驚きを表現する言葉に、「目玉が飛び出る-samaな」とあるが、Aldaが覚えた驚きはそれに等しかった。
『Curatosよ、間違いではないのだな?』
忠実なSubordinate God、『God of Records』Curatosに問うが、『間違いございません』との答えが返って来た。
『Demon King FragmentのMulti-Cast……Nineroadがsealedしたbloodに、Pure-breed Vampireの角、そして行方不明になっていたink sacsか』
『今はこのGubamonが所有していたcarapaceも手に入れている事でしょう。Iris Bearheartの目では確認できませんでしたが、既に他にも所有しているかもしれません』
Demon King Fragmentのsealedは、Demon Kingを倒した後健在だったAldaとVida、そしてNineroadを含めた三人のChampionがそれぞれ行った。その内Vidaが担当したsealedの多くは現在不明だ。
『Evil God of Slime and Tentacles』Merrebeveilがfragmentをsealedしている事も、Alda達は疑っていても確証を得ていなかった。
だが問題はsealedの位置ではない。一人のbody partの中にsealedが解けたconditionのfragmentが四つ以上存在する事だ。通常ならとっくに正気を失って、runawayしているはずだ。
Demon King以外なら。
『この『Monstrosity』は、まさか真に『Second Coming of the Demon King』かもしれん』
Aldaの言葉に、Divine Realmそのものが揺れる-samaにGodsやFamiliar Spiritに動揺が走った。
『そんなBAKANAっ、Demon Kingの魂は分割されそれぞれ力あるGodsがsealedしているはず! 主よっ、貴方の御坐にもあるはずだ!』
生前は武名を轟かせたHeroic spiritの一柱がscreechのような叫び声を上げる。だが彼はまだマシな方で、中には声を上げる事も出来ない-sama子のFamiliar Spiritも少なくないのだ。
それだけDemon King Guduranisは畏れられている。Bodyを持たない、定命の存在から昇華した上位の存在であるだけに、魂を砕かれる事が何を意味するのか想像できてしまうから、余計に。
『その通りだ。今もDemon King Guduranisの魂の幾つかは我が手に在る』
頼もしくそう応えるAldaに、Divine Realmに集う者達に安堵の空気が広がっていく。だが、Aldaは自分の手に存在しないsoul fragmentが、あの『Monstrosity』に宿っているのではないかという疑念を覚えていた。
『Curatosよ、それでかのMonstrosityは?』
『残念ながら主よ、Iris Bearheartからの信仰が完全に途絶えたため、現在の行方は掴めませぬ。囚われていたMikhailの魂も、どうなったのか……』
『そうか』
Iris Bearheartは若いながら敬虔なbelieverだったが、本人が改宗したためにpsychological繋がりは細くなっていた。それで不意に強い祈りが届いたと思ったら、この事態だ。
『Heinz達ならば、かの『Monstrosity』に対抗できましょうか?』
小声で問うCuratosに、Aldaは『今はまだ不可能だろう』と答えた。
痛手は負わせるだろうし、配下のUndeadや蟲や植物のmonsters、Vampireを幾体も倒すだろう。しかし、最終的に勝つのは難しい。そうAldaは見ていた。
Heinzは、ようやく【Guider】Jobに就いたばかりだ。本当はPure-breed Vampire Terneciaを倒したのは自分ではない事が、しこりと成って彼の成長を妨げていたのだ。
だが、【Guider】に成った以上これからは大きく成長するはずだ。
『だが、何れは可能となる』
数多のDemon King Armyを退け、多くの犠牲を出しながらもDemon King Guduranisを倒したBellwoodのように。
another world Originにreincarnationし、そして同じReincarnatorであるMurakamiに殺され二度目の人生を終えたShimada IzumiとMachida Aran。
二人はLambdaへreincarnationし三度目の人生を生きる事ではなく、God of Reincarnation RodcorteのFamiliar Spiritに成る事を選び、今も彼のDivine Realmに存在している。
頭の上には輝く金色の輪が浮かび、背中には純白の翼。そんなGodsしい姿に成ったMachida Aranは、重々しく呟いた。
