とりあえず、Vandalieuはscaleも無いのに『Scale King』の称号を手に入れた。
本来『Scale King』の称号は、DClass Dungeon『Lizardmanの巣』をソロで完全攻略した強者に、Marshlandsの新たな支配者の証明として『Evil Dragon God of Five Sins』Fidirgが与えるものなので、scaleの有無はどうでもいいらしい。
次に、どれほど効果があるかは不明だが『Evil Dragon God of Five Sins』Fidirg 's Divine Protectionを得ようと(accurateには、差し出させようと)したが、Fidirgに「無理でした」と頭を下げられてしまった。
「はぁ……どういう事です?」
『それが、私の格が及ばないと言いますか……』
『blessingsというのは、通常上位の存在が下位の存在に与えるものですので……』
『例えると、狐が虎の威を借りられれば効果的ッス。でも虎が狐の威を借りて何の意味があるのか、みたいな……』
religionが砕け散りそうな、分かりやすいblessingsの説明だった。
しかも『Evil Dragon God of Five Sins』Fidirgが狐で、Vandalieuが虎であるらしい。
「なるほど。まだ完全回復していないから無理だと」
実際には、【Demon King Fragment】を完全に使いこなし Manaの総量でFidirgを超えるVandalieuは、彼のconditionが完全だったとしても格ではそれほど差は無い。寧ろ自前のBodyを持ち神の命に届くWeapon Equipmentを持つVandalieuの方が、Fidirgよりも自由が効く分、上位と判断されてもおかしくない。
しかし、Vandalieuはそう解釈していた。
目の前で土下座して命乞いをしている存在にどれほど威厳が無くても、神なのだ。天地Creationや凄い奇跡を起こし、恐ろしい祟りで人々を呪う存在だ。
きっと完全回復したら自分より凄いのだろうと、無条件に考える。
『い、いえ、私など完全回復したとしても、程度は知れていますので』
そう正直にFidirgは答えたのだが、Vandalieuは「この期に及んで自分を小さく見せようとは、侮れない奴」と評価を上げていた。
傍からは死んだ瞳で眺めているようにしか見えないので、Fidirg本人も誤解された事に気が付かなかったが。
『しかし、blessingsを与えようとした時に魂に触れたのですが、何と言うか、その形が……』
『Human離れするにも程があると言いますか……』
『もしかして、我々Evil God (P)かEvil God (M)か、そのFollowersをAbsorptionしたりしてないっスかね?』
それにFidirgも誤解に気が付くどころではなかった。Vandalieuの魂がおおよそ人の物ではない事が分かったからである。
魂の形や色は指紋の-samaに一つとして同じ物は無いが、それにしても形が奇妙過ぎるのだ。Demon King Fragmentを含めても。
「いや、覚えがありませんが」
『何か、呪われた品を身につけたとか、その直後にAbility Valuesやskillが変化したとか、そんな事は?』
「それなら前に、呪われた本を読んだ時にありましたね。Manaが五千万増えて、tongueが伸びる-samaになりました」
『『『それだ!』』』
Hartner DuchyのNiarkiの町のMage guildに不法侵入してVandalieuが読んだ、曰く付の禁書。それに邪悪な神か、それに近いFollowersが宿っていてVandalieuはそれをAbsorptionしたのだろうとFidirgはconjectureした。
「坊やっ、吐けっ、早く吐くのじゃっ!」
『Bocchanっ、変な物食べちゃダメじゃないですかっ! お腹壊しますよ!』
「いや、お腹を壊すだけで済んだら凄いと思うが……別に食べた訳じゃないのだろう?」
『それに、一年以上前の事ですし、今更吐き出せないのでは?』
ZadirisとRitaに逆さまに持ち上げられて上下に振られながら、Vandalieuは「あ、既視感を覚える」と呑気に考えていた。
『もしかしてお友達だったの? なら本当にごめんなさい。うちのVandalieuにも悪気があった訳じゃないのだけど』
『いえ、本に潜む奴に寝返り組は居なかったと思うので』
『それに禁術書の曰くを聞くと、その書を読んだHumanのMentalを乗っ取るTrapを張っていたようだし』
『ぶっちゃけると、Absorptionされてもそいつの自業自得ッス』
謝るDarciaに、疑問が解決してすっきりしたFidirgはそう答える。
