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Chapter 399: 旧Demon King身中のTrue Demon King

 Guduranisは十万年前、『Lambdaworldの人類を絶滅一歩手前まで追い詰めながらも、Champion BellwoodChampion軍に敗れ、Bodyも魂もバラバラにされてsealedされた。

 彼の魂の処置には、専門である『God of ReincarnationRodcorteも参加し、万全を期した。


 これで、もしsoul fragmentが一つか二つsealedから解放されても、Guduranisの完全revivalはない。そう、Guduranis自身も思っていた。

 しかしRodcorteが専門とまで言えるのは自身のCircle of Reincarnation systemが司る魂……Humanや動植物の魂までではないだろうか? 物理法則も何もかも異なるanother worldから現れた、邪悪なGodsの王の魂が、それらと同じように扱えるのだろうか?


 HumanGuduranisの魂を同-samaに扱うのは、ほ乳類と甲殻類のBodyの構造は寸分たがわず同じであると宣言するようなものではないだろうか?


 Rodcorte本人と『God of Law and LifeAlda、そして当時まだ彼等から離れていなかった『Goddess of Life and LoveVidaはそう疑問に思った事すらなかった。バラバラにされたGuduranisですらそうだ。

 しかし、追い詰められたAldaによってsealedを解かれ、かつての配下の邪悪な神に埋め込まれた【Demon King's Core】は気が付いた。


 自分がGuduranisである事に。emotionsも、Memoryも、wisdomも、reasonも、Instinctも、全てが備わっている。

BAKANA【Core】とはただ魂の中心を指すfragmentではなかったのか?)

 その【Core】自身ですら、解放された直後はそう驚愕していた。


 おそらくAldaはもちろんRodcorteも、【Core】については魂の中心や、魂の構造的に重要な部位だとしか考えていなかった。Bodyにとってのheartや脳幹に相当する部分で、重要ではあるがそれ以上の意味はないと。

 だが、【Core】Guduranisの魂全ての機能をその内に宿していた。Guduranisの魂の内側に存在した、小さなGuduranisの魂だったのだ。


 Guduranisが存在したanother worldで、唯一魂を砕く事が可能な存在だった彼の魂には、万が一自らの魂が砕かれても【Core】さえ無事なら消滅せず、気が遠くなるほどの年月が必要だが、以前と同じconditionにまでrevivalする事が可能な機能が備わっていたのだ。


 それが、不幸にも……そしてGuduranisにとってFortuneにも役立つ時が来た。

(感謝するぞ、Aldaよ! その愚かさに!)

 Guduranis【Core】は、自身が埋め込まれた配下の『Evil God of Thousand FacesPyaopgukを彼が意識を取り戻す前に一気に乗っ取り、行動を開始した。


 おそらくAldaが自分と同じ場所に送り込もうとしたのだろう、『God of ConcealingWyzwarnから自身のsoul fragmentの一つである【Demon KingMana】を回収。そしてsignを隠した。

 AldaVandalieusealedから解放された邪悪なGodsVida's FactionGodsの位置を把握できるのは、解放されたGodsManaを放出しながら暴れまわっている……つまりrunawayしているからだ。


 逆に言えば、signを消してAldaが投下しようとしていた場所から離れれば、そうそう位置を把握されることは無い。だが、そのまま逃走して隠れ潜むという選択を選ぶことはできなかった。

(いったい何が起こっている? Aldaがいかに愚かだったとしても、尋常な事態ではない。……この間に少しでも多くの我を取り戻し、完全revivalに近づかなければならん)


 sealedされていた【Core】は、その間にrevived Dark AvalonMemoryを共有してはいない。だから、まずは情報収集に努めた。

 それが幸いし、Vandalieuと鉢合わせる事は避けられた。そして、今のうちに少しでも完全revivalに近づかなければならない事も察した。


 それはVandalieuが自身のsoul fragmentを喰らい、Bodyの大部分をAbsorptionし利用しているからではない。もっと切実な理由だ。

(このまま潜み続けても、これ以上状況が好転することはない!)

