Bugitasと、BugitasのBodyに受肉した『Evil god of release』Ravovifardが倒された事で、まだ十分な数が残存していたブザゼオス軍とゲラゾーグは、脆くも敗退した。
Bugitasの【False Guidance: Beast Path】skillの効果が消え、ブザゼオス以下のNoble OrcやOrc達が受けていたAbility Valuesへの補正が消えた。特にゲラゾーグは神そのものが倒された事で【blessings】や【Familiar Spirit Advent】のskillが使用不可能に成り、Rankやskill levelはそのままだが著しく弱体化した。
certainly【False Guidance: Beast Path】の副作用であるInstinctと欲望の肥大化と、それに伴った思考力やreasonの減退も解消されたのだが、彼等にとっては解消されなかった方が幸せだっただろう。
「ブヒィィィィ！？」
『Ravovifardよっ！ 何故我らを見捨てもうたか！？』
「もうダメだぁ、終わりだ、俺達は終わりだぁぁぁ！」
各国の連合軍を前に劣勢で在りながら持ち堪えていたのは、【False Guidance: Beast Path】の効果で維持されていた高い士気と、Bugitasならこの戦況をひっくり返せるという信頼だった。
それが一気に消滅した事と、自分達がどれ程勝ち目のない戦いをしているか理解する思考力が戻ってきてしまった事で、軍の士気は木端微塵に砕け散った。
ブザゼオス大Generalは「せめて死に花を咲かせてくれる！」と、Commandingを放棄して数名の側近と特攻を敢行。黒fangs Knight団Delegation Leader Gorbaとの激闘の末、討ち取られた。
ゲラゾーグは泣きながら逃げ出したが、Angerの形相のMajin nationの国王Godwinが単身で行ったPursuitの結果、生け捕りにされた。
ブザゼオス軍以外にも町の中にはBugitasに寝返った者達がいたが、それ等はただの警備兵で大した強敵もおらず数も多くなかったので、BudarionがBugitasを討ち取った事を知って蜂起したBudarion派の者達によって駆逐されていった。
降伏した者も居るが、それが受け入れられたかはそれまでの行いによって変わったようだ。
certainly、中には仕方なくBugitasに従っていた者もいるが、そういった者達の大部分はBugitasが倒された時点でBudarion派に合流した。
そうした事が速やかに行われたため、Vandalieuは特にする事は無かった。BugitasのBodyに受肉したRavovifardとの戦いの最中も、攻撃の余波で建造物や避難した民に被害が及ばないように周りに注意していた為、石畳が砕けてボコボコに成った地面を戻すぐらいだ。
その後は辛うじてBugitasの物だと分かる首と砕けた大鎌を掲げたBudarionの勝ち名乗りに付き合って、Budarion派に決起を促したり、連合軍を迎えたりした。
その間Vandalieuは殆どBudarionの肩に乗っていただけだったので、とても楽だった。
そのまま城門の外でブディルード達Undead軍の残骸を食料にするために回収。ただ、流石にNoble Orc EmpireでCookingして食べるのは拙いらしく、Bugitasも含めてNoble Orc肉の食事会は後日と言う事に成ったが。
だが、彼等の魂の方は処理しておいた。
「では、戦功に免じて魂を砕く事は免除します」
Vandalieuにしか聞こえないどよめきを発する、ただの霊に戻ったブディルード達。二度の死で生前と比べると大分姿が崩れているが、それでも一目見て分かるほど歓喜に打ち震えている。
「それでは、早速お前達には仕事をしてもらいます。『起きろ』」
その傍らでVandalieuは次々にGolemにしていく。そしてEARTH GolemやStone Golemになった彼等に命令した。
「では、各自自分が入れるほどの穴を掘りなさい。穴を掘り終わったら、埋めてならして元通りにしなさい。以後、俺かBudarion皇子……Emperorが新たな命令をするまで、以上の作業を繰り返しなさい」
『うおおおおおおおおん！』
唸るような雄叫びを上げると、黙々と何の意味も無い作業を始めるGolem達。
「maybe、半年もしないで魂が擦れて生前のMemoryも人格も無くなり、ただのGolemの動力源になると思います。良いでしょうか？」
彼等の被害者代表、Ghoul nationの王やルルゥ姫、ゾーゴ王子に尋ねると、三人とも頷いてくれた。
「……妻たちも異論は無い。大兄貴に従おう」
「妾も、ありません。父や兄達を裏切った事、民を虐げた事に対する、十分な報いです」
「余も、無い。ゴハイリョ、ありがとう」
因みに、ブザゼオス大Generalを含めた先程死んだ者の霊はまだ聞きたい事があるかもしれないので、一応キープしてある。
Bugitasの霊は、受肉したRavovifardに【Soul Break】skillを使って攻撃している間に、何時の間にか砕けていたらしく何処にも姿はなかった。
何故ブモーガンGeneralが押さえていたはずのCentaurや Harpy、Lamia、そしてMajin Raceの連合軍があのtimingで合流できたのか。それはZanalpadnaのDonaneris Queenのお手柄だ。
Noble Orc Empireの前線基地をVandalieu達が乗っ取った頃、Donaneris QueenはArachne族でも足の速い者達を伝令に出して、各国の状況を探った。
そして国の入り口をブディルード軍に占領されていたGhoul nationや、国自体を乗っ取られていたHigh KoboldやHigh Goblin nation以外と情報の交換を行った。
