「逃げられた……いや、見逃してもらったと言うべきか?」
「どうだろうな。あのPure-breed Vampireも、それほど余裕は無さそうだった。だが、一先ず傷を癒そう」
「そうね。Daiana、お願い」
Terneciaを逃がしたHeinz達は、傷ついたbody partをDaianaの治癒magicやpotionで回復させ、装備の点検や、倒した【Fighting dog】からMagic Stoneと素材の剥ぎ取り作業を行った。
「今回で『Evil God of Joyful Life』に従うVampire達のorganizationを切り崩したかったが……」
「クソっ、お伽噺で聞いたのより凶悪じゃないか。あれがDemon King Fragmentか」
悔しがるHeinzとJenniferに、Edgar達は「そう悔やむな」と声をかける。
「確かにTerneciaは逃がしたが、今まで幾つも奴らの拠点を潰したし、奴の腹心を三人も倒してきたんだ。これが奴らにとって小さいDamageの筈ないだろ」
「それに、残っているFive Dogsは一人らしいしね。私達以外にも一人倒した人が居るのか」
「情報が全くありませんから、もしかしたら誰かに討伐されたのではなく、他のVampire達との暗闘で倒されたのかもしれませんね」
そう話していると、突然虚空が光り、そこから奇怪な姿に成り果てたTerneciaが飛び出してくる。
「がああああっ!」
「っ!?」
fangsを向いて襲い掛かって来る、脊髄と内臓を引きずった生首蛇のようなTernecia。偶然近くにいたHeinzは驚きながらも、反射的にMagic Swordで切りつける。
深く額を斬られたTerneciaは、べちゃりと地面に落ちて動かなくなった。
「……何故戻って来たんだ?」
大量のExperience Pointが入る感覚で、自分がTerneciaを倒した事は理解できるが、だからこそ余計に困惑した-sama子のHeinzに、Delizah達も困惑したまま目を瞬かせるだけだった。
彼らがTerneciaの死に顔が何故か満足げである事に気が付くのは、もう少し後の事だ。
尤も、Terneciaの霊は結局Heinz達を監視していたLemureの視界を借りたVandalieuによって、彼の下に【Spirit Communication】されてしまうのだが。
咄嗟に放った攻撃magicが洞穴の……Dungeonの入り口に命中するが、轟音と衝撃は生じても罅一つ入らない。Dungeonの入り口は木や石で出来ていても、物理的に破壊する事は不可能。Pure-breed Vampireはcertainly、神でも傷を付ける事も出来ない。
それが可能なら、Heroic Godと化したBellwood達がmonstersを量産する危険なDungeonを全て破壊して回っていただろう。
逆に言えば、自分達の攻撃magicで破壊する事が出来ない入口状の建造物はDungeonという事だ。
「BAKANA、あれはDungeonか? 何故、ここにそんな物が……いや、それよりもあのDhampirは中に飛び込んで何をするつもりじゃ?」
「Gubamon……何が、何が起きた!? こんなの僕の計画には無いっ! 一体どうしてこんな事が! 何故起きたんだ!?」
「ええいっ、落ち着けぃ! Birkyneっ、今はお主の癇癪が収まるのを悠長に待っている場合ではないのじゃ!」
そうBirkyneを叱責するGubamonも、冷静とは言えなかった。
二人は、使い魔で遠くから監視していたHeinzとの戦いで消耗したTerneciaを、操り人形にして下すために彼女の隠れ家にやって来た。
originally三人のPure-breed Vampireは、非常事態には協力し合う盟友同士だった。そのため、このTerneciaの秘密の隠れ家の事も、BirkyneとGubamonだけは知っていた。
だがTeleportationして来てみると、Terneciaは弱るどころか瀕死のconditionで、隠れ家のmansionは瓦礫に変わり、Terneciaの片方のeyeballを片手に持ち、背中から自分達を裏切ったEleonoraを生やした幼いDhampirが居た。
驚愕に動きを止めた一瞬の隙を突いてTerneciaは逃げ、Dhampirは他に居たHumanや女のGhost、後Terneciaの部下だったはずのVampireを、何と体内に収納してDungeonに飛び込んで行った。
Age of Gods Eraから生きるPure-breed Vampireである二人でも、何が何だかさっぱり分からない。
「どういう事じゃ、【Demon King's Horn】を使う程Terneciaは追い詰められておったが、それでも並の相手に易々と負ける筈がない。それに、あれはEleonoraの筈じゃな? なら、あのDhampirが――」
「そう、Vandalieuだ。-kunのSubordinate-bornとDark Elfの間に生まれた、僕のEleonoraを盗ったあいつだ。
クソっ、あいつはTerneciaと組んでいたんじゃないっ、あのHero気取りの小僧を利用して、Terneciaを殺すtacticsだったんだ!」
自分の言葉を遮ったBirkyneの叫びを聞いて、Gubamonは慌てて使い魔を通して確認するが、既にTerneciaはHeinzに止めを刺された後だった。
「何という事じゃ……【Demon King's Horn】はどうなった? Demon King Fragmentは宿主が死ねば近くの生命体に憑りつこうとするはず。ならやはりあのDhampir、VandalieuがTerneciaのfragmentを手に入れたのか!?」
