立つのを嫌うなら、そもそも『Trial of Zakkart』に挑まないはずだし。

「まあ、そうだな。ここで騒いでいても何の解決にもならない事は確かだ。悪いな、動揺しちまって。

　おい、お前等！　俺が言うのもなんだが落ち着け！　ここで騒いでも時間の無駄だぞ！　とりあえず撤収準備始めるぞーっ！」

　順に回って最後に我に返ったEdgarが、まだ混乱している者達に率先して声をかけて落ち着かせていく。

「心配させてすまなかった、Selen。とりあえず、一度町に戻ろう。後の事は、それから考えよう」

「うん！」

　SelenがHeinzの言葉に元気良く頷き、手を繋いで歩き出そうとしたその時だ。空から光の柱が降って来た。

「【Familiar Spirit Advent】！？」

「いや、違うぞ！　光の柱が降りた場所には誰も……あれはDungeonの入り口か！？　まさか……『Trial of Zakkart』！？」

　光の柱は、何と『Trial of Zakkart』が現れるはずだった谷の壁に降りた。そして光の中に、templeを連想させる白い石造りの扉が出現した。

「おい、Heinzっ！？」

「いや、『Trial of Zakkart』ではない」

　Heinzは『Trial Seeker』を一応みた後、首を横に振った。

「needleはさっきまでと同じで動いていない。それに、あの入口は『Trial of Zakkart』とは形も色も違うし、看板も無い」

「reformした……って訳じゃないか」

　一度『Trial of Zakkart』を見ているHeinzの言葉を、一度は『Trial of Zakkart』が現れたのかと沸き立った人々は否定できなかった。

　通常、Dungeonは発生した後に階層が増える事以外は大きく変化しない。精々内部の迷路の構造が変わるだけだ。

　Dungeonの入り口も、一度発生した後形状や色が変化したなんて話はまず聞かない。『Trial of Zakkart』では例外的に看板が出現したが、それぐらいだ。

　だからたった今出現したDungeonは、『Trial of Zakkart』ではない。

「だが、だったらあのDungeonは何なんだ？　【Familiar Spirit Advent】の効果のような演出で発生するDungeonなんて、聞いた事が無いぞ。

　Dungeonが発生する瞬間を見たってrecordは殆ど無いが……Dungeonは普通、Manaによって穢れた土地から発生するんじゃなかったのか？」

　Edgarがそう言いつつも、Dungeonの入り口に向かって歩いて行く。戸惑ってはいるが、正体不明の何かに近づくのは、scout職である自分の役目だという自負の為だ。

「扉の表面に古代文字が彫ってある……これはたしか……」

　古代文字とは、Demon King Guduranisが出現する前にこのworldで使われていた言語だ。今では日常的に使う者は存在せず、太古の遺跡で稀に発見される程度だ。

　しかし EdgarやHeinzは『Trial of Zakkart』で役立つかもしれないと古代語の読み書きを、ある程度Mage guildに保管された資料とその管理者から習っていた。

「たしか……『Bellwood's Successorに成らんとする者のみ、挑むべし』だと！？」

　そのEdgarが読み解いた文面は、驚くべき内容だった。

　『Trial of Zakkart』では無いのに、このDungeonはBellwood's Successorを選ぶための物だというのだから。

　しかし、なら挑まない訳にはいかない。

　再び周囲の者達がざわめくが、Heinzは静かに息を吐くと、Selenの髪を撫でた。

「Heinzお兄-chan？」

「悪いな、Selen。私達が町に帰るのは、お預けになった。

　ベルボトロ、私達が留守の間Selenを頼んだぞ」

「ああ、任せとけ」

　Heinz達が『Trial of Zakkart』に潜っている間、Selenの護衛と世話をする手はずだった信頼できるadventurer仲間がそう言って胸を叩いて見せた。