「マジでSuport staffだ、これ。天使ダセェ」
パソコンの画面を半眼に見つめる彼の姿は、天使のcosplayをしているサラリーマンにしか見えない。どれ程cosplayのクオリティが高くても。
そんなAranにSuit姿の泉はため息交じりの声で声をかけた。
「実際そうだって言われたじゃないの」
「そりゃあそうだけど、ここまでとは思わなかった。色々あんまりだと思わない?」
「そんなもんよ、人生なんて」
Aranの愚痴を切って捨てる泉には、天使の輪も翼も無い。見た目はOriginで生きていた時と何一つ変わっていない。
何故二人の姿に差があるのかと言うと、単純に二人のimageの差だった。
Mental生命体であるFamiliar Spiritの姿は、Familiar Spirit本人の意思とFamiliar Spiritを見る者のimageによって変わる。
Aranの姿は西洋的な天使のimageが強く、泉の姿は生前の自分のimageを維持しているからだ。
人々に認知されると更にそのimpactを受け、狛犬や狐など宗教やMyth毎に姿が変わる事になる。
RodcorteはReincarnator以外には各worldのGodsにしか認知されていないので、二人が人々からのimpactを受ける事は無いだろうが。
『お前達はFamiliar Spiritに成った事で、Bodyから解き放たれMental生命体に昇華された。Bodyを持たないのはただのHun & Poであった時と同じだが、実際には本質から異なっている。
暫くは不stabilityなconditionが続くだろう。stabilityするまでお互い近い場所で過ごすように』
そう主になったRodcorteからの指示に従って、二人はそれぞれCircle of Reincarnation systemのSuportを行いながら、LambdaやOriginの人々の目からそのworldの情報を交代で集めていた。
しかし、そのための道具がAranの前に在るパソコンである。certainly、本当にパソコンがある訳ではない。
実際にはAranや泉のFamiliar Spiritとしての力が二人のimageに適した形を取っているに過ぎない。
「そんなに気に入らないなら、水晶玉や魔導書にでもすれば良いじゃない」
だからどんな形にでも変えられる。しかし、変えられるがどんな形にしても同じ仕事が出来るとは限らない。
「Shimada -san、それ無理だって分かっているのに言ってるよね?」
「同じ愚痴を何度も呟くからよ」
imageとは簡単に変えられる物じゃない。使いやすい道具を思い浮かべると、二人の場合どうしてもパソコンやtabletPC、携Electrify話になってしまう。
形だけなら神秘的な水晶でも石板でも、ソロバンにだって変えられる。しかし、それを使って仕事をする段階になると、どうしても操作し難いのだ。
これは二人の資質云々の問題ではなく、科学文明がdevelopmentした環境で生きていたHumanが直接Familiar Spiritに昇華するとほぼ必ず起こる事だ。
「別に天使に成ったからって神秘主義に傾倒する必要は無いと思うけど?」
しかし愚痴を繰り返すAranと違い、泉は天使らしくない自分に悩んではいないようだった。
「今まで通りで良いじゃない。逆に、私は水晶玉でパソコンと同じ事をしろって言われるより楽だと思うけど」
「それはそうだけどね~……」
AranにとってFamiliar Spiritに成った事で起きたのは、主観的にはこんな愚痴しか出てこない程度の変化だった。
喜怒哀楽のemotionsに欠損は無いし、Humanだった頃のMemoryが薄れる事もなかった。時間の感覚が変わったぐらいだ。
Bodyが無くなった事でBody的なFatigueは当然覚えなくなったが、psychological Fatigueは覚える。
そして驚くべき事に、Familiar Spiritに成っても飲食が出来る。
「まあ、その内慣れるか」
そう言いながらAranが啜るのは、インスタントcoffeeだ。Originで彼が頻繁に飲んでいた銘柄である。
certainly、OriginのインスタントcoffeeをDivine Realmに持ち込んでいる訳ではない。Aranが自分のMemoryから再現したのだ。
古今東西のMythでGodsが宴を催す事があるが、その宴で饗される飲食物はこうして出された物である。
「うーん、Shimada -san、coffee出してくれない? ドリップ式の奴」
ただ出す事が出来る飲食物はその者の神としての性質やDivinityによって異なる。Aranや泉のような成りたてのFamiliar Spiritでは、Humanだった頃特に慣れ親しんだ飲食物だけだ。
「後でね。あなたもインスタントと缶coffee以外にも飲んでおけば良かったわね」
「返す言葉も無いよ」
