Dungeonに設置されるTrapは、基本的に地面を歩く者や壁際に立っている者を対象に仕掛けられる。midairを飛んでいる者を対象にしたTrapは、滅多に無い。
何故なら、Dungeonを最初に創りだしたDemon King GuduranisにとってDungeonは、戦力であるmonstersを増やすための飼育場兼財宝目当てのHumanに対するTrapだ。
『Magic God of Time and Arts』Ricklentは、それに介入して訓練場や資源や宝物を得られる場所にしたとされる。
だがRicklentは戦争が終わる前に眠りにつき、当然ながらDemon Kingはsealedされた。
だからDemon KingもRicklentも空を飛ぶHumanの存在を、ほぼ想定していないのだ。
現在ではVida's New Racesの翼竜系Ryuujinや Harpy、蝙蝠系Beast race等が翼を持って空を飛ぶことが出来るが、Vida's New Racesが存在しなかった戦争当時は希少なmagic itemや高度なmagicの使い手、空を飛ぶmonstersをTamerしたTamer以外はmidairを移動するHumanはLambdaに存在しなかったのだ。
彼らにとって空を飛ぶのはmonstersが大多数で、攻略者であるHumanは地面の上を進む事以外基本的に想定していない。
それでもBClassやAClass Dungeonではmidairを進む者を対象にしたTrapが仕掛けられている事があるが、CClass以下のDungeonではまず無い。
しかし、洞窟や遺跡に似たDungeonでは天井に張り付いて不意打ちを狙っている場合もある。
そのmucus状のmonsters、Slimeもそれを狙って天井に張り付いていた。
Dungeonで発生したmonstersのInstinctとして自身の生命よりも侵入者の撃退を優先するSlimeは、辛抱強く獲物が下を通るのを待つ。
しかし聞こえてきたのは、天井を這い回るヒタヒタカサカサという音だ。他のmonstersだろうかと、Slimeは無視した。
だが音の主はそのまま近づいて来る。
同じDungeonのmonstersとは言っても、仲間意識がある訳ではない。侵入者の撃退よりも優先度が低いだけで、他のmonstersも互いに獲物でしかない。
SlimeはInstinctに従って、近付いてくるmonstersを獲物と定めた。
だが、近付いてきたのはmonstersではなかった。背中から蜘蛛、脇腹から蜂の足を生やして天井を掴み這い進んで来る、侵入者だった。
「…………っ!」
SlimeはHumanと同じように物を見ている訳ではないが、あまりに異-samaなsignにInstinctすら停止してしまった。
「ん? 急に反応が消えた?」
【Danger Sense: Death】を使って危険が無いか……Trapが仕掛けられていないか、先行して天井から探していたVandalieuは突然消えた反応に戸惑い、視線を彷徨わせた。
てっきり、天井にTrapでもあるかmonstersが待ち伏せしているのかと思ったが……勝手にTrapが消える筈はないし、monstersが逃げたにしては物音一つしないのは不自然だ。
【Detect Life】を使ってみると幾つか反応は在るが、あまり強い反応は無い。originally大きな危険は感じなかったので、毒虫か何かだろう。
そう判断して、進もうとしたVandalieuは手に触れた、ねちゃっとした感触に硬直した。
TareaのPower levellingと、そして自身に対するLizardman達のLoyaltyを絶対のものにするためにDClass Dungeon『Lizardmanの巣』に挑んだVandalieu達だったが、早速収穫があった。
「SlimeをTamerしました」
内部にchildの握り拳程の大きさの核を持つ、タライ一杯分ぐらいの体積のSlimeを連れ帰ったVandalieuは、とても嬉しそうだった。
「おー、確かにSlimeだな」
「本当だ、初めて見た」
「珍しいな」
「私もただのSlimeは初めて見ますわね」
『確かにSlimeですね』
それを見せられたKasim、Zeno、Fester、Tarea、RitaはSlimeを囲んで「珍しい」と感心する。
『確かに珍しいですけど、何でBocchanはそんなに嬉しそうなんですか?』
しかし、Salireが不思議そうに尋ねると、そういえば何でだと皆Vandalieuを見る。
彼らにとって、Slimeは確かに珍しい。このGiantなアメーバの-samaな形状をしたRank2のmonstersは、一般人や新米adventurerが不意を突かれれば厄介な相手だ。がむしゃらに農機具や即席のWeapon Equipmentを振り回しても、打撃に強いResistanceを持つため効果が無い。