そして得た情報を基にMajin nationの王Godwinは、自らの親衛隊のみを率いて国賊となったゲラゾーグを追って自ら出兵。参加国の連合軍に飛び入り参加してブモーガン軍を撃破し、そのままtimingを合わせながらNoble Orc Empireへ攻め寄せたのだ。
こうしてBugitasとRavovifardは、軍事的にも数の暴力に蹂躙されたのだった。
城門を【Golem Creation】skillで修復した後、VandalieuはNoble Orc EmpireのJob change roomに向かった。
主な支配者層とBody労働者層がJobに就く事が出来ないNoble OrcとOrcであるEmpireだが、民であるHumanやDwarf、Elf等がProduction relatedのJobに就くのに必要であるため、Job change roomはしっかり整えられていた。
「さて、戦勝記念の宴の準備を皆がしている間にJob changeしておきましょう」
Eleonora達も既にそれぞれJob changeしたそうなので、自分も遅れてはならないと、VandalieuはroomのCenterに据えられている水晶に手を伸ばした。
Noble Orcでは無く民専用だけあって、手の届く高さに水晶があるのが有りがたい。
「まあ、Jobは既に決めている訳ですが」
今回Vandalieuは、【Demon King User】Jobを選択する事に決めていた。何故なら、BugitasがActivateさせた【Demon King's Scent glands】と【Demon King's Luminescent organs】の効果によって、自分が所有しているDemon King Fragmentが半ば以上runawayし、制御不能に陥りかけたからだ。
結果として再び制御を取り戻せたし、大事にも至らなかった。問題の【scent gland】と【Luminescent organs】も回収し、既に自分の一部となっている。
しかし、後どれだけの【Demon King Fragment】が存在するか不明である以上、似たような力を、他人の中のfragmentのrunawayを誘発するような力を持つ【Demon King Fragment】が存在しない保証は無い。
「あれが起きなければ、【Guider】Jobのどっちかにするつもりだったのですが」
《選択可能Job 【Disease Demon】 【Spirit Warrior】 【Whip Tongue Calamity】 【Vengeful Berserker】 【Dead Spirit Mage】 【Hell Healer】 【Labyrinth Creator】 【Demon King User】 【Magic Cannoneer】 【Hell King Mage】 【Divine Enemy】 【Nether Guider】 【Creation Guider】 【Fallen Musha】 【Insect Nin】》
「……特には増えていませんね。【Demon King User】を選択」
脳内に表示された情報を確認した後、【Demon King User】を選択する。その途端、bloodが沸騰したかのように体が熱くなった。
《【Surpass Limits: Fragments】skillを獲得しました！》
《【Mysterious Strength】、【Abnormal Condition Resistance】、【Magic Resistance】、【Automatic Mana Recovery】、【Venom Secretion (Claws, Fangs, Tongue)】、【Body Expansion (Tongue)】、【Enhanced Body Part (Hair, Claws, Tongue, Fangs)】、【Mana Enlargement】、【Bloodwork】、【Demon King Fusion】skillのlevelが上がりました！》
《【Rapid Healing】が【Rapid Regeneration】に、【Soul Break】がUnique skill【Soul Devour】に、【God Slayer】が【God Devourer】にAwakeningしました！》
・Name: Vandalieu
・Race: Dhampir(Dark Elf)
・Age: ９age
・Title: 【Ghoul King】 【Eclipse King】 【Second Coming of the Demon King】 【Guardian of the Cultivation Villages】 【Vida's Miko】 【Monstrosity】 【Scale King】 【Tentacle King】
・Job: Demon King User
・Level: ０
・Job History: Death-Attribute Mage、Golem Transmuter、Undead Tamer、Soul Breaker、Venom Fist User、Insect User、Tree Caster、Demon Guider、Archenemy、Zombie Maker、Golem Creator、Corpse Demon Commander
・Ability Values
Vitality: ２,７９１
Mana: １,２９０,４４２,６４６＋(５１６,１７７,０５８)
Strength: １,１８２
Agility ：８５４
Endurance ：１,３０３
Intelligence ：２,７２５
・Passive skills
Mysterious Strength：７Ｌｖ(ＵＰ！)