 【Core】は時間が……十分な力を得る時間があれば、他のsoul fragmentと合流しなくても完全revivalが可能だ。


 その時間が、十万年や百万年程度ならGuduranisは隠れ潜んで待つ事を選んだだろう。そして、『Lambdaworldから逃げだし他のanother worldへ渡り、そこで再び侵略を試みたに違いない。

 だが、Guduranisが試算したrevivalに必要な時間は数億年……いや、数兆年かかっても不可能かもしれないというものだった。


 何故なら、情報を収集した結果、自分に代わる『新Demon King』にして『True Demon King』、Vandalieuが存在するからだ。

 Alda's FactionGodsが恐れ、Alda templePopeとやらが「新たなDemon Kingだ」とVandalieuを名指ししているらしい。そしてそのVandalieuは、GuduranisBodyfragmentを次々にAbsorptionするだけではなく、Guduranissoul fragmentを現在進行形で喰らいまくっている。


 現代のHuman達が「恐ろしいDemon King」と聞いて誰を思い浮かべるのか、conjectureするのは難しくなかった。


Demon Kingが、我ではなくVandalieuとやらになってしまった! これでは、Human共が『Demon King』に向けるhorrorは我ではなくVandalieuに注がれてしまう!)

 Guduranisの名はMythに刻まれており、どんな辺境の村のchildでも知っているほどの知名度がある。だから、本来なら彼が何もしなくても、人々は『Demon KingGuduranishorrorと畏怖を覚え、それをrevivalに必要なenergyに使えるはずだった。


 しかし人々が今『Demon King』と認識しているのはVandalieuで、Guduranisは過去の遺物でしかない。旧Demon King Guduranisは、Vandalieuに魂を喰われBodyAbsorptionされた存在でしかないのだ。


 もちろん、monstershorrorや畏怖もGuduranisenergyになるが、知識の継承という概念の無いmonstersは既にGuduranisの存在を覚えていない者が大多数を占めている。そもそも、野生の獣同然のmonstersの方が多いのだ。直接支配されている訳でもない存在の事など、覚えてもいないだろう。


 この状況ではrevivalに必要なenergyを集めるために何かしら動かなければならない……Human達を唆し、自身を信仰させるための教団をorganizationするか、自分を奉じるmonstersの集団を生み出さなければならない。

 そして、そうした動きをすればいずれ誰かに気づかれてしまう。そして新しいenergy源を繰り返し作らなければならず、それを無事に数千万年から一億年以上続けなければrevivalはできない。


 他のanother worldへ逃げるなんて、夢のまた夢だ。


 (Aldaめ、Rodcorteめ、そして何よりVandalieuめ! 貴-samaらのせいで、我が名は地に堕ちた!)

 そうGuduranisは内心で毒づくと、revivalのために積極的に動き出した。




Bododo! 貴-samaの中の我を寄越せ!』

『貴-samaは……このsignGuduranis -sama!?』

 そしてGuduranisrevivalのために必要な自身のfragmentを集めるために向かったのは、Amid Sacred EmpireAlda Grand Templeではなく、Mirg Shield Nation側のBoundary Mountain Rangeの麓付近の戦場だった。


 聖戦前にAlda Grand Templeへ集められていた【Demon KingEquipment】はLeonardoHeroic spirit KnightHero Candidateの手に渡り、【fragment】もHeroic spirit KnightLeonardo達『Fifteen Evil-Breaking Swords』に既に埋め込まれて残っていない。

 それに、Guduranis本人もsealedされている自分の一部の居場所は分からない。


 そのため、彼はsealedから解かれLeonardoに埋め込まれた【Demon Kingheart】や【Demon Kingbarnacle】等のsignを辿り、戦場の近くに潜んでいたのだ。


『がっ、んごぉっ!?』

『ご苦労! だが貴-samaはもう用済みだ!』

 GuduranisBododoから自身の魂の一部を回収すると、驚くBudarion達を放置して素早く移動し、runawayしだしたLeonardoだった存在に上から伸し掛かるようにして自身のBodyfragmentを手に入れた。


 Bododoの魂を砕いたり、Budarionや『Storm of Tyranny』と戦うような無駄な力と時間はない。何故なら、この後Vandalieuから逃げ、Amid Sacred Empireや村を幾つか壊滅させなければならないのだから。