「Heinzお兄-chan……行ってらっしゃい！　みんな無事で帰って来てね！」

　仲間達を新たなDungeonに向かって行くHeinzは、Shoujoの声援に「ああ、約束だ！」と言って答えると、扉の向こうに消えて行った。

　黒焦げになって死んでいるThunder Dragonを前に、一人の青年に変わりつつある年頃の少年が歓喜に震えていた。

「くっ、ククク、この僕が……このworldでも恐れられる竜種を、それも電撃に対して高いResistanceを持つThunder Dragonを、銃も爆弾もMissileも使わずに剣とmagic、そして自分のBodyのみで倒した！

　ハァーハッハッハ！　越えたぞ、僕は前世の僕を圧倒的に超越したぞ！」

　高揚感を堪えきれずに高笑いを上げる少年。その良く言えば野性的に逆立った髪に、細いが引き締まったBody。だが、顔つきそのものは何処か貧弱そうな印象を与える。

　Warriorとしての訓練を受けている途中の根暗な少年。そんな感じだ。

「今なら勝てる！　『The 8th Guidance』にも、僕を裏切ったMurakami sensei……いや、Murakamiのクズbastardだって殺せる！　このHajime Inui -samaの力があれば！」

　少年の、少年のbody partで笑うのはかつてanother world『Origin』で【Marionette】のInui Hajimeと呼ばれていた男だった。

　彼は一年と数ヶ月前に大人のbody partで『Lambda』にreincarnationし、その後『God of Thunderclouds』Fitun 's Divine Protectionを受け、Rodcorteでは無くかの神の指示を聞いて活動していた。

　Job changeの時だけguildを利用し、それ以外はFitunが指示した場所にいたmountain banditや海賊から略奪し、未発見のDungeonでmonstersを狩り、Treasure Chestや宝物庫で装備を調えた。

　お蔭でHajimeはいまや、ＦClass adventurerでありながらＡClass adventurerのtop class相当の実力を誇っている。

　普通ならそこに至るまでにmountain banditかmonstersに返り討ちに遭うし、そもそもそんな都合良くmountain banditや未発見のDungeonを見つけられるはずがない。それらが奇跡的なFortuneで叶ったとして、成長の壁に三回は……凡人なら十回以上ぶつかる。

　それが可能だったのは、Hajimeが既に『Origin』である程度の実力を身に付けていた事。そして何よりRodcorteとFitun、二柱の神's Divine Protectionによって成長が底上げされているからだった。

「ふふ、戦Kami-sama々だ。Fitun 's Divine Protectionは、僕と相性がいい」

　そう言いながら首から下げたpendant……FitunのSpirit Cloneが宿る宝石に触れる。

「……Aldaがやっと動き出したのか」

　pendantに宿ったSpirit Cloneから流れ込んでくる情報に、Hajimeはlipsの端を吊り上げた。

　originally Dungeon造り専門の神でもないのに、Evil God (M) Evil God (P)の真似事とはご苦労な事だ。どうやらGreat Godとしての力と法を司る事で得ている「罰する」権能、そして神としてHumanに「試練を与える」権能を、お得意の解釈とやらをこねくり回して無理を通したのだろう。

　その甲斐があったかは『Five-colored blades』がどれ程成長するかにかかっているが、Hajimeはそれには興味が無かった。

　重要なのは、そのためにAldaが力を大分削っているはずだと言う事だ。

「これでもう『God of Law and Life』Aldaはもう地上にAdventして戦う事は出来ない！　再び力を蓄えるまでに千年はかかる……これからはもっと自由に動けるってもんだ！

　ハハハハハハ！　Aldaの駒がDungeonに籠っている間にこのFitunの使徒、Hajime Inui -samaがVandalieuの首を刎ねて……いや、刎ねただけでは死なないんだったな。whole bodyの細胞が炭化するまで焼いてやるぜ！」

　Berserkerの如く高笑いを浮かべるHajimeのMentalの内で、FitunのSpirit Cloneは苦笑いを浮かべていた。

『俺が原因だとは分かっているが、調子に乗り過ぎだ。これだから若い奴は』

　Spirit Cloneを宿らせたpendantを通じて助言や情報を与える。そうHajimeを騙して、Fitunは徐々にHajimeのMentalに入り込み、洗脳し同化しつつあった。