しかし、所詮はRank2。Martial Artsを使えば力押しで十分倒せるし、刺突に向いたWeapon Equipmentがあるなら核を貫いてあっさり倒せる。
攻撃magicが使えるなら、更に容易く退治できる。
メタルSlimeやpoison Slime等の上位種は油断できない敵だが、素のSlimeは油断さえしなければ雑魚でしかない。
実際Devil Nestsでも他のmonstersを積極的に狩るよりも、物陰に隠れて死肉をFishingる事の方が多い。
そのため遭遇する事が少ない、単純に珍しいmonstersなのだ。
Tamerして嬉しいmonstersとは思えない。特に、既に高Rankのmonstersを何体もTamerしているVandalieuが喜ぶようには。
「Slimeだからです」
しかし、VandalieuにとってSlimeはGoblinと並んでfantasyの代表的なmonstersの一つである。
Vandalieuに抱えられてぷるぷると震えているSlimeは、Earthで大人気だった国民的gameに出てくるSlimeと違い、appearanceはコミカルでもなければ可愛くもない。寧ろ、暗い色で粘々していて不気味ですらある。
しかし Slimeなのである。
「今はweakですが、これからきっと強くなります。Bone Man達や、PeteやPainの-samaに」
今はDemon HorseやLeo(元Scale King)を乗り回すBone Manや、災害指定種のBone Fortに至ったKnochenも、元はRank1のLiving Boneだったのだ。今はRank2でも、将来Dragonを上回る災害指定種に成長する可能性は十分ある。
「キチギヂ」
そうだそうだと言う-samaに、ずるりとVandalieuからPeteと元PainwormのPainが顔を出す。
Peteは頭部の角から電撃を放つRank5のLightning Centipedeに、Painはモコモコとした毛を大量に生やしたRank4のファーwormにRank upしていた。
『「「「「確かに……」」」」』
確かな実績込みでそう言われると、納得するしかない一同だった。
「じゃあ、俺達Slimeに追い越されない-samaに気を付けないとな」
「確か、約八年でBone Man -sanは……難しくないか?」
「私は追い抜かれても一向に構いませんけれど」
『Bocchanっ、私達も-chanと育ててくださいね!』
originally別に不思議だっただけで反対していた訳ではないKasim達はVandalieuの力説に納得し、将来このSlimeが大物に成る事を確信したのだった。
普通、Rank5から6でも既に大物なのである。
『ところで陛下、nameはどうするのですか?』
Slimeが怯えるので、やや離れた所に浮かんでいるPrincess Leviaに聞かれたVandalieuは少し考えてから言った。
「では、Kühlと名付けましょう」
Originの軍事国家の、響きがドイツ語に似ている言葉で「冷たい」と言う意味の言葉である。Slimeには性別が無いそうなので、このnameで良いだろう。
「そうか。よろしくな、Kühl。ところで、連れて歩くのか? それとも誰かが背負うか?」
「ああ、大丈夫です。【Insect Binding Technique】で装備できますから」
そう言い終ると同時に、SlimeのKühlはVandalieuの腕の中に吸い込まれていった。
「……Slimeって、蟲だったの?」
『今日一番の驚きですね』
「maybe、【Insect Binding Technique】の蟲には、蟲だけじゃなくて這いずる生き物って意味の蟲も含まれているのでしょう」
Slimeも蟲に含まれるのなら、蛇や蜥蜴も装備できるかもしれない。流石に鰐や、Dragonは無理だろうけれど。
DClass Dungeon『Lizardmanの巣』の歴史はrecordが残っていないのでaccurateな事は分からないが、maybe古い。
Shashuja達Lizardmanの知識層に伝わっている口伝では、このDungeonで発生したLizardmanが彼等's ancestor先らしいからだ。
Marshlandsの真北に在るTalosheimでは、何万年も前には既にLizardmanがこの辺りに存在した事が石板に記されていたので、その頃にはこのDungeonが発生していたという事だろう。
『Lizardmanの巣』から大runawayで溢れたLizardman達は、Marshlandsでの生存競争に勝利してそのまま住みついた。そして、冬でも確実に取れる食料や戦闘経験を求めて『Lizardmanの巣』を攻略した。
Dungeonから大runawayで溢れたmonstersがDungeonを攻略するとは、中々皮肉がきいている。
更にいつの頃からか、このDungeonを一匹で完全攻略したLizardmanは、彼らを創りだした神(名称不明)から認められた存在なので、このMarshlandsの同族の代表者として敬意を払うという風習が出来上がったらしい。