 Vandalieuとの直接対決を避け、Amid Sacred Empireに甚大な被害を大々的に与える事で人々に「Demon King Guduranisは健在なり」と知らしめる。そうすれば、Human達は自分を恐れ憎み、その負のemotionsenergyにする事が出来るだろう。


 そんな目論見だったが……。

『そんなに慌てる必要はもうありませんよ』

 そんな平坦な声と同時に、体の内側から黒いManaの奔流が放たれ、Guduranisは絶叫を轟かせた。




《【Demon Kingresentment】を獲得しました!》

《【True Demon King】に【Demon Kingresentment】がintegrationされました!》





「な、なんだ!?」

 runawayを始めたLeonardoだった物の後始末をしようとしたら、人型だが仮面を繋ぎ合わせてwhole bodyを形作ったような姿の邪悪な神が現れ、瞬く間にBododoInfestしていたsoul fragmentを抜き取り、Leonardoだった物をAbsorptionしたと思ったら体の内側から攻撃を受けて絶叫している。


「もちろん、お前の仕業なのは予想がついてるが」

『はい』

 いつの間にか近くに這い寄っていたDemon King Familiarが、Schneiderの言葉に応えた。


 VandalieuZigguratに埋め込まれたsoul fragmentである【Demon Kingresentment】をAbsorptionした後、自責の念からHoly ArmyPierceしかねなかった彼を宥めていた。すると、近くにHoly Armyとは別の大きな死のsignを覚えた。

 放置しておくとSchneiderでも苦戦するかもしれない存在が、近くに潜んでいる。そう脳内会議でconjectureしたVandalieuは、密やかにDemon King Familiarの数を増やして戦場中にばら撒いた。


 そして、feather虫のように小さいDemon King Familiarに気が付かず、Guduranisは乗っ取った『Evil God of Thousand FacesPyaopgukの姿のままBododosoul fragmentLeonardoAbsorptionしていたBodyfragmentAbsorptionしようとした。

 その刹那に、VandalieuDemon King Familiarmain bodyを入れ替えたのだ。


「それでは、今Vandalieu -donomain bodyはあのGuduranisの中!?」

「大丈夫なの? たしか、Demon King Familiarmain bodyを入れ替えても体積は変わらないのよね?」

feather虫一匹分の体積のmain bodyが、体内から攻撃を仕掛けていると……反動で潰れちゃいないよな?」


 Vandalieuが習得したmain bodyCloneの交換は、実際にはmain bodyにする体を替えているだけに過ぎない。だからmain bodyになってもfeather虫型Demon King Familiarの大きさと形はそのままに、feather虫型main bodyになるだけである。

 なお、main bodyを交換した後の姿形も入れ替えているのは、そうした方がVandalieu自身にとってEmotionalに楽で、戦いやすいから。そして、どれがmain bodyなのか仲間達が分かり易いようにするためである。


『ああ、大丈夫です。Guduranisに飲み込まれた後、【Demon King Fragment】をAbsorptionして体積を増やしたので』

「本来の所有者に飲み込まれた後でも、Vandalieuを選ぶのか。……もうBodyfragmentの方は、放っておいてもVandalieuに集まりそうだな」


『まあ、Dark Avalonの時はGuduranisが取り戻したfragmentも俺と合流したがっていたようですし』

 すでにGuduranisBodyは、Guduranisの物ではなくなっている。その事実に最も激怒しそうな本人は、彼らの会話を聞いている暇はなかった。


『グオアアアアア!? ガアアアア! ギオオオオ!?』

 体内からVandalieuが連続で【Hollow Cannon】や【Death Cannon】を放ち、Absorptionしたばかりの【Demon King Fragment】で暴れているため、それどころではなかったのだ。




《【Demon Kingrostrum】、【Demon Kingpropodium】、【Demon Kingoperculum】、【Demon Kingradula】、【Demon Kingtesticles】、【Demon Kingmeridian points】、【Demon Kinglacrimal glands】、【Demon Kingcheeck pouch】、【Demon Kingheart】を獲得しました!》

《【Demon Kingrostrum】、【Demon Kingpropodium】、【Demon Kingoperculum】、【Demon Kingradula】、【Demon Kingtesticles】、【Demon Kingmeridian points】、【Demon Kinglacrimal glands】、【Demon Kingcheeck pouch】、【Demon Kingheart】が【True Demon King】にintegrationされました!》