はっとしてVandalieuが消えたDungeonの入り口を凝視するGubamon。Demon King Fragmentは単純に集めれば集めるほど強くなるという訳ではなく、逆に【Demon King Encroachment】skillのincrease率がAcceleration的に増す等のriskもあるが、Ninelandにsealedされていたfragmentが何なのか不明のままだ。
もしかしたら、【Demon King's Horn】と相性の良いfragmentをVandalieuは持っているのかもしれない。
「Gubamon、-kunの言う通り今は時間を浪費している場合じゃない。今は兎に角あのガキをブチ殺さないといけないっ! 奴は最低でも二つDemon King Fragmentを持っているが、僕と-kunなら奴を殺せる!」
fangsを剥き出しにして端正な顔を歪めるBirkyneに、Gubamonも「そうじゃな」と数万年ぶりに危機感を滲ませて応えた。
「謎は奴を、あのMonstrosityを殺した後で考えれば良い。Dungeonの中で儂らを待ち受けるつもりじゃろうが、そう簡単にはいかんと、裏切り者共々その身に教えてくれるわい」
Vandalieuを弄ぶ対象ではなく、自分達を殺しうる敵対者として認識を改めたBirkyneとGubamonは、そう言ってDungeonに入って行ったが……【Labyrinth Creation】skillの効果でTeleportationした後のVandalieuは、当然その中には居ないのだった。
God of Law and Life AldaはRed Wolf Knight団のPabloのMemoryから、Hartner DuchyでVandalieuが行った事を大体知る事が出来た。
『Aldaよ、今すぐにでもかの者を討伐すべきです!』
『手をこまねいていれば、取り返しのつかない事態に成りかねません!』
『God of Records』Curatosや『God of Judgement』Niltarkにそう訴えられたAldaだが、彼は首を横に振った。
『慌てるな。既にあのDhampirは……『Monstrosity』は再び Bahn Gaia continent南部に潜んだ。あの地にはSpirit Cloneはcertainly Familiar SpiritやHeroic spiritを派遣する事は出来ん』
Continent南部にはAlda達をworshiperが存在しない事と、眠っていて尚Vidaのimpactが大きく彼らはAdventする事も手の者を直接差し向ける事も難しい。
『では、Oracleを下し聖戦を!』
『Niltark、それも拙速だ。既にあのDhampirは名実ともに『Monstrosity』と化している。弱兵を幾ら差し向けても惨たらしく殺され、Undeadにされるのみだ』
AldaはVandalieuの実力を、Adventurer’s Guildの等Classに当てはめれば既にSClassに匹敵するとconjectureしていた。
Terneciaとの戦いの詳しい-sama子をAlda達は知らないが、Kinarp達を操ったのがVandalieuである以上、彼が関係している可能性が高い事がconjectureできた。
いくらHeinz達との戦いで消耗していたとはいえ、瀕死のconditionにまでPure-breed Vampireを追い詰めた実力は計り知れない。
だが何より厄介なのは、Vandalieuが自らの手足となる軍勢を従えている事だ。Vandalieuが一人か、数人程度の配下を連れているだけなら、十数名のHeroが立ち向かえば何とかなるだろう。
だがVandalieuの配下にはそのHeroに匹敵する者や、かつてHeroだった者が複数存在する。
そして数は無限だ。雑兵程度なら、石や木を材料に幾らでもGolemを作る事が出来る。
VandalieuがBoundary Mountain Rangeの向こうに潜む限り、質でも数でもAlda達は彼の戦力を圧倒する事は難しい。
『皆よ、我々が尊ぶべきは拙速では無く巧遅だ。必要なのは、一騎当千のHero千人に値する大Heroを束ねる、かつてのBellwoodに匹敵するChampionだ』
かつてDemon King Guduranisを倒し、『Evil God of Sinful Chains』との戦いで相打ちに成り、未だに眠っているHeroic God Bellwoodの名を出すと、Godsですらざわめいた。
この十万年の間、幾人ものHeroが現れ偉業を成し遂げてきた。この場に集まったGodsの中には、かつてそのHeroであった者も居る。
だが、それでもBellwood達another worldからGodsに選ばれ招かれたChampion達は別格の存在だ。Bellwood達は、彼等Heroが死闘の果てに倒してきた存在を、当たり前の-samaに討伐し、三人に数を減らしながらも完全体のDemon Kingを倒したのだから。
それの再来に取り組むとAldaは宣言したのだ。賛同、動揺、希望、-sama々なemotionsにGodsは揺れた。
『……そう簡単に出来るとは思えないな』
滅びたShizarionに代わりWind-AttributeのGodsを纏めるNineroadは、反対とも賛同ともつかない口調で呟いた。
『ほほぅ、かつてのChampion -samaは自分に匹敵する後輩の出現には、期待出来ないと?』
『Fitun、私はHeroの条件は強さではないと思うし、そもそもHeroを力の優劣だけで考えるのはナンセンスだと思うだけだ』