そんな下らないやり取りをしているが、二人とも手は動いている。Circle of Reincarnation systemに問題が無いかcheckし、小さなerrorを修正する。
その合間にOriginで生きていた頃は見つけられなかったMurakamiやTsuchiya、『The 8th Guidance』、そしてLambdaのVandalieu達の情報を集めた。
その行動を二人の主と成ったRodcorteが常に監視しているのかと思ったが、そうでもない。やってはならない事は決められているが、それ以外は仕事さえすれば口出しする気は無いようだ。
(まあ、監視する程の意味が無いからかもしれないけど)
そう泉が考える程、二人が出来る事は少ない。OriginやLambdaの人々に、Reincarnatorであってもmessageを勝手に送る事は出来ない。
certainly直接物事に干渉する事も不可能だ。
Circle of Reincarnation systemに属している人々の目や耳を通して、大量の情報を見聞きできるが、それだけだ。
certainly systemを恣意的に操作して、reincarnation先を勝手に決める-samaな真似も出来ない。
【Calculation】や【Inspector】のCheat Abilityも、あまり役に立っていないのが現状だった。
「Murakamiや『The 8th Guidance』の動き、どう思う?」
「Plutoの方は、大掛かりな自殺を企んでいる-samaね。Murakamiの方は思っていたより分かり易い動機で私達を殺したみたい」
「そうか~、まあそっちは成る-samaにしかならないだろうけど」
自分達を殺したMurakami達への怒りや、Pluto達への同情、最初に研究所から「保護」した時に自分達がやるべき事をしていれば良かったのではないかという後悔はあるが、今となっては届かない。
出来るのはこのDivine Realmに来た時説得できるよう情報を集めておくぐらいだ。
「それでLambdaの方は?」
泉の問いに、Aranは両手を頭の上に上げた。
「お手上げ。Vandalieu -kun、Guidance過ぎなんだよね。すぐVida式Circle of Reincarnation systemに引っ張り込むから、映像が切れちゃう」
Aranや泉が見る事が出来るのも、主であるRodcorteと同じくRodcorte式Circle of Reincarnation systemに属している人の目を通した情報だけだ。だからVida's New RacesであるScylla族からは情報を得られない。
しかし Vandalieuは旧Sauron Duchyで幾人かのHumanと言葉を交わしている。Scyllaの夫たちも含めて。
だが、次々にVandalieuが無自覚にVida式Circle of Reincarnation systemにGuidingので、継続して情報を収集する事が出来ないのだ。
それでもIris BearheartやRick Parisのお蔭で、Gubamonとの戦いの-sama子は分かった。
それにAmid EmpireのEmperor MashkzarやMirg Shield NationのThomas Palpapek Marshall等、離れた場所からVandalieuについて調べている者達のrecordを見る事で、タイムラグは大きいが情報を得る事には成功している。
あまり良いnewsは無いが。
「とりあえず、もうCheat Abilityが無いからって彼相手に油断するのは止めるべきだと思う」
「寧ろ、私達よりCheatよね、彼」
【Demon King Fragment】を五つに、十億を超えるMana。適性が無い筈だったのに、Animaの代わりに死霊を利用した【Dead Spirit Magic】skillで、炎と水、そして風(雷限定)のattributeを使えるようになった。
明らかに性能がおかしい。小さな山程度なら軽く消せるなんて、二人が居たOriginでもMyth上のmonsterか大Heroでなければ不可能だ。
「彼にAmemiya達をぶつけるつもりなのよね、あいつ……主は」
「……Abilityの使い方次第で可能性は在る。俺の【Calculation】での計算もそう言ってるけど……」
Originでなら、Aranも自分のAbilityが出した計算結果を信じる事が出来ただろう。
Originで『Bravers』のorganization力を活かし、各国から協力を得れば、勝率は在る。目を覆いたくなるような損害が出る事は避けられないが。
しかし、LambdaにreincarnationしたReincarnator達はOriginで使用していた装備やWeapon Equipmentを持ち込めないし、各国に協力を要請できる立場もコネも無い。
最初から難易度が高いミッションだと思うのだが、Rodcorteはまだ諦めるつもりは無いようだ。