 VandalieuSchneider達との会話をDemon King Familiarに任せて、Guduranisの体内で色々考えながら攻撃に専念していた。

(ええと、こいつは【Demon KingMemory】によると、『Evil God of Thousand FacesPyaopguk……Demon King Armyの幹部でGuduranisが敗れる前にNineroadに倒されsealedされたと。なら、Guduranisを倒すのを優先しましょう。

 まあ、Guduranisに乗っ取られる際に魂を砕かれたか、Absorptionされていそうですが)


 Pyaopgukを殊更助ける理由を見つけられなかったVandalieuは、遠慮なく彼の体内を傷つけている。

 体の外側だけではなく内側もcountlessの顔を張り合わせたようなPyaopgukの体内で、【Death Cannon】や【Hollow Cannon】を放ち、【Demon Kingrostrum】を【Grudge Throw Artsskillで投擲し、【radula】で体内の壁を削り取って喰らい、【lacrimal glands】から毒の涙を垂らす。


(しばらく前からだけど、手に入る【Demon King Fragment】が色物になってきた……【testicles】や【meridian points】って、どんな【Demon KingEquipment】だったのでしょう? 【cheeck pouch】もなかなかのものですが)

 普通なら、弱点になりそうな部位だが……体に装着して、ホルモン的なものを増幅して心身の活動力と言う意味でのVigorを増すとか、生命energy的なものをwhole bodyに巡らせるとか、そんな感じだろうか? 


『貴-samaぁぁぁ! やめろぉぉぉ!』

 そんな事を考えていると、countlessにある顔の一つが叫び出した。どうやら、体内にある顔も見かけだけではなく実際に顔として機能しているようだ。


『貴-samaっ! 貴-samaVandalieuか!?』

「そうですが」

『待てっ、やめろっ! 話があるっ、攻撃を止めろ!』

「止めません。話があるなら勝手にどうぞ」


 Guduranisの話を、Vandalieuは攻撃の手を止めないまま切って捨てた。外のSchneiderや上空のZigguratに当てないよう、撃つ方を修正しながらmagicや【rostrum】を投げるのはそれなりに大変なのである。

 別に余裕がないわけではないが、積極的に無駄な事はしたくない。


『ギイィィィィ!! 我はっ、もうこのworldを狙うのを止める!』

 それに対して、GuduranisBododoからAbsorptionした自身の【Anger】が疼くのを抑えながら、言葉を続けた。もちろん、同時進行でVandalieuを倒す方法がないか探っているが、打開策は思いつかなかった。


 なにせ、magicDeadly Poisonに変えたbloodや体液を浴びせても平然としているのだ。countlessの顔にあるfangsで噛みついても、効果は無いだろう。

(我本来のBodyであったなら、どうとでもできたものを! 体内に入り込んだ敵に対して対処もできないとは、Pyaopgukの無能め! そんな惰弱だからこそNineroad一人に負けるのだ!)


 そう内心自分が乗っ取った部下を罵るが、体内に入り込んだ強敵に対処できるBodyの持ち主などそうそう存在しない。それこそGuduranis本人ぐらいだろう。


『我はこのまま力を取り戻すまで、何者も存在しない場所で潜むように生き、その後他のworldへ逃げる!』

「却下。【Divine Iron Ripper】」

 それまでのGuduranisと元は同一人物とは思えない発言だったが、Vandalieuは考慮もしないで言葉を発した顔のある部分を引き裂いた。


『ギヤアアアアア!? このworldHumanはっ! いや、生きとし生ける全ての存在を害さぬと誓う! Undeadも、地を這う虫もだ!』

「【Death Flame Prison】」

 返答の代わりに、magicbloodを爆発させて自分ごとGuduranisの体内を焼く。Guduranisscreechが一層大きくなるが、まだ致命的なDamageは与えられていないように感じる。