部下の、ある意味では後輩である『God of Thunderclouds』FitunにNineroadは答えた。
『ほぅ、かつての貴女からは考えられないお言葉だ。特に、Champion ArkやZakkartとの決別のシーンの啖呵、あれには痺れたものですが』
『……その場面は後世の者が脚色したものだよ。実際には、私は彼女達の言葉を無視しただけ。思えば私も愚かだった。
尤も、今も賢くはないのだろう。Alda同-samaに』
『……それはどう言う意味か、Nineroad。Niltark辺りに聞かれれば一大事ですぞ』
『嬉しそうに言うな。どう言う意味も何も、我々神は自ら動くべきではない、そう思うだけだ』
worldの維持にかかりきりで、地上にAdventする事も出来ない。そんなconditionで神治の時代と同じように人々をGuidingなど無理な話だ。
それに、Humanも望んではいないだろう。少なくとも、私なら御免だとNineroadは答えた。
『Fitun、お前がHumanだったとして何時までもあれこれ指図されて生きて死ぬのを繰り返す、そんなworldはうんざりするだろう?』
Aldaがしている事は、それに等しい。Bellwoodが眠りについてからは、Oracleを下す頻度が特に高くなっている。
『我々は神だ、支配者でもReign者でもない。動くのは人が求め、それが必要な時。
Heroは我々が作るものではなく、人々が求める存在であり、我々は精々少し手を貸すぐらいで良い』
かつて、『EARTH』でただのPet ShopでPart time jobしている学生だった、Kudou Hinaだった頃、彼女は「神は居ない」と思っていた。
しかし Shizarionから『EARTH』にも神は存在すると教えられた。その時、『EARTH』の神は何と無能なのだろうと嘆いた。数多の愚行としか言いようのない行為を人々が犯すのを放置しているのだから。
だからこそworldを救おうと自ら動いたShizarion達に協力し、Bellwoodの言葉に共感した。
だが自分が神に成った今、振り返ってみればこのworldはどうなったろうか?
『……それは確かに』
ため息をつく上司に、Fitunは人々ではなくあくまでも神である自分の目線で考えて同意した。
believer一匹一匹に気を配って頑固親父の-samaに指導するなんて面倒な事、可能だったとしてもやりたくはない。
『しかし、Demon King Fragmentがまた一つ邪悪な存在の手に渡った。それは憂慮すべきでは?』
『それも、人が自ら対応するべき問題だ。……残念ながら、最近管理していた一族はどの神のGuidanceも求めなかったようだが』
Hartner Duke 家が自身の残したBarrierを恣意的に利用する事は、当然Nineroadの本意ではない。だが、あの時点ではHartner DukeがTalosheimに対して行った裏切りも、歴史上繰り返されてきた悲劇の一つでしかない。
『EARTH』でも、他のanother worldでも行われていた類の物である。
いずれ過ちに気が付くだろう。Duke 家の者か、それに仕える者か、若しくはDuke 家にとって代わる者が。他の数々の過ちと同-samaに。
これまで繰り返してきた愚行や悲劇と同じように。
それに、Nineroad達GodsはTalosheimを構成するGiant raceを含めたVida's New Racesの絶滅を是としているのだから、殊更止めるのもおかしな話だ。
『それが私の最も大きな愚行なのだろうな。
Fitun、何か隠してはいないだろうな?』
『はて? 私が一体何を隠すと言うのです?』
『質問に質問を返すな。だが、Demon King Fragmentを取り込んだ者達に利する事でなければ好きにするが良い。
私はAldaに変革を訴えるとしよう。彼の新たなHeroが傾倒する教えを、正道とするべきだと』
『それは、Reconciliation Factionの教義を、Vida's New Racesを認めろと?』
思わず聞き返すFitunだったが、Nineroadは彼に答えずにAlda達が居る所に行ってしまった。
『ちっ、今更融和か? やるならどちらかが死に絶えるまでやれよ。だが、Aldaも一度はDemon KingのRemnantsに専念するために、停戦を考えたくらいだ。Nineroadの言葉にnod可能性もあるか。何時もの-samaに、これまでの犠牲がどうのこうのと下らん事をほざいて、首を横に振るとは限らない』
我が上司ながら面倒な事を言い出した物だとFitunは顔を顰めた。
【Demon King's Blood】を取り込んだ以上、NineroadやAldaがVandalieuと和解する事は無いだろうが、久しぶりの殺し合いに水を差されるのは面白くない。
『どうなるかはRodcorte次第だろうが……さっさと見どころがあるReincarnatorを送り込んで欲しいもんだぜ』
RodcorteはVandalieuがpupilsとしたLucilianoのrecordから、彼が目にした物を見て、自らが神である事も忘れて頭を抱えた。
『定命の存在が死者のrevivalを通り越して、Circle of Reincarnationに手を出した挙句、Demon King Fragmentを取り込むとは……OriginのReincarnatorをそのまま送り込んでも、いよいよ手に負えなくなったか』
Kanataはさて置いても、彼よりも戦闘力が高く知略に優れても、Vandalieuが強くなり過ぎている。それをRodcorteは認めた。