　神がHumanにそんな事をすれば、耐えきれずにMentalかBody、若しくはその両方がDecayする。しかし Hajimeはoriginally Rodcorteによって神の力を与えられた魂、Mentalを持つ。そしてBodyは、Rodcorteが神の力で作り上げた物だ。

　これ程憑代に適した存在は無い。

『くくく、既に同化は四割以上。後一年もすれば、こいつ自身が俺のSpirit Clone……化身となる。Alda、あんたはその間大事な駒を磨いていな』

　一方その頃Boundary Mountain Rangeを挟んだContinentの西側の、ある古びたmansionでは頬杖をついたAmid EmpireのＳClass adventurer……と言う身分を隠れ蓑に、VidaのbelieverとしてVida's New Races達の保護活動をしている『Thunderclap』のSchneiderが座っていた。

　彼は不機嫌そうな眼差しで、向かいに腰かけた人物を睨みつけていった。

「よくまあ俺の前に顔を出せたもんだな。しかも、こんな人気の無い場所で。なんで殺されないと思うんだ？」

　歴戦の猛者でも失禁しかねない眼光に貫かれた人物は、平静を保った-sama子で肩を竦めた。

「-kunなら余をここで殺す事はしないと踏んだのでな。さて、単刀直入に用件を述べよう。

　余の息子を護衛……いや、監禁して利用してくれまいか？　余の遺言状と息子の身分を示す短剣を持って」

　向かいに座った人物……Amid Empire Emperor Mashkzar Von Bellwood Amidはそう依頼した。

　Zakkartの工房をTalosheimの地下にあるVandalieuの工房に繋げて固定し、氷像や石像にしたExplorer達の死体を回収した後、Vandalieu達は憑代に宿ったGufadgarnと共にDark Elf nationに帰還した。

　彼等の帰還を待ちわびていたDark Elf王のギザンや、Vida’s Resting Groundから派遣されたNoble-born Vampire達、そして民達は歓声を上げた。

「これで百年の苦行も終わる！」

「仕事が減るぞー！」

　毎年『Trial of Zakkart』に挑んだ挑戦者達の選抜や、敗退時の治療を担当していたギザン達Dark Elf達の喜びようは凄かった。

　憑代に宿ったGufadgarnが目の前に居たのがシュールだったが。ギザン達はGufadgarnに気がつかなかったし、Gufadgarnの方も無反応だったけれど。

　それから一週間連続でBoundary Mountain Range内部の国々全てで祝いの席となった。Vandalieuは一時間ごとにカプセルの中で育つDarciaの元に戻ったが、Dark Elf nationは大騒ぎだった。

　『Trial of Zakkart』はあのままDark Elf nationに設置され、ただのＳClass DungeonとしてBoundary Mountain Range内部の猛者を鍛える事に貢献する事になった。中層の厳しい環境等は同じだが、ややこしい試練が停止されDungeonボスがGufadgarnの化身からRank１３の高位のDemonやOrichalcum Statueに変化した。

　敵が弱くなった事にMajin King Godwinが不満そうだったが、あれはGufadgarnが直接管理していないと出せないと説明され、渋々納得していた。

　入り口と攻略済みの各階層にTeleportation出来るDungeon Cardも導入されたため、最終的な攻略難易度は大分下がったが、これからもContinent南部のWarrior達のlevellingとDark Elf nationの観光資源として活躍してくれるだろう。

《【Demon King's Claws】を獲得しました！》

《【Transgressor】のsecondary nameを獲得しました！》

《【Disease Demon】にJob changeしました！》

《【Rapid Regeneration】、【Chant Revocation】、【Strengthen Subordinates】、【Commanding】、【Artillery Technique】、【Group Binding Technique】、【Demon King Fusion】skillのlevelが上がりました！》

《【Parallel Thought Processing】が【Group Thought Processing】skillにAwakeningしました！》

　そしてVandalieuは色々あって、最終的に疲れていた。宴の後に先延ばしにしていたJob changeをして、連れ帰った数千匹の高位Demonが暮らす為のDungeonを創って、Giant Vandalieu像を建立しようとするChurch of VidaのCleric長Nuazaを止めて――。