Rapid Regeneration：１Ｌｖ(Rapid Healing awakened into！)
Hell King Magic：１Ｌｖ(Death-Attribute Magic awakened into！)
Abnormal Condition Resistance：１０Ｌｖ(ＵＰ！)
Magic Resistance：７Ｌｖ（ＵＰ！）
Dark Vision
Demon Path Enticement：３Ｌｖ
Chant Revocation：６Ｌｖ
Guidance: Demon Path：５Ｌｖ
Automatic Mana Recovery：７Ｌｖ(ＵＰ！)
Strengthen Subordinates：８Ｌｖ
Venom Secretion (Claws, Fangs, Tongue)：６Ｌｖ(ＵＰ！)
Enhanced Agility：４Ｌｖ(ＵＰ！)
Body Expansion (Tongue)：６Ｌｖ(ＵＰ！)
Strengthened Attack Power while Unarmed: Large
Enhanced Body Part (Hair, Claws, Tongue, Fangs)：５Ｌｖ(ＵＰ！)
Thread Refining：３Ｌｖ
Mana Enlargement：４Ｌｖ(ＵＰ！)
・Active skills
Bloodwork：４Ｌｖ(ＵＰ！)
-Surpass Limits-：９Ｌｖ(ＵＰ！)
Golem Creation：３Ｌｖ
No-Attribute Magic：９Ｌｖ(ＵＰ！)
Mana Control：８Ｌｖ(ＵＰ！)
Spirit Form：９Ｌｖ(ＵＰ！)
Cooking：５Ｌｖ
Alchemy：７Ｌｖ
Unarmed Fighting Technique：７Ｌｖ(ＵＰ！)
Multi-Cast：８Ｌｖ(ＵＰ！)
Long-distance Control：８Ｌｖ(ＵＰ！)
Surgery：7Ｌｖ
Parallel Thought Processing：７Ｌｖ(ＵＰ！)
Materialization：６Ｌｖ(ＵＰ！)
Coordination：７Ｌｖ(ＵＰ！)
High-speed Thought Processing：６Ｌｖ(ＵＰ！)
Commanding：７Ｌv(ＵＰ！)
Thread-reeling：６Ｌｖ
Throwing Technique：６Ｌｖ(ＵＰ！)
Scream：４Ｌｖ
Dead Spirit Magic：６Ｌｖ
Artillery Technique：６Ｌｖ(ＵＰ！)
Armor Technique：３Ｌｖ(ＵＰ！)
Shield Technique：３Ｌｖ(ＵＰ！)
Group Binding Technique：２Ｌｖ(ＵＰ！)
Surpass Limits: Fragments：１Ｌｖ(ＮＥＷ！)
・Unique skill
God Devourer：１Ｌｖ(God Slayer awakened into！)
Grotesque Mind：８Ｌｖ(ＵＰ！)
Mind Encroachment：７Ｌｖ
Labyrinth Creation：７Ｌｖ
Demon King Fusion：７Ｌｖ(ＵＰ！)
Abyss：４Ｌｖ
Hostility
Soul Devour：１Ｌｖ(Soul Break awakened into！)
・Demon King Fragment
blood
角
suction cups
ink sacs
carapace
scent gland(ＮＥＷ！)
Luminescent organs(ＮＥＷ！)
・Curse
Experience gained in previous life not carried over
Cannot learn existing jobs
Unable to gain experience independently
「一気に上がったり変化したり……流石【Demon King User】」
どうやら【Demon King User】は補正のかかるskillが多いらしい。尤も、上がったskillを見てみるとかなりのキワモノの-samaだが。普通のHumanだと、殆ど持っていないskillばかりだ。
獲得した【Surpass Limits: Fragments】は、nameの通り【-Surpass Limits-】skillの効果を【Demon King Fragment】に限定した物だろう。【Demon King Fragment】を頻繁に使うようになったので、重宝しそうだ。
後Superior Skillに幾つかAwakeningしたり……。
「【Death-Attribute Magic】や【Rapid Healing】が変化した【Hell King Magic】と【Rapid Regeneration】は別に良い」
Ravovifard戦直後にAwakeningした【Hell King Magic】skill。前世の『Origin』ではJobやskillが存在しなかったため根拠ないが、恐らく『Origin』で『Undead』と呼ばれていた頃を超えたということだろうか。
ただ、nameが変わってもskillの内容は大きく変わらないだろう。Golemを作った時も、消費するManaの量がちょっと下がったぐらいで、それ以外に変化は無かったし。
しかし新しく何が出来るようになったのかは不明だ。前世と比べても未知の領域なので、【Death Bullet】を開発した時のように、試行錯誤が必要だろう。
【Rapid Regeneration】は更に問題も疑問も無い。EleonoraやBellmond達Vampireは皆持っているskillだからだ。