実際Vandalieuに喰われた『Evil god of Magic Tome』BuburduraはDemon King RemnantsのEvil God (P)でFidirgとは仲間や友人ではなく、敵対的な関係にある。更に彼らに同族意識は無いも同然であるため、同じanother worldから来た存在が消滅したとしても、allyでなければ「敵が減った」としか感じない。
『ですが、maybeそれもあってblessingsを付けられないのかと』
寧ろ、今の場合は「決して自分が残念だからじゃないよ」と言い訳する理由になってくれた事に感謝すらしていた。
「な、なるほど。まあ、無理な物は仕方無いだろう」
『そ、そーですね、仕方無いですよね』
「うむ、そろそろ頭を上げてもらってはどうじゃろう?」
VigaroやRita、Zadirisを含めたVandalieu以外の全員は、Fidirgにやや及び腰である。皆はManaの総量から、二人の格の違いを見抜く事は出来ない。だから、当然『Evil Dragon God of Five Sins』であるFidirgの方を恐れる。
目の前で土下座しているのに何故恐れるのかと思うかもしれないが、その情けない存在が城より大きな怪獣だと思えば理由は察せられるだろう。
どんなに情けなく哀れに見えても、Vigaro達にとって神は神なのである。
「じゃあ、代わりにLizardmanを含めたTalosheimの適した者に、あなた's Divine Protectionを与えてください。その代わり、templeに貴方のIdol Statueを置きますから」
Alda派のGodsの像は全て撤去したので、Church of Vidaのspaceは幾らでも空いている。
『『『なんと、それは願っても無い事です』』』
自分に対して祈る者が増えるという事は、そのまま力の回復が早まる事を意味する。そしてそれは、別に自分だけに祈るbelieverでなくても構わない。
「後、幾つか質問しますから答えてください」
『『『分かりました』』』
そしてVandalieu達は、現在のHumanが殆ど知らない十万年前の真実を知る事になる。
既に魂を砕いたTerneciaからもある程度当時の情報は得ていたが、彼女はVidaとAldaの戦争当時それ程高い地位にはいなかった。対して、Fidirgは有力ではなかったが一応部隊のCommanderだった。
何より、Terneciaは正気を半ば以上失ったconditionだったので、昔の事になるほどMemoryの欠落や歪みが酷かった。だが人とは違うMental構造をしているFidirgのMemoryはほぼaccurateだ。
Zakkart達Production related Championのachievement、そしてDemon Kingに滅ぼされてしまった顛末。十万年前VampireのTrue Ancestorの片親と成った時のZakkartのcondition。
そしてZantarkや他のSubordinate Godも多くがVidaの側で戦い、今は敗れて散り散りになっているだろう事も聞いた。
もっと孤立無援のconditionでBellwood達と戦ったのだと思っていたVandalieuにとっては、Vidaにallyした存在も多かったという事実は嬉しい事だった。それにEvil God (M) Evil God (P)とされている存在の中にも、allyが居ると分かったのも大きな収穫だ。
今allyでなくても、交渉が可能な場合もあると分かった事も。
「まあ、Hihiryushukakaとは交渉しませんけど」
父の仇なので当然である。TerneciaによるとVandalieuを殺すようにOracleを下したそうだし、向こうも話し合うつもりは無さそうであるし。
因みに、当然だがFidirgはVandalieuの魂がZakkartやArk等のProduction related Championのsoul fragmentを強引に繋ぎ合わせた物である事は知らない。
神であっても魂の、それも十万年以上前の来歴を見ただけで解る程の目は持っていない。
「そんな事になっておったのか。当時から碌な事をせんな、Aldaの連中は」
「この事を外のHumanに教えれば、Aldaのbelieverを大混乱させられるんじゃないか? どうだ、Van?」
「……俺達が訴えても無理でしょうね」
『そうね。VandalieuはDhampir、Basdia -san達はGhoul、私は霊でLevia -san達はUndead。そして教えてくれたのはEvil God (P) -sanだし』
明らかにAldaのbelieverにとって良くて迫害、悪くて抹殺の対象である。Reconciliation FactionならVandalieuの言葉を聞く事はあるだろうが、それでも自分の信仰対象とそのHeroにとって都合の悪い真実を、それも自分達が物心つく頃から聞かされた事実とは異なる真実を信じるとはとても思えない。