「まあ、それよりも厄介なのは彼の言動と言うか、行動原理だよね。何処までもUndeadを人と同じ扱いを……逆に言うと、生きているHumanをUndeadと同じ程度にしか見ていない。
それはもう分かっていたけど……あそこでResistanceのRaymondとRickを殺しちゃうんだよね。彼」
Aranが問題視したのは、VandalieuがRaymondとRickを殺した事だった。
彼もRaymond達が「人々の為に」とScylla族に行った事には怒りを覚える。気に入らないと思うし、止めるべきだと断言できる。
しかし、殺さず利用すべきだと考える。罰するよりも話し合い、交渉して協力体制を確立するべきだと。
EarthやOriginでは、常に正義が行われ悪が罰せられる訳ではない。特に政治では尚更だ。そしてそれが常識である。
そしてOriginでAran達『Bravers』は、そうした常識を行う側だった。terroristとは戦うし犯罪者は捕まえる。しかし軍事独裁国家の指導者を殺して無秩序な内乱conditionを引き起こすような事は無いし、大国の情報部が抱える暗部を明らかにして国家運営に支障を来させる事もしない。
綺麗事だけで世の中、国家を、大勢の人々を守る事は出来ないのだ。それはOriginにreincarnationしてから、身に染みて分かった。
だがVandalieuが元Sauron Duchyでした事は、スケールの大きさこそ異なるがAran達『Bravers』とは逆の事だ。
Iris Bearheartと彼女が率いるorganizationとは協力体制を築いたが、RaymondとRickのbrothersを殺した事でResistance運動は大きく後退した。
「前、彼はreason的かreason的であろうとしていると言ったけど、あれは間違いだ。彼はとてもemotions的だ。その事自体は悪い事だと思わないし、個人的には好感が持てるけど」
「Braversの皆と話し合いをしてくれるか、ますます不安に成って来るわね。
ところで、主は?」
「……RaymondとRick、その部下の魂が砕かれた事で起きたsystem障害の修正にかかりきり。暫く話しかけても返事は無いと思うよ」
多少仕事は楽に成ったが、やはり魂を砕かれるとsystemにかかりきりになってしまうRodcorteだった。
「OriginやLambdaのKami-samaからletterが来ている事にも、気が付いていないみたいだしね」
Tamerによって特別なTrainingを施された鳥型のmonstersによって届けられたletterを読んだ、Amid EmpireのSClass adventurer、『Thunderclap』のSchneiderはclicking tongueをして、手早く返事を書いた。
「チッ、苦労してやっと船を出したってのに、面倒なletterを寄越しやがって」
party memberの、実はDemon Kingを裏切りChampion ZakkartとVidaの側に着いた『Evil God of Degeneration and Intoxication』JurizanapipeのReincarnated BodyであるLissanaが数か月前、『Magic God of Time and Arts』RicklentのOracleを受けた。
そのOracleの内容に従って、世間的にはEvil God (M)とFusionし堕ちた神とされているWar God Zantarkを訪ねるため、隠れVida believerのSchneiderは、仲間と共にContinent全体がDevil Nestsと化しているDemon continentに向かって出航して数日目だった。
そう、まだ数日だ。LissanaがRicklentからOracleを受けてから数か月が経っていると言うのに。
しかしそれも仕方ない。破天荒に振る舞って見せてもSchneiderはContinent西部唯一のSClass adventurerだ。彼に匹敵すると言われるAClass adventurerは何人か居るが、超えるadventurerは存在しない。
つまり意外と忙しいのである。
特にSchneiderは数々のachievementと武威で持ってEmpireから紐を付く事を拒否し続けている。そのため、公的な地位はその辺の一般人と変わらない。つまり、依頼するだけなら金さえあれば誰でも出来るのだ。
そのため、Schneiderには数々の依頼が舞い込んでいる。
LissanaがOracleを受けた後も、既に受けていた依頼を達成し、断れない類の依頼を仕方なくこなし、そして年が変わって数か月、やっと出航にこぎつけたのだった。
「そのletter、何て書いてあったんだ?」
船乗りの一人と言われても違和感を覚えないだろうmohawk machoのDark Elf、Daltonに尋ねられるとSchneiderは鼻を鳴らした。