「なるほど、【Danger Sense: Death】で急所に直撃を受けないようBodyを操作している訳ですか」

 そう言いながら、今度はAttack Powerの高さよりも傷つけられる範囲が広くなるように工夫して攻撃を続けるVandalieu


『待てっ、待ってくれっ! 貴-samaはこの後、強敵との戦いが控えているはずだ!』

 すると、Guduranisが命乞いの方向性を変えた。

『我を相手に消耗しては、危ういのではないか!?』


 情報収集をしている間にAlda's FactionGodstacticsを知ったのか、それとも潜んでいる間にHoly Armyの上層部が漏らした情報を耳にしたのか。もしかしたら、強敵とはHeinzではなく『God of Law and LifeAldaの事を指しているのかもしれない。


「【World Breaker Hollow Cannon】、だからこそお前はここで滅ぼします」

 凝縮された黒いManaの奔流が、Guduranisに体内から大穴を開ける。断末魔染みた絶叫を轟かせるGuduranisに、Vandalieuは止めを刺すために更にmagicActivateさせる。


「【All Devouring Death Omen Disaster Capital】」

 Vandalieuから噴き出たbloodcountlessの肉食微生物である【Blood Infection】に変化し、猛烈な勢いでGuduranisを貪る。どこが急所だったとしても関係のないeating prey行動に、Guduranisの絶叫はしばし大きくなったが、すぐに小さくなり、その姿が小さくなり紅い微生物に覆われると弱弱しく途切れた。


「お前を喰らって回復するために」




Guduranisの【Anger】と【Mana】と【Core】を獲得しました!》

《【Anger】と【Mana】と【Core】が【True Demon King】にintegrationされました!》

Manaが千億increaseしました!》

《『Demon King Slayer』が『True Demon King Slayer』に変化しました!》




 VandalieuGuduranisの訴えに耳を貸さなかったのは、信じる価値がないからだ。今まで-sanざんGuduranissoul fragmentを喰らって来たVandalieuは、Guduranisが信用できない存在だと知っている。

 それに、他のanother worldに逃げられても困る。Guduranisは言わなかったが、彼が新天地で原住民と平和的に融和する事はあり得ない。そのanother worldが『Origin』や『Earth』だったら困る。


 縁も所縁もないanother worldだったとしても……わざわざ侵略者を放流する意味がない。力が及ばずGuduranisを見逃すしかない状況ならともかく、倒すことができるのだから。

「とりあえず、これでGuduranisが完全revivalする可能性は無くなりましたね。魂まで再生可能とは、俺のようなHumanには想像もできないMonstrosityでした」


「それ、もしかして冗談で言ってるのか?」

「年寄りぶってるあんたが言える事じゃないけどね」

 Guduranisを喰い破りそのまま喰らい切って現れたVandalieuに、Schneiderは呆れたような顔で尋ねた。本人も、すぐLissanaにツッコミを入れられたが。


「それよりも確認だが……」

「あなたの勝負の邪魔はしていませんよ」

 Vandalieuはやろうと思えば、Leonardoが使っていた【Demon Kingheart】等のfragmentにもimpactを与える事が出来た。しかし、だからこそVandalieuは彼にimpactを与えないよう配慮した。feather虫型Demon King Familiarを近づけたのも、勝負がついた後だ。


「まあ、保証はしかねますが。何せ、俺がcontrolできるものではないですし」

「いや、それで十分だ。気を遣ってくれてありがとよ」

「いえいえ」

 VandalieuにはLeonardoの趣味に付き合う義理はないが、Schneiderの筋やprideには言われなくても配慮するのが当たり前だ。


 そう話していると、Bododoの断末魔の叫びが響き渡った。Budarionが討ち取ったのだろう。


 周りを見ると、Eileekの仇を取ろうとしたHoly Armyは殆ど討ち取られるか拘束されている。Heroic spirit Knightは入れ物を失い、宿っていたHeroic spiritは地上に留まる力も尽きたのか殆ど姿を消している。残っているのは、runawayした【Demon King Fragment】のsealedに加勢した、元Holy Armyの勢力だけだ。


 Borkus達の勝鬨があがるのももうすぐだろう。


「では、俺はこれからJob changeを済ませた後Heinz達を殺しに行ってきますね」

「おい、助太刀は……」

「ここの後処理が済んでも決着がついていなかったらお願いします。その前でも、必要があったら呼びに戻りますけど」


 そして、Vandalieumain bodySamの荷馬車の中のDemon King Familiarに替えた。



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