しかも情報元が異形のEvil God (P)で、『動かぬ物的証拠』は一つも無い。
存在するか不明だが、身に着けると嘘が吐けなくなる類のmagic itemを着けて訴えたとしても、「かわいそうに、Evil God (P)に唆されて偽りを真実だと思い込んでいるのか」と思われるのが関の山だろう。
「では、気分を変えて他の質問をしますね。貴方は現在Vida側だそうですが、配下のLizardmanにVidaを信仰させなかったのは何故ですか?」
自分のrevivalも大事だが、Vidaのrevivalも彼にとっては重大事の筈だ。だがLizardman達にはVidaを信仰していた-sama子が無い。Humanより早く世代交代するにしても、祠の跡ぐらいは残っていても良いと思うのだが。
FidirgがLizardmanをDungeonで発生させ、believerにしてから何万年も過ぎている。その間、全体の一割程度でもVidaを信仰させればGoddessのrevivalも進んだのではないだろうか。
そう思ったVandalieuだが、Fidirgには彼なりの、そして切実な理由があった。
『それはそうなのですが、俺にとってそれはあまりに辛い事なのです』
『VidaはAldaからDivinityを剥奪されたようですが、それでもこのworldで最も知られた神の一柱。今でも彼女に祈る者は一定数居るはず』
『しかし、俺は名も無きEvil God (P)の一柱。自らbelieverを創らなければ、祈る者は一人も居ないっス』
つまり、知名度の問題らしい。今でも外にはVidaのbelieverが新race以外にも一定数居る。Aldaのbelieverからも産み出したraceの是非はin any case、VidaはAldaと同格の神としてそれなりの敬意は払われている。
だが、Fidirgのnameは歴史にfragmentも残っていない。名も無きEvil God (P)の一柱でしかない為、自然にbelieverが増える可能性は零。実際、目覚めたとき彼のbelieverは居なかった。
だからLizardmanに自分への信仰のみを課したようだ。別の神に祈る者からの信仰でもそれなりに力には成るが、やはり自分一柱のみをworshiperからの祈りの方が力に成るからだ。
それにもしLizardman達にVidaへも祈らせても、Fidirgにとっては大きな献身だが、Vidaにとっては雀の涙程度の力にしかならないらしい。
極端な例えだが、cup一杯の水の内半分を湖に注いでもあまり意味が無いのと一緒という事らしい。
「なるほど、理解できました。じゃあ、他のDemon King Fragmentについてですが……」
Demon King Fragmentや、他のVidaに寝返ったEvil God (M)やEvil God (P)や『Giant of the Sun』Talos等のGods、Vida's New Racesの現在、Continent南部の現状、そして今のVidaのconditionに関して、次々に尋ねるVandalieu達だったが、Fidirgが知っているのは十万年前の戦いからVidaと共に逃げる途中までだった。
『何分、その後何万年も眠っていたので、今他の連中が何をしているのかはさっぱり』
『特に、一応目の届く範囲内は探しましたが……このMarshlandsの半分程度が俺の限界で。百年少々前に、何か聞こえた気がしたんスけど、その時には『Raging Evil Dragon God』Luvezfolにsealedされてたんで気のせいかも』
『ですが、Noble OrcのEmpireにはmaybe『Evil God of Degenerate Corpulence』Mububujengeが居ると思いますぜ』
「ダコのEvil God (P)?」
『いや、堕肥。堕落し、肥えるって意味っス』
一瞬半Fishing人や海産物の神かなと思ったが、実際には肥満等を司るEvil God (P)らしい。
originally OrcやNoble OrcはBeast Godガンパブリオの下から寝返ったBoar Beast Kingが、Demon King Guduranisから授かった力で生み出したmonstersだ。まずはOrcが作られ、後にそれをCommandingするCommanderとしてNoble Orcが作られたらしい。
だがそのBoar Beast KingはChampion Farmounによって倒され、sealedされてしまった。その後、Boar Beast Kingの後任を見つけられなかったDemon Kingは、『Evil God of Degenerate Corpulence』Mububujengeを含める複数の部下にOrcのCommandingとProductionを割り振ったそうだ。