Talosheimとの不可侵条約を結んだ当時の群れは、その代表者が長を務めていたのだ。
「じゃあ、俺達と攻略しても代表者とは認められないんじゃないか?」
「問題ありません。Leo(Scale King)が出てきた推定BClass Dungeonの方を攻略する時はソロでしますし」
上記の風習は、Leoの生まれ故郷であるBClass Dungeonが発生したと同時に廃れていた。
『ソロとは言っても、私達も憑いて行きますけどね』
「ギチギチィ」
そして、地下十二階層までのDungeonをあっさり攻略した。Lizardmanの生まれ故郷だけあって出現するmonstersもLizardmanが多かったのでKasim達だけなら辛かっただろうが、Rank5のLeviaにRank6のSalireとRita、更にVandalieuまで居るのだ。
DClass Dungeon程度で苦戦するはずがない。しかも【Labyrinth Creation】skillで足を踏み入れた階層の構造まで理解できるので、迷う事すらない。
やろうと思えば数時間で駆け抜ける-samaに完全攻略する事も可能だっただろう。
TareaやKasim達、Kühlのlevelling。それにDungeonの資産価値を検証する目的もあった。それに途中Tareaの【Night Vision】skillが『Eclipse King』のsecondary name効果で【Dark Vision】に変化し、Kasim達も同-samaの効果で新たに【Night Vision】を獲得したので、変化した視覚に慣れるために少し訓練したりなど、二日の時間をかけた。
結果、Kasim達はかなりlevelを上げた。何より、Kasimが口で叫んだだけのなんちゃってでは無く、本当に【Shield Bash】をActivateする事が出来るようになった。
「見たか、俺の【Shield Bash】!? ボスのLizardman Generalの大剣を砕いてやったぜ!」
「ええ見ましたわ! Lizardman GeneralのMartial Artsと正面からぶつかり合って、大剣と相打ちに成る貴方の盾をね! いくらDungeonボス相手でも盾職がDefense Equipmentを砕いてどうしますの!?」
「え、いや、つい?」
「ついじゃありませんわっ! 自慢したければ盾を砕かずボスをMartial Artsごと弾き飛ばせるようになりなさい!」
「は、はいっ!」
活躍したのだが、その活躍で盾職が盾を砕いてしまったので、Tareaから説教を受けるKasimだった。
「……」
同じくKasimを注意しようとしたVandalieuは、出遅れて固まっていた。
「まあ、あの盾も傷だらけでしたし。Talosheimに来てから同格以上を相手に頑張って来たのですから、丁度寿命も近かったのでしょう」
その後、Tareaにガミガミ言われて落ち込んだ-sama子のKasimにこれ以上説教するのもなんだろうと思ったので、結局宥め役に回った。
「Van -sama、そんな甘い事でどうしますの。私はこの子の為を思えばこそ――」
「まあまあ、Kasimだってもう解っていますよ。ですよね、Kasim?」
「お、おう。これから気を付けるよ、Tarea -san」
TareaとVandalieuの-sama子に、childの頃両親に叱られた時の光景を思い出すKasimだった。あの時も、確かkaa-sanが怒って、父-sanがkaa-sanを宥めてくれたっけと。
見た目自分より数age上にしか見えないTareaと、自分の半分以下のVandalieuなので、違和感が大きいが。
尤も、Tareaの実ageは二百七十以上。Vandalieuも生きている合計年数は四十年以上なのだが。
「まあ、Talosheimに帰ったら装備を新しくしようぜ。俺の剣も大分ガタが来てるし」
次はVandalieuの監督noneで攻略だなとZenoと話していたFesterは、刃毀れしているロングswordを見て言った。
「そろそろDeath Iron製にしますか?」
「う~ん……そそられるけど、まだ俺達には勿体ないかな」
過ぎた道具に溺れると、技の研鑽を怠ってしまう。Fester達はもうしばらく鉄や鋼のWeapon Equipmentで頑張るつもりのようだ。
「それで、Dungeonに使えそうな物は在ったのか?」
「鉱物の類は在りませんでしたが、Marshlandsでも取れますがナマズ等の魚、後沼海老や沼蟹、後泥ですね」
『泥ですか?』
「はい。このDungeonの一部で取れる灰色の泥、粒が細かいのでmaybe美容に良いと思いますよ」
Earthに在った泥パック。certainly当時のVandalieuに泥パックや泥を使ったエステの経験は無いが、maybe同じ事が出来るのではないだろうか?