　オオオオォォォ……

『ボス、第三班戻りましたぜぇ～。ところでどれがボスですかね？』

　赤黒い小柄な人型……変形して分裂したKühlを見渡して、Ghost達のlevellingから帰って来たKimberlyが首を傾げる。

　Gufadgarnの所から連れ帰ったGhost達は弱かったので、班に分けてKimberlyやOrbiaがlevellingをさせているのだ。

『あ、そこで珍妙なdanceを踊っているのがボスだ！』

明らかにbone格を無視した動きで蠢いていた一体をKimberlyが指差すと、中から【Demon King's Blood】を使ってKühlの仮装をしていたVandalieuが正体を現した。

「……何故見つかったのでしょう？　ストレッチ代わりに、bone格を無視した動きに挑戦していたのに」

『そりゃあ、近くに控えているGufadgarnの視線を追えばすぐ分かりますぜ』

　そう言ってKimberlyが指差したのは、銀色の髪に金色の瞳をしたElfのShoujoだった。

　年の頃はZadirisと同じくらいで、神秘的な印象のBishoujoである。

「申し訳ありません、Vandalieuよ。つい目で追ってしまいました」

　だが、Gufadgarnである。

　何故Gufadgarnは憑代として、百年かけて神秘的な容姿のElfのBishoujoを創り上げたのか。それは、Zakkartの希望……と言うか愚痴や冗談を、Gufadgarnが勘違いして解釈した結果だった。

　Zakkartがまだ生きている頃、彼は-sama々な活躍を戦場以外で行っていたが何も常に働いていた訳では無い。時には同じProduction related Champion達や、親しくなった『Lambda』のHumanと酒を飲むような事もあった。

　そこで毎日工房で働いている自分と、戦場で命をかけて戦ってはいるが人々の声援を受け、何よりも複数の美しいfemaleに囲まれるBellwoodを比べて愚痴を漏らした事があった。

　曰く、「俺だってElfとか、Bishoujoと仲良くなりたい」と。

　更に他の日、常に……二十四時間fullタイムでついてくるGufadgarnに、「流石に寝ている時まで近くで佇むのは止めて」と訴えた。流石に怖いからと。

　どうすれば怖くなくなりますかと問うGufadgarnに、Zakkartは冗談交じりに「お前が可愛い娘だったら良かったんだけど」と答えた。

　その結果雌雄同体のraceから神に至ったGufadgarnは、「Zakkartが好む、Elfの女のchildの姿の憑代を創れば問題無い」と考えたのだ。

　何故childなのかというと、Gufadgarnの認識ではBishoujo→美しいShoujo→美しいfemaleのchildであり、「可愛い女の娘」を、「かわいいこ」、つまり「可愛いchild」と解釈したからだ。

　決してZakkartが変態だったからではない。

　本人としてはもう少し幼くしたかったらしいが、憑代の機能上の理由でこの大きさに落ち着いたらしい。

　因みに、純粋な強さはDungeonボスだった力の化身より数段落ちる、それでもRankは１３だそうだ。

(今は俺のage上平気だけど、将来……大人になってからもこの姿のまま二十四時間fullタイムでついて来るのかな？)

　それに気がついた時は、思わず目が遠くなったVandalieuだった。とりあえずBellwoodが悪い事にしておこう。

『それはin any caseボス、何だか疲れているのに暇そうっすね？』

「ええ……栽培専用のDungeonを創ってから酒ヤシのProductionは順調ですし、【Disease Demon】で俺のblood液を変化させて作った特殊なDisease源の有効利用も進んでいます。『Trial of Zakkart』にあったBeachの階層をモデルに、娯楽施設用Dungeonの構想も進めています」

　Talosheimに戻ってからまだ半月。『Trial of Zakkart』を出て一か月経たずに、酒ヤシの栽培の目途を立て、【Disease Demon】で獲得した自身の細胞をDisease原体に変化させるJob効果を使って、作物に害を与えるdiseaseの菌やカビに感染し死滅させるvirusを創りだして散布している。certainly、品種改良にも利用中だ。