それで『Evil God of Degenerate Corpulence』MububujengeがZakkartの誘いに乗った時に、当時仕えていたNoble OrcとOrcを連れて寝返ったらしい。
「……ええー、あいつ等allyなんですか?」
「むぅ、なら追放なぞせずに処刑してくれても良かろうに」
Bugoganに大きな被害を受けたGhoul達のKingであるVandalieuとZadiris達は、嫌そうにそう言った。
Bugoganが権力闘争にlose逃げた、実質追放されたNoble OrcでEmpireには悪気は無かったのだろうが、いきなり「実はallyでしたブヒブヒ」と言われても反応に困る。
「Marshlandsが落ち着いたらNoble Orc肉食べ放題を企んでいたのに」
「皆楽しみにしていたのにな」
『……』
最低でもRank6で、十万年前はRank10を超える個体も少なくなかったNoble Orcの、恐らく現在でもHumanの中小国以上の武力を誇るEmpireなのだが、Fidirgの脳裏には、Vandalieu達によって豚肉CookingのビュッフェVenueと化すEmpireの姿がはっきりと浮かんでいた。
『えー、とりあえず当時はallyでしたけど、今allyかどうかは不明なんで……』
『あの戦いの後、また勝手にやってる連中も居るかもしれないんで、断言はできませんが……』
『でも、一応確認してからの方が良いかと思うっス』
かなり微妙な意見だが、FidirgもMububujengeの性格を保証できないらしい。これはoriginally Demon King Armyに属していた彼らEvil God (M) Evil God (P)はお互いに隙あらば手柄を奪うため裏切るような関係だったので、横の信頼関係が存在しないのだ。Zakkartの誘いに乗って寝返った後はある程度communicationも取っていたが、「出身が同じだけの顔見知り」程度の関係だったらしい。
中には例外的に仲が良いEvil God (M)やEvil God (P)同士も存在したが、それは大抵の場合関係を表す言葉の頭に「abnormal」の二文字がつく。
やはりoriginally Evil God (M) Evil God (P)であるため、神である点を除いてもMental構造が異なっているのだ。
それにFidirgは実例を知らないが、Ternecia達Evil God (M)派のPure-breed Vampireのような例もある。一度は寝返ったが、Zakkart達Production related Championが滅び、Vidaも行動不能である状況で今もallyとは限らない。
「まあ、分かりました。時が来たら接触してみましょう」
『ん? 帰ったらすぐじゃないので?』
「その前に、ちょっと個人的に行きたい所がありまして。maybe、そうかからないとは思いますが」
『そうですか』
「それより最後の質問ですが、Homunculusを創るのにあなたの力が役立ったりしますか?」
役立つなら今すぐ寄越せ。言外に莫大なプレッシャーをかけて尋ねるVandalieuに、Fidirgが思わず後ろに下がりながら、答えた。
『ほ、Homunculus? 俺はAlchemyには詳しくないので……』
『monstersを創る時も、Lizardmanぐらいしか……後はDungeon任せでして』
『た、maybeウロコなら、何とか出来ると思うっス』
「……ウロコ」
『ウロコは、私には生えてなかったわね』
非常に残念な答えに、VandalieuとDarciaは首を横に振ったのだった。
『Scale Kingの巣』から帰還し、見事宝物と『Scale King』のsecondary nameを獲得したVandalieuにLizardman達は完全なLoyaltyと服従を誓った。
『Scale King』の効果なのか、Lizardman達の中にも『Demon Path Enticement』の効果を受ける個体が増え始めている。この分なら、Vandalieuが存在する限りLizardmanはTalosheimの忠実な民として、千年でも二千年でも存在し続ける事だろう。
そしてlevellingも終わったVandalieuは、Eleonoraと、そしてBellmondのSurgeryに取り掛かるのだった。
・Name: Vandalieu
・Race: Dhampir(Dark Elf)
・Age: 8age
・Title: 【Ghoul King】 【Eclipse King】 【Second Coming of the Demon King】 【Guardian of the Cultivation Villages】 【Vida's Miko】 【Monstrosity】 【Scale King】(NEW!)