「どっかのDukeが、何年か前に侵略したSauron DuchyのResistance狩りと、砦を落としたUndeadの発生原因の調査と解決を依頼したいってよ。やってられるか! 年寄りを過労死させるつもりかよ!」
「あ゛ー、確かにやってられねぇな、面倒な上にResistanceを支持する堅気の連中の恨みを一身に買うfeather目になるし。テメェが年寄りだってのはin any case」
荒々しい筆使いで「寝言は寝て言え!」と返事を書きなぐるSchneiderの実ageは、『Lambda』では老人、『Earth』でも初老を過ぎている頃になる。
しかし二十代にしか見えない若々しさを維持している。当人は白髪と言い張るプラチナブロンドや肌には張りがあり、whole bodyを鎧のようなmuscleが覆っている。
人と同じ程度の大きさのDragonに香油を塗らせつつ、甲板でSunlight浴をしているLissanaとparty memberの中では最も常識人である女DwarfのMeldinもDaltonに同意見だった。
「健康の為にって、海の上を散歩する奴は年寄りとは言わないわよ」
「うん、idiotみたいに海面を走ってたものね。どうせならそのままDemon continentまで走って行けばいいのに」
散歩は健康に良いからと、Schneider達は毎朝海原を散歩していた。accurateには、水面をmagicも使わず走り回っていた。
『本当に、何故そんな事が出来るのだか……』
悪夢の-samaだったと、Dragonが思わず呟く。SchneiderとDalton、そして実はPure-breed VampireであるZorcodrio、通称Zodの三人が海面を走り回る光景。
magicを使っているならただの器用な芸だ。Wind-Attribute Magicで足元に空気の塊を作ったり、Water-Attribute Magicで足元の水面を固めたり、そうした事が出来る術者はそう珍しくはない。
だが純粋にbody part Abilityだけでやるなら彼から見てもmonsterだ。絶対にあの脚力で蹴られたくはない。
「何だよ、MeldinとLissanaもそれぐらい出来るだろ」
「あたし達はmagicやmagic itemを使ってんの!」
「一緒にしないでよね、私達は頭脳労働担当なんだから」
『頭脳労働……?』
思わず聞き返してしまったDragonに、Lissanaが人を殺せそうな視線を向ける。
「何か文句でもあるの、Luvez」
Evil God (M)としての本性であるpink色のscaleや長いtongueを露わにするLissanaに、Luvez……『Raging Evil Dragon God』Luvezfolは『何でもありません!』とscreechを上げた。
Talosheimの南に在るMarshlandsで、『Evil Dragon God of Five Sins』Fidirgをsealedし、『Scale King』をPriestに立て、Lizardmanからの信仰を横取りしていたLuvezfol。彼はSpirit CloneをVandalieuに砕かれた為負傷し、このまま留まっていたらGod Slayerされかねないと、Demon continentに逃げ出していた。
しかし、途中に未だ眠っているがVida等他の神の領域が存在し、しかも負傷しているので思う-samaに動けなかったため逃げるのに時間がかかり、やっと Bahn Gaia continentを脱出したと思ったら、運悪くSchneider達の出航と偶然その日が一致してしまったのだ。
普通なら、何の問題も無い。神ならぬ身でDivine Realmに存在するLuvezfolにimpactを及ぼす事はほぼ不可能。そもそもLuvezfolの存在に気が付く事も出来ないだろう。
「このクソ駄龍!」
「ここであったが百年目!」
「何か知らねぇけど邪魔だ!」
船にEvil God (M)のReincarnated Bodyと、地上の知的raceでありながら神に匹敵するPure-breed Vampire、そしてDragon God Killerのadventurerが居なければ。
Continent南部に百年程いたLuvezfolは三人の存在に気が付くのが遅れ、Divine Realmをブチ破られて一方的に攻撃を受け、その後DaltonとMeldinも加わって五人にoctopus beatingりされてしまったのだった。
元Demon King ArmyのEvil God (M)だったLissanaと、Goddess Vidaに従いChampionと共にDemon King Armyと戦ったZodは、当然『Dragon-Emperor God』Marduke亡き後Demon King Armyに寝返ったLuvezfolの事を知っていたのだ。
その後にやらかした事も全て。