　【Parallel Thought Processing】のSuperior Skillらしい【Group Thought Processing】のお蔭でバクテリアやvirus Sizeに変化しても、Vandalieuの一部として完全ではないが意思を統一し、【Long-distance Control】で操る事が出来る。

　字面は酷いがとても有用なJobである。

　新しく出現したJob……【Demon Ruler】や【Creator】　【Demiurge】もmaybe有用なJobなのだろう。……悪魔の支配者はやはり【Demon Tamer】Jobが既にMajin Raceによって発見されているから出現したのだろうか？　だけど【Demiurge】って何ぞ？

　(後、secondary nameの『Transgressor』とは何だろう？　そう呼ばれた覚えは無いのだけど……いや、そう言えばZuruwarnに『境界のTransgressor』とか『善悪の境界を侵犯する汝』とか呼ばれたけれど、それかな？　しかし何故今更？　まああれから更に国境を侵犯したし、善い事も悪い事もしているけど)

　まさかMythのトRickスター的な意味があるとは、気がつかないVandalieuだった。

　それはともかくと思考を今話している事に戻す。

「『Trial of Zakkart』から持ち帰った米のPure-bornも、生態を調べている最中ですし、GhostのlevellingとRank upはKimberly達が頑張ってくれていますしね。でも、残ったbody partの方をどうしようかと……霊が本人のものじゃないと、Hero Undeadに成りませんからね」

　霊が他人のものでは、精々body part Abilityが他よりも数段優れているだけのZombieにしかならないのだ。

　だがただのZombieにするのも継接ぎ仲間が増える事を期待しているRapiéçageやYamataに悪いので、ideaが思いつくまでMartinaの死体も含め、持ち帰った全ての死体にまだ手を付けていない。

「申し訳ありません、Zakkartよ」

「ああ、いえいえ、別に責めている訳じゃないんですよ。気にしないでください」

『いっそ、Lucilianoの奴に任せて見ちゃどうです。あいつもそろそろ齢でしょう？　嫁-san的な意味で』

「Kimberly、私は黙っていただけでずっとここにいるのだがね？　いや、任せてもらえるなら張り切ってみるが。嫁かどうかはともかく」

　とりあえず石像と氷像のままの死体達を眺めながら、Vandalieuは呟いた。

「……そろそろDemon continentに向かう準備を始めたいのですが、『Storm of Tyranny』の人達に場所を聞かないと遭難しかねないんですよね」

　Legionの【Teleportation】で戻れるとは言え、迷った挙句別のContinentや島に着いても困るのだが。

「出来れば、kaa-sanがrevivalする前にDemon continentのZantarkやFarmounに会っておきたいのだけど」

　Vandalieuが視線を向ける先では、カプセルの中の『The root of life』……Darciaが液体の中で漂っていた。

・Name: Vandalieu Zakkart

・Race: Dhampir(Dark Elf)

・Age: １０age

・Title: 【Ghoul Emperor】　【Eclipse Emperor】　【Guardian of the Cultivation Villages】　【Vida's Miko】　【Scaled Emperor】　【Tentacle Emperor】　【Champion】　【Demon King】　【Oni Emperor】　【Trial Conqueror】（ＮＥＷ！）　【Transgressor】（ＮＥＷ！）

・Job: Disease Demon

・Level: ０

・Job History: Death-Attribute Mage、Golem Transmuter、Undead Tamer、Soul Breaker、Venom Fist User、Insect User、Tree Caster、Demon Guider、Archenemy、Zombie Maker、Golem Creator、Corpse Demon Commander、Demon King User、Nether Guider、Labyrinth Creator、Creation Guider、Hell Healer

・Ability Values

Vitality: １１,３２５

Mana: ３,６１７,６７２,０７４＋(１,８０８,８３６,０１４)

Strength: ２,１５７

Agility　：１,８０７

Endurance　：２,５４９

Intelligence　：４,９０２

・Passive skills

Mysterious Strength：８Ｌｖ

Rapid Regeneration：５Ｌ(ＵＰ！)