Cheat Abilityを与えていないはずなのに、OriginでもLambdaでも恐ろしい成長を遂げている。
何より驚異的なのは通常ならやらない事、躊躇う事、絶対に避ける事を、進んで行いしかも達成してしまう行動力だ。
このままでは本当に第二のGuduranisに成りかねない。そんな悪夢めいた予感すらする。
『Kanataが考えていたような懐柔策も考えるべきかもしれん。こちらに懐柔しようとする意志があると思わせ、油断したところをReincarnator達に狙わせるような、策を』
この期に及んでVandalieuに素直に謝罪する等の選択肢が出ないのは、賢明なのか愚かなのか。
『やはり一人ではなくteamで当たらせるか、Vandalieuの-samaに一から経験を積ませるべきだ』
伸び代を多少追加すれば、Reincarnator達はVandalieuを倒せるはずだ。Cheat Abilityを与えたのだから。
そんな確信を持つRodcorteの元に、AldaのFamiliar Spiritが彼の意思を伝えに訪れた。
Reincarnatorを送り込んだ事に気が付いたか。そう思ったRodcorteだったが、内容は提案だった。
『Vida's New Racesの魂を、私のCircle of Reincarnation systemに流せるようにしてはどうか、か。十万年前に一度断ったはずだが』
Vida's New Racesの存在を認めるReconciliation Factionの教義通りにしてはどうかと言う、Nineroadの訴えを聞き一考したAldaからの案だった。
しかし、この提案と同じ内容の物をRodcorteはAldaから十万年前も一度受け取っている。AldaがVidaと決裂し、戦う前に。
その時Rodcorteは無理だと断った。
accurateには不可能ではない。理論的には可能だ。ただ、現実に行うのはとても不可能なだけで。
まず、Rodcorteのsystemに魂を移すにはVidaが自らの意思で自身のsystemを破壊しなければならない。
それを実行したとしても、魂を移せるのはmonstersにrootsを持たないVida's New Racesのみ。つまりVampireやLamia等は、新たな子孫を残せずそのまま絶滅し魂のまま未来永劫彷徨うか、Demon King式systemに堕ちて完全なmonstersとして生まれ変わるしかない。
この条件を当時のVidaが飲むはずがない。
更に現在だとVidaが眠っているconditionなので、彼女が管理者であるsystemをAldaやRodcorteも含めて直接破壊できない。なので、今までAldaが目標にしてきたVida's New Racesの絶滅によって、systemを破壊しなければならない。
「-kun達の存在を認めるから、とりあえず絶滅してほしい」などと、いくら人の価値観に鈍いRodcorteでも納得する者が居るとは思えなかった。
『さもなくば、私が新たにsystemを組み立てるしかないが……それを行うには、私が管理するLambdaを含めた全てのCircle of Reincarnation systemを数年から十年程止めなくてはならない。impactを考えれば、とてもできる事ではないと解るはずだが』
Humanだけではなく、動植物も何も正しい形で生まれないconditionのまま数年から十年。魂の無いBodyだけが増えていき、最初は彷徨っている霊が憑く形でreincarnationが行われるだろうが……植物ならまだしも、Memoryが欠落し人格が崩れ狂う霊が、専用でもなんでもないBodyにreincarnationすればどうなるか。
最悪、全ての生物が絶滅する可能性も少なくない。
Lambdaの場合、Demon King式Circle of Reincarnation systemで増えるmonstersを狩れば食料は得られるが。
既に十万年前に同じ事を説明したはずだが、それを忘れたのだろうかと訝しく思っていると、Aldaからの提案の最後には、『考えて欲しい』との要望が付いていた。
『……私に新しい方法を考えさせるつもりか』
専門分野は専門家に任せるつもりらしい。
『しかし、こんな提案が再び来るとすればBellwoodはまだ眠っているのか。その上で、Aldaも追い込まれているのか……Vandalieuが原因だろうが』
今まではReincarnatorの事に気が付かれても、Reincarnator自身の才覚に任せれば良いだろうと考えていたRodcorteだが、そこまでAldaが追い込まれているなら、本腰を入れて隠蔽すべきかと考えを改めた。
それと同時に、RodcorteはAldaからの提案をとりあえず受ける事も決めた。考えたからと言って、今更上手い手が見つかるとは思えない。しかし、無下に断るよりもある程度考慮してから結果を伝えた方が良いと考えたからだ。
これがVandalieuの行動が回り回った結果だとしたら、ある意味彼はworldを動かしたと言えるかもしれない。当人はfragmentも嬉しくないだろうが。
『しかし、私も手が空いている訳ではないのだが』
Rodcorteはまだ続くVandalieuが引き起こしたerrorへの対処する片手間に、Aldaへ『検討する』と返答を伝えた。
春、暖かくなりつつあるTalosheimの水路では、家畜が藻や水草を食べていた。
「メェ~」
「メエ゛~」
「めー」
「メェ~」
山羊である。
鴨やガチョウではなく、問答無用に山羊である。
白い毛に髭を生やし横長の瞳をした、山羊。しかし、山羊なのは上半身と前脚だけで、lower bodyはscaleに覆われた魚のtailに変化していた。