「まあっ、本当ですの!?」
『良かったわね、Tarea -san』
『そーですかー』
『それよりBocchan、ナマズをカバで焼くと美味しいかもしれないって言ってましたけど、どうやってカバで焼くんですか?』
『そう言えば、煮えたぎる溶岩に生息するラーヴァHippopotamusってmonstersが居ると、Hanna -sanから聞いた事が……もしかして、それで焼くのかしら』
しかし、今居るfemale陣の内お肌の美容に興味があるのはTareaだけだった。
何と言っても、Tarea以外の四人にはskinが無いので。肌に見えるのは、Spirit Formである。
「蒲焼は手間がかかるので、帰ってからやりましょう。俺も自分で焼くのは初めてですし。因みに、カバは使いません」
そしてTareaとKühlはそれぞれRank upした。
TareaはまずRank4のGhoul Artisanに。そして今はRank5のGhoul High ArtisanにRank upした。姿は大きく変化しなかったが、腕を中心に刺青の-samaな文-samaが浮き出ている。
そしてrace名にArtisan(職人)とあるだけあって、Production related skillに補正があるようだ。
KühlはRank4のVenom SlimeにRank upした。body partの体積が増えて色が毒々しい紫色に成ったが、更なる成長を期待したい。
「ふふふふっ、帰ったら職能班のGhoulを順にlevellingして貰って、Rank upさせなければなりませんわね」
以前よりも器用に、そして力強く動く腕にうっとりしながら、Tareaがそんな事を企んでいる。約半月前、自分がどれ程levellingを嫌がっていたのか、既に忘却の彼方に消えたらしい。
「-chanと気を付けてlevellingさせてくださいね。Red Wolf Knight団を着させて、Place of Exchangeに依頼書を出してfollowしてくれる人達を募集するのも忘れずに」
「certainlyですわ。Van -samaも、BClass Dungeonの攻略を頑張ってくださいましね」
「俺達は帰ったら装備の新調と、新しいparty member探しだな」
「今回はVandalieu達が居たから良かったけど、そろそろ俺達三人だけじゃ辛いからな」
「ああ、頑張れよ。きっと二人にも俺のリナみたいな良い娘が見つかるさ」
「「そう言う事じゃないから!」」
Leoが発生したDungeon、通称『Scale Kingの巣』はLeoが生前巣穴にしていた洞窟の奥に在る。
「では行ってきます」
そこに、大勢のLizardmanの注目を一身に浴びたVandalieuが、特に気負った-sama子も無く入って行った。
『Scale King』に仕えていたLizardman達は、「本当に大丈夫か?」と懐疑的な-sama子でそれを見送る。monstersとしては知能が高く高度な社会性を持つ彼等だが、やはりmonstersの枠内の存在だ。
強者でなければ上位者、支配者として認めない。その絶対のInstinctで見ると、Vandalieuは『Scale King』と直接戦った訳ではないので、支配者としての資質に疑問を持つ者もいる。
Scale Kingにblessingsを与えたEvil God (M)のFamiliar Spirit(実際は神のSpirit Clone)を撃ち殺し、心を圧し折られたが、物理的にFamiliar Spirit(Spirit Clone)の死体が転がった訳ではないのでやはり時間が経過すると実力に疑いを持つ者も出てくる。
特に『Scale King』に仕えていた者達はそうだ。
別に問題が起きる度にBone ManやBlack Bull Knight団がbody languageで説得すれば良いだけの話だが、あまり繰り返されると面倒なので、自分達のlevellingも兼ねてVandalieuがソロで攻略する事に成った。
ソロとは言ってもDungeonに入ってLizardmanの目が無くなると、すぐにVandalieuは皆を出すのだが。
『流石Dragonが出てくるDungeon、中も大きいですね』
「ギシャァァ」
『同じBClassでも、Barigen減命山とは違いますね。あそこの内装は全部山でしたし』
『そりゃあ、山ですからね』
姿を現したPrincess Levia、body partから生えるPete、そして普通に荷物の中に収納されていたRitaとSalireが出てくる。main bodyである鎧の体積が少なく、Spirit Formを消せば畳める二人は簡単に持ち込む事が出来たのだ。