簡単に説明すると【Rapid Healing】は傷の治りが速くなるskillだ。ただ万能では無く、切り落とされた腕が生えてきたり、複雑bone折したboneが元通りになったりはしない。ただ傷が治るだけだ。
しかし切断された腕と縫合Surgeryを行い、複雑に折れたboneを正しく接げば、障害も無く元通りに成る可能性はskillを持たない者に比べるとずっと高い。
一方【Rapid Regeneration】は、欠損した部位も元通り再生する事が出来るskillだ。certainly、傷口のconditionや欠損した部位の大きさによって、再生するまでに必要な時間は異なるが、基本的に指でも腕でも目でも元通りに成る。特殊なCurseやvirusに犯された場合や、傷口を焼き潰された場合はその限りでは無いが。
certainly、普通の傷の治りも【Rapid Healing】skill１０levelより【Rapid Regeneration】１levelの方が早い。
ただVandalieuは特に気にしていないが、通常なら【Rapid Healing】が１０levelに達したとしても、【Rapid Regeneration】に変化する事は無いのだが。
skill systemによって努力が可能なら大体の事は現実になる『Lambda』だが、流石に生態を大きく変える事は出来ないからだ。
「問題なのは、【Soul Devour】と【God Devourer】。うーん、魂を砕いた時にAbsorption出来るとか、そんな効果だろうか？ 流石にただ栄養が取れたり、腹いっぱいに成ったりするだけという事は無いと思うし……もしMemoryをAbsorptionできるようになったら、凄く嫌ですねー」
父の仇のNoble-born Vampire Sercrent、母の仇であるGordan High Priestや『Green Wind Spear』のRiley、【Gungnir】のKaidou Kanata、Pure-breed Vampire達や、自分勝手な大義を掲げた連続猟奇殺人犯のRaymondとRick。そして最近では【Death Scythe】のKonoe Miyaji。
今までVandalieuが魂を砕いた主な連中だが、情報は欲しいがMemoryを共有したいとは絶対に思えないクズばかりだ。
Memoryとは人格を形成するMentalの一部だと、Vandalieuは考えている。だからそんな連中のMemoryが一部でも混ざるのは絶対に嫌だ。
しかし、Memoryが混じると決まった訳でも無い。
「実際にこのskillを使って実験すれば確かめられますけど……流石に実験の為だけに魂を砕くのは倫理的に問題だ。とりあえず、今度Kami-sama達に会ったら魂を砕いた後のDemon Kingの-sama子について聞いてみましょう。参考にはなる筈」
そう言うと、Vandalieuは宴の準備に加わるべくJob change roomから出たのだった。
やはりNoble Orc Empireの町全体で、連合軍の勝利とBudarionに帝位が戻った事を祝う宴が催された。
主だった人物はBugitasの首と縛られたゲラゾーグが共に晒されているOpen Plazaでの会食となったが、今日は何処の家でもご馳走を持ちより近所や盛り場で杯を交わしている事だろう。
Bugitas派のNoble Orc肉は使えなかったが、それでもContinent南部のCookingはVandalieu達の眼から見てもなかなかのものだった。
「戦勝祝いには蹄打ちうどんが無ければ始まらん！」
「いやいや、やはりGante餅だろう」
「何を言っている、スシと天ぷらに決まっているだろうが！」
Vida's FactionのGodsとそれに従うVida's New Racesとmonsters達が逃げ込んだContinent南部ではZakkartやHillwillow達Production related Championが情報を残している。
しかし Champion達が残した情報は殆どが、メモ書きや日記に書き残した他人に資料として残す為の物ではない、不確かで不完全な物だった。
ただBoundary Mountain Range外のHuman社会と違い、十万年経った今でもそれが残っており、それを参考にして幾つかの技術が再現され、文化として形になっているのは、Boundary Mountain Range内部がstabilityしているからだ。
それが可能だったのはBoundary Mountain Range外のHuman社会と違って、十万年の間国が亡びる-samaな大きな戦争が無かったからだ。更にProduction related Champion Zakkartが残した、「技術者、職人を絶やすな」という教えを守り、技術と文化の伝達を絶やさぬよう各国が努力してきたからだ。
そして、Boundary Mountain Range外と違いanother worldの知識や技術を使う事を禁忌とするAlda templeの勢力も存在しないため、技術と文化の伝達を妨害する存在も無かった。
だから【Samurai】や【Kunoichi】Jobが存在し、Zanalpadna産の糸畳やHigh Kobold nation産の和製コンクリートが存在するのだ。
それ等文化の一環として、Boundary Mountain Range外では存在しなかったうどん……うどんや餅、スシや天ぷらがBoundary Mountain Range内部では存在する。
「ふんっ！ ぬおりゃっ！ せいや～っ！」
色鮮やかなfeather飾りとtatooで逞しいBodyを飾ったCentaur nationの代表者が雄叫びを上げながら、綺麗に磨いた蹄でうどんの生地を踏み捏ねていく。
「せいっ、はーっ！ せいっ、はーっ！」
ペッタンペッタンとGhoul nation王が餅を拳で捏ねていく。炊き上がって湯気を立てるもち米……では無く、棘の無い栗に似た木の実は熱いだろうに、長く柔軟な腕を振るい、大きな手で直接捏ねる。