Hell King Magic：３Ｌｖ

Abnormal Condition Resistance：１０Ｌｖ

Magic Resistance：７Ｌｖ

Dark Vision

Hell Demon Creator Path Enticement：５Ｌｖ

Chant Revocation：７Ｌｖ(ＵＰ！)

Guidance: Dark Demon Creator Path：６Ｌｖ

Automatic Mana Recovery：１０Ｌｖ

Strengthen Subordinates：９Ｌｖ(ＵＰ！)

Venom Secretion (Claws, Fangs, Tongue)：９Ｌｖ

Enhanced Agility：５Ｌｖ

Body Expansion (Tongue)：７Ｌｖ

Strengthened Attack Power while Unarmed: Large

Enhanced Body Part (Hair, Claws, Tongue, Fangs)：８Ｌｖ

Thread Refining：６Ｌｖ

Mana Enlargement：５Ｌｖ

Mana Recovery Rate Increase：４Ｌｖ

・Active skills

Bloodwork：４Ｌｖ

-Transcend Limits-：３Ｌｖ

Golem Creation：４Ｌｖ

Hollow King Magic：１Ｌｖ

Mana Control：８Ｌｖ

Spirit Form：１０Ｌｖ

Cooking：７Ｌｖ

Alchemy：１０Ｌｖ

Unarmed Fighting Technique：９Ｌｖ

Multi-Cast：８Ｌｖ

Long-distance Control：１０Ｌｖ

Surgery：８Ｌｖ

Materialization：８Ｌｖ

Coordination：８Ｌｖ

High-speed Thought Processing：１０Ｌｖ

Commanding：９Ｌv(ＵＰ！)

Thread-reeling：６Ｌｖ

Throwing Technique：６Ｌｖ

Scream：５Ｌｖ

Dead Spirit Magic：７Ｌｖ

Artillery Technique：９Ｌｖ(ＵＰ！)

Armor Technique：４Ｌｖ

Shield Technique：４Ｌｖ

Group Binding Technique：４Ｌｖ(ＵＰ！)

Surpass Limits: Fragments：３Ｌｖ

・Unique skill

God Devourer：３Ｌｖ

Deformed Soul

Mind Encroachment：８Ｌｖ

Labyrinth Creation：１Ｌｖ

Demon King Fusion：１０Ｌｖ(ＵＰ！)

Abyss：５Ｌｖ

Divine Enemy

Soul Devour：３Ｌｖ

Vida’s Divine Protection

Earth’s Hell Gods’ Divine Protection

Group Thought Processing：１Ｌｖ(Parallel Thought Processing awakened into！)

・Demon King Fragment

blood、角、suction cups、ink sacs、carapace、scent gland、Luminescent organs、blubber、chin、eyeball、proboscis、fur、exoskeleton、Arthropod Legs、antenna、claws(ＮＥＷ！)

・Curse

　Experience gained in previous life not carried over

　Cannot learn existing jobs

　Unable to gain experience independently

・Job解説：Hell Healer

　医療行為全般に関するJob。その効果は通常の生物にも有効だが、その真価は一度死んだ事がある存在を対象にした時に発揮される。Undeadの改造Surgeryや緊急蘇生措置等では、余程困難な挑戦をするか第三者からの妨害があるか、最初から不可能な行為でない限りまず失敗しない。

　また、対象を死に近づける行為……暗殺やTortureにも僅かながら補正がある。

　本来は戦闘系JobよりもProduction related Jobとしての側面が強いのだが、UndeadのCreationがProduction related Jobとして分類される事を阻んだのか、一応戦闘系Jobの端くれである。

　ただAbility Valuesの伸びは低い。

・Skill explanation:：Enhanced Flesh＆Enhanced Body Part

　共にBodyの一部をEnhanced (1)するPassive skills。

　【Enhanced Flesh】は対象になる部位の強度や、発揮できるMuscular Strengthを単純に高める。【Enhanced Body Part】もそれは同じだが、eyeballならeyesightも良くなる等器官としての機能も高める効果がある。

　ただその分強度やMuscular StrengthのEnhanced (1)率は【Enhanced Body Part】よりも【Enhanced Flesh】の方が高い。