・Job: Demon Guider
・Level: 68
・Job History: Death-Attribute Mage、Golem Transmuter、Undead Tamer、Soul Breaker、Venom Fist User、Insect User、Tree Caster
・Ability Values
Vitality: 1438
Mana: 815,878,554+(163,175,710)
Strength: 601
Agility :552
Endurance :806
Intelligence:1,663
・Passive skills
Mysterious Strength:5Lv
Rapid Healing:8Lv(UP!)
Death-Attribute Magic:9Lv(UP!)
Abnormal Condition Resistance:7Lv
Magic Resistance:5Lv(UP!)
Dark Vision
Demon Path Enticement:1Lv
Chant Revocation:6Lv(UP!)
Guidance: Demon Path:2Lv(UP!)
Automatic Mana Recovery:6Lv
Strengthen Subordinates:6Lv
Venom Secretion (Claws, Fangs, Tongue):5Lv(UP!)
Enhanced Agility:3Lv(UP!)
Body Expansion (Tongue):5Lv(UP!)
Strengthened Attack Power while Unarmed : Small
Enhanced Body Part (Hair, Claws, Tongue, Fangs):4Lv(UP!)
Thread Refining:3Lv(UP!)
Mana Enlargement:2Lv(UP!)
・Active skills
Bloodwork:3Lv
-Surpass Limits-:7Lv
Golem Transmutation:8Lv(UP!)
No-Attribute Magic:7Lv(UP!)
Mana Control:6Lv
Spirit Form:7Lv
Carpentry:6Lv
Engineering:4Lv
Cooking:5Lv
Alchemy:5Lv(UP!)
Unarmed Fighting Technique:6Lv(UP!)
Soul Break:8Lv
Multi-Cast:5Lv
Long-distance Control:7Lv
Surgery:4Lv(UP!)
Parallel Thought Processing:5Lv
Materialization:4Lv
Coordination:4Lv
High-speed Thought Processing:4Lv(UP!)
Commanding:4Lv
Plant Binding Technique:4Lv(UP!)
Thread-reeling:5Lv(UP!)
Throwing Technique:5Lv(UP!)
Scream:4Lv(UP!)
Dead Spirit Magic:4Lv(UP!)
Insect Binding Technique:4Lv(UP!)
Blacksmith:1Lv
Artillery Technique:3Lv(UP!)
・Unique skill
God Slayer:6Lv
Grotesque Mind:6Lv
Mind Encroachment:5Lv
Labyrinth Creation:6Lv(UP!)
Demon King Fusion:2Lv
Abyss:1Lv
・Demon King Fragment
blood
角
・Curse
Experience gained in previous life not carried over
Cannot learn existing jobs
Unable to gain experience independently
熟したFruitが砕けるような音を立てて、bloodとbone肉のfragmentが飛び散った。
「ヒィィィッ、Gubamon -samaがっ、Gubamon -samaが乱心された!?」
「おっ、お鎮まり下さいませっ、Gubamon -samaっ!」
飛び散ったbloodとbone肉の元になった者も、それを見て引き攣ったscreechを上げる者も、全てVampire。それもNoble-bornとして最低でも数百年以上生きた存在だ。
Hero伝承歌や聖人の逸話でprotagonistたちを苦戦させ、やっとの思いで退治される敵役達。そして現実では裏社会の更に奥に巣食う強大な闇のNoble。
だが今は、たった一人の老人からscreechを上げて逃げ惑う哀れな者達だ。
「なんじゃぁ……儂のする事に文句でもあるのかぁぁ……貴-sama、さては裏切り者じゃなぁっ!」