「やあああああああ！」
その横では、気合の雄叫びを上げながら左右の手に曲刀を握った、Ryuujin族の女Warriorが、猛烈な勢いで新鮮な魚介類や爬虫類を切り分けスシネタにしていく。
彼女は今もmonstersのrunawayへの対処に追われているRyuujin nationから派遣された人物で、その太刀筋は彼女の技量の高さを表している。……やっているのはCookingのはずなのだが。
「うおおおおおおお！」
その横ではやはり雄叫びを上げながら、Kijin raceの代表が、何と素手で天ぷらを上げている。煮えたぎる油に直接手を突っ込んで、野菜や魚、蟲や肉をカラリと上げていく。
……monstersのrunawayに晒されている自国に戻らなくて良いのかとVandalieuなどは思うのだが、問題無いそうだ。それぞれの国ではmonstersのrunawayでは両国の戦闘addicts達が夢中で戦っているから、大丈夫なのだとか。
因みに、Dark Elf nationの代表者とその一団は大鍋で茸のお茶を沸かしていた。他の代表者と比べて静かだが、地味とは言えない。
「クックックック……」
そう含み笑いをしながら大鍋をかきまわす姿は、怪しすぎる。
それらを眺めながら、Eleonoraは呟いた。
「……凄いCooking風景ね」
「半ばShowのようじゃからな。それぞれ戦勝を記念するWarriorのCookingとされておるらしい」
Zadirisがそう補足する。うどんや餅、スシに天ぷら等の和食文化がBoundary Mountain Range内部には残っていたが、再現する過程で大分変化していた。
どれも国民食では無く、戦勝等を記念してWarrior達が豪快にCookingする各国の戦勝祝いのご馳走と化していたのだ。
一応戦いの後以外でも食べられるのだが、茸のお茶以外はCooking工程が過酷過ぎて鍛え上げられたBodyや剣の腕前が無いと作れない。そのため、国民食と呼べるほど普及してはいなかった。
スシと天ぷらは生食が出来るほど新鮮な食材の調達や、食用油が現代Japanよりずっと高Class品であるため頻繁にCookingできないという事情もあるのだが。
「まあ、Vandalieu -samaは嬉しそうだから良いけど……でも、私達はin any case Vandalieu -samaまで戦勝食を作らなくても」
ザクザクとかき揚げにする玉葱を切るEleonora。その目や鼻腔にTamaネギの汁が飛ぶが、瞳に浮かぶのは涙では無く疑問だ。【Abnormal Condition Resistance】skillのお蔭である。
「Budarion皇子……おっと、もうEmperorじゃったな。Emperorも止めたが……あれは仕方あるまい」
Zadirisもザクザクとキャベツを刻んでいた。
「お飲みようぅ」
その横では、Eisenが通常のおろし金では歯が立たないためVandalieuが造った、【Demon King's Carapace】製おろし金で背中の枝に実る鉄林檎を摩り下ろして搾り、juiceを作って一足早く配っている。
「legendの一品として伝わっていたそうだから、思わず止めるのを止めても無理は無いさ」
そしてBasdiaは長ネギを刻み、その合間に卵を茹でていた。
Vandalieuが作っている戦勝祝いのご馳走は……Katsukarēとramenだった。
VandalieuがCookingを始めようとすると、実質的にGeneral首を獲ったHeroにそんな事はさせられないとBudarionやKurneliaを始め、各国の代表が止めた。
「じゃあ、Katsukarēとramenは次の機会にしましょう」
だが、Vandalieuがそう言った瞬間「是非作ってくれ！」と各国の代表が頼み込む事に成った。
Champion達が残した不完全な資料ではトンカツはともかく、curryやramenは十万年かけても再現する事が出来ず、Championが好んでいたCookingとしてnameだけ伝わっていたのだ。
「まあ、普通の家庭でcurryをspyスから、ramenを粉から手作りする事は、無いとは言いませんがかなり少数派でしょうからね」
Production related Champion達はVandalieuが新たに知った情報からconjectureすると、それぞれZakkartが町工場の元経営者、Arkが文系の大学生、Solderが理系の大学生、そしてHillwillowが役者の卵であったらしい。
それぞれ程度の差はあるものの自炊くらいは出来たようだが……流石にプロのChef並の知識は無かったのか、「Katsukarēが食べたい」、「ramenの夢を見た」等と日記等に書き残していても、作り方までは書かれていなかった。
Vandalieuは『Origin』の研究施設のcafeteriaのChefの霊や、元Chefで同じ実験台だった人の霊から知識を手に入れる機会があったが、それでもcurryのルー作りやramenの麺を作るためのかん水作りには、それなりに苦労している。
Cookingのnameとおおまかな特徴だけで再現するのは、十万年時間があっても不可能だったのだろう。
「これがramenの麺か……黄色い。やはりうどんやソバとは違うのだな」
「Vandalieu -dono、もしかして蒲焼のタレも作れるのではござらんか？ もしそうなら、機会があれば是非！」
製麺Golemから出てくる麺を順番に茹でながら、GizaniaとMyuzeが瞳とcompound eyesをキラキラさせている。
「分りました。でもみりんが無いな……代用品でアレンジした物で良いですか？」
『マンモス肉のKatsukarē。出来たのでみんな並んでくださーい』