Talosheimが実質的にDevil Nestsであるためか、連れてきた山羊がRank2のCapricornというmonstersに変化してしまったのだ。山羊達はCapricorn化して体が大きくなったためか搾乳量が約二倍になったため、特に問題視はされていない。
因みに、山羊だけではなく兎や鶏、一頭だけ手に入った豚も変化してそれぞれmonsters化してしまった。Capricornほど極端に変異はしていないが。
馬も遠からず変化する事だろう。
「あれ、Kingは? ここに居るって聞いたのに」
「VandalieuならCapricornに混じってるよ」
「ああ、本当に混じってる!」
水路で釣りをしていた元cultivation villageの男が指差した先では、VandalieuがCapricornに混じって泳いでいた。
「めー?」
「お願い、人語を喋って」
【Demon King's Horn】で頭に山羊っぽい形の角まで生やしているVandalieuにBildeがそう頼むと、改めて口を開いた。
「どうしました、Bilde?」
Capricornと一緒に混じって泳ぎながら水路の点検をしていたVandalieuが岸に上がると、Bildeは「その内瞳が横長になりそうね」と呟いた後、次の予定が入っている事を告げた。
「そろそろCooking教室の時間よ」
「そうでした。今日は、ramenの作り方でしたね」
Vandalieuが次々に導入する新しい食材や調味料だが、当然ながらすぐに浸透する訳ではない。どんなCooking法があるのか教え、それを皆が理解して初めて普及したと言える。
なのでVandalieuは定期的にCooking教室を開くようにしていた。
「活版印刷でrecipeを印刷できるようになったら、Cooking本を出せるんですが……まだ出来が微妙なんですよねー」
「そう? あの白いドロドロがにゅ~って薄く広がって紙に成るのは凄いと思うけど」
紙工場では、材料の植物の繊維を柔らかくした段階で繊維をGolemにして、自分で薄く均一に伸びてもらう方式で紙をProductionしていた。
maybe熟練の職人の手による物よりは品質が落ちるのだろうが、十分書物に出来る紙が作れる。
「いや、紙じゃなくて印刷機の方の問題ですね。印刷機Golemがまだ力加減が上手く無くて。KarcanもPabloも不器用ですよね」
「ふーん。紙を作るのも本にするのも大変なのね。あたしは石板か粘土板でも良いと思うけど」
そんな会話をしながらVandalieuがbody partから水気を拭き取るのを待っていたBildeは、まだ本のありがたみを知らないようだ。元が密林で生活していたGhoul故に。
普段と変わらない-samaに見えるVandalieuだが、Terneciaを仕留め損なった事に若干落ち込んでいた。大量のExperience Pointが手に入るchanceを不意にしてしまったし、手柄をHeinz達に取られた事をLemureの目を通して見ていたからだ。
Terneciaを倒すためのtacticsは、綿密に練られていたとは言い難いtacticsだった。だが最後の最後以外は上手く進んでいた。
まずTerneciaの配下と繋がっていたらしいKinarpを廃人にして告発者に仕立てた。
Princess LeviaやGopher達を助けるために動けないVandalieuの代わりに、Knightやadventurer達にEvil God (M)派のVampire達を狩らせるために。
特にHeinz達は大喜びで動くだろうと思っていた。彼らが連れていたDhampirのShoujo、彼女を守るつもりがあるなら、Evil God (M)派のVampireは一人でも多く討伐すべき対象だ。
案の定、Heinz達は次々にEvil God (M)派のVampireを討伐し、Vandalieuはその霊を次々に【Spirit Communication】で呼び寄せる事に成功した。
そしてChipurasの-samaなTerneciaの側近の霊から情報を聞きだし、彼女の隠れ家を……追い詰められた時最後に逃げ込む場所を特定した。
Terneciaにとって機密中の機密で、同じPure-breed VampireのBirkyneとGubamon、そして番人兼非常食のBellmond以外には側近にも明かしていなかった事だが……人は失敗する生き物である。
秘密を保っているように思えても、ふとした言動から少しずつ洩れていくものだ。一つ一つは大した情報ではなく、手掛かりとはとても呼べない。
だが、数万年も仕えていたVampire達は、そうした塵の-samaな情報を幾つも持っている。
そしてFive Dogsの内三人の霊が手に入った時、塵は山になった。判明した隠れ家に行って、武力と寝返り工作で占拠。そしてTerneciaがHeinzに追い詰められるのを待った。
Vandalieuにとって計算外だったのは、あの場にBirkyneやGubamonが現れた事だ。Heinz達にTerneciaが追い詰められている時には現れなかったので、援軍には来ないと思い込んでしまったが故の油断。それにより、彼女を殺し損ねてしまった。
「まあ、良いんですけどね。Experience Pointは手に入らなかったし、Heinz達は誰も死ななかったけど、敵の数は減りましたし」
一応、tacticsの目的は邪魔者を減らす事なので達成はしている。
それにTerneciaの隠れ家から幾つかの貴重なmagic itemや素材も手に入った。
Terneciaが創りだしたUndeadは、ややお粗末だったが。