Gubamonはblood走った目で適当なVampireを睨みつけた。
「ひっ!? へぎゃべびぃっ!」
次の瞬間、Lady然とした美貌の女Vampireのwhole bodyがぐにゃりと歪曲し、そのまま破裂するように砕け散った。
「逃げろっ! 殺されるぞっ!」
「うあああああああっ!」
「いやあああああああっ、だずげでええええええ!」
普段は自分達が犠牲者に出させている、涙や鼻水やscreechを垂れ流して、Noble-born Vampire達が逃げて行く。
それを追いもせず大きく肩を上下させるGubamonは、吐き捨てるように言った。
「どいつもこいつも、裏切り者がっ、儂の、このGubamonのbloodを与え、永遠の寿命をやったというのにっ、Birkyneの、狗がっ!」
呪詛にも似た罵りだが、あのVampire達が裏切り者であるという証拠がある訳ではなかった。
そもそも、Pure-breed VampireのBirkyneが仲間のはずの彼に害意を抱いているという証拠も情報も無い。
だがGubamonはそう思い込んでいた。Birkyneは、Terneciaを傀儡に落そうとしたように、今度は自分を操り人形にしようとしているのだと。
そして手下の中に、Birkyneに寝返った裏切り者が紛れ込んでいると。
それらはGubamonの猜疑心が作りだした妄想に過ぎないが、彼の曇った眼を覚ます存在は無かった。
『Evil God of Joyful Life』Hihiryushukakaを奉じるPure-breed Vampire同士の、辛うじて保たれていた信頼関係がDecayした今、Gubamonにとって自らのbloodを分けたVampire達ですら信じる対象ではない。
何故なら多くの時間を趣味に耽溺してきたGubamonは、優秀でLoyalty心の高い『Five Dogs』の-samaな側近や腹心を囲っていたTerneciaと違い、信用できる部下が存在しなかったのだ。
実際、Gubamonは先程殺したVampire達のnameも顔も思い出せなくなっていた。
「このままでは儂はあのBirkyneに……どうすれば、どうすれば良いのじゃ?
おおっ、そうじゃ! 何も信用のおけない者を周りに置く事はない! 手下共を全てUndeadにすれば良いだけではないか!」
そして偏り歪んだMentalは、最悪のideaを産み出した。
それを名案だと疑わないGubamonは、早速目の前の肉片をSpace-Attribute Magicでひょひょいと集め始める。
「こいつ等では儂のHero Undead collectionに加えるにはちと格が足りんが、まあ良かろう。儂は寛大じゃからのぅ、ヒヒヒッ。
手下共も儂の愛しのcollectionに成れるのじゃ、きっと大喜びで儂に命を差し出す筈じゃ。何せ、奴らに永遠の寿命を与えてやったのは儂なのじゃからのぅ」
・Name: Zadiris
・Rank: 8
・Race: Ghoul Wizard
・Level: 70
・Job: Sage
・Job Level: 51
・Job History: Apprentice Mage、Mage、Light-Attribute Mage、Wind-Attribute Mage
・Age: 297age(Youth Transformation済み)
・Passive skills
Dark Vision
Pain Resistance:3Lv
Mysterious Strength:1Lv
Paralyzing Venom Secretion (Claws):2Lv
Mana Recovery Rate Increase:7Lv(UP!)
Mana Enlargement:2Lv(NEW!)
・Active skills
Light-Attribute Magic:8Lv(UP!)
Wind-Attribute Magic:7Lv(UP!)
No-Attribute Magic:3Lv(UP!)
Mana Control:7Lv(UP!)
Alchemy:4Lv(UP!)
Chant Revocation:4Lv(UP!)
Multi-Cast:3Lv(UP!)
-Surpass Limits-:3Lv(UP!)
Housework:1Lv(NEW!)
・Monster explanation::Ghoul Wizard
Ghoulの中でも複数のattributeのmagicに優れ、研鑽を積んだ者のみがRank upできるrace。Ghoul raceの誕生後殆ど出現しておらず、Mage guildの書庫でもその存在を記した書物は殆ど収蔵されていない。
ただ古のSageの手記にその存在が記されており、その記述によると恐ろしいmagicの使い手であると同時に聡明な指導者であると記されている。
だが、多くの研究者がskill levelの高いGhoul Elder Mageと見間違えたのだろうとconjectureしており、その存在には懐疑的である。