『ramenも出来ましたよー』
Eleonora達が作った付け合せを盛り付けて、完成。
Open Plazaに設置された即席のCooking場の前で、目をblood走らせ涎を垂ら-sanがばかりの-sama子で待っていたBudarion派のNoble Orc達や連合軍の者達が、【Out-of-body Experience】で増えたVandalieu達の前に規則正しく並び始める。
今日作ったのは、マンモス肉のKatsukarēポテト。riceではなくポテトである理由はNoble Orc Empireでは主食が芋類であるためあまり米を栽培しておらず、輸入米も少量しか無かったからだ。
あとramenも豚boneを使ったら拙いかなと思ったので、マンモスbone ramenである。
「これがKatsukarē……Champion Zakkartがanother worldで大きな試練に立ち向かう際、必ず食したという、あの」
「おお、ramen。another worldにおいてChampion Solderの英知を支えたという……これがlegendの！」
ただ受け取った者達は気にしていないようで、まるで聖餅を頂く-samaにそれぞれ器を受け取ると、感動に打ち震え席に戻る連合軍やNoble Orc。
「やはり日記にcurryやramenが食べたいって、書き残していたのかな？」
Champion達も食に関しては不自由していたらしい。当時は戦時だから仕方ないが。
「ブキュブプ」
『おっと。はい、Katsukarēですね』
「キュブブブ」
ゆったりとした衣服の上からでも分かる肉感的な体つきをしたfemale……の形をした肉婦はKatsukarēの皿を二人分受け取ると、軽く会釈をして夫であるOrcの元に戻って行った。
肉婦は『Evil God of Degenerate Corpulence』MububujengeがOrcの妻として創った、一応は神の使いに位置するmonstersで、Budarionからその存在は教えられていたが、直に見たのは初めてだった。
appearanceはLegionが「Mikoの肉婦」と評されたのに納得できる見た目で、顔は輪郭は在るがのっぺらぼうで、肌の色は肉を連想させる薄pink色。……片手に刃物でも持っていたら、horror gameや映画に出てくるクリーチャーの-samaだ。
ただ性格は共通して穏やからしい。……激怒させると、実家(temple)に帰ってしまい、MububujengeのClericから説教されてしまうが。
因みに、Orc語しか喋れないので他raceとのcommunicationはジェスチャーか筆談である。
「うどんには無いこのプリプリとした食感の麺！ マンモスの濃厚な出汁と……これは何だ？ まさかlegendの醤油、それともウナギのタレか？」
「いや、醤油だったはずだ」
「なるほど、これが醤油か。我が国を含め味噌までは作れたのだが、醤油は作れなかったからな」
凛々しい角と顔つきをしている、瑠璃色の翼が綺麗なRyuujin族の女Warrior……女Samuraiがそう言ってramenのsoupを啜ると、Basdiaに教えて貰った事を懐から取り出した紙片に記している。
「Ryuujinのっ、それよりもcurryだ！ このappetiteを刺激する香りが堪らん！ 辛さだけでは無く何処かさっぱりとした甘さと酸味を感じさせるsauceに、カツの衣の甘さと噛み応えのある肉が堪らん！ ああ、米が欲しい！ Empireの芋が悪い訳ではないが、やはりlegendの通り米にかけて喰いたい！ 若しくはbreadにかけてcurry breadに！」
掻き込むようにKatsukarēを食べているのは、昔話の赤鬼が絵本からそのまま出て来たような姿のKijin raceの代表者だ。Weapon Equipmentが金棒で衣服は虎縞のfurで揃えていて、徹底されている。
「坊やによると、curry breadはriceの代わりにbreadにcurryをかけた物では無かったはずじゃよ」
「な、なにっ？ そうだったのか……では、curry breadとは一体……？」
思わず「赤鬼どん」と呼びたくなる赤い肌をしたKijin raceのWarriorは、Zadirisからそう言われて愕然としていた。
「Miko -donoのCookingは素晴らしいな」
「いえいえ、皆が作ってくれたCookingも美味しいですよ」
一方Katsukarēやramenを作り終えたVandalieuは、Continent南部のご馳走にtongue鼓を打っていた。
コシのあるうどんや新鮮な野菜や川魚や蟲の刺し身を使ったスシもヘルシーだし、豪快に揚げられた天ぷらの衣はサクサクで中はジューシー。
そして餅は材料の木の実の香りとほろ苦い風味が良い。
「Vandalieu -sama、さっきから食べているGante餅が凄く……紫色をしているのだけど、美味しいの？」
Eleonoraが有毒な生物の警戒色を連想させる、毒々しい紫色をした餅を食べるVandalieuに質問する。
「美味しいですよ。紫色なのは、Ghoulの麻痺毒の色が移っただけですから」
「本当に美味しいの！？ 【Abnormal Condition Resistance】があるから毒が効かないだけじゃないの！？」
「Ganteの実が麻痺毒を中和するので、毒性は無いそうです……殆ど」
Ghoul nationがあるＤClass Dungeon『Zozogante大森林』固有の木から採れるGanteの実。Dungeonの内装が森であるため米や麦の栽培が難しい環境で暮らしていたGhoul nationのGhoulの主食である。
炊くと麻痺毒を中和する薬効があるため、薬にもなる。