彼女はUndeadを完全に玩具か芸術作品の-samaに考えていたため、Vandalieuが求める戦力としての実用性が皆無だったことだ。
「まあ、とりあえず情報は全て吐き出させたので――」
『ぎひぃぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃいああああああ――』
聞き苦しい絶叫が、澄んだglassの砕ける音が響くと同時に途切れる。Terneciaの魂が砕け、滅びたのだ。
《【God Slayer】、【Soul Break】skillのlevelが上がりました!》
『Evil God of Joyful Life』HihiryushukakaのSubordinate Godと化していたTerneciaを、Vandalieuは下手に懐に抱えていると危険だと判断した。Bellmond程好感も覚えなかったので、遠慮無く砕いた。
「では、本題に入りましょう」
すっかりVandalieuの多目的工房と化した王城地下の広間で、Vandalieuは今後のpolicyを決めるための会議を開いていた。
「では各人報告を」
「あー、新しい住人代表のKasimだ」
まず手を上げたのは、自分以外のmemberにやや気圧されているKasimだ。
「えーっと、作ってもらった冷蔵庫だけど、Festerが何度言っても野菜や肉を凍らせるんだ」
Death-Attribute Magicの熱を奪って燃える【Demon Fire】を付与して作った冷蔵庫。夏場は一日でダメに成る生肉や生魚を保存できる優れ物なのだが……初めて冷蔵庫を扱うKasim達はまだ慣れないらしい。
childが中に入ってそのまま閉じ込められる事が無いように等工夫はしたが、冷蔵室と冷凍室を間違える事までは想像できなかった。
「試作段階で解って良かった。商品化する前に対策がとれます」
『あー、確かにな。俺も味噌を凍りつかせちまったっけ』
「扉に文字は書いてあるのじゃろ? 何故気が付かん?」
「いや、俺達は難しい漢字は読めない。今は、リナが扉に読み仮名を振ってくれたけど」
若干空気が弛緩し、和やかな雰囲気のまま会議が進む。
「Van -samaの角の加工法の開発も順調ですわ」
次に報告したのはTareaだ。Vandalieuが【Demon King's Horn】で生やす角はAdamantiteの-samaに硬いが、鹿やサイの角と同じ性質を持つので、-sama々な武具や製品に加工できる。
現在はVandalieuの【Demon King's Blood】が混じったbloodに漬けて-sama子を見ているらしい。
「うふふ、Van -samaの硬くて逞しい角を私の手で……」
「会議中に気色悪い顔をするでない。暫く戻って来ないじゃろうが、先に進めるのじゃ」
「TerneciaのLife-dead化はどうです?」
「問題無いとも。通常ならPure-breed Vampireを含むVida's New RacesのLife-dead化は不可能だが、師Artisanの【Demon King's Blood】からCompoundingしたblood液を循環させる事で可能となった。
脳髄を他人の物で代用するのは初めてだったが、それも師Artisanが微調整してくれたので上手くいっている」
「じゃあ、EleonoraとBellmondのSurgeryに必要な素材も取り放題ですね」
「うむ、Pure-breed Vampireの再生Abilityは凄まじい。skinでもblubberでもboneでも内臓でも、死なせない-samaに注意すれば問題無い」
「かつてのmasterの末路も恐ろしいが……旦那-sama、私のSurgeryと言うのは?」
目の前で進む話に、当事者のBellmondが頬を引き攣らせる。因みに、彼女がVandalieuの仲間に成る条件だが、VandalieuはTerneciaを直接殺してはいない。しかし、Terneciaを逃がしてしまったのが彼女自身である事と、最終的には彼女が死んだ事から、結局Vandalieuに仕える事にしたようだ。
単に行き場所がそれ以外無かったというのもあるが。
「え? 俺のButlerに成る条件のもう一つで、『body partを元に戻す事』って言ったじゃないですか」
「確かに申しましたが、私のbody partはもう元に……」
「察しが悪いわね。Vandalieu -samaは私達の傷跡も治すと言っているのよ。Birkyneに付けられた私の傷と、貴方の傷とを」
そんな事が可能なのかと驚くBellmondだが、Eleonoraの言葉を何度も頷いて肯定しているmasterを見ると、「出来そうだ」と思える。
「……ではご厚意に甘えましょう。私も好きでこの醜い姿をしている訳ではありませんので」
傷跡が残る方の頬を手で触れるBellmondだが、彼女が言う-samaに醜いと思っている者は居なかった。特にBorkusなど、傷跡どころか顔が半分boneだけなのだから。
そしてKasimも彼女を醜いと思っていない一人である。彼はVandalieuを柔らかい、しかし諦観とsorrowの宿った瞳で見つめる。
(お前も、そっち側なんだな)
決して責められている訳ではないのに、そんな事を言われている-samaな気がして、とても居心地が悪い。
「じゃ、じゃあ次の議題」
学校の新設、新住人の新しい職場での-sama子、将棋やチェス、Reversiに囲碁の大会等の催し物、dressを含めた新しい衣服の需要増、復旧ではなく新設のPublic bathhouseの建設計画。-sama々な事が話し合われたが、最も問題視されたのは乳製品不足だった。
「Van、生Creamが足りない」