今、Luvezfolは小さなDragonとしてRealizationしている。だがそれは神としての力が殆ど使えなくなる代わりに、とてもweak Bodyを得るという、通常なら危険しか無いためまずしないconditionを強制されているからだ。
一種のsealedである。
「Luvez、手が止まっておりますぞ。oilはきちんと、ムラ無く塗らなければならないと教えたはずですが?」
『わ、分かっている!』
「-chanとmassageもしてね。あ、私、VidaとAldaの戦いの時fishermanの利を狙って来たあんたに、Breath吐かれた事忘れてないからね」
『うぅっ、しっかり覚えていやがる!?』
「私も、対Demon King Army戦で貴-donoが裏切ったお蔭で戦線がDecayし、HELLの撤退戦をする事に成った思い出は忘れておりませんので、あしからず」
『うああああああ!?』
screechを上げるLuvezfolだが、LissanaやZodからすれば殺しても当然の存在だ。そして殺さない理由は一つ……LambdaのDragon GodからDemon King Armyに寝返った彼は、死ぬと魂がDemon King式Circle of Reincarnation systemに還ってしまい、何れ生まれ変わってしまうからだ。
Demon Kingのsystemは元から不stabilityな上今は管理者不在であるため、神でもLissanaのように前から準備をしていなければ、Memoryや人格を保ったままreincarnationできるとは限らない。Memoryも人格もまっさらな、ただのGoblinやGiant Frogに生まれ変わる可能性も高い。
しかし、奇跡的にMemoryと人格、更に力を保ったまま何かに生まれ変わってしまう可能性も、Zeroではない。
だから普通なら、Schneiderがこれまで討伐してきた龍のようにBodyを完全に破壊した後魂をsealedするのだが……船旅の途中で魂をsealedする儀式の準備が出来なかったので、今の小型Dragon conditionである。
「可哀想だなと思わなくもないけど、その度に別の悪事が出て来るから同情できないのよね」
「だな。寧ろもう一発殴っとくか?」
「Dalton、今のそいつWyvern以下だからお前に殴られたら死んじまうぞ」
LissanaとZodに苛められているLuvezfolだが、そんな理由でMeldinもDaltonも同情してくれないのだった。
扱いとしては犯罪Slaveである。
しかしこれでもLuvezfolがDemon continentについて、そしてZantarkの居場所について心当たりがあるそうなので、まだ普通の犯罪Slaveよりもマシな扱いなのだ。
もしかしたらあの場所に居るかもしれない、程度の手掛かりだが、無いよりは遥かに良い。
それに、彼のお蔭でVandalieuについて多少知る事が出来た。
「Demon King Fragmentねぇ。あんなもん使って大丈夫なのか、あいつ?」
「うーん、実は私もZodも詳しくは知らないのよね、私は十万年前からこのElfのbody partにreincarnationするまでの間Memoryが無いし――」
「私も、十万年前にsealedされた後最近まで眠っていましたからな」
Demon Kingが倒されたばかりの頃は、流石に誰も【Demon King Fragment】を使おう等と言う者は居なかった。なのでZodとLissanaは逆にDemon King Fragmentに詳しくない。Schneider達と同じ程度の知識しか持っていないのだ。
「何度か【Demon King Fragment】をrunawayさせたmonstersや、切り札に持ってた龍と戦ってるが、意外と何とかなるぜ。
attribute magicが使えなくなるし、動きが雑に成るからな。……普通ならだが」
Schneider達が実際に相手をした【Demon King Fragment】の所有者との戦いでは、そうだった。fragment main bodyも所有者を倒した後厳重にsealedすれば、問題無い。
『あ、あのDhampirは【Demon King's Blood】で銃身を作り、【Demon King's Horn】で作った弾を、【Telekinesis】のmagicで撃ち出した。本当だ』
しかし、Vandalieuは【Demon King Fragment】を二つ同時にActivateしたconditionで、無attributeだが冷静にmagicを行使している。
今までと同じように考えるべきではないだろう。
「まあ、そっちは心配しても仕方ねぇ。本当に不味ければRicklentがまたLissanaに何か言うだろ。
それより俺達はZantarkだ」
そう言ってSchneiderは、海の向こうの、まだ見ぬDemon continentに思いを馳せる。
「legendじゃあ、若返りの泉があるらしいからな、Demon continent」
「あんたには必要無いけどね、その泉」