そのGanteの実をGhoulが素手で練って作るGante餅は、鮮やかな紫色をしているが毒性は殆ど無い。ただ、【Paralyzing Venom Secretion (Claws)】skillのlevelが高い者が作った場合や、Ganteの実の量が少ない場合はその限りでは無い。しかも CookingしたGhoulが味見をしても、毒が残っているのに気がつかない事がままある。
そのため、他raceのchildや老人は食べない方が良いとされている、強靭なWarrior達の食事である。
そしてVandalieuはchildだが、同時に大抵の毒が効かない高levelの【Abnormal Condition Resistance】skillを持つ。だから躊躇わずに食べていた。
「それならいいけど……はい、あ～んして♪」
表情をSmiling Faceに変えてVandalieuにGante餅を食べさせようとするEleonora。Vandalieuは口を開けて……伸ばしたtongueで餅を受け取って食べる。
それを見て笑みを深くするEleonora。
「Miko -dono、こっちの芋虫のフライも美味しいでござるよっ！」
「GIANT Locustの後ろ足の照り焼きも、中々だぞ」
MyuzeやGizaniaもEleonoraに対抗するようにVandalieuにCookingを食べさせ始める。やはりカマキリと蜘蛛の特徴を持つEmpusaとArachneは、虫も好んで食べるようだ。
そこにBasdiaとZadirisも戻ってきて、別のCookingをVandalieuに食べさせ始める。
彼女達にとっては親しい男女がする「はい、あ～ん」だったが、事情を知らない者が見ると珍獣の餌付けにも見える光景だった。
因みに、この宴にはKasimやGorba達も加わっている。Bugitas戦には参加せず、連合軍と一緒にブザゼオス軍と戦っていた彼等は、すっかりContinent南部の者達と打ち解けていた。
「Humanの中にお前の-samaにboneの有る奴がいるとは思わなかったぞ！」
「今度、是非腕比べをしよう！ 戦では助けられたが、手加減はせんぞ！」
「いや～、俺はそれ程でもないって。まだまださ」
特にKasimがモテモテである……CentaurやGhoulのmale陣に囲まれて、酒を注がれている。
「はっはっは、謙遜しおって！ お前に助けられなかったら俺は今頃後ろ半分が斬られて、二本脚に成っていたぞ」
「あのNoble Orcの攻撃を防げたのは、この盾のお蔭さ。俺自身の腕だけじゃ無理だった。装備のお蔭だよ」
「優れた武具を使いこなすのも、優れたWarriorの資質と言うものだ！ 儂も盾職だが、あの盾捌きは中々出来るものでは無いぞ」
「そ、そうかな？」
CentaurやGhoulのmale陣に褒められて、徐々に顔が綻んで行くKasim。しかし、その周囲はどうしようもなく男臭かった。
Centaurは男女共にWarriorのraceだが、国から離れて戦いに赴くのは男で女はその間国を守るという役割分担を行う伝統があるらしい。
Ghoulのfemale陣は、相変わらずVigaroとGorba達にモーションをかけている。
そんなKasimの-sama子に気がついて、中々思惑通りに行かないものだとVandalieuは思った。
(Kasim本人は特に何とも思っていないようなので、俺が気をまわし過ぎたかな？)
そう思いながら芋虫のフライを咀嚼しながら、FesterとZenoを探すと、彼等もそれぞれ誰かと一緒に居た。
「こ、今度一緒に狩りにいかないか？」
「俺達と？ だったらKasim達にも聞かないと」
「出来れば、お前と私だけで……」
「二人って、前衛職のあんたとscout職の俺だけだとbalanceが悪くないか？」
頬を紅潮させたEmpusa BerserkerのGaolが、Zenoを……maybeデートに誘っているのだろう。彼女がHigh Kobold nationの戦いでZenoに助けられて以降、彼を意識しているらしい事をVandalieuはMyuzeから聞かされていた。
しかし、Zenoの方はGaolの意図がピンと来ていないようだ。鈍感というよりも、恋愛経験が無い事とGaolの誘い方のせいで、デートの誘いだと気がつけないらしい。
「Festerと言ったな。実は儂の家で働いていた民でキャシーと言う娘がいてな。儂には娘がおらんので、実の娘のように思ってきた。だが、ガルギャに一度召し上げられてな……どうか貰ってやってくれないか。貴-dono程の男ならば、儂も安心できるのだが……」
「いや、俺にはもうリナって奥-sanがいるから、そう言う話は……」
「そうか、あの娘も不憫な……いや、忘れてくれ。宴の席で湿っぽい話をしたな」
「ちょ、ちょっと待ってくれっ、俺が断るとその娘どうなるんだ！？ って、言うか俺じゃないとダメなのか！？ ちょっとKasim何処行った！？」
老High KoboldのWarriorに見合い話を持ちかけられて、Festerがオロオロしている。因みに、そのキャシー-sanは本人が言うにはガルギャに手を付けられはしなかったらしい。しかし、このままだと簒奪者の被害者として同情の視線で見られ、年頃の娘としては暫く微妙な立場に置かれる事になる。
そしてRoyal PalaceにBudarion達と共にルルゥ姫達を助けに現れたFesterに一目惚れしたそうな。
なので、キャシーの親代わりのHigh KoboldがまずKasimでは無くFesterに話を向けるのも当然だった。
『だから俺はUndeadだって言ってんだろうが！ ついでに孫までいるんだぞ！ 嫁に来られてもどうしろってんだ！？』
因みに、High Goblin nationでキャシーと同じような境遇にされた民のfemaleたちの雇い主達は、BorkusやBone Man、そして戦争の間ZanalpadnaやTalosheimをLegionに取り込まれて行ったり来たりしていた、Kurtに話を持ちかけていた。