Vandalieuが作った生Creamは、そのフワフワとした食感と甘い味と香りでTalosheimの住人を魅了した。そのProduction量は山羊がCapricorn化したので増えているが、所詮十数頭。とても四千人を超える国民を満足させるには至らない。
あまりに需要と供給に差があるので、milkを全て生Creamにしているconditionだ。
Butterもcheeseもヨーグルトも作りたいVandalieuとしては、由々しき事態である。
「うーん、小さな農村を巡る方法で山羊を調達していたら、十分な量が揃うまでに何年かかるか分かりませんし……」
『陛下、ではCapricornを増やしてはどうでしょうか?』
そこで声を上げたのがChezareだ。
「確かにCapricornはmonstersだからBreeding力は普通の山羊よりも強い。でもlower bodyが魚だから、今のTalosheimでは一度に飼える頭数に限界があるわ。その限界まで増やしても、Vandalieu -samaが求める数には足りないと思うけれど」
Eleonoraが、生息には水場が必要なCapricornの生態的な問題点を指摘する。だが、Chezareはそんな事は百も承知と続ける。
『ですので、新たな土地を開拓するのです。Yamata -dono、例の資料を』
Yamata……Terneciaが作った、九人の見目が良いCentaurやMerfolkの上半身を、九本の首を持つHydraのVariantの頭と挿げ替えられたZombieが、資料を配る。
資料にはTalosheimのrecordに残っていた、ここ周辺のmapが描かれていた。
『このTalosheimを通る水路を辿って南に進むと川に成り、川はこの森を越えると広いMarshlandsに流れ込みます。ここを開拓いたしましょう』
『でも、ここはたしかLizardmanの群れが幾つも……二百年前は、比較的友好的な群がTalosheimに近い北部を支配していたので、相互不可侵の約束をしていましたが、今どうなっているか……』
Princess Leviaが二百年前の事を説明するが、Lizardmanの寿命はHumanより短く三十年から四十年程。今どの群がMarshlandsを支配しているかは分からない。
『ですので、その比較的友好な群が生き残っていれば彼らに協力を要請すれば宜しい。無ければ、そのまま武力で支配すれば良いのです』
なるほどと、nod一同。
「じゃあ、MarshlandsをCapricorn牧場にするために南進しましょう」
originally、Vida's FactionのPure-breed VampireやVida本人がsleepsというContinent南部には行くつもりだったのだ。Elective Kingdomのほとぼりが冷めるまでの間、南進するのは悪くない。
こうして、後の歴史書にCream遠征と記される遠征&開拓事業が始まったのだった。
《secondary name、【Taboo Name】が解除されました!》
Elective Kingdom Orbaumの首都、Orbaum。
人口五百万人の大都市に住む人々が、その日熱狂に沸いていた。何故ならlegendを……いや、Mythを成し遂げた大Heroがこの国に誕生したからだ。
「Heinzっ! Heinzっ! Heinz!」
「『Five-colored blades』万age! 『One who tears through the darkness』五人万age!」
「俺もReconciliation Factionに宗旨替えするぜー!」
「きゃーっ、Edgar -samaこっち向いて~っ!」
煌びやかなparadeの先頭で手を振るHeinz達と彼等が保護するDhampirのShoujo、Selenに人々の歓声が向けられる。
豪奢に装飾された馬車のcarriageで人々に手を振りかえし、美人の黄色い声を聞いて顔を緩めていたEdgarは、何処か浮かない顔のHeinzに気が付くと、彼に話しかけた。
「おいおい、愛想笑いくらい出来るだろ。スマイルだ、スマイル」
「……私は舞台役者じゃない」
「何だ? 新しくついたsecondary nameが気に入らないか?」
態々Vampireが有利であるはずのnightに戦いを挑む事が知れ渡って五人全員についたsecondary name、『【One who tears through the darkness】』は確かにEdgarも仰々し過ぎて恥ずかしいと思っていた。
そもそも、知れ渡ったら「nightだからHuman達は攻めてこないだろう」というVampireの油断をもう突けないじゃないか。
「それは別に良い」
「別に良いのか……気に入ったのか?」
「そうではなくて、Terneciaだ。止めは刺したが本当に倒したのは私達じゃない。あれは、何者かから逃げてきたのだ」
Mythの時代に生まれ、以後十万年を超えて闇のworldにReignし人類を脅かしてきたPure-breed Vampire。その一匹を討伐した事で、Heinz達は大Heroとして称えられた。
しかし Heinzが止めを刺す前からTerneciaは明らかに死にかけていて、『Petrifying Magic Eye』も、何より【Demon King's Horn】も失っていた。
伝承では、Demon King Fragmentは宿主が死ぬとbody partから飛び出し、手近な生物にInfestしようとするらしい。それを防ぎ、sealedしなければならないのだが……Terneciaの屍からは『Demon King Fragment』らしい物は何時まで経っても出て来なかった。