Bone Manはwhole bodyのboneをバラバラにして大型のwormに飲み込ませれば何とかなると力説していたが、消化されてしまう可能性があったので、今回はお留守番である。
「皆は大丈夫ですか?」
「う゛っく、大丈夫じゃが……やはり慣れんのぅ」
「中々、きついな」
Peteに続いてずるずると出て来たのは、ZadirisにVigaroだ。更にBasdiaもいる。
「蟲をInfestさせるのは平気だが……どうも【Insect Binding Technique】でVanに装備されるのは……」
「そう言えば、俺の中ってどんな感じなんですか?」
「……暗くて何も見えない。装備されている間はInfestされている私達は動けないが、蟲達は動くのでbody partの上を這い回られている感じがして……耳元で蟲のfeather音が聞こえるし」
「うわぁ」
蟲が苦手とか、そんなlevelではなく人にとって不快なspaceに成っているらしい。
「まあ、【Insect Binding Technique】じゃからな。蟲の方が主役なのじゃろう。後、EntやMonster Plantの立てる音は聞こえなかったからの。maybeじゃが【Plant Binding Technique】で装備された存在は別の場所に居るのじゃろう」
「しかし、よくEleonoraやLucilianoは自分から装備される気に成ったな」
「確かに。まあ、Lucilianoは研究意欲が湧けば多少の不快感ぐらい気にしないのでしょう」
『うーん、蟲が這い回るのってそんなに気持ち悪かったでしょうか?』
『どうだったかな? あまり気持ち良くなかった覚えはありますけど』
『普通の触覚……二百年前にbody partを無くしてしまったので、思い出せません』
『気持ち良くなかったのは確かなのよね』
RitaやSalire、Princess LeviaにDarciaのskinが無いカルテットが話に着いて行けずに首を傾げている。
そうして騒いでいるのがmonstersに聞こえたのか、ズシンっと地響きがした。
「そろそろ最初のmonstersが来たようなので、話はこれくらいにして……levellingを始めましょう」
こうして百年以上誰も攻略した事が無い推定BClass Dungeonを舞台にしたPower levellingが始まったのだった。
・Name: Tarea
・Rank: 5
・Race: Ghoul High Artisan
・Level: 17
・Job: Arms Smith: Skilled Artisan
・Job Level: 90
・Job History: Apprentice Arms Artisan、Arms Artisan→Slave(47Lv時強制Job change)、Apprentice Prostitute、Prostitute、Arms Artisan(48Lv)
・Age: 271age(Body&appearance age18age)
・Passive skills
Night Vision→Dark Vision(変化!)
Pain Resistance:2Lv(UP!)
Mysterious Strength:2Lv(UP!)
Paralyzing Venom Secretion (Claws):1Lv
Allure:4Lv
・Active skills
Estimation:7Lv(UP!)
Armor Smithing:8Lv(UP!)
Weapon Smithing:8Lv(UP!)
Seduction:5Lv
Dancing:2Lv
Love-making:2Lv
Archery:3Lv(NEW!)
・Title explanation::Monstrosity
多くの、若しくは複数の権力者等から畏怖されている者が獲得するsecondary name。
ただ単純に恐れられるだけではなく、得体の知れない不気味さを漂わせていなければ獲得する事は出来ない。
このsecondary nameを獲得する者は多くの場合反社会的organizationの幹部やボス、Adventurer’s Guildでも正体を把握していないmonsters等に成るため、このsecondary nameを所有している事を知られると警戒される。ただ、裏社会の場合は一目置かれるかもしれない。所有者がmonstersの場合は、手下を作り易くなる。
このsecondary nameを獲得すると自分を畏怖する存在の注目を惹きやすくなり、また裏社会では注目され擦り寄って来る存在も増える。
過去には複数の為政者が、多少手下が増えても関係無い程強大に成った犯罪organizationのボスの行動を見張るため、故意に『Monstrosity』のsecondary nameを付けた事があったらしい。