「それは大変ありがたい申し出だが、俺も宮仕えの身なのでこの場での返事は少々具合が悪いのです」
猫を被ったKurtは、とりあえず殺到する見合い話の申し出を一旦辞退して、兄とVandalieuに相談するつもりのようだ。内心では、(陛下みたいに大勢侍らせる甲斐性も度量も、趣味もねぇ！)と、その陛下が知ったら抗議しそうな事を考えている。
『見ての通りboneしかありませんので、無理かと。未来のある御嬢-san方ですので、外国に嫁に出しては如何でしょう？ 婚期を逃しそうなら、いっそVampireやGhoulに変化させるとか色々あるのですし。当然、Talosheimに来られるのであれば、手を尽くしますが』
Bone Manはそう言ってHigh Goblin達を説得している。originally鼠の霊だったとは思えない丁寧な説得だ。
一方、Borkusはお手上げといった-sama子である。
『坊主！ どうにかしてくれぇっ！』
「ん？ はぁ、数年から十数年時間がかかると思いますが、新素材のlife goldの研究が進めば、子作り方面の問題も解決するかもしれません。でも、今の段階で確約はちょっとできないです」
『そっちにどうにかするんじゃねぇ～！』
「Borkus、お主面倒見は良いとreputationなのじゃろう？ ならお主の知り合いから何人か見繕って、その娘らとの見合い話ぐらい纏めて見せたらどうなのじゃ？」
『Zadirisの嬢-chanよ、俺みたいなのに見合いの仲介を頼む奴がいたと思うか？ そんな経験一度しかねぇ！ そしてその一度以降御節介は止めてくれと釘を刺され続けたぜ！』
「威張れる事か！」
どうやら旧Talosheimではかなりの有AdeptだったはずのBorkusは、一度見合いの仲介で何かしら失敗したらしい。
そうして賑やかにしていると、Bugitasとブザゼオスの首が晒されている台と、ボコボコに殴られ腫れ上がった顔で丸太に縛り付けられているゲラゾーグを背に、Budarionが「皆、聞いて欲しい話がある」と話し始めた。
(そう言えば、重要な話があると言っていましたね)
Vandalieuがそう思い出しながら聞いていると、Budarionの話は弟であるBugitasのCoup d'étatを止められなかった謝罪と、鎮圧に協力してくれた謝辞であるようだ。
それだけならVandalieuにとっては重要という程では無かったが、Budarionが最後に述べた内容は衝撃的だった……のだろう、maybe。
「Continent南部の和を皇族の者が乱しbloodを流させてしまった。最早Empireを名乗る資格は無い。そこで責任を取り、我が国はEmpireの名を返上し、Kingdomに戻ることから始めようと思う所存である」
ざわめき、息を飲む連合軍関係者やルルゥ姫。
「……どう言う事？ 国が無くなったりBudarionがEmperorに成らないとか、そんな話では無いようだけど？」
「Noble Orc EmpireがEmpireでは無くKingdomになるから、Emperorでは無く国王になると言う話かの？」
「然り。Budarion皇子はEmperorではなく、普通の王に成るのでござる」
どうやら、KingdomやEmpire等の呼び方の違いに、Boundary Mountain Range内では特別な意味が含まれているらしい。
「でもそれについて何も知らないのですが……」
・Job解説：Corpse Demon Commander
Tamerした多くのUndeadをCommandingして集団戦を行った事があり、【Coordination】や【Commanding】skillを所有しているDeath-Attribute Magicの使い手がJob change出来るJob。
Ability Valuesの成長率はあまり高くないが、【装屍術】skillを獲得し、同skillと【Coordination】や【Commanding】等のskillの成長に高い補正がある。
・Monster explanation:：肉婦
以下、Lucilianoの研究メモより抜粋。
『Evil God of Degenerate Corpulence』Mububujengeが直接創るmonsters。広義の意味ではMububujengeのClone、若しくはFamiliar Spiritと言える存在。
Rankは１で、基本的に戦闘的なskillは獲得せず、body part AbilityもVitalityや耐久力以外は普通の一般人並にしかならない。
appearanceはLegionが勘違いされるほど、分離した彼女(IsisやValkyrie、Ereshkigal、Izanami)に似ている。
ただ体格については身長が二meter程に成るOrcに合わせて、Humanのfemaleと比べると長身の場合が多い。
肉婦はOrc一人につき一人、Mububujengeのtempleで与えられる。そして肉婦の知能やHouseworkやCooking Abilityは与えられたOrcのlevelやRankが上がる事に合わせてincreaseする。
また、生殖AbilityがありOrcの子を産み育てる事が出来る。
性質は大人しくfemale的でmasterであるOrcに対して従順。ただ、時折masterを尻に敷くTypeの者も居る。
Evil God (P)が直接創り出したmonstersと考えると肉婦は信じられない程weakが、Noble Orc EmpireのOrcは建国後最も多い時期は数万人以上存在し、その数万人に等しく授ける為に戦闘Abilityを犠牲にしたと思われる。
当然ながらNoble Orc Empire以外では存在しないmonstersであり、Adventurer’s GuildやMage guildもその存在を知らない。