TerneciaがHeinz達の前からTeleportationした先で、彼女は何者かにやられたのだ。そして『Demon King Fragment』と『Petrifying Magic Eye』を奪われながらも、命からがら逃げ出してきたのだ。
他のPure-breed Vampireか、それ以外の何かから。
「そんな事は皆分かってる。俺達も、guildやtempleのお偉い-sanも、これから俺達にありがたいお言葉と勲章をくれるElective Kingdomのお偉い-sanもな」
「今、私達が手を振っている人達は、分かっていない」
「確かにそうですが……Heinz、この事実が広がればHihiryushukaka以外の神を奉じるPure-breed Vampireを含めたDemon KingのRemnantsを刺激してしまいます。激しい抗争が始まれば、被害は裏のworldだけでは留まりません」
「そうだな……Daianaの言う通りだ。それに……」
Heinzの視線の先には、緊張と興奮で頬を染めているSelenの姿があった。
「彼女の為にもなる」
この日、『Five-colored blades』はElected Kingから勲章と、leader HeinzはHonorary Earl位を、Edgar以下memberはHonorary男peerageを賜った。
・Name: Vandalieu
・Race: Dhampir(Dark Elf)
・Age: 7age
・Title: 【Ghoul King】 【Eclipse King】 【Second Coming of the Demon King】 【Guardian of the Cultivation Villages】 【Vida's Miko】 【Monstrosity】(NEW!) 【Taboo Name】→(解除)
・Job: Tree Caster
・Level: 88
・Job History: Death-Attribute Mage、Golem Transmuter、Undead Tamer、Soul Breaker、Venom Fist User、Insect User
・Ability Values
Vitality: 820
Mana: 485,273,958
Strength: 283
Agility :317
Endurance :462
Intelligence :972
・Passive skills
Mysterious Strength:5Lv
Rapid Healing:7Lv
Death-Attribute Magic:7Lv
Abnormal Condition Resistance:7Lv
Magic Resistance:4Lv
Dark Vision
Death-Attribute Charm:9Lv
Chant Revocation:4Lv
Strengthen Follower:10Lv
Automatic Mana Recovery:6Lv
Strengthen Subordinates:5Lv
Venom Secretion (Claws, Fangs, Tongue):4Lv
Enhanced Agility:2Lv
Body Expansion (Tongue):4Lv
Strengthened Attack Power while Unarmed : Small
Enhanced Body Part (Hair, Claws, Tongue, Fangs):3Lv
Thread Refining:2Lv
・Active skills
Bloodwork:3Lv(UP!)
-Surpass Limits-:6Lv
Golem Transmutation:7Lv
No-Attribute Magic:5Lv
Mana Control:5Lv
Spirit Form:7Lv
Carpentry:6Lv
Engineering:4Lv
Cooking:5Lv
Alchemy:4Lv
Unarmed Fighting Technique:5Lv
Soul Break:7Lv(UP!)
Multi-Cast:5Lv
Long-distance Control:7Lv
Surgery:3Lv
Parallel Thought Processing:5Lv
Materialization:4Lv
Coordination:4Lv
High-speed Thought Processing:3Lv
Commanding:3Lv
Plant Binding Technique:3Lv
Thread-reeling:4Lv(UP!)
Throwing Technique:4Lv
Scream:3Lv
Dead Spirit Magic:3Lv
Insect Binding Technique:3Lv
Blacksmith:1Lv
Artillery Technique:1Lv(New!)
・Unique skill
God Slayer:5Lv(UP!)
Grotesque Mind:6Lv(UP!)
Mind Encroachment:5Lv(UP!)
Labyrinth Creation:5Lv
Demon King Fusion:2Lv(NEW!)
・Demon King Fragment
blood(NEW!)
角(NEW!)
・Curse
Experience gained in previous life not carried over
Cannot learn existing jobs
Unable to